新緑の二子山 中央稜(140531)

Photo0 1Pテラスから見たローソク岩
記録
日程:2014,5,31メンバー:Sさん、安田
天候:晴れ
マルチピッチクライミングの練習の下見として奥秩父の二子山に出かけた。久しぶりの高速未使用で自宅からはR299に入り後は秩父の街を抜けて群馬県境を目指す。小鹿野の町を抜けるとだんだん道は細くなり同時に勾配が増してくる。何回かのヘアピンカーブを通過するとネットで見たことのある“民宿登人”。この先を右折しクネクネと曲がった舗装された林道を進みトンネルを抜けると数台の車が駐車している。
ここに車を置き向かい側の登山道を登るとすぐに股峠に出た。

Photo1股峠登山口
股峠の道標は西岳、東岳、坂本と三方向を示しているが、目的の中央稜は坂本方面へ降る(西岳方向に進むと稜線に出てしまう)。

Photo2 股峠の分岐
まもなくローソク岩への分岐で右折するとまもなく祠エリアの大岩壁の下部の広場。

Photo3 祠エリア
ここからさらに進み再びローソク岩への分岐があるのでここから急登を登ってゆくとローソク岩の下部広場に出た。

Photo4 ローソク岩への分岐
ここにはなぜか古タイヤが置かれている。
突き当たりのローソク岩広場から岩を巻くように右にトラバースしてゆくと目的の中央稜取り付きの広場。ここには赤いドラム缶が置かれている。
時はすでに正午をまわっていたが、装備もあるし折角来たので登ってみることにする。
1Pは凹角に沿って左上、次に右へ登っていきテラスに出たところで終了。取り付きは樹木に覆われていたが1Pのテラスからは奥秩父の山並みが良く見え、正面には八丁峠から両神山へと続くギザギザな稜線が横たわっている。

Photo5 両神山の稜線
左にはローソク岩がニョッキリ。(一番上の写真)
2Pは凹角に沿って登り途中から左のカンテに出てまもなく終了。ビレー点は2箇所あり2人立つのが精一杯。

Photo6 2P
3Pは中央稜の核心部というところで、クラックに沿ってレイバックで登り、左からのクラックと合わさったところから右上する。

Photo7 3P
途中“お助け“が一箇所下がっているが、クラックの中を探りつつ徐々に体を上げるとガバがあり”お助け“を使わずに通過。
3Pの終了点も広いテラスになっており太い立ち木もあるので木陰は休憩にちょうど良い。
ルートはさらに4、5、6Pと続くが、核心部を越えたし下見ということもあって
今回はここから取り付きまで懸垂下降の練習に移った。
普段の練習では下降着地点が見えているが、ここでは岩陰になってまったく見え
ず。さらに登ってきたルートとも違っているため、緊張しながらの下降となったが本チャンに向けよい練習になった。
クライミング装備を解き股峠を目指して来たときとは違った薄い踏み跡をたどってゆくと、祠エリアの直近に出た。よく見ればローソク岩へ続く道で立ち木にピンクテープが巻かれ、リボンも下がっていた。なるほどここが中央稜への近道分岐だったわけで行きに気づかなかったのが不覚だった。
懸垂下降中、埼玉県の防災ヘリが飛来ししばらく我々の様子を伺うようにホバリング。しばらくしてから股峠方面に移動していった。帰りの股峠ではクライマーが救助されていたが生命には異常が無い様子だったので一安心。
普通は中央稜を3Pまで登れば最後まで登りきってしまうところを、懸垂下降していたので防災ヘリから見れば我々が救助要請したのと勘違いしホバリングで様子を見ていたものと思われる。

Photo8 埼玉県の防災ヘリ