小秀山 (秀峰舎避難小屋泊)

Photo0 小秀山山頂と避難小屋
記録
日程:2015,10,14~15 Sさん、安田
10/14日 天候 快晴
コースタイム:乙女渓谷キャンプ場(9:55)→二ノ谷避難小屋(10:50~11:05)→夫婦滝(11:30)→第一展望台(12:45~12:55)→カモシカ渡り(13:17) →登山道分岐(13:45)→兜岩(14:05)→第一高原(14:25)→小秀山山頂避難小屋(15:15)
10/15日 天候 晴れ
コースタイム:小秀山山頂避難小屋(7:05)→兜岩(7:53~8:06)→登山道分岐(8:24)→H1440(9:10~9:23)→三ノ谷登山口(10:12)→乙女渓谷キャンプ場(10:55) 行程14.3km 累積標高1727m
ルートマップは ここ です。
今回は初めての山域である長野岐阜県境、御嶽山の南にある小秀山。昨年の噴火以来山頂への登山が禁止されている御嶽山を噴煙、夜には天候に恵まれれば名古屋の夜景も見えそうということで出かけてみた
14日
高速を中津川で降りて長野岐阜県境の加子母(カシモ)を抜けて乙女渓谷キャンプ場にある二ノ谷登山口から登りだした。登山には遅い時間となってしまったが、小秀山山頂にある避難小屋泊まりなので十分な時間がありのんびり登山。
キャンプ場の管理等横を抜けて加子母川を渡れば二ノ谷登山口。

Photo1 乙女渓谷管理棟
ここから二ノ谷に沿って木道があり足下の水流を眺めながら進む。

Photo2 二ノ谷の木道
途中木道の崩落や岩の崩落が数箇所あるがそれを除けば快適そのもの。最初に現れたのがエメラルドグリーンの水をたたえた碧水湖(めんば淵)。徐々に高度を上げてゆくと”ねじれ滝””和合滝”と滝が現れた。

Photo3 和合ノ滝
案内板にしたがって今度は見上げると紅葉の中にニョッキリ立った”天狗岩”。

Photo4 天狗岩
天狗岩を過ぎてさらに木道を進むと突然避難小屋が現れ、

Photo5 二ノ谷避難小屋
中を覗くとしっかり整備されていて綺麗なので中で休憩とおもったものの今日は天気が良く程よい気温なので小屋前で休憩。
一息入れて歩き出すと次に現れたのが”烏帽子岩”。

Photo6 烏帽子岩
上に気をとられるが木道が滑りやすいのでしっかり足元を見ながら前進すると大滝が現れ、これが夫婦滝の男滝で落差が80mほどあるらしい。

Photo7 夫婦滝(男滝)
木道は夫婦滝で終わりここからは登山道が一変しガレ場登となりハシゴも登場。夫婦滝の落ち口まで上るとここもエメラルドグリーンの水を湛えている。

Photo8 夫婦滝(男滝)落ち口
落ち口の上流には子滝。

Photo9 子滝
ここからはガレと木の根登りが始まりやがてこのルートの最終水場となる孫滝が現れた。

Photo10 孫滝
檜の根に掴まりながら高度を稼ぐと目の前に立ちふさがるように鎧岩という大岩があらわれ、

Photo11 鎧岩
基部を左から巻くように進み反対側に出ると尾根筋に出た。第一展望台の案内に従いちょっと横道に逸れて展望台に寄り道して休憩。ここからは尾根を伝うように急登を登るとコースの最難所の”カモシカ渡り”。

Photo12 カモシカ渡り
ここは木の根をホールドに使い岩登りとなる。登りきって岩のリッジを進むと前方の視界が開け彼方に”兜岩”が見え出す。

Photo13 兜岩
やがて登山道は木の根が張り出した泥道となり三ノ滝コースとの合流点に到達した。
登山道は徐々に傾斜を増し、木の根に掴まって登りつめてゆくと烏帽子岩の基部に出て登山道”断崖横断コースと岩場コースに分かれるが”断崖横断コース”は通行止めなので岩場コースを登ってゆくと直ぐに兜岩の頂横に出るが今日は兜岩には立ち寄らず、小秀山山頂を目指す。
兜岩からは幾つかのピークを越えるが今までの登りに比べれば大きなアップダウンは少なくハイウエーを進むようなもの。樹林の尾根で展望は得られないが途時々煙を上げる御嶽山を望むことが出来、

Photo14 噴煙をあげる御嶽山
途中の第一高原、第二高原、第三高原と道標のあるところではササ原のなっており展望が利く。

Photo15 第一高原
やがて山頂に避難小屋が見え出し、一旦降って登り返すと突然目の前に真新しく綺麗な避難小屋が現れる。山頂は直ぐであるが重い荷物を下ろすために小屋に入り込み、一息入れて山頂に立った。避難小屋内部は檜の香りが漂い快適そのもの。トイレも屋内にあり最新のものでバイオトイレ。

Photo16 小秀山避難小屋(秀峰舎)内部
まだ時間が早いので山頂に向かい案内板を頼りに山座同定を暫し楽しみ

Photo17 小秀山山頂

Photo18 小秀山頂からの御嶽山
小屋に戻って夕飯準備。
ついつい飲み始めてしまって気がつけば夜の帳が・・・・あわてて窓から外を覗くと陽は落ちてしまったものの西の空には茜色が少し残っており能郷白山のシルエットを見ることが出来た。

Photo19 能郷白山のシルエット
やがて暗さが増すと頭上には天の川、南に向かってみると眼下には中津川の町の明かりが瞬いている。さらに遠方には光の帯が広がり、明るいうちには見ることが出来なかった名古屋の明かりも見え出した。

Photo20 濃尾平野の光の帯
15日
今日は降るだけなので明るくなっておきてからでも良いと思っていたが、東の空が白み始めたので起床し山頂まで行ってみると中央アルプスの稜線がオレンジ色に染まりだした。

Photo21 薄明の中央アルプス
やがて御嶽山の噴煙も見え出し、日の出を待つが中央アルプスの稜線の上に太陽が顔を出すには暫し時間がかかった。

Photo22 朝日を受けた避難小屋
日の出を見て小屋に戻り朝食を済ませて小屋を後にし、上着を着て歩き出すが風も無くと直ぐに汗ばむようになってきた。
途中、昨日立ち寄らなかった兜岩の頂に登り休憩。薄着になって降り二ノ谷三ノ谷コース分岐点から今度は三ノ谷コースを降った。昨日のニノ谷コースに比べれば傾斜の緩く難所も無いので途中一回の休憩で三ノ谷コースの登山口に辿りつくことが出来、ここからは林道歩きとなり、乙女渓谷キャンプ場のバンガロー群が見え出すと直ぐに駐車場に到着し小秀山登山を終えた。