六百山 (中畠沢より登る)

Photo0 六百山(梓川右岸より望む)
記録
日程:2014,9,28
メンバー:Nさん、Sさん、安田
9/28日:天候 快晴
コースタイム:小梨平(5:35)→五千丈ホテル横(5:45)→堰堤上(5:50)→1820沢分岐6:45()→1850沢分岐(6:57)→右尾根(8:10)→残置スリングのある岩場(8:55)→六百山(9:15~9:50)→残置スリングのある岩場(10:45)→中畠沢入口 (12:40)
上高地河童橋の右岸から見える六百山は三角点はあるものの一般登山道はない。今回は河童橋より中畠沢を登り詰め六百山へ登った。(河童橋上から見えるのは六百山の前衛となっている1975mの肩。六百山はその奥にある)
河童橋五千丈ホテル横の公衆トイレ左より入山し、

Photo1 入山地点(トイレ横のコンクリート斜面から)
踏み跡を進むとすぐに堰堤が現れる。左側より土石流監視用ケーブルに沿って登り、監視設備の小屋、監視カメラを過ぎた1625mあたりで沢に降りるが水流はない。
ゴーロ状の沢床あるいは右側のブッシュ帯を進み最初の二俣(1800m)に到るが沢筋に沿って登ると自然と右俣に入ってゆく。
さらに進むと1875m付近で二俣となるがここも右俣に進路をとりゴーロ状の沢筋に沿って登る。

Photo2 中畠沢をつめる
途中何箇所か赤テープや小さなケルンがあるが明瞭な踏み跡はないので容易なところを選んで登る。振り返ると明神岳の影が映る西穂の景色が広がり始める。

Photo3 朝日をうけた西穂の山々と明神岳の影
ゴーロの勾配が一層きつくなる2000m付近で右尾根への取り付き目印となる赤テープが下がっているのでここから沢床を離れ徐々に尾根へ上がってゆく。
ここを間違わなければ以後踏み跡は明瞭となり樹林帯へと入ってゆき、やがて土の滑りやすい急登を登ると尾根に出る。ダケカンバ、ナナカマドの紅葉中を進むとやがて岩壁に突き当たるが基部を左上し残置スリングのある草付きの岩場が現れる。
ここを登ると一気に視界が開け、踏み跡に沿って這松を

漕いで行くとまもなく六百山の三角点のあるピークに出る。隣のピークのほうが標高が高いがそこへ行く踏み跡はなく
三角点のあるピークが六百山の山頂ということになる。
山頂の周囲は這松で覆われ、わずかに三角点の周辺だけが開かれているので残念ながら座って展望を楽しむということが出来ない。しかし立ち上がれば足元には上高地が広がり徳沢から大正池に到る梓川の蛇行、
Photo4 眼下の上高地と焼岳
岳沢を取り囲む明神・前穂・奥穂・西穂へ連なる山々、

Photo5 岳沢を取り囲む明神・前穂・吊尾根・奥穂・西穂の山々
霞沢岳へ連なるK1、K2

Photo6 昨日に比べ紅葉が進んだK1、K2
背後には蝶ヶ岳から常念・大天井に到る常念山脈が見渡せる。
昨日登った霞沢岳からの展望のときより一層紅葉が進み、日一日と高度を下げつつ山々を錦に染め上げてゆく自然の変化がすばらしい

Photo7 紅葉に染まった中畠沢右尾根
展墓を楽しんだ後は道を引き返すが、今度は忠実に赤テープに沿って降る。

Photo8 這松帯から紅葉の中へ下山
沢筋に到るまでは明瞭であるがいったん沢筋に降りると古い脱色したテープや真新しい赤テープ、ケルンが現れいろいろなルートが付けられている。

Photo9 沢床から見上げれば谷間に差し込んだ光に輝くダケカンバの紅葉
どこをたどってもやがて堰堤に行き着くが、今回は登りと異なり堰堤上まで降りた。正面に防御柵が現れるが左右両端が開放されており踏み跡にしたがって左側を通過、堰堤の下からは笹を掻き分けて中畠沢の左岸から遊歩道に降り立った。