新緑萌える黒姫山

0古池越に黒姫山_8656
     Photo0 古池からの黒姫山外輪山

記録
日程:2015,05,27 Nさん、安田

5/27日 天候 快晴
コースタイム:西新道大橋登山口(6:30)→新道分岐(8:05~8:20)→しなの木の広場(8:55~9:15)→しらたま平(10:00~10:17)→黒姫山山頂(10:52~11:22)→峰ノ大池への分岐(11:33)→大池(12:00)→天狗岩(12:55~13:15)→新道分岐(14:45)→古池(15:40~15:55)→古池コース登山口(16:20)→西新道大橋登山口(16:27)    行程17.2km 累積標高1175m
ルートマップは ここ です。

黒姫山の山麓を巻くように道路が付けられているため何度も麓を通過していながらなかなか登る機会に恵まれなかったが、調べてみると往復同じルートになるピストン登山ではなく大きな8の字の周回ルートで登ることが出来その上残雪も楽しめそうなので出かけてみた。

西新道登山口となっている大橋林道入口に車を置き、ゲートを越えて緩やかな勾配の林道を進むと
1大橋林道入口_8611
     Photo1 大橋林道入口

やがて林道が分岐しているので標識に従って分岐の真ん中にある登山道に入る。登山道は一本の林道に沿っており林道との交差もあるが登りやすい道を選んで高度を上げてゆくと林道が分かれる新道分岐に出る。
案内板にしたがって直進の西新道方面に進むと道の真ん中に木肌に「戸隠分」と刻まれたブナの木、次いで「しなの木」の看板が下がった大木が現れる。
2シナの木_8616
     Photo2 しなの木の広場

「しなの木」の下で休憩を取り登ってゆくと徐々に勾配が増しネマガリタケの藪の中を進んでゆくと外輪山の稜線に出て道が右折する。稜線を進むと藪が切れ露岩のしらたま平に出る。ここからは昨日登った戸隠、高妻山、飯縄山の展望がすばらしい。
3戸隠山・五地蔵岳・高妻山_8623
     Photo3 しらたま平から戸隠方面を展望 高妻山も見える

しらたま平から外輪山の稜線歩きは進むに従い方向が変わり、眼下には中野の町を横切って蛇行する高速道路、さらには野尻湖も見える。
やがて少し降った鞍部にある峰ノ大池への分岐を過ぎると雪田が現れこれを越えると今度は岩場が登場。少し登ると展望が開けた黒姫山山頂に着く。
4黒姫山山頂_8626
     Photo4 黒姫山山頂

山頂からの展墓はすばらしいが、残念なことに妙高山方面は潅木が伸び写真撮影には枝がうるさい。良く見ると展望のため潅木が途中で切られているが、枝が育って展望の妨げになっているのはちょっと残念。
5妙高山_8630
     Photo5 妙高山を望む

山頂で休憩後、峰ノ大池への分岐まで戻り、峰ノ大池を目指して降り始めると北斜面になっているのでたっぷりの残雪に覆われている。かなり前の踏跡を辿ってゆくがところどころで消えてしまい、ピンクテープを頼りに眼下の池を目指して潅木の間をくだり大池の岸に出るがテープが消えてしまった。
陽射しを受け雪解けが進んでいる内輪山の斜面を進む方が池を回りこみやすいと思い地図上の登山道とは逆に半時計回りで池の対岸まで進むと
6大池と山頂_8634
     Photo6 峰ノ大池と黒姫山外輪山

登山道を示すピンクテープを発見し、テープに従いつつ、雪になぎ倒された潅木を避けながら降るとやがて水音が聞こえだした。踏み抜きに注意しながらさらに降ってゆくと天狗岩に到着。天狗岩を過ぎた辺りで雪は消え、今度はネマガリタケの藪の中の道を進み、笹ヶ峰への分岐辺りからは道幅も広くなる。
大ダルミのところで道から逸れて湿原に向かうと岸辺にはミズバショウが群生。日当たりが良いところは盛りを過ぎたようであるがそれでもすばらしい景色が展開していた。
7ミズバショウ_8640
     Photo7 大ダルミ湿原のミズバショウ

再び道に戻り新道分岐を目指して歩くとネマガリタケの藪の中にもそこかしこにミズバショウが白い仏炎苞を広げている。沢を渡り左の稜線が低くなってくると新道分岐に到着。ここからは今朝登ってきた登山道を横断するように古池を目指して進み、やがてネマガリタケの藪がだんだん疎になってくると目の前に古池が現れた。
8古池_8646
     Photo8 古池の向こうに飯縄山の山頂が見える

湖岸の木道を反時計回りに進むとここにもミズバショウの群生。良く見るとミズカシワも混じって群生しすばらしい景色が広がっていた。
9ミツガシワの群生_8647
     Photo9 ミツガシワの群生とその奥にはミズバショウの群生

池の周囲を巡る木道が途切れたところにある古い祠のある広場に出るとそこはニリンソウの群生地。
10ニリンソウ群生_8649
    Photo10 ニリンソウの群生

ここで目の前に広がる古池の景色を堪能。登山口を目指して降る途中で種池にも立ち寄り
11種池_8658
     Photo11 種池

古池コース登山口へ出た。ここからは車道歩きで大橋登山口まで戻って黒姫山8の字周回を終えた。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

戸隠 西岳 本院岳

0早朝の鏡池_8517
     Photo0 早朝の鏡池からの本院岳と戸隠山八方睨

記録
日程:2015,05,26 Nさん、安田

5/26日 天候 晴れ
コースタイム:鏡池(6:13)→西岳登山口 (6:19)→沢渡渉点(6:39~6:57)→天狗平(7:53)→熊の遊び場(9:45~9:50)→P1:弁慶岳山頂(11:14~11:24)→西岳山頂(12:10~12:15)→本院岳山頂(12:50)→板倉清水:鎖切断点(13:58~15:15)→八方睨(16:41~16:53)→百軒長屋(18:02)→奥社(18:47)→随身門(19:01)→鏡池(19:27)
      行程15.4km 累積標高2178m
ルートマップは ここ です。

先日でかけた穂高周辺は例年に無く残雪が少ないとのことであった。そこで北アルプス方面の情報を集めてみるとやはり今年は残雪が少ないらしい。そこで普通なら6月になってから入山するという戸隠西岳もそろそろ雪が消えかかっているのではと思い出かけてみた。
西岳のP1尾根から登るか、戸隠奥社からにするか検討を重ねた結果、体力を消耗した下山時に一般道を下った方が良いであろうということで西岳登山口から入山。
楠川に降り立ってみると雪解けの増水で靴を履いたまま渡れそうになく、しかも登山道を辿ったのでは3回も渡渉が待ち受けているので躊躇していると相方のNさんさすがに沢や、ためらうことなく靴を脱ぎだした。幾分水流の弱そうなところを狙って渡渉し、
1不動沢渡渉_8520
     Photo1 沢を渡渉

対岸に上がってからはブッシュ混じりの急登をトラバース気味に登りつめ、地形が平坦になってきたところで登山道を目指し水平移動。朽ちた下枝が散乱した植林帯を抜けると天狗平の採草地で登山道に合流することが出来た。
2牧草地跡_8523
     Photo2 天狗平の採草地で登山道に出る

ここからは登山道を歩き高度を稼いでゆくと1530m付近で最初の鎖場が登場。
3本院岳尾根_8528
     Photo3 途中の展望地から本院岳ダイレクト尾根を見る

ここからは岩場や泥付きの急登を鎖に頼って登ることになる。幸い残雪は無く、快調に登ってゆくと無念ノ峰への登りでアンカーが取り付けられた岩が崩落し鎖に宙吊り状態になっていた。
4鎖に支えられた浮石_8539
     Photo4 アンカーごと崩落した岩。鎖でぶら下がっている。

鎖に荷重をかけないように登り無事通過。今度は無念ノ峰からの降りで枯れ木を跨いで鎖に取り付き、少し下がったところで鉄ハシゴに乗り移る難所が出現。
5鎖場を降って_8542
     Photo5 無念ノ峰からの下降。木を跨いで鎖をつかみ、鉄ハシゴに移る

ここは事前情報をつかんでいたので難なく通過した。蟻の戸渡りのナイフリッジを通過し切り立った不帰ノ峰へ岩場を鎖に頼って登り、
6不帰の剣基部_8549
     Photo6 不帰ノ峰へ鎖を使って登る

泥付きバンドのトラバースや鎖場を何回か繰り返すうちに正面の岩にペイントで描かれた矢印が現れ、漸く第一峰のピークについたことが解る。
7 P1直下_8550
     Photo7 P1を示すペイント。この上がP1弁慶岳

ここからはアップダウンを繰り返して稜線上を進むが雪が消えた登山道の両脇にはシラネアオイが咲き乱れ花街道の様相を呈している。
8シラネアオイ_8560
     Photo8 片側は絶壁、片側はシラネアオイの花街道

とはいっても細い登山道の切り立った稜線上であり一歩間違えれば岩壁の下への転落となるので気を抜くことができない。彼方の後立山は靄で霞み谷筋の残雪と稜線ぐらいしかわからない。西岳山頂からはこれから進む本院岳への稜線が見渡せ、
9西岳山頂_8561
     Photo9 西岳山頂

10向こうに黒姫山_8564
     Photo10 尾根の先には黒姫山

本院岳から麓の鏡池に向かって延びているダイレクト尾根の様子も良く見えるので地形把握にはもってこい。ここでどうやら麓から見て本院岳と思っていたのはダイレクト尾根のP1836だったことに気づく。西岳山頂から初めは本院岳を右に見て、進みやがて道が曲がって正面に本院岳が見え出すと長い鎖で降下する西岳キレットのコルに到着。
11西岳キレットを降る_8568
     Photo11 西岳キレットのコルに降る

キレットを過ぎまばらな低潅木と笹に覆われた斜面を登ってゆくと本院岳山頂に着く。本院岳からは切れ落ちた絶壁上の稜線に沿って進むが数箇所残雪があり、
12登山道上の残雪_8577
     Photo12 北斜面の登山道に残雪が現れ始めた

残雪の先は笹のブッシュになっていてところどころに絶壁下への雪の落ち口となっているところもあるので思わず緊張する。
やがて登山道がヘアピン状に折れ曲がる板倉清水に差し掛り所々に雪が残った泥斜面を鎖で降り始めるとアンカー2ピン目でチェーンが切断されているのを発見。
上から見た限りでは繋がっているように見えたが・・・・・。泥斜面を下に落ちずに残っていたので遠目では繋がっているように見えた。さらに先は雪に埋まりどうなっているのか解らない。切断した鎖をたぐると雪の中から抜けた鉄棒のアンカーが鎖についてきた。
どうやら雪に流されて鎖が切れたようなので鎖同士を繋げて降ってもその先がどうなるか解らない。雪面を降ったはいいがデブッた雪の末端が笹をなぎ倒しているため、登山道の続きが発見できるかどうか懸念されたので一度は戻ることも考えたが、いままで越えてきた崩れかかった泥バンドの通過、下山距離、それに暗くなってからの渡渉のリスクなどを考えここを通過することを決断。
持参している30mロープを出し、鎖に頼らずなるべく高い位置でブッシュに逃げ込めば、笹を手がかりに進むことが出来そうなので、生き残っているアンカーと立ち木を利用し3ピッチで急斜面を道がありそうなところを目指してトラバース気味に下降した。
降ってみると予想通りの場所にピンクテープを発見し、急斜面での藪コギをせずに無事登山道へ復帰することが出来た。
13鎖切断箇所a_8579
     Photo13 鎖が切断した泥付き急斜面を振り返る

鎖切断箇所を通過するのに思わぬ時間をとってしまったがヘッデンを使う前に下山できるだろうと思い、あせらずゆっくりと足を進め八方睨で十分休憩を取り、
14八方睨山頂_8586
     Photo14 八方睨

15西岳を振り返って_8583
     Photo15 西岳方面を振り返る
16高妻山_8587
     Photo16 高妻山

たのしみのしていた蟻の塔渡りは安全を期して巻き道を利用、
17蟻の戸渡り_8589
     Photo17 八方睨から見た剣の刃渡と蟻の塔

18百軒長屋_8601
     Photo18 百軒長屋

どうにかヘッデンを使うこと無く下山できた。
19西岳本院岳_8607
     Photo19 P1尾根・西岳・本院岳のシルエット


30mロープがあれば殆どのことに対応でき、ヘデッデン、ツェルト、ガス、バーナーは持っているだけで使わずともいつでも対応できるという心理的な安心感が冷静な行動にむすびついた。Nさんはピパーグを覚悟したらしいが・・・・・
下山してみれば想定時間にトラブル対応時間を加えただけで無事下山。
下山後、鎖切断の件と場所を警察に通報。その後警察からの連絡では遭対協が6月初めに修復することになったとのことであった。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

瑞牆山 パノラマコース

0芝生広場_8502
     Photo0 みずがき山自然公園から見た瑞牆山

記録
日程:2015,05,22 Sさん、安田

5/22日 天候 晴れ
コースタイム:みずがき山自然公園駐車場(8:30)→パノラマコース取付 (8:43)→カンマンボロン基部(9:20~9:30)→残置ロープ(10:20)→大ヤスリ岩(11:15)→瑞牆山山頂(11:40~12:05)→不動滝(13:00~13:17)→芝生広場(14:25)    行程9.9km 累積標高1388m
ルートマップは ここ です。

以前に登った大ヤスリ岩の記録は こちら です。 

昨年の秋、大ヤスリ岩に登ったがそのときに瑞牆山山頂から大ヤスリ岩を写真に収めようとしたが急にガスが湧き出し山頂と指呼の間しかないにもかかわらず大ヤスリ岩の姿が消えてしまい写真を撮ることが出来なかった。以来いつかは写真に撮りたいと思っていたがちょうど新緑の季節を迎え天気予報も晴れということなのでリベンジに出かけた。

パノラマコースから不動沢を巡るルートで瑞牆山を周回しようと思い、みずがき山自然公園の大きな駐車場に車を停めた。駐車場の一段上にある芝生広場から右へ進み電気柵を越え車道沿いの遊歩道を進み、やがて眼下に道路沿いの駐車場が見え出したところで左折しパノラマコースに入る。ここからはカンマンボロンをめざして踏跡をたどる。
遊歩道は整備されているので道自体は解りやすいが道標も無くいろいろな道が分岐錯綜しているので解りにくいが、遊歩道を横切っている明瞭な踏跡を辿るとはじめのうちはピンクテテープあるいは木に巻かれた赤テープが現れ、やがて赤丸のペイントが現れだすので、これにしたがって進むと岩に赤ペイントの矢印も現れだす。
1金属プレート_8456
     Photo1 金属プレートの道標

金属プレートの道標が現れると直ぐにカンマンホロンを示す岩に矢印と「カ」が現れるので左折、
2カンマンボロン矢印_8457
     Photo2 岩に描かれたカンマンボロンを示す「カ」と「→」

急登を少し登ると洞ヶ岩基部。カンマンボロンはこの岩場にある。
テラスになった基部を左に進みクライミング対象となる岩場を見学。いつかは登りに来て見たいので偵察といった方が良いかも。
P1801のピークに出られるかどうか進むが、だんだん踏跡が薄くなってきたのでハシゴのかかった岩場のところから引き返し、パノラマコースに復帰。

トラバース気味に進むと今度は大面岩への目印が現れるので大面岩方面に寄り道してみるがやはり踏跡が薄れてきたので引き返し今日のところはパノラマコースに沿って進むことにする。

やがて小さな広場が現れここからいよいよ急登となり設置されている残置ロープに頼って岩溝を登る。やがて小さな広場が現れここからいよいよ急登となり設置されているロープに頼って岩溝を登る。
3最初のロープ_8465
     Photo3 岩溝を登る

ガレたルンゼを上り詰めてゆくとやがて白砂のコルに出て進行方向には大ヤスリ岩が見え出す。右には岩峰の隙間に富士山も見える。
4岩峰の隙間から富士山_8471
     Photo4 岩峰の間に富士山が見える

少し進むと木にかけられた金属プレートが現れ、少しく降ってから急なルンゼ登りとなり前方の樹間に大ヤスリ岩が迫りやがて大ヤスリ岩の基部に達し
5大ヤスリ岩への急登_8473
     Photo5 ルンゼを登る

大ヤスリ岩に登るハイピークルート取り付きにでる。ここで昨年のことを思い出し岩場を眺めてみるとまた違った登り方が出来そうに思えてくる。大ヤすり岩基部を右に巻いて進むと直ぐに富士見小屋からの一般ルートに出てパノラマコースは終了。
左に大ヤスリ岩を見上げながら瑞牆山山頂を目指すが、パノラマコースとは異なりやはり登山者が多く短い距離であるにもかかわらず何組かのパーティとすれ違う。
山頂では念願の大ヤスリ岩を写真に収め、
6大ヤスリ岩_8483
     Photo6 大ヤスリ岩

残雪の八ヶ岳あるいは南アルプスの展墓を楽しんでいると
7八ヶ岳_8487
     Photo7 八ヶ岳

太陽を中心に環状となった虹が出現。
8環水平アーク_8490
     Photo8 環水平アークと呼ばれる太陽を中心とした虹

はじめてみる現象なのでなにやら天変地異の前触れかもと思い、上手く写るかどうか変わらないがカメラを太陽に向けパチリ。帰宅してみると幸い良く写っていたので、次二号言う現象なのか調べてみると「環水平アーク」というめったに見られない現象らしい。
山頂から分岐まで戻り今度は不動沢方面に降る。のぼりと違い泥道を下ってゆくとやがて水音が聞こえ出し、不動沢に沿って高度を下げてゆくと「ししくい坂」、夫婦岩の基部部を進んでゆくと勾配が緩くなり不動滝の下の広場に出る。
9不動滝_8498
     Photo9 不動滝

ここで休憩し不動沢を渡渉し沢沿いに降って木橋を渡って左岸に戻り屏風岩基部でクライマーと談笑。古い堰堤を右に見て進むと直ぐに林道に出てさらに降ると駐車場になった広場に出た。
ここからは林道を降るが途中の遊歩道入口で左折、ふかふかの遊歩道を下ってみずがき自然公園の芝生公園に出た。
芝生の広場越しに瑞牆山の岩峰群が良く見えるが、皆同じような見え同定することが出来ない。唐松や白樺の新緑、今が盛りに石楠花、
10石楠花_8508
     Photo10 石楠花

11芝生広場_8507
     Photo11 新緑の白樺

ちょっと盛りを過ぎたつつじの花を楽しみ広場で一息入れて今回の山行を終えた。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

星穴新道

0 P3a_P38427
     Photo0 星穴岳P3

記録
日程:2015,05,14 Nさん,Wさん、安田

5/14日 天候 晴れ
コースタイム:国民宿舎(7:10)→星穴橋(7:28)→P1基部(8:45)→P2下降点(9:30)→P3下降点(10:40)→星穴沢下降点(11:05)→星穴岳西側ピーク(11:18~11:25)→稜線(11:30~11:50)→星穴沢下降点(12:00)→女坂登山道合流(14:20)→国民宿舎(15:00)      行程10.2km 累積標高1653m

ルートマップは ここ です。 
以前に登った星穴岳の記録は こちら です。

妙義の難所は脆い岩と切り立った岩壁であるがもう一つの難所が良くすべる堆積した落ち葉。この季節ならばかさかさに乾いた滑りやすい落ち葉の堆積も幾分少なく、新緑のはじめとあって多少は視界も確保できるであろうと目論んで星穴新道に出かけた。

尾根取り付き    裏妙義の国民宿舎に駐車し、林道のゲートを越えて進むと左側に慰霊碑が立っている広場がある。ここを左折し女坂登山道を進み直ぐに現れる星穴橋を渡って道なりに進むと左に曲がって星穴沢の堰堤を見下ろす広場に出る。ここから直ぐ右の尾根に取り付き尾根に乗ったところからはリッジを上り詰めてゆく。
1休憩後再び尾根を登る_8395
     Photo1 快適に新緑の尾根を登る 

P1    途中に鉄杭が残っているなどかつての登山道の名残があるがやがて尾根は大岩に突き当たる。
2P1基部の矢印_8398
     Photo2 P1基部大岩の目印 

正面の岩に描かれた黄色ペイントの矢印に従って左から岩を巻くように登って行くと古い鎖が下がった泥付きの岩場が現れるので鎖に体重をかけないように登り、3P1最初の岩場_8399
     Photo3 最初の岩登り 

さらに落ち葉の堆積した泥付き斜面を木の幹や根を使って登るとP1上の尾根に出る。

このルートで現れる鎖、それに鉄杭は星穴新道が開かれた当時のものであろうから50年近くたち風雪に腐食も進んでいる。また、残置去れたフィックスロープやスリング類も退色するほど年月がたっており信頼が置ける代物ではないので我々はこれ以降もロープ出して進み、残置物に頼るときはなるべく体重をかけないようにクライムダウンの手がかり程度とした。
P1の最初の岩登り場面では真新しいリングボルトとRCCが打たれていたが、リングボルトは軸がグラグラ動くし、RCCにいたってはハンガー部分が回転さらに前後に移動するという代物。残置スリングもかかっていたので使用された方もいると思うが危険この上ない代物である。

P2    細尾根を進むと文字の見えなくなった案内板が木に下がっており、
4古い案内板_8404
     Photo4 古い案内板 

さらに少し登るとP2基部の岩が前方に立ちはだかる。案内板まで戻ると左側立ち木の根元に残置スリング、色のわからないくらい古いロープが下がっているが使用せず、30mでは安定したところに立てるかどうか心もとないので50mを出し、懸垂でスリバチ(コップ状岩壁)の中に降り立つ。
5P2下降点を振り返る_8408
     Photo5 スリバチの底から振り返る 

スリバチの底では古い固定ロープにセルフビレーをとり、ロープをたたんで泥つきを急斜面を登り返した。ここからしばらくは泥つきの痩せ尾根となり木の葉越しに西岳から星穴岳にいたる稜線が見え出す。振り返れば裏妙義の稜線と小さな丁須の頭も見える。

P3     やがて再び岩が現れるので今度は突き当たる直前の左足元にある古い残置ロープあるところから木の根を使って泥つきを降り一人が漸く立てるテラスに降りて、ここからは昔の桟道跡と思われる鉄杭を足がかりに鎖を使ってトラバースし泥付きバンドに渡ってからは鎖を頼りに長いバンドトラバースをして対岸に取り付き、登り返して泥付きリッジに上がる。
6P3トラバース_8414
      Photo6 鉄杭を足がかりにトラバース 

リッジを進んでコルに達すると、星穴沢下降の立ち木支点が現れるがここを通り越し、少し登るとまたもや岩が現れる。
ここはリッジをそのまま進んでも登れそうであるが左に廻り落ち葉が堆積したルンゼ状の泥付き急斜面を細い潅木を頼りに登ると星穴岳稜線に出た。
7稜線に出る_8420
     Photo7 星穴岳山頂直下の稜線に出た 

登ってきたところの反対側にある懸垂支点から下を覗くとかなりの大きさのテラスが見え、ここが稜線から結び穴への直接懸垂点ということがわかる。
稜線で右折し登り詰めると直ぐに星穴岳に西側にある岩峰のピークに出た。ここで休憩し展望後、
8星穴新道の稜線_8433
     Photo8 星穴新道の稜線を上から見ると
9相馬岳と星穴岳山頂_8435
     Photo9 星穴岳山頂と相馬岳 

星穴新道と稜線の合流まで戻り昼食休憩。

星穴沢下降     今回は星穴岳の山稜は踏まずに登りのときに通過したP3のコルにある星穴沢懸垂下降点までもどり、ここから両側から岩が迫って薄暗い星穴沢を50mを3ピッチ、25mを1ピッチの計4ピッチで下降。
10懸垂2Pを降る_8437
     Photo10 星穴沢下降2P目 

途中25mでピッチが切れるように支点が設けられているが下がっているスリングは退色。多分ネット情報で見たことのある10数年前のものと思われる。50m懸垂支点にしても、立ち枯れた木に残置があったりという具合でいつまで耐えるか・・・・?新しい支点を取れそうな立ち木もほとんど無い。ロープをたたんで浮石だらけの沢を降り、堆積した落ち葉の下に水流を確認できるようになるとやがて水音が聞こえ始め女坂登山道に近づいたことがわかる。
11女坂登山道のケルン_8452
     Photo11 女坂登山道に出た

上からは見えなかったが大岩にはペイントもあり岩の上に詰まれた小ケルンもあるので登山道へ出たことを確認し、降る途中で一回渡渉すると星穴沢の堰堤が見え出し朝の尾根取付点に出る。ここからは慰霊碑の前を通り往路を国民宿舎まで戻って星穴新道・星穴沢下降の周回山行を終えた。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

蕨山 (人見尾根から登る)

0蕨山展望台_8378
     Photo0 蕨山展望台

記録
日程:2015,05,10 Sさん、安田

5/10日 天候 晴れ
コースタイム:名郷(7:02)→人見入橋(7:22)→送電鉄塔No31(7:40~7:50)→H768 (8:42~8:48)→一般路合流(9:15)→蕨山展望台(9:23~9:57)→名郷への分岐(10:02) →名郷への下降点(10:38) →送電鉄塔No27(11:03~11:15) →林道(11:27) →名郷 (11:35)  行程8.19km 累積標高946m
ルートマップは ここ です。

新緑を求めて近くの山を検討してみるが日曜にとあって一般道を歩くと人が登山者が多いのではと思い奥武蔵の蕨山のバリエーションを思いついた。
久しぶりに名郷の駐車場に車を止めて隣の集落である人見まで徒歩で戻り、人見入橋を渡って林道を進むと
1人見入橋を振り返って_8363
     Photo1 ひとみいり橋 

直ぐにある奥秩父送電線の巡視路標柱から取り付く。
2送電巡視路取り付き_8365
     Photo2 送電線奥秩父線巡視路取り付き 

巡視路を登ってゆくと人見尾根の末端にある奥秩父送電線No31鉄塔の基部に着いた。
3秩父31_8368
     Photo3 鉄塔 No 31 

送電線は大持山方面に延びており、送電線下の樹木は伐採されて視界が開けているのでここで周囲の山を見ながら地図を確認し、植林帯の稜線を登り始めると薄い踏跡も有り時々目印のテープがあるので快適に高度を稼ぐことが出来る。
しかし目印テープはかなり古いもので種類もさまざま・・・・・頼っていっていいものやらどうやら?植林帯では伐採や植林管理でテープが付けられていることも有り登山ルートを案内するものではないことがあるので要注意。
高度が550m を過ぎた辺りで急坂の登りとなるがここは直登し、やがて勾配が緩んでくるのでさらに稜線上を進む。750mを過ぎたあたりで勾配が殆どなくなり快適な尾根歩きとなるがこれを過ぎると再び急坂となるので、前方に急斜面が見え出したところで休憩を取る。
植林の下打ちした枯れ枝が散乱した急坂を一気に直登するうちの踏跡らしきものが現れ靴跡もあったので追うとやがて消え去り獣道となってしまった。踏跡は尾根から少し下がったところトラバースするようについていたのでどうやら靴跡を残したかなり以前の先行者も途中から気づき尾根筋へと進路を変更し登り詰めて行ったようだ。
比較的勾配が緩いところは踏跡が確認できるが急坂になると登りやすそうなところを進むので踏跡が残りにくい。
進路を尾根の稜線上に戻して進むとやがて勾配が緩み、前方の樹木の間から空が見え出すと直ぐに藤棚山と蕨山を結ぶ一般道に出た。
4一般路へ出る_8375
     Photo4 一般道に出た 

一般道に出る直前に人見尾根ルートの下山取り付きとなる目印テープがあるがちょっと奥まっているため一般道からでは気づきにくい。人見尾根を下る場合の取り付きは、一般道のコルにある藤棚山-蕨山の道標から藤棚山方面に少し登った左の奥まったところにテープがあるのでこれを目印にすると良い。
5藤棚山への一般路_8377
     Photo5 人見尾根下降時の取り付き目標

コルの道標を通過し登り返すと直ぐに蕨山展望台。ここで大休止をしていると数名の登山者がやってきた。
展望台から蕨山山頂方面に進み少し降ったところにある名郷への分岐で右折。一般道を降りはじめると単独、小グループあるいは団体と登山者が続々登ってくる。ところどころにある岩場で対向者をやりすごしながら尾根上の一般道を降り、尾根から右下へ下降する指導標のところを直進し再びバリエーションルートへ進む。
6名郷への下降点_8380
     Photo6 一般道右折下降点

本来のルートは右下への下降であるが無視、あるいは誤って進み途中で引き返す人が多いのか直進ルートは最初濃い踏跡があったが次第に消え去り、枯れ枝の散乱しかろうじて識別できる程度の踏跡になってしまった。
しかし尾根筋は明瞭なので木に掴まって小石と泥の急坂を下ると前方に送電鉄塔が現れた。
7送電鉄塔28_8382
     Photo7 鉄塔 No 27

人見尾根登り始めのときの奥秩父送電線の延長上で鉄塔No27。鉄塔基部は芝の広場となっており涼風が吹き抜けるので非常に気持ちよく、ここで休憩を取り巡視を探しだして下降し名郷から蕨山登山口へと通じる林道に出た。林道直前で蕨入の沢を渡るがいまにも腐って落ちそうな丸木橋を渡る。
8巡視路の橋_8386
     Photo8 蕨入を渡る丸太橋

今回の下山ルートは高原地図には無いが地形図には載っているルートと同じものと思われるが帰宅して軌跡を見るとちょっと位置がずれているようだ。名郷からの取り付きは、蕨山登山口へと通じる林道の途中にある送電巡視路の標柱が目印。
9巡視路取り付き_8387
     Photo9 林道からの巡視路取り付き

林道脇の蕨入の沢に丸太橋が目印となる。
途中、一般道を使ったが登り降りともにバリエーションで静かな登山。名郷の出発点に戻ったのが正午ちょっと前ということでほどよい山歩きを楽しんだ。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

浅間隠山 鼻曲山

0浅間隠山_8354
     Photo3 鼻曲山登山道から見た浅間隠山

記録
日程:2015,05,08 安田

5/3日 天候 晴れときどき曇り

地図を見ていたら峠にある駐車場を挟んで、一日で二つの山に登れるのを見つけた。多分この条件に合うのは大弛峠を挟んだ国師ヶ岳と金峰山、それに今回行った浅間隠山と鼻曲山くらいかも?と思い、雪が殆ど消えたであろう浅間山をいつもとは違った角度から見ようと出かけた。

Ⅰ浅間隠山編
コースタイム:登山口(8:20)→北軽井沢分岐(8:38)→稜線 (9:07)→浅間隠山(9:14~9:27)→稜線(9:30)→北軽井沢分岐(9:50)→登山口(10:05)  行程5.08km 累積標高528m
ルートマップは ここ です。

高崎から一般道を走り二度上峠手前にある浅間隠山登山口の駐車場に車を止めて支度を整えて出発。金曜日であるが連休後であるし登山者はいないのでは思っていたが、下山するまでには10人ほどの登山者と出会った。道路脇のわかりやすい登山口から登り始めると1浅間隠山登山口_8309
     Photo1 浅間隠山登山口 

最初は涸れた沢床のようなところを登ってゆくが、登るに従い沢形から離れて九十九折れの道となる。やがてコルに出てからは勾配が緩んでくると漸く芽吹き始めた唐松の新緑が美しく、まだ茂りきってはいないので左側には鼻曲山が見え隠れする。
2唐松林_8331
     Photo2 芽吹きだした唐松の向こうには鼻曲山 

少し進むと北軽井沢への分岐があり
3北軽井沢分岐 _8312
     Photo3 北軽井沢への分岐 

これを過ぎると勾配が増してくる。幾筋かの踏跡が付けられているのがどれをたどっても行き着くところは同じなので距離重視ならば直登らしき踏跡を、のんびり体力を使わずに登るなら巻道のようになって九十九折れとなっている踏跡を進むことが出来る。
急坂を登りきると道は左に曲がって稜線歩きとなり、やがて山頂へ達する。
4浅間隠山山頂_8318
     Photo4 浅間隠山山頂 

山頂からは360°の展望が得られ方位盤を見ながら山座同定。上州武尊・谷川岳方面それに草津・本白根山方面はまだ雪が残っており見つけやすいが春霞がかかり妙義山は得意な山様から見分けられるもののちょっと遠い八ヶ岳は霞の中であった。浅間山は山頂付近に雲があるがどうやら良く見ると噴煙もありそう。
5浅間山_8322
     Photo5 浅間隠山から見た浅間山

6二度上空の稜線_8325
     Photo6 二度上峠から鼻曲山へと続く稜線

浅間山の裾がのびた北軽井沢の展望も楽しんだ後、山頂を後にし、駐車場へと戻った。
この季節、まだ樹木の葉が茂りきっていないので芽吹きつつある新緑と枝の間から時折展望が得られさらには残雪の山々の展望まで楽しめる。まだ花は無いが程よい気温といい浅間隠山を楽しむにはちょうど良い季節かも。

Ⅱ鼻曲山編
コースタイム:駐車場(10:15)→獅子岩(10:25)→氷妻山(10:40)→小ピーク (11:10~11:15)→鼻曲山・大天狗(11:35)→小天狗(11:35~12:00)→氷妻山(12:35~12:40)→獅子岩(12:50)→駐車場(13:05)  行程7.27km 累積標高709m
ルートマップは ここ です。

浅間隠山登山口から二度上峠に移動すると前方に突然雄大な浅間山の姿が現れる。
7浅間山_8357
     Photo7 二度上峠からの浅間山

車道から砂利道を少し登った駐車場に車を止め、今度は鼻曲がり山へと向かう。
登山口から延びるササの中につけられた踏跡を進むと前方に岩が現れるが標識が幾つかありどれが獅子岩かわからない。幾つかある大岩の総称を獅子岩というのか?
8獅子岩_8352
     Photo8 獅子岩

一箇所岩の上に出られるところもあるが濃い踏跡は岩を巻くように延びており、途中一箇所岩を降るところがあるが容易に通過できる。間違って戻るようである。岩が出てくるのは鼻曲山山頂までの行程でこの一箇所のみ。
獅子岩を過ぎるとカヤトとササが茂った道をアップダウンを繰り返しながら進むと展望の無い氷妻山山頂に出る。氷妻山から急坂を下って平坦に近い道を快適に歩くが・・・・ここも展望が無い。やがて登りとなり登山道脇に境界標柱のある小ピークに達すると鼻曲山山頂が枝の間に間近に見え隠れする。
9鼻曲山山頂_8348
     Photo9 樹林越に間近に見える鼻曲山

一旦降って急坂を登り返すと稜線に出て、国境平からの道と合わさり、左折して少し進むと山頂が開けた小天狗の頂に出る。
10小天狗山頂_8338
     Photo10 小天狗の頂

さらに一旦降って登り返すと鼻曲山山頂。
11鼻曲山山頂_8340
     Photo11展望の無い鼻曲山山頂

しかしここからは展望が得られないので小天狗に戻り浅間山の展望を楽しむ。浅間隠山からは見えなかった、前掛山・剣ヶ峰・石尊山と浅間山の山麓に連なる様子が良くわかる。
12浅間山_8343
     Photo12 浅間山の肩には石尊山・剣ヶ峰・前掛山が見える

眼下には軽井沢の町が広がり、正午を告げるチャイムの音も聞こえてくる。山頂では軽井沢から留夫山を越えてきた縦走途中の登山者、それに二度上峠からの登山者としばらく山談義。山頂を後にして二度上峠までの間に出会った登山者1名だけで、浅間隠山と比べると人が少なく静かな山行となった。

Ⅲ駒髪山
コースタイム:駐車場(13:05)→駒上山(13:18)→引き返し点(13:21)→駒上山(13:25~13:30)→駐車場(13:38)  行程5.31km 累積標高476m

二度上峠に戻ってみれば予定時間より早かったので、峠の道路の反対側にある駒髪山にも足を伸ばした。
峠からコンクリート階段を上がり金属製の鳥居をくぐって登ってゆくと岩に囲まれた広場の真ん中に祠がありここが駒髪山の山頂。さらに続く踏跡をたどってみると、だんだん薄くなってくるがかなり古い目印のリボンがあった。
しかし進むに従い標高が下がってゆくのでやがて二度上峠から北軽井沢への道路に出る登山道かとも思われたが途中で引き返した。

駒髪山山頂からの展望は無いが、日陰の心地よい風の中で休憩後下山。駐車場に戻って今回の浅間隠山・鼻曲山山行を終えた。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

鎌北 ガニ穴 (奥武蔵)

0ガニ穴_8303
     Photo0 対岸(左岸)より見たガニ穴

記録
日程:2015,05,03 Sさん、安田

5/3日 天候 晴れ
コースタイム:駐車場(9:50)→ガニ穴取り付き(10:15)→ガニ穴(10:30~10:40)→尾根上 (10:55~11:15)→縦走路合流(11:27)→林道終点(11:50)→駐車場(12:10)  行程5.31km 累積標高476m
ルートマップは ここ です。

阿座穴の記事は こちら です。

鎌北湖周辺に2箇所の洞窟があるという情報を得て前回は阿座穴を見つけたが、もう一つの洞窟が気になっていたので出かけてみた。いつもなら閑散としている駐車が、G/Wの最中それに好天と重なって今日はかなりの賑わいを見せていた。

鎌北湖の一番奥にある第2駐車場から直ぐの分岐を阿諏訪方面(道路上の標識では阿諏訪とはかかれていない)に向かって舗装された林道を歩き
1阿諏訪方面への林道分岐_8308
     Photo1 林道分岐を阿諏訪に向かって右に進む 

人家が途切れると砂利道に変わる。道が上りから降りに変わって少し進むと一本杉峠、顔振峠への登山道の取り付きが現れる。
2一本杉峠登山口_8298
     Photo2 一本杉峠・顔振峠への登山道取り付き 

一本杉峠・顔振峠へ通じる良く踏まれた登山道と谷を挟んで薄い踏み跡があるので
3ガニ穴取り付き_8300
     Photo3 ガニ穴取り付き 

そこから沢に沿って登ってゆくと右側に大岩が現れ、
4左岸の大岩_8301
     Photo4 右に大岩が現れる 

大岩を巻くように沢筋を進むと今度は左側にも岩が現れ両岸から岩が迫ってくる。
5左右から迫る岩_8302
     Photo5 両岸から岩が迫る 

左側を注意深く観察しながら沢筋に沿って進むうちに左側の露岩が途切れ泥付き斜面となる最後の露岩にガニ穴が現れる。
6ガニ穴_8304
     Photo6 間口が横に広いガニ穴 

一旦沢に下りて対岸の岩混じりの泥斜面をシダや下生えの潅木を頼って上り、ガニ穴の入口に到着。ガニ穴の中は小石で平坦になっており、間口が横に広がっているのでピバークにはもってこいの岩屋となっていた。
ガニ穴から沢床に戻り少し遡上したところで再び泥斜面を巻き上がるように登り、ガニ穴の上部に出てあとは尾根を登るとやがて勾配が緩んできたので休憩。ここからは緩やかな勾配の尾根を登ってゆくと、奥武蔵グリーンラインに沿った縦走路に出た。
7縦走路に出る_8306
     Photo7 縦走路の道標のところに出た 

縦走路を北向地蔵方面に少し進み、鎌北湖方面の指導標にしたがって進むとやがて林道終点に跳びだし林道を下って駐車場へと戻った。前回の阿座穴と今回のガニ穴で2箇所の洞窟の所在がわかった。少し検討すれば2穴を周回できるバリエーションルートも可能と思われる。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

蝶ヶ岳 (長塀尾根から登る)

0蝶ヶ岳ヒュッテ_8276
     Photo0 蝶ヶ岳山頂から常念へ続く尾根

記録
日程:2015,04,28~29 Nさん、安田

4/28日 天候 晴れ
コースタイム:徳沢(5:50)→蝶ヶ岳(10:05~10:55)→徳沢(13:50)
行程11.2km 累積標高-1115m
徳沢~蝶ヶ岳~徳沢(長塀尾根)のルートマップは ここ です。

4/29日 天候 晴れ
コースタイム:徳沢(6:35)→明神(7:25~7:30)→上高地BT(8:30)
 
前半の北穂高岳は こちら です。

昨日(27日)北穂高岳登山後、テントを涸沢から徳沢に移動しておいたので、今朝は直ぐに長塀尾根から蝶ヶ岳に取り付くことが出来る。
上部に陽が当たり始めた明神岳をテント場の片隅から眺めながら支度を整え、
1徳沢からの明神_8259
     Photo1上部に朝日があたった明神岳

徳沢園の直ぐ脇から長塀尾根に取り付いた。直ぐに冬期の直登ルートとの分岐が出てくるが、もはや雪は無いのでツヅラ折れの夏道をすすむ。2長塀尾根冬季ルート_8289
     Photo2 冬期ルートの分岐

あえぎながら高度を上げてゆくと漸く1800m辺りからところどころに雪が現れ、
3長塀尾根1840m_8288
     Photo3 雪が出てきた登山道

1900mを過ぎた辺りから雪道となった。
4長塀尾根2370m_8260
     Photo4 やがて一面雪に覆われて

2000m辺りで一旦勾配が緩やかになりテント適地と思われるところもあるがそれを過ぎると再び勾配が増し、2500m辺りからはアップダウンを繰り返しながら進むうちにいつの間にか長塀山を通過。
5 2520m_8285
     Photo5 たっぷり残った雪

窪地になった地形からそれと解る妖精ノ池を通過すると樹林帯から這松帯に出る。途中一箇所雪田があるが這松の上には雪が無く、這松の間を進む登山道も夏道歩きとなる。
蝶ヶ岳山頂からは正面には涸沢カールを取り囲む山々の展望が広がり、北穂東稜がまっすぐにのびて昨日登った北穂高岳に突き上げている様子が良くわかる。
6北穂東稜_8266
     Photo6 北穂高岳と東稜

右に目を転じれば眼下の梓川がやがて槍沢となりその行き着く先には槍ヶ岳。
7槍ヶ岳_8279
     Photo7 槍沢の奥には槍ヶ岳

左に転じれば霞沢岳、その向こうに乗鞍が見渡せる。
8乗鞍霞沢岳_8284
     Photo8 乗鞍、霞沢岳、六百山

蝶ヶ岳山頂からは往路をピストンして徳沢に戻り、計画していた北穂高岳と蝶ヶ岳の二山登山を終えた。徳沢に戻ってからは何回か雨粒に見舞われ、夜半にはテントをたたく雨音に目覚めたが翌朝は晴れ上がり、芽吹き始めた樹林の風景を楽しみながら
9焼岳_8296
     Photo9 新芽が出始まった樹林と焼岳

10岳沢と奥穂高岳_8294
     Photo10 岳沢

上高地まで戻って山行を終えた。

前半の 北穂高岳 を見る。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

カレンダー
04 | 2015/05 | 06
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
プロフィール

安田 和弘

Author:安田 和弘
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
メールフォーム

お名前:
あなたのメールアドレス:
件名:
本文:

リンク
訪問者数(from20141110)
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる