2014年09月の全記事一覧
- 09/30 六百山 (中畠沢より登る)
- 09/29 霞沢岳(八右衛門沢より登る)
- 09/17 坊抱(ぼこだき)岩
- 09/14 小川山(20140912)
- 09/06 常念 一ノ俣谷
六百山 (中畠沢より登る)

Photo0 六百山(梓川右岸より望む)
記録
日程:2014,9,28
メンバー:Nさん、Sさん、安田
9/28日:天候 快晴
コースタイム:小梨平(5:35)→五千丈ホテル横(5:45)→堰堤上(5:50)→1820沢分岐6:45()→1850沢分岐(6:57)→右尾根(8:10)→残置スリングのある岩場(8:55)→六百山(9:15~9:50)→残置スリングのある岩場(10:45)→中畠沢入口 (12:40)
上高地河童橋の右岸から見える六百山は三角点はあるものの一般登山道はない。今回は河童橋より中畠沢を登り詰め六百山へ登った。(河童橋上から見えるのは六百山の前衛となっている1975mの肩。六百山はその奥にある)
河童橋五千丈ホテル横の公衆トイレ左より入山し、

Photo1 入山地点(トイレ横のコンクリート斜面から)
踏み跡を進むとすぐに堰堤が現れる。左側より土石流監視用ケーブルに沿って登り、監視設備の小屋、監視カメラを過ぎた1625mあたりで沢に降りるが水流はない。
ゴーロ状の沢床あるいは右側のブッシュ帯を進み最初の二俣(1800m)に到るが沢筋に沿って登ると自然と右俣に入ってゆく。
さらに進むと1875m付近で二俣となるがここも右俣に進路をとりゴーロ状の沢筋に沿って登る。

Photo2 中畠沢をつめる
途中何箇所か赤テープや小さなケルンがあるが明瞭な踏み跡はないので容易なところを選んで登る。振り返ると明神岳の影が映る西穂の景色が広がり始める。

Photo3 朝日をうけた西穂の山々と明神岳の影
ゴーロの勾配が一層きつくなる2000m付近で右尾根への取り付き目印となる赤テープが下がっているのでここから沢床を離れ徐々に尾根へ上がってゆく。
ここを間違わなければ以後踏み跡は明瞭となり樹林帯へと入ってゆき、やがて土の滑りやすい急登を登ると尾根に出る。ダケカンバ、ナナカマドの紅葉中を進むとやがて岩壁に突き当たるが基部を左上し残置スリングのある草付きの岩場が現れる。
ここを登ると一気に視界が開け、踏み跡に沿って這松を

漕いで行くとまもなく六百山の三角点のあるピークに出る。隣のピークのほうが標高が高いがそこへ行く踏み跡はなく
三角点のあるピークが六百山の山頂ということになる。
山頂の周囲は這松で覆われ、わずかに三角点の周辺だけが開かれているので残念ながら座って展望を楽しむということが出来ない。しかし立ち上がれば足元には上高地が広がり徳沢から大正池に到る梓川の蛇行、
Photo4 眼下の上高地と焼岳
岳沢を取り囲む明神・前穂・奥穂・西穂へ連なる山々、

Photo5 岳沢を取り囲む明神・前穂・吊尾根・奥穂・西穂の山々
霞沢岳へ連なるK1、K2

Photo6 昨日に比べ紅葉が進んだK1、K2
背後には蝶ヶ岳から常念・大天井に到る常念山脈が見渡せる。
昨日登った霞沢岳からの展望のときより一層紅葉が進み、日一日と高度を下げつつ山々を錦に染め上げてゆく自然の変化がすばらしい

Photo7 紅葉に染まった中畠沢右尾根
展墓を楽しんだ後は道を引き返すが、今度は忠実に赤テープに沿って降る。

Photo8 這松帯から紅葉の中へ下山
沢筋に到るまでは明瞭であるがいったん沢筋に降りると古い脱色したテープや真新しい赤テープ、ケルンが現れいろいろなルートが付けられている。

Photo9 沢床から見上げれば谷間に差し込んだ光に輝くダケカンバの紅葉
どこをたどってもやがて堰堤に行き着くが、今回は登りと異なり堰堤上まで降りた。正面に防御柵が現れるが左右両端が開放されており踏み跡にしたがって左側を通過、堰堤の下からは笹を掻き分けて中畠沢の左岸から遊歩道に降り立った。
霞沢岳(八右衛門沢より登る)

Photo0 八右衛門沢(中央)と霞沢岳(右側)
記録
日程:2014,9,27
メンバー:Nさん、Sさん、安田
9/27日:天候 晴れ
コースタイム:小梨平(5:05)→八右衛門橋(5:25)→二俣(8:05)→K2(11:50~12:00)→霞沢岳(12:10~12:25)→K2(12:42~12:55)→JP(15:30)→徳本峠(16:00)→白沢出合(17:20)→小梨平(18:05)
霞沢岳へは徳本峠からのルートが一般的であるが、かつてこのルートがなかった時代に使われ今では廃道になってしまった八右衛門沢からのルートをたどってみた。
ヘッデンを付けて小梨平を出発。帝国ホテル前を通過し八右衛門沢にかかる八右衛門橋を渡ったところで左折し工事用道路に入り、道路の終点まで進んだところで沢床に降りる。

Photo1 明るい時間に橋から見た見た八右衛門沢
やがて土石流センサー線を張った最終堰堤(1670m)に立ちはだかるがここには梯子が設置されているものの最上部で遮断されているため左より巻く。このころになって漸く周囲が明るくなってきた。

Photo2 最終堰堤
堰堤を越えとすぐに表六百沢との分岐があるが、表六百沢は樹林となっているためほとんど気づくことなく通過。
水流のないゴーロ状の沢を登ってゆくと前方にゴルジュが出現、

Photo3 ゴルジュ
あっさりと右から巻く。巨岩や

Photo4 巨岩
チョックストーンが現れたり、ガレ場があったりと沢の風景は変わるものの

Photo5 ガレとゴーロ
途中水音が多少聞こえたくらいで、ほとんど水流はなく登山靴で歩くことが出来た。
1970mあたりで沢は三本槍沢と分かれるので右へ進む。このころになるとガスも取れてきて振りかえると谷間に西穂の山々が幻想的な姿をあらわし始めた。

Photo6 振り返ってみると・・・
次第に谷は右へ曲がり始め2100mあたりで中央稜突端が現れたので二俣に到達したことはわかったが右沢の沢筋が明瞭でなく 分岐を探しつつ登ると前方にローソク岩が現れ、二俣から左沢に登りすぎたことに気づく。

Photo7二俣過ぎて前方にはローソク岩が現れる
2230m付近で右側の斜面をトラバース気味に戻るように登ってみると大きなインゼルを持つ広い沢の向こうには岩壁が現れ、この幅広い沢が右俣であることが解った。
K2山頂から見ると明らかに沢であるが、広すぎて下から見たのでは解りづらい。2200mあたりから進路を右にとりインゼルを登ったほうが良さそうであった。
難所でのルートがわかったところで振り返るとすっかりガスがなくなった谷間からは岳沢とそれを取り囲む山々が展望できるようになった。

Photo8 漸くガスが取れて
インゼルを右方向へトラバース気味に登りつつ右尾根の基部に達したところからは岩壁に沿って登り、岩壁の切れた2510mあたりから一気に尾根を目指し急登を登りやがて這松帯を過ぎるとリッジになった尾根のコルに出た。
さらに尾根を詰め前方に現れた岩壁を登り再度の這松漕ぎで次のコルに出た。
ここからは明瞭な踏み跡がありまもなくK2ピークに到達。

Photo9 K2(K1から展望)
我々はK2から見て2番目のコルに登り詰めてしまったがいろいろな参考HPによると右俣から尾根への登りでさまざまなルートが取られており、K2ピークに近い第一コルに上り詰めるのがもっとも容易であるように思われる。
K2からの眺めは最高で眼下には上高地、帝国ホテルの赤い屋根。前に広がる岳沢を取り囲む穂高。さらには西穂から焼岳の姿が、反対側には大滝山・蝶ヶ岳から常念に到るが稜線が見渡せる。

Photo10 K2からK1に続く尾根とその向こうに六百山さらに明神岳

Photo11 霞沢岳へ続く稜線
K2にて小休止の後ザックをデポして霞沢岳山頂へ向かう。
前回霞沢岳を訪れたときは厳冬期だったので山名標は確認出来なかったが今回はしっかり確認できた。

Photo12霞沢岳山頂
再びK2に戻りザックを回収、隣のk1のピークを踏んで紅葉を楽しみながら

Photo13 ジャンクションピークへの尾根の紅葉

Photo14 東側から見たK2の紅葉
徳本峠へ向かい、白沢に沿って明神経由で小梨平のベースキャンプへ戻り長い一日が終わった。
坊抱(ぼこだき)岩

Photo0 坊抱岩岩場
記録
日程:2014,9,15~16
メンバー:Yさん、安田
9/15日:天候 晴れ
このところ外岩クライミングのチャンスが多く、今回は長野冠着山にある、坊抱(ぼこだき)岩に出かけた。
関越のスマートICでピックアップしていただき坂城ICで降りてR18を長野方面へ。戸倉の町で左折して千曲川を渡り更級小学校で左折すると道はだんだん細くなりりんご畑の中を進むとやがて坊城平。ここには宿泊用のキャビンや水場。トイレ等があるのでクライミングのベースとしテント泊をした。
坊城平へのルート。

Photo1 坊城平

Photo2 冠着山案内図
坊城平からは冠着山への登山道が伸びており、途中の分岐での指導標にしたがって坊抱岩方面に進むと坊城平から30分程度で坊抱岩の基部に着く。

Photo3 登山道の途中から見た坊抱岩
先ずは登山道の正面に現れた“シルバームーン”に取り付きクライミング開始。

Photo4 “シルバームーン”
体がほぐれたところでBボルダー北面に移動。“湯の街旅情”を登る。こちらのほうがグレードが低いが上部でホールド細かく神経を使う。終了点に達してみると、足元には千曲川の流れに沿って上田から善光寺平に到る絶景の展望が広がり、流れが北西から北東へと大きく曲がっている様子が良くわかる。

Photo5 善光寺平方面の展望

Photo6 上田方面の展望
昼食後さらに岩場を移動しAボルダーで“クイックジャンプ”、

Photo7 ”クイックジャンプ”
“レインワルツ”、“スローダンシング”と徐々にグレードを上げ、最後は”カサブランカ“を登ったところで本日のクライミング終了。

Photo8 ”カサブランカ”(木立の向こう側)
坊城平のベースに戻り、車で戸倉まで下って夕食の食材を購入。ベースに戻って宴会後展望台から眼下に広がる夜景を楽しみ、鹿の声を聞きながらテントに潜り込む。
9月16日:天候 晴れ
昨日の道を再びたどって坊抱岩へ。最初は昨日登ったAボルダーに取り付き体を慣らし
Eボルダーへ移動。“オー・ルージュ”に取り付くが離陸が難しい。Yさんによればガイド本とは異なりかなり上級のグレードではということで敗退も納得。

Photo9 “オー・ルージュ”
“オー・ルージュ”でかなり消耗したため昼食後Dボルダーに移り、“ミストラル・ダイク”を登る。ここも“湯の街旅情”同様終了点からは絶景が広がっておりまたもや写真撮影。(なぜか余裕のあるときはギャラックにカメラあり)

Photo10“ミストラル・ダイク”終了点からの展望
そうこうするうちにさらに疲労感が増してきたので次回を期しクライミングを終了する。
平日にしてはちょっと車が多めの高速道を走り、帰宅してみればまだ明るい時刻であった。
今まで外岩でのリード経験は数回しかなく、今回は初めて行った岩場でやさしいルートとはいえほとんどをリードで登ることが出来たのは大いなる成果であった。
小川山(20140912)

Photo0 金峰山荘
記録
日程:2014,9,12~13
メンバー:Nさん、Sさん、その他、安田
9/12日:天候 晴れ
このところ天候不順が続いたが、この連休中は良い天候が見込まれるので廻り目平にやってくるクライマーや金峰山登山者が多いのではと予想。それならば連休前が狙い目ではと思い小川山クライミングに出かけた。
早朝に家を出て廻り目平にやってくるとテントが2,3張り見受けられるものの人影はほとんど無く、早々に今夜の宿となるテントをキャンプ場に設営し、ガマルートに向かう。
思惑通りガマルートにはガイド登山が数組いたがほとんど貸しきり状態。マルチピッチのガマルートの核心部である2~4ピッチをつるべで登り懸垂下降。以前ガマルート終了点のスラブ状岩壁の頭から懸垂下降したことはあったが、ルート途中からの下降は新鮮味たっぷり。
いつもはクライマーで賑わっているのでルート途中からはとても降ることは出来ないが、これも連休を避けてやってきた御利益か。
昼食後、ルート1P目のガマスラブに戻りロープを張ってスラブ登りの反復練習。貸切状態、しかも2人だけなのでみっちり練習できたが・・・・・成果のほどはいかほどか?
練習終了後廻り目平のキャンプ場に戻り、午後やってきたメンバーと合流。上空に寒気団が侵入しているため陽が落ちるとかなり冷え込んできた。
9/13日:天候 晴れ
テントの中まで明るくなってきたので起きだすが外気温気温8℃で寒い。夕べ夜遅く到着した客の車の音、テント設営の音で何回か目覚めたが外に出てみるとテントの数が一段と増えていた。クライミングを終えて戻ってきたときにはさらにテントが増えて、焚き火もままならぬ状態に。

Photo1 連休初日朝の廻り目平キャンプ場
夜露に濡れた岩が乾くのを待って今日も朝からガマスラブに向かい、まだ目覚めぬ体でロープを張る。

Photo2 朝一はリードでロープ張り
昨日と違い今日はメンバーが増えたのでロープを何本か張って各自思い思いにクライミング。

Photo3 ハングの直登

Photo4 思い思いにクライミング
そうこうするうちにさすが連休初日とあってクライマーが続々とやってきてやがて岩場のロープは簾状態に。
我々のグループはといえば、徐々に右側にロープを移し練習が終わるころには一番右まで移動し、ある者はトップロープで目一杯、あるものはリード練習をこなし各自もう満足ということでロープを下ろして本日のクライミング終了。
キャンプ場に戻り、明日あるいは明後日まで残るメンバーは夕食準備で川上村のマーケットへ買い物、今日帰る私は一日干して昨晩の夜露が乾いたテントをたたんで帰宅の途についた。
常念 一ノ俣谷

Photo0 一ノ俣谷の七段ノ滝を上からみると
記録
日程:2014,9,2~5
メンバー:Nさん、Sさん、安田
9/2日:天候 晴れ
横尾まで
コースタイム:上高地(11:45)→明神(12:30~40)→徳沢(13:25~13:40)→横尾(14:35)
お昼ちょっと前に沢渡に集合し上高地に移動。夏休み明けとこのところの天候不順によって上高地は閑散。今日は横尾まで移動し幕営。早々にビールでのどを潤し明日に備える。

Photo1 閑散とした上高地
9/3日:天候 晴れ
一ノ俣から常念乗越 (かつて”小黒部と”いわれた常念乗越から梓川側に下る一の俣谷道。いまは廃道)
コースタイム:横尾(4:40)→一の俣(5:25~5:50)→二段ノ滝(6:50)→七段ノ滝 (7:40~9:30)→一ノ俣の滝 (9:50)→山田の滝(10:35)→常念の滝(11:40~11:50)→二又(13:40)→青いドラム缶(14:20)→常念乗越(15:10)
星は見えないもののうっすらと山の影が薄明の中に見えるのでどうにか天候はもちそうという判断でヘッデンをつけて横尾から一ノ俣へ移動。

Photo2 一の俣
漸く周囲が見渡せる明るさの中で沢装備をつけて谷遡行開始。出だしは“キジウチ場”と化しているので注意深くヤブコギ。少し進んだところで沢筋に出るが水量が多く、飛び石を上手く使って進む。どうやら滝らしきものが現れるが、水量が多くブッシュに逃げて巻く。途中の岩にかつての登山道の名残と思われるマーキングが現れるが踏み跡らしきものは見当たらない。

Photo3 かつての登山道のマーキング
やがて滝らしきものが現れるが明確な瀑布と七っていない。どうやらここが二段ノ滝と思われるが通過後にわかったことで他の記録にもはっきりとした写真が無い。
やがて目の前に七段ノ滝が現れるがとても登れそうな代物ではなく、

Photo4 七段ノ滝入口
左岸を高巻くが探せども巻き道らしきものは発見できず。

Photo5 七段ノ滝ロープを出して高巻き
どうにかこうにか登りルンゼを何筋かトラバーし大岩の上に出たところで下を見れば旧登山道の残骸と思われる朽ち果てた桟道が側面に下がっているのが見えた。

Photo6 旧登山道の残骸
懸垂、登り、トラバースを繰り返して岩の角を通過すると、これまた旧道の残骸のワイヤーやハーケンを発見。ルートが正しいことを確認した。
七段の滝を通過し、小滝をいくつか越えると、やがて一ノ俣の滝。

Photo7 一ノ俣の滝
ここは記録によると左側にワイヤーが下がっており登れるとのことであったが・・・・・
確かにワイヤーはあるものの淵が深くてワイヤーまで到達できない。しかも水量が多くワイヤーを使ったとしても水圧でたたき落とさる。ということで高巻き。
懸垂で落ち口に降りてみるとワイヤーは旧道にあった吊り橋の残骸。さらに岩にはホールドなどほとんど見つからなかった。
さらに小滝をいくつか越え、あるいはブッシュを漕いで上流を目指すと、ところどころに旧道の跡らしきものが現れるが、トラバース中に崩壊箇所が現れたり、水流で道がえぐられていたりでロープを出したりたたんだりと大忙し。

Photo8 水量豊富な小滝
右側の岩壁から落ちっている山田の滝、

Photo9 山田の滝
やがて常念の滝を過ぎるころには

Photo10 常念の滝
水量も減ってきて沢の様相も時々小滝が現れるくらいで平凡なものとなってくる。
沢が右へ大きく曲がると二又に到り、

Photo11 二又
右は常念乗越へ、左は東大天井へと向かう。
地形図によると左沢はすぐに水が涸れるようであるが水量は2対1と多い。本来の一ノ俣谷はこちらであるが、旧道をたどるということも目的の1つであるので
我々は右沢へ進路をとる。
記録によると二又で幕営可能とのことであったが水流より少し高くなったテント1張りがせいぜいの場所であった。
右沢は水量が少なく沢幅も狭くなってやがて木の枝を掻き分けて進むようになると
水流は2本に別れ、左の上流を見上げればこれまた記録にあった常念小屋の取水場となっている青いドラム缶を発見。

Photo12 青いドラム缶
取水場からは管理用に歩かれているのか踏み跡がはっきりし、小1時間の登りで常念小屋の裏手に出て一の俣谷の遡行終了。
横尾から常念乗越のテント場までおよそ9時間の行動予定であったが多い水量と踏み跡無き巻き、崩落箇所の通過等々でロープの出し入れが多く10時間を要した。
9/4日:天候 晴れ
常念乗越から小梨平まで
コースタイム:常念乗越(5:15)→常念岳(6:50~7:05)→蝶槍(10:35)→横尾分岐(10:50)→蝶ヶ岳ヒュッテ(11:15~11:30)→長塀山(12:10~12:20)→徳沢(14:45~15:15)→小梨平(16:40)
夜半に雨が降ったものの朝はガスにかこまれているだけなのでカッパはつけずに行動開始。常念への登りはジグザグの登山道しか見えなかったが山頂では小屋に荷物をデポして登ってきた登山者が何名かいたが。どうやら縦走は我々のみらしい。

Photo13 常念岳山頂
展望の無い中を黙々と進み、途中蝶槍を越えたところで横尾への分岐に到るが、

Photo14 横尾への分岐
予定通り蝶ヶ岳経由で

Photo15 蝶ヶ岳ヒュッテ
長壁尾根を徳沢まで降り大休止。

Photo16 徳沢
後は一目散に小梨平を目指し予定時間1時間オーバーで到着。明日は雨予報ということで朝もノンビリなのでそそくさと買い物に!。降り出した雨の中で満足感に浸りながらのビールは最高。
5日 明るくなって起きてみると雨の中を明神方面に進む登山者が10数パーティ。ご苦労様と見送りながらゆっくり朝食を済ませて沢渡へ戻り、今回の山行を終えた。