赤城山

140508-0黒檜山・駒ケ岳
     Photo0 大沼とそれを取り囲む黒檜山・駒ケ岳

記録
日程:2014,5,08
メンバー:Sさん、安田 
天候:5/8日晴れ
コースタイム:ビジターセンター(8;10)→黒檜山登山口(8:35)→黒檜山展望台(9:50~10:30)→駒ケ岳(11:10)→覚満淵(12:00~12:10)→鳥居峠(12:20)→小地蔵岳(12:50)→長七郎山(13:10~13:30)→小沼(13:45) →地蔵岳(14:30~14:45)→地蔵岳登山口(15:15)→覚満淵(15:35~15:45)→ビジターセンター(15:55)

赤城山は中心のカルデラ湖の大沼とその周囲を取り囲むいくつかの峰の集合体の総称である。今回は車で大沼周辺にまで行き、外輪山の一部を成す黒檜山・駒ケ岳・小地蔵岳・長七郎山・地蔵岳を巡った。
赤い建造物が大沼の湖面に映える赤城神社を左に見ながら自動車道を進み
140508-1大沼赤城神社_6006
     Photo1 大沼に映える赤城神社

黒檜山登山口から入山。岩がゴロゴロ転がっている登山道を進むと大岩が出現(猫岩)
140508-2猫岩_6008
     Photo2 大岩

さらに進むと右側がスッパリ切れた尾根歩きの道となり、大沼の全景が見渡せるようになる。この切れ落ちた断崖を赤城山神社のほうから見ると猫の顔にみえることが猫岩の由来。
140508-3小地蔵岳と地蔵岳_6009
     Photo3 眼下に赤城神社と大沼、正面に小地蔵岳・地蔵岳

さらに登り続けると、道は突き当たりに差し掛かり左へ進むと赤城山最高峰の黒檜山山頂に出るが樹木で展望は悪い。さらに進むと周囲が開けた展望箇所となる。
140508-4黒檜山山頂_601
     Photo4 黒檜山山頂

ここで春霞の中に見える上越の山々の山座同定を楽しみながら大休止。
道を戻って直進し黒檜大神を通過するころには正面に駒ケ岳が現れる。
140508-5駒ケ岳_6015
     Photo5 駒ケ岳へと続く尾根

いったん鞍部に降って登り返せば駒ケ岳山頂。
140508-6駒ケ岳山頂_6016
     Photo6 駒ケ岳山頂

さらに直進し、草原で駒ケ岳登山口へ向かう道が右に分岐(一般の登山者はここで右折)しているがさらに直進し鳥居峠を目指す。
140508-7鳥居峠への分岐_6017
     Photo7 鳥居峠への道

歩きやすい土道を快適に下ると岩ゴロゴロの小ピークが出現。昨年の落ち葉の堆積で踏み跡が不鮮明で巻くか下方に見える覚満淵へ降るか迷うが、覚満淵へと降りたつ。
しばし休憩後鳥居峠へとヤブを登り返し、駐車場横の長七郎山登山口から快適なハイキング道を進む。
140508-8長七郎山登山口_6022
     Photo8 鳥居峠にある長七郎山への登山口

途中の残雪を何箇所か越えるとかつての林道らしき広い道に出る。
道標に従い長七郎山を目指すが、道がつづら折れになっているのでショートカットし尾根に出て左へ踏み跡をたどると樹林に覆われ残雪を残した小地蔵岳の山頂に出た。
140508-9小地蔵岳山頂_6024
     Photo9 小地蔵岳山頂

小地蔵岳山頂から引き返して尾根を進むと先ほどの林道終点と思われる広場(昔の駐車場跡か?)に出る。
さらに直進すると山頂が大きく開けた長七郎山。
140508-10長七郎山山頂_6026
     Photo10 長七郎山山頂

長七郎山からは眼下に小沼、その向こうには山頂にアンテナ群のある地蔵岳が良く見える。
140508-11地蔵岳_6027
     Photo11 地蔵岳

長七郎山からいったん小沼湖畔に降り、沼を1/3周したところで自動車道路に出て左折し八丁峠の駐車場にある地蔵岳登山道に取り付く。
地蔵岳への登りは延々と木の階段が続き、階段が途切れるとまもなく山頂。
140508-12地蔵岳山頂への階段_6030
     Photo12 地蔵岳山頂へ続く木の階段

山頂直下の展望が開けた広場からは正面に小沼とそれを取り囲むように小地蔵岳と廊下にような尾根でつながった長七郎山の展望がすばらしい。
140508-13小地蔵岳長七郎山と小沼_6031
     Photo13 小沼を摂る取り囲む小地蔵岳・長七郎山

左を見れば同じように黒檜山と駒ケ岳が大沼を取り囲んでいる。
カルデラの大沼とそれを取り囲む黒檜山・駒ケ岳・地蔵岳から成る外輪山、寄生火山の火口湖である小沼と小地蔵岳・長七郎山、火山の山容が一目瞭然!百聞は一見にしかず。
地蔵岳は山頂に鞍部があり、一方の頂はアンテナ群に占められている。
140508-14地蔵岳アンテナ群_6032
     Photo14 地蔵岳山頂アンテナ群

もう一方の頂には石仏群がある。
140508-15地蔵岳山頂_6036
     Photo15 もう一方の石仏のある山頂

ここでも周囲の景色を楽しみ一息入れた後、登りのときとは違ってササに隠れた細い踏み跡を降る。途中何箇所か残雪上を歩きながら道路に降り立つ。
舗装路をビジターセンターに向かい途中で左折して案内標識のところから覚満淵に向かうが目当てにしていた水芭蕉はまったく、見出すことが出来なかった。
140508-16各満淵湖面_6040.
     Photo16 覚満淵

以前同じ時期に来たときにはかなりの数が咲いていたのだが・・・・
前回来たときには無かった鹿防止のネットが覚満淵の全周わたってに張張り巡らされており、鹿の食害に遭ったのか?
水芭蕉を見られなかったことは残念であったが山頂からの景色を堪能できたので満足できる山行であった。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

前穂高岳(岳沢から登る)

140503-0奥明神沢_6001
    Photo0 小屋周辺から見上げた奥明神沢
記録
日程:2014,5,03~05
メンバー:Nさん 、安田、他2名
天候:3日晴れ時々曇り、4日晴れ、5日霙から雨  
3日  上高地インフォメーションセンター(6:25)→岳沢登山口(6:50)→7番風穴(7:30~7:45)→岳沢小屋(9:40)

早朝の沢渡駐車場に集合し、タクシーで上高地まで移動。5月連休後半開始とあってインフォメーションセンターにはかなりの人がいるが大きなザックを背にした登山者は半数ぐらいか。朝食を摂り、装備を整えて岳沢小屋を目指して出発。
140503-1梓川と岳沢_5951
     Photo1 上高地からの岳沢を望む

河童橋を渡り岳沢登山口から入山ししばらく進むと雪が出てくる。
140503-2岳沢取り付き_6004
     Photo2 岳沢登山口

どうやら今年は雪が少ないらしい。7番の風穴で休憩後夏道をはずれザレた岩とところどころに残った雪渓が現れる。
140503-3奥穂南稜と天狗の頭_5959
     Photo3 岳沢上部

右に独峰から西穂高・奥穂高へと続く稜線。正面に奥穂高へ登り詰める南稜へと続く岳沢上部を見ながら進む。やがて岳沢が雪に覆われると3時間あまりの行程で岳沢小屋に到着。5月連休とあって、テント場には霞沢岳を背景に鯉のぼりが気持ち良さそうに泳いでいる。
140503-4霞沢岳をバックに鯉泳ぐ_5973  
     Photo4 霞沢岳を背景に泳ぐ鯉のぼり

テント設営後担ぎ上げた餅でお汁粉を作り、眼下の上高地、目の前に広がる西穂高、焼岳、乗鞍、霞沢岳、六百山の展望をたのしみつつマッタリとした午後を過ごす。
明日の奥明神沢の上部も夕日に輝き始めた。
140503-5奥明神沢_5976 
     Photo5 上部が夕日に輝く奥明神沢

4日   岳沢小屋(5:40)→明神岳への分岐(7:15~7:25)→前穂高岳(9:00~9:30)→岳沢小屋(12:00)
奥穂南稜を目指す2名が出発するのを確認して漸くシュラフから這い出し、
そそくさと朝食を摂った後、ヘッデンなしで行動できる明るさになったのでわれわれも行動開始。小屋から岳沢を渡り奥明神沢の登りに取り付き、すでに先行者が続々と登っている様子を追いながらわれわれもデブリの横を登る。背中には朝日を受けて西穂高から間岳、天狗の頭へと続く稜線は次第に下へ下へと輝きを広げ始めた。
140503-6西穂稜線輝く_5980
     Photo6 西穂稜線輝く

デブリが終わり谷筋が明神岳への谷と分岐するあたりで休憩。ここから斜度が増して振り向くと“本当にここが降れるのか?”と思いつつも、“な~にみんな登っているのだからどうにかなるだろう”と決心し一歩一歩慎重に高度を稼ぐ。
谷筋は次第に左に曲がり、ここまで来るとすでに小屋は見えない。
小屋から見えていた奥明神沢の真ん中に見えた尖がった岩峰は前穂山頂ではなく岳沢峰(小屋に戻ってから知った)というらしい。
140503-7岳沢峰と奥明神沢上部_5982
     Photo7 奥明神沢最上部

岳沢峰の基部あたりからさらに斜度は増し(40度くらいか)ここでいよいよダブルアックスに。シングルに比べバランスが摂りやすくなり格段に歩きやすい。
斜面の上のほうに道標らしきものが見えるとまもなく山頂で、そこにはテント1張り分くらいの広さに雪面がバスタブ状に掘られており、バスタブの中で休憩あるいは涸沢側にできた雪庇を避けながら写真撮影と山頂はかなりの賑わい。
山頂からの眺めはすばらしく、涸沢側に張り出した行き庇の向こうには北穂高から涸沢岳・槍ヶ岳へと続く稜線が、
140503-8北穂・涸沢・槍ヶ岳_5987
     Photo8 北穂・涸沢岳・槍ヶ岳

その左には大きな山容の奥穂高岳とジャンダルム
140503-9奥穂高とジャンダルム_5986
     Photo9 奥穂高とジャンダルム

登ってきた奥明神沢をを見下ろせば岳沢を降った上高地、焼岳と霞沢岳に挟まれるように乗鞍が、
140503-10上高地_5995    
     Photo10 眼下に上高地

その右には先ほど見上げた明神岳が足元に見える。
140503-11明神岳と霞沢岳_5984 
     Photo11 明神岳と霞沢岳

山頂からのくだりはなかなか一歩が踏み出せないものの、次第に慣れてくるとどうにかテンポよく踏み出せるようになった。140503-12奥明神沢を降る_5996
     Photo12 奥明神沢を降る

アイゼンを引っ掛けないよう注意深く降ってゆくと突然の轟音とともに県警のヘリが出現。しばし旋回していたがどうやらこれから降る奥明神沢で事故があったらしく我々の下のほうでホバリング。
すれ違った登山者に聞いてみると滑落事故があったようだが、骨折程度だったということで生命に異常は無さそうとのこと。
急斜面の真っ只中にいるのでもう一度気を引き締め慎重に歩を運び、やがて小屋が見えてきて傾斜の緩むデブリの最上部まで降りてくると、緊張がやや緩んで前穂高に登った感動がふつふつと湧き出す。
140503-13眼下に岳沢小屋_5998
     Photo13 眼下に岳沢小屋

小屋まであと数分といった距離まで戻ったところで休憩をかねて斜面での確保方法をいろいろ教えていただく。
ついさっきまでの急斜面との戦い、さらにはヘリの救助を目撃した後だけに確保技術のレクチャーは非常にありがたいし身につきそうだ。

お昼には下山し、他の2名も下山していたので小屋の生ビールで乾杯、昨日に引き続き今日も午後のマッタリとした時間をすごす。

5日   岳沢小屋(7:05)→7番風穴(8:00)→岳沢登山口(8:25)→上高地BT(8:50)
昨日の天気予報どおり、朝起きてみると周囲の稜線は見渡せるものの空一面の雲。やがて小雪が舞いだし風も吹き出してきたので予定では西穂高登山だったが中止。
ゆっくり朝食を摂りテントを撤収して下山。昨日までのテン場の賑わいはどこへやらで
今日はすでに大半が撤収したようでテン場は数張りを残すのみ。
快調に降って、上高地には9時前に到着。おなじみの竜島温泉営業開始とともに入館し温泉で3日間の汗を流して今回の山行を終えた。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

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