朝日連峰 Ⅲ 鳥原避難小屋 古寺鉱泉

0雲海に浮かぶ上倉山_8874
     Photo0 雲海に浮かぶ上倉山

記録
日程:2015,06,24 安田

6/24日 天候 曇り
コースタイム:鳥原避難小屋(6:31)→田代清水(7:30~7:42)→畑場峰分岐(8:03)→古寺鉱泉駐車場(9:21)     
行程5.4km 累積標高 -654m
ルートマップは ここ です。

最終日であり、行程が短いこともあって明るくなってから目を覚ますと窓の外には雲海が広がり目の前にひょうたん島のような姿の上倉山が浮かんでいる。目の前にひょうたん島のような姿の上倉山が浮かんでいる。
鳥原避難小屋からは昨日は見る余裕が無かった湿原を観察しながら木道を進み
1白滝コース分岐_8875
     Photo1 湿原の中に伸びる木道

古寺鉱泉への分岐まで一旦登り返し、2古寺コース分岐_8876
     Photo2 鳥原山と古寺鉱泉への分岐

古寺鉱泉を目指して暖勾配あるいは時折濡れて滑りやすい土の急坂を降り田代清水で休憩後、畑場峰でぶな峠登山口への道を別け、
3大朝日岳と小朝日岳_8877
     Photo3 樹間に見え隠れする大朝日岳(左奥)と小朝日岳(右手前)

ヌルヌル急勾配の泥道に飽き飽きするころ漸く古寺川の水音が聞こえだすと直ぐに古寺鉱泉朝陽館の対岸に降り立ち、4古寺鉱泉朝陽館_8879
     Photo4 古寺鉱泉朝陽館

川沿いに少しく降ると駐車場に到着。
ここでザックを降ろし、車で前々日車中泊をした”おおえ道の駅”に向かい、風呂で汗を流して今回の山行を終えた。ここには掛け流しの温泉があり、200円で垢を洗い流し露天風呂にも浸かることが出来る。お勧め!!

前日の記録 朝日連峰Ⅱ へ
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テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

朝日連峰 Ⅱ 竜門避難小屋 狐穴避難小屋 鳥原避難小屋

0以東岳_8837
     Photo0 三方境から以東岳を望む(赤い屋根は狐穴避難小屋)


記録
日程:2015,06,23 安田

6/23日 天候 曇り
コースタイム:竜門避難小屋(5:16)→寒江山(6:06~6:15)→狐穴避難小屋(6:54)→三方境(7:11~7:30)→北寒江山(7:38)→折り返し点(7:50)→北寒江山(8:26)→竜門避難小屋(9:21~10:25)→西朝日岳(11:51)→大朝日避難小屋(13:36~13:58)→銀玉水(14:21)→小朝日岳(15:34~15:47)→コル(16:59~17::09)→鳥原山(17:27~17:29)→鳥原山避難小屋(17:54)     
行程21.7km 累積標高1934m
ルートマップは ここ です。

夜半には星が見えたらしいが朝はガスに覆われガスの流れで竜門山が見え隠れするような天候。先行者が大朝日岳を目指して出発した後、単独で逆方向の狐穴非難小屋を目指した。本来の計画であれば以東岳から狐穴避難小屋に入る予定だったので次回リベンジの下見も兼ねて最低限の装備で出発。
登ってゆく先のピークは見えないが進むうち山容がはっきりし出し、南寒江山を過ぎて寒江山とのコルに差し掛かると一面ウスヨキソウ(エーデルワイス)の群生。霧が流れる中のウスユキソウは幻想的ですばらしい。
1エーデルワイスの群生_8819
     Photo1 ウスユキソウ(エーデルワイス)の群生

寒江山で休憩を取るが、良く見れば道標のステンレス板に数箇所穴が開き周囲には水滴状の残渣が張り付いている。おそらくは驟雨の中で金属板に落雷してステンレスが溶けたのであろうか?
2寒江山山頂_8820

     Photo2 寒江山頂の道標(被雷の跡が残るステンレスプレート)


さらに進んで北寒江山で三面方面からの登山道と合流し、荒い砂の道を下って行くと直ぐに正面に視界が開け、
3三方境道標_8826
     Photo3 三方境

眼下には赤い屋根の狐穴避難小屋が見え出す。
4狐穴避難小屋_8831
     Photo4 狐穴避難小屋

その先は以東岳へとなだらかな稜線が伸びている。
三方境からさらに降って雪田を通り越すと狐穴避難小屋であるいるが広場の一角にコンコンと水が湧き、ここも快適そうな小屋である。降りとは違うルートでチングルマの群生の中を登って三方境まで引き返し、
5チングルマ_8834
     Photo5 チングルマの群生

6チングルマ_8833
     Photo6 早くも花が終わったチングルマ

以東岳の姿を見ようと粘って見たがなかなか山頂は姿を現さず。適当に切り上げて、北寒江山から三面方面へと進めば相模山までは稜線歩きなので以東岳への微かな期待を抱いて進んだがガスが濃くなってきたためと途中で引き返し、北寒江山からは往路引き返し竜門避難小屋に戻った。
しばらく休憩後、ザックに荷物一式を詰め込みさらには天候悪化で水場の無い朝日避難小屋泊まりとなった場合のことを考え満タンの水袋も担いで朝日避難小屋を目指した。殆ど空身での4時間の行動後であったのでしばらく足が進まなかったが、そのうちにペースを取り戻し雪田越えのトラバースに注意を払いながら大朝日避難小屋まで戻った。
7中岳への稜線_8856
     Photo7 西朝日岳から中岳への稜線

8大朝日岳_8858
     Photo8 漸く大朝日岳の姿が見えた 登山道の先には大朝日避難小屋が

天候が持ちそうなのでさらに足を進め、往路では巻き道を使ったが今度は小朝日岳山頂を通って鳥原避難小屋を目指すことにした。巻き道分岐までは昨日歩いているので心理的に楽であったが、
9ヒメサユリとヤマツツジ_8866
     Photo9 昨日は気づかなかったヒメサユリと山ツツジのコラボ

分岐からお助けロープがあっても良いような急登が始まり、あえぎながら登ってどうにか勾配が緩んでくると漸く小朝日岳山頂。
ここで古寺山方面と鳥原山方面へ道が分かれているので鳥原山を目指すが登山道は砂場の降りでところどころ崩落箇所もあり、さらに降ると数箇所の雪田とラバースが待ち受けており予想外の難路に苦戦。
そのうち雨が落ちだしてきて途中で待機するが直ぐに収まって一安心。どうにかこうにか鳥原山とのコルに差し掛かると、ここからは表面にスリップ止めの金網を張った木道、丹念に石を積み上げた階段の道が続き今までの荒れた道に比べれば高速道路のようなもの。
暖勾配を快適に、といっても体はバテバテ状態で上り詰めると鳥原山展望台に出て夕立雲が去った後の大朝日岳、小朝日岳を写真に収める。10鳥原山山頂_8869
     Photo10 左奥が大朝日岳、道標柱右が小朝日岳

ここから本日の目標鳥原避難小屋までは1.1km.、これから降りとはいえ疲れた体で亀歩行でどうにか小屋に辿りついて本日の行動終了。
11鳥原避難小屋_8872
     Photo11 鳥原避難小屋

鳥原避難小屋も他の避難小屋同様新しく内部も綺麗になっている。他の小屋との違いといえば2階の出入り口が無いこととトイレが別棟となっていることくらいか。水は小屋まで引かれていないが直ぐ近くにあるので便利。

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テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

朝日連峰 Ⅰ 古寺山 大朝日岳 竜門避難小屋

0西朝日岳への稜線_8796
     Photo0 ガスの切れ間の中岳から西朝日嶽への稜線

記録
日程:2015,06,22 安田

6/22日 天候 曇り
コースタイム:古寺鉱泉駐車場(6:03)→ハナヌキ峰分岐(7:47)→古寺山(9:05~9:20)→銀玉水(11:18~11:27)→大朝日避難小屋(12:02~12:12)→大朝日岳(12:24~12:33)→金玉水(12:57)→西朝日岳(14:48~15:00)→竜門避難小屋(16:15)     
行程18.8km 累積標高2039m
ルートマップは ここ です。

梅雨空で出そびれていたところちょうどチャンスに恵まれたので始めて東北の山に出かけた。関越から北陸自動車道、日本海東北自動車道を使い“朝日まほろば”ICで降り、再び“あつみ温泉”ICから高速に乗り“鶴岡西”ICで降りて朝日連峰大鳥登山口の朝日屋旅館まで走り、登山届けを出そうとしていると雨が降り出した。
翌日の行動を考え車で入れる大鳥池を目指すが途中で川が増水、林道も土砂崩れが発生していたので引き返し、暫し再検討を重ねた結果、途中道の駅で車中泊し古寺鉱泉登山口より朝日連峰を目指した。

古寺鉱泉の駐車場は月曜日であるにもかかわらず20数台の車でうまっていたが1パーティのみ登山準備中。他の車は我々より早く山に入ったか、あるいは小屋泊の人たちだろうなどと想像しながら朝陽館前を通過し急坂を登る。
しばらくは展望が無いが尾根に乗ると樹林の間から隣の尾根が見え出す。先が長いので休憩を取りつつ進み1時間半ほどで一服清水に到着。喉を潤して再び急坂を登り途中ハンノキ尾根で日暮沢からの登山道と合流。さらに進んだ三沢清水では先行パーティが休憩していたか水は出ていないとのこと。さらに登り漸く展望が開けたところが古寺山山頂。
1古寺山から小朝日に向かって_8761
     Photo1 古寺山から小朝日岳への稜線

この辺りまで来るとシラネアオイやヒメサユリの花が散見されるようになる。
2ヒメサユリ_8771
     Photo2 ヒメサユリ

3シラネアオイ_8772
     Photo3 シラネアオイ

古寺山から一旦降って雪田の上部をトラバースし、途中で右のブッシュの中へ進む踏後を発見。ここから小朝日岳には登らずに巻いた。
4小朝日巻き道分岐の雪渓_8773
     Photo4 小朝日岳への雪田登り

巻き道を進んで山頂からの道と合流すると視界が開けた稜線歩きになり、ヒメサユリも数を増して登山道の左右を飾り、登山道は差し詰めヒメサユリ花街道と言ったところか。
5ヒメサユリの登山道_8860
     Photo5 ヒメサユリの花街道

途中崩壊箇所をトラバースしたり、岩を伝ったりししながら進むと時折ガスの切れ間から大朝日岳が姿を現す。
6ガスが切れて大朝日が見えた_8782
     Photo6 ガスの切れ間に大朝日岳

前方に雪田が現れると銀玉水の道標が現れた。ここで豊富に湧き出る銀玉水を味わって、いよいよ残雪を登り始める。
7銀玉水からの残雪登り_8785
     Photo7 残雪の斜面を登る

下からでは到着点が確認できないが踏跡にしたがって登り、残雪を越えたると道の左右には満開のチングルマの群生が広がっている。
踏みつけないように注意してなだらかな斜面を登り詰めると左のピークに朝日嶽神社奥宮が祭られており、右下進むと直ぐに朝日岳避難小屋の前に出た。
8大朝日避難小屋_8789
     Photo8大朝日避難小屋

数人の登山者と談笑情報交換の後、荷物をデポして大朝日岳山頂を往復。
9大朝日岳山頂_8793
     Photo9大朝日岳山頂

再び朝日避難小屋に戻り重いザックを担ぐがほんの少しとはいえ空身で歩いた体には一層厳しく感じられた。金玉水まで一気に降るが未だ金玉水は雪に埋もれているので早々に中岳目指して登り返す。
中岳を巻くようについている登山道は雪の下に消えているので2箇所ほど雪田をトラバースして夏道歩きとなったところで登山道横の池塘に漸く咲き始めたミズバショウを見ながら休憩。
10西朝日手前の池トウ_8800
     Photo10 池塘

ピーク付近は背丈ほどの潅木、コルの部分はお花畑となった稜線上のアップダウンを繰り返し、漸く西朝日岳山頂に立つがここからではまだ本日の目標竜門避難小屋は見えず。
11 P1726から竜門山を望む_8806
     Photo11 竜門山への登り返し

さらに進んで小広場となった竜門山山頂を少し降ったところで漸く竜門避難小屋の屋根がみえだした。現金なもので到着点が見え出すと自然に足が動き出し、小屋前に湧き出す清水をたっぷり体にしみこませて本日の行動を終えた。
12竜門避難小屋_8810
     Photo12 竜門避難小屋

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テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

三窪高原 ツツジを愛でる

0富士山_8730
     Photo0 ツツジの向こうには富士山が:柳沢ノ頭から

記録
日程:2015,06,08 Sさん 安田

6/8日 天候 曇り
コースタイム:柳沢峠駐車場(7:40)→柳沢ノ頭(8:10)→鈴庫山(8:40~9:00)→ハンゼノ頭(9:28)→東屋(9:37~9:49)→板橋峠(10:28~10:37)→林道ゲート(11:36)→駐車場(11:40)                    
行程10.2km 累積標高653m
ルートマップは ここ です。

中央高速の小仏渋滞の逃げ道として前々から良く通過していた柳沢峠。今がツツジ満開ということで何十年ぶりに柳沢峠に車を停めて曇空であったがツツジを楽しんだ。
柳沢峠の市営駐車場の片隅にある三窪高原入口の道標にしたがって階段を登り
1三窪高原登山口_8727
     Photo1 三窪高原入口

舗装林道に出たところで右折、直ぐに登山道を示す道標が現れるのでそれにしたがって進み林道をショートカット。再び登山道に入るとなだらかな坂道が続き登り詰めてゆくと柳沢ノ頭に出る。
2柳沢ノ頭_8731
     Photo2 柳沢ノ頭

曇で陽射しは無いものの雲が高いので柳沢ノ頭からは富士山が良く見える。
ここから一旦降ると鈴庫山分岐に出るので鈴庫山を目指すが歩く人が少ないのか今までの広々とした登山道とは異なり人一人が歩ける道幅の所謂「普通の登山道」。花をつけたササの中を進み、木の葉の間にピークらしきものが現れ一気に登ると鈴庫山山頂。
3鈴庫山山頂_8738
     Photo3 鈴庫(すずくら)山山頂

然程広くは無い山頂は西側が切れ落ちており塩山方面の見通しが良い。
塩山(えんざん)←しお山←四方山←四方を囲まれた山 囲んだのは平地 ということらしいがなるほど周囲の山々からの扇状地の中に塩山がぽつんと独立しているのが良くわかる。
4塩山方面_8739
     Photo4 眼下の扇状地にぽつんと独立した塩山

鈴庫山から再び分岐まで戻り三角点のあるハンゼノ頭を目指す。
5ハンゼノ頭_8747
     Photo5 ハンゼノ頭

ハンゼノ頭には天然記念物レンゲツツジの解説があるが・・・・・辺りに咲いているのはヤマツツジのみ。どうやらここも鹿の食害でレンゲツツジが絶滅の危機に瀕しているようだ。良く見ればヤマツツジも下部は葉が無く花が咲いているのは上部のみ。鹿が届かないところが残っているということか。
6ヤマツツジ_8753
     Photo6 満開のヤマツツジ

ヤマツツジの花の向こうには先ほど上った鈴庫山の姿も見えた。
7鈴庫山_8751
     Photo7 鈴庫山

そこかしこに咲き乱れる満開のヤマツツジを愛でながら降ってゆくと鞍部の広場には東屋が建ち、一角にはトイレもある。ここで休憩中に見つけたのがネットで保護された待望のレンゲツツジ。とはいっても小株ではあるが木の大きさに似合わぬほどの花をつけている。
8キレンゲツツジ_8755
     Photo8 黄色い花のキレンゲツツジ

どうにかレンゲツツジを見ることが出来たので次は丘の上の無線中継所の鉄塔目指して登り反対側に降って行くと徐々にヤマツツジも少なくなり、東京都の水源林を保護するために切り開かれた防火帯に出るころにはオレンジ色のヤマツツジの姿も見かけなくなった。
防火帯を降って板橋峠に達し、そこからは笠取林道を歩いて青梅街道に出て右折、少しの登りで柳沢峠へ戻った。
戻ってみると出掛けには気づかなかった駐車場の斜面にレンゲツツジが咲いている。
9レンゲツツジ_8756
     Photo9 レンゲツツジ

どうやらここは車や人の出入りがあるので鹿が近づかずレンゲツツジの命が保たれているのであろう。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

稲包山 旧三国スキー場から登る

0稲包山_8710
     Photo0 稲包山 白いのは残雪

記録
日程:2015,06,04 Sさん、安田

6/4日 天候 曇りのち晴れ
コースタイム:旧三国スキー場登山口(8:30)→渡渉点(9:00)→西稲包山(10:03)→新道分岐(10:30)→稲包山山頂(10:38~11:09)→西稲包山(11:50)→渡渉点(12:36)→登山口(13:10)
      行程9.6km 累積標高1279m
ルートマップは ここ です。

各地から入梅の知らせが届き始めたので鬱陶し季節になる前にもう一回ぐらい山に出かけてみたいと思い上越の稲包山へ出かけた。稲包山へは群馬県の四万温泉から入るルートと新潟県の三国から入るルートがある。いずれのルートもかけ流しの温泉を楽しむことが出来るが登山口までの距離が短い新潟県側からのルートを選んだ。

湯沢ICで降り、三国峠方面へ進み苗場プリンスホテルの先を右折してR353を進みやがて旧三国スキー場で舗装が途切れて終点となる。ここに車を停めて稲包山を目指した。スキー場の跡地は植林されているがまだ木が小さく雪で押しつぶされるのをどうにかしのいでいるような状態、したがって周囲の様子を見ることが出来る。かつて車が入ったであろう道を進むと稲包山への道標が現れ、湯ノ沢に沿った登山道が始まる。
1稲包山登山口_8702
     Photo1 稲包山登山口

道標が無ければそれとはわからない枝沢の黄蓮沢を渡ってしばらく進むと湯ノ沢に渡渉点に出る。手前の道標には丸木橋と書かれていたのでかつては丸木橋がかかっていたと思われるが今は無く、沢を渡渉する。
2渡渉点_8704
     Photo2 湯ノ沢渡渉点

ここまではほぼ平坦な道であったが対岸に渡るとロープがかかった急斜面の登りとなる。ここから稜線までは何箇所かのロープが設けられているが傾斜は然程厳しくなく、地面の出ている時期はロープに頼らずとも容易に登降坂できる。
やがて稜線に達し道は左に曲がり少し降ると三坂峠。ここからは眼下に奥四万湖、雪が消えた浅間山を見ることができ、遠くの稜線越にこの季節としては珍しく、残雪の白い筋が山頂から延びている富士山も望むことが出来た。三坂峠から稜線上を進むとやがて西稲包山、ここから降って登り返すと小稲包山。
3小稲包山_8722
     Photo3 小稲包山

もう一度降って登ると稲包山に達する。目指す稲包山は西稲包山を過ぎた辺りから見え出すが、あまり高度差が無いのでどれが稲包山か確信をもてない。小稲包山山頂に立ったところで三国峠への稜線が確認でき漸く稲包山を同定することができる。
4三国峠への稜線_8721
     Photo4 三国峠への続く稜線

小稲包山から少し進むと三国峠への分岐(新道分岐)が現れ、それを過ぎると直ぐに稲包山山頂へ達する。
5稲包山山頂_8713
     Photo5 稲包山山頂

山頂からは展望が開け緑の山なみが広がるが、
6四万方面・榛名山_8714
     Photo6 四万方面の展望、榛名山も見える

残念なことに仙ノ倉や谷川・上州武尊山は三頂付近に雲がかかっている。しかし雲の下はガスが無く視界良好で筋状の残雪の白さが美しい。昨日までと異なり空気の入れ替わりで肌寒さを感じる山頂で展望を楽しんだ後、往路を引き返した。途中クマザサの蕾を発見。
7クマササの花_8725
     Photo7 クマザサの花(蕾)

タケやササは花が咲くと枯れるというが、ササの緑が消えてしまうとどのような姿の山になってしまうのであろうか?
下山してみればまだお昼を過ぎたばかり。あてにしていた温泉はもう開店しているかどうかと思われたが帰路途中にある宿場の湯は定休日、次に街道の湯に立ち寄ると営業中でまだ客に殆どいない露天風呂にのんびり浸かって帰宅した。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

浦山川水系 冠岩沢 西尾根下降

0大滝落ち口_8681
     Photo0 大滝の上から見た新緑の冠岩沢

記録
日程:2015,06,01 Nさん、安田

6/01日 天候 曇りのち晴れ
コースタイム:浦山大日堂駐車場(7:25)→冠岩集落跡(8:05)→入渓点(8:11~8:36)→25m大滝下(10:55)→縦走路(10:52)→大持山山頂(13:12)→下の送電鉄塔(15:27)→巡視路入口(16:00)→駐車場(16:04) 行程17.2km 累積標高1175m

今年は季節の進みが早いようで5月には30℃オーバーを記録。そこでどこか涼しいところは考えてみて思いついたのが 先日奥多摩から秩父へ抜けた 際にちょっと覗き込んだ冠岩沢。

秩父から浦山川沿いを遡り大日堂バス停横の駐車場に車を置き、名栗方面への道路を歩き途中分岐で左折し冠岩集落を目指す。いまや集落は無人の廃墟となり、林道終点の鉄橋のところでは倒壊家屋が道を塞いでいる。鉄橋を渡り登山道を進んで冠岩集落のあったところから斜面を下って冠岩沢の堰堤の河原に降り立ち沢装備をつける。
1入渓場所_8664
     Photo1 植林で薄暗い入渓点

久しぶりというか、人生何回目かの沢なので初めのうちは水に入るのも躊躇しがちで逢ったが一度膝まで浸かってしまえば童心に返って浮き浮き。やがて最近樹皮をむかれ熊野爪あとの残った大きな杉の木が前方に出現。
2熊の爪跡_8667
     Photo2 真新しい熊の爪跡

今日はいつもの山行と勝手が違って直ぐに腹が空くので熊も同じなんだと思いつつここで休憩を取り腹拵え。直ぐ前方にはかつての作業道の丸太橋と思われるものが現れるがいまや苔むしてとても渡って見ようなどと思われない代物が横たわっている。
やがて正面に大岩が現れこれから先が面白くなるらしい。幾つかの小滝を頭から水を被るまではゆかないが、胸から下を水に濡らしつつ水流の中を進むうちに最初に現れた大変そうな15m2段滝。ここは左のクラック沿いに登って後続を確保。
3 15m2段_8670
     Photo3 2段15m滝

濡れた岩では手探りでスタンスを確認してから体を持ち上げたがここはドライなのでスイスイ。その上の2段滝はどうも滑りそうなので水流右から登った。
遡行図を参考にしても良くわからないのでとにかく登れそうなところは水を浴びつつ登る。水を浴びなければ沢散歩になっちゃう。今日は沢登りなのだ!
やがて正面には25m大滝が現れるが一休しながら眺めても私に登れるような代物では無いので右から巻くことにして泥斜面を登り始めたが緩んだ残雪の上を登っているようでズリズリ。
4大滝25m_8677
     Photo4 25m大滝 下にはブナの巨木の残骸

少し登ってからは岩と木の根を手がかりにして落ち口の出た。滝下には大きな倒木が横たわっていたがどうやらこれがかつて滝上にあったブナの巨木の残骸らしい。
上空の新緑の木漏れ陽を見上げながら遡行するうちに今度は8m簾滝が現れた。
5奥の8m滝_8685
     Photo5 8m簾滝

ここは登れそうな気がするが・・・・。今までのちょっとした滝では登っていると”ここは滑りそう”と思うところでは水流の中に下からは見えないハーケン・お助けがあったがここは落差もあるしどうかと思い探してみたが良くわからない。記録では在ったような?と思いつつも結局左に逃げて滝上に立つ。
この辺りから水量が減り始め、同時に倒木が増え始めたので潜ったり跨いだりしているといつの間には流れを感じなくなってきたので左岸を登り詰めると大持山とP1197の鞍部に出た。良く見ればケルンが詰まれておりどうやら抜け口も正解だったようである。
6縦走路へ出た_8686
     Photo6 ケルンのところで一般道に出た

一般道を大持山目指して進み、展望台で沢装備を解き腹を満たして大持山山頂に向かい、そこから西尾根を下って川俣集落に降り立った。ここから数分の車道歩きで駐車場へ戻った。
7蕎麦粒山_8692
     Photo7 西尾根の途中で正面に見える蕎麦粒山

以前縦走したときには気づかなかったが大持山山頂には西尾根へ入るピンクテープが下がっており迷うことなく西尾根に乗ることが出来る。また、西尾根を下る途中テープがいろいろ出てくるがこれらは殆ど林業関係の目印と思われるので地形を確認しつつ忠実に尾根を辿ればやがて送電鉄塔に至り、そこからは黄色い巡視路の標柱を辿った。

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