二王子岳

Photo0 二王子岳山頂“青春の鐘”
記録
日程:2015,07,06~7 安田
7/6日 天候 曇り
コースタイム:二王子神社(10:47)→三合目(12:02~12:20)→六合目(13:33~13:52)→三王子神社(14:40~14:52)→二王子岳山頂(15:13)
7/6日 天候 曇り
コースタイム:二王子岳山頂(8:43)→三合目(10:32~10:50)→二王子神社(11:40)
行程12.8km 累積標高1295m
ルートマップは ここ です。
ここ数日関東地方は雨マーク。少しでも晴れマークの出ているところはと探していたら新潟方面に曇の間に太陽マークが。そこで前回の山行の折に山姿を眺めた二王子岳に出かけてみた。
二王子岳自体は日帰り登山の山であるが自宅からの距離を考慮し、無理して日帰りすることも無いので一泊。山頂の小屋泊り一泊ならば上手くゆけば日本海と新潟の街の夜景それに飯豊の展望が得られるのではという期待もあった。
7月6日
関越、日本海東北道を走って聖龍新発田ICで降り、二王子岳登山口のある二王子神社を目指す。

Photo1 二王子神社( 境内の一隅に登山口)
神社の駐車場に車を止め装備を整え、水音を聞きながら沢沿いの鬱蒼と茂る杉林の中に伸びる整備が行き届き歩きやすい登山道を進むといつしか雑木林となりやがて登山道を塞ぐような神子石が現れる。

Photo2 神子石
岩を回り込むように進むと二合目の水場がありここで喉を潤してさらに登ってゆくと杉の巨木の向こうに三合目一王子避難小屋が見えてくる。

Photo3 三合目一王子小屋
ネットでの事前情報どおり屋根修理中で雪避の屋根を延長している工事中。作業の合間に内部を覗かせていただくが、降って1分と水場が近いこともありここも快適に泊まれそう。
今日宿泊予定の山頂にある二王子小屋までの途中八合目に水場があるらしいが出ているかどうかしっかりした情報が無いので、ここの水場で補給し担ぎ上げることにした。

Photo4 三合目水場
三合目からは尾根歩きとなるが森林限界以下のため殆ど展望の得られない道を登る。四合目、五合目、六合目と通過し、目の前に突然のトラロープが現れる。

Photo5 油コボシ
ここがこのルートの唯一の難所”油コボシ”。しかし良く整備されていてステップが切られているので登りはロープを使わなくても登ることが出来る。”油コボシ”を登って一息つくと七合目。
ここまでくると漸く展望が得られるようになり、登山道には花期の最後を迎えたニッコウキスゲが散見できる。

Photo6 ニッコウキスゲ
なだらかなピークを巻くように伸びている登山道の先に赤いカマボコ形をした小屋が見え出し、一旦降って登り返せば山頂にたどり着けそうである。

Photo7 彼方に二王子岳山頂と赤い屋根の二王子小屋が見え出した
登山道を下ってゆくと雪田が現れトラバースし対岸の登山道にたどり着くと前方の斜面の木々が風も無いのに揺れている。

Photo8 雪田 下には八合目の水場が隠れている
目を凝らしてみると野猿の群れが移動中らしい。出会うことも無いであろうと潅木帯を登り始めると、登山道の両側に猿が身を潜めるように何頭かいる。どうやら猿の群れの中に入ってしまったようであるが目を合わせないように進み抜け出すと三王子神社。

Photo9 三王子神社
ここで暫しの休憩を取りなだらかな稜線を進むと奥ノ院跡に出て直ぐに二王子小屋に到着した。

Photo10 二王子小屋と山頂の青春の鐘
小屋を回りこむと広場になった二王子岳山頂。しかしガスで周囲の展望は得られず、早々に小屋に入って泊まりの準備を始めた。
7月7日
下山後に入る予定の温泉の開店時間に合わせて下山すればよいのでノンビリ起床し、山頂に行ってみると雲がかかっているものの飯豊の山容が目の前に広がってすばらしい展望が得られた。

Photo11 飯豊北部朳差山方面

Photo12 飯豊中部北股岳方面
しかし日本海方面は眼下に雲が広がり残念ながら見ることは出来なかった。
小屋で出発準備をしていると足音が聞こえ今日最初の登山者がやってきた。下山前のもう一度山頂に行って単独行の登山者と山談義する中で昨日登ってくる途中で八合目以降道標板が無いこと、それに水場が解らなかったと言うと水場はトラバースした雪田の下に隠れていたとのこと。道標板も同様とのことであった。
下山時に確認してみると、雪田のところで水音が聞こえ、雪がトンネル状に解けて中から水音が聞こえているのでここが水場と確認できたがあと少しすれば雪が解けて水場と道標板が出現するであろう。
昨日はすれ違った登山者は3名のみであったが、下山時には次々に登ってくる登山者と出会い二王子岳の人気の高さが伺える。聞けば、二王子岳を管理されている方がいるとのことでしっかり整備された登山道、綺麗に整えられた快適な小屋はその方のおかげとのこと。感謝感謝である。
稜線では微風があったものの降るに従い無風になり昨日同様蒸し暑い。下りにもかかわらず汗だくになり三合目まで降ったところで水場に直行、喉を潤して登山口の二王子神社に戻り登山を終えた。