三つ峠 金ヶ窪沢大滝2018

Photo0 金ヶ窪大滝
記録
日程:2018,01,11
メンバー:Nさん、安田
01/11 天候 晴れ :
降雪が極端に少ないため例年なら既に雪布団の下に眠っている八ヶ岳の氷瀑も未だ元気な姿を現しているらしい。しかしこのところ重い荷物を担いでのテント泊をやっていないので遠出は・・・・・。といったところで近くてそれなりに素人でもアイスを楽しめる三つ峠の金ヶ窪沢の大滝に出掛けた。
毎年 恒例のようになっている が出かけるたびに氷の様子が違うのでその違いを見るのも楽しみの一つになっている。
河口湖ICで降りると温度計は-4℃、御坂トンネル手前で天下茶屋方面に右折して登って行くと-8℃に低下したが周囲には全く雪が無くリスが道路に出て遊んでいた。あまりにも天気が良いのでチョット回り道して天下茶屋まで行ってみるがかろうじて雪で白くなっているのは富士山の山頂付近だけで東側には高層の強風を思わせる雪煙が発生していた。

Photo1 天下茶屋からの富士山
天下茶屋から戻り林道に入って三つ峠登山口に車を停めて歩き出すが相変わらず周囲に雪は無い。やがてたどり着いた下降点から踏跡を辿って沢へ降りるが雪が無い代わりに露出した地面が凍っていて滑りやすく潅木に掴まって降った。
堰堤上の氷床に降り立ったところでアイゼンをつけ、沢を大滝まで詰めるがちょっとした落差があるところでは岩と氷のミックスでバイルを出すかどうするか戸惑う場面も。

Photo2 金ヶ窪沢
往路は登りなのでよいが、帰路では沢から外れて泥斜面を歩いて戻った。
たどり着いた大滝は今まで見た中ではもっとも氷が発達し上部まですっかり凍りに覆われていた。

Photo3 金ヶ窪沢大滝
大滝下でクライミング準備に取り掛かったが気温が低いにもかかわらずいつも吹いている谷筋に沿って吹き降ろす風が無いので体感は然程寒くなく、毛糸の薄手手袋でも対応できたのでトップロープ張りのアイススクリューも上手くきめることができた。
1年ぶりのアイスでパイルもなかなか上手く決まらなかったが登るルート変えながら各々数回登ったが2人だと休む暇が無いのですぐに満腹。

Photo4 金ヶ窪大滝を登る
やがて最初は柔らかだったロープも次第に水分を含みそれが凍って針金状態になってきたところでロープを回収し休憩。
休憩後は硬くなったロープをどうにか纏めて大滝下流の堰堤に移動し、ロープを張りなおして堰堤下に降ってみると一番氷の発達した中央部は氷柱や内部に空間が出来たスケルトン状態の氷壁だった。
握り拳ほどの氷にアイゼン前爪を蹴りこむと氷は崩れ、崩れないであろう内部へは爪が届かず。バイルも打ち込むよりは引っ掛けといった状況でトップロープでなければとても登れない。
堰堤上は水平な氷床なので乗越し練習には最適と思い何度かトライするがバイルを打ち込む角度が変わるので難しい。最後に上手く決まったところで本日のアイスクライミングを終了し駐車場へと戻った。登山道下にはいつもなら雪の埋もれて見分けがつかない凍った沢の氷床が白く光って蛇行しており始めてみる景色だった。
三つ峠 金ヶ窪沢 2017

Photo0 漸くたどり着いた氷の着いた堰堤
記録
日程:2017,01,15
メンバー:Nさん、Sさん、Tさん、他 安田
1/15日 天候 晴れ
コースタイム:林道終点駐車場(9:25)→大滝手前の堰堤(9:55~14:05)→林道終点駐車場(14:28)
このところの天候で各地の結氷状態が良くないということなのでこの機会を逃すと今シーズンはアイスクライミングをやらないで終わってしまうのでは・・・という思いから、花火見物の黒岳から下山後に車で三つ峠山登山口の林道終点まで移動しザックの中身を入れ替えて金ヶ窪沢での某山岳会のアイストレーニングに参加した。
先日の三方分山でも登山道沿いの沢は全く凍っていなかったし、昨日歩いた板取沢も水際に氷が少しあっただけなのでダメでもともとと思いつつ金ヶ沢大滝を目指し雪道を進み、金ヶ窪大滝への下降点に着いてみるとの藪を掻き分けしっかりしたトレースがありもしやひょっとして結氷しているかもと期待が膨らんだ。
大滝手前の堰堤下に集団を見つけたどり着いてみると某山岳会のパーティであった。
聞けばこの上流の大滝は水が流れ氷の影も無いとのことでどうにか登れそうな氷が着いているこの堰堤でアイスクライミングを始めたとか。トレースも彼らのもので今年はまだ人が入った様子は無いらしいとのことだった。

Photo1 例年に無く貧弱な堰堤の氷壁
堰堤上から垂らしたトップロープで各自氷壁に取り組んでいたがよくみればルートが3本取れそうなので氷の表面状態が異なる3ルートを設定し、

Photo2 ルートを増やして
両手にアイスパイルあるいは片手のみピッケルと氷の表面状態に合わせて交代でクライミング練習をした。

Photo3 片手にピッケルで登る
今シーズン最初で最後かもという思いから、堰堤に張った氷なので垂直に近い氷壁となっているのをこれ幸いとアイススクリューを打つ練習を試みた。
しかしコンクリート面に着いた氷は中に水流が見えるところもありいつ崩壊するかも知れず、トップロープを緩めに張ってもらいアイススクリューを打って支点を構築しながら堰堤の上を目指したがそこにはパイルを打ち込めるほどの氷が無く堰堤上に届くところまで登って終了。
ワイワイ騒ぎながら交代で登るうちに氷が大分破壊されてきたので午後2時を回ったところで練習終了。何はともあれどうにか氷に触れることが出来た。
早めに切り上げたので休日にもかかわらず、中央高速の小仏渋滞に嵌ることなく帰宅できた。
シーズン最後のアイスクライミング 三ツ峠 金ヶ窪沢(160217)

Photo0 シーズン最後の氷瀑
記録
日程:2016,02,17
メンバー: Yさん、安田
2/17日 天候 晴れ
コースタイム:林道終点(8:35)→氷瀑(9:40~12:00)→林道終点 (12:40)
今年は例年に比べ気温が高いのでアイスクライミングの機会を失わないうちにと思い三つ峠の金ヶ窪沢で出掛けた。
昨年の記録はこちらです。氷の状態を比べてみてください・・・・・150113 150202 150210
新御坂トンネル手前から”御坂みち”に入り登ってゆくが路面は乾き、山の南斜面の雪はすっかり消えていた。
三つ峠登山口の駐車場から林道に入るがここも路面凍結箇所は無い。林道終点のトイレのある広場に着いてみると車が数台駐車していて停める余地が無いので少し戻って路肩に駐車した。
林道終点からは雪が出てきたが車のチェーンの轍を伝って登り正面に堰堤が見えたところで登山道を外れ沢へ下降。
車の台数から考えて多くの人が入っていると思われたが、踏み跡を見る限り沢へ降りたのは1名だった。下の堰堤に近づくと・・・・水流の両側にわずかに氷があるのみでクライミングが出来るような状態ではなかった。
今日はクライミングを止めてハイキングにするかと思いつつも荷物を置いて大滝の偵察に向かうと結氷しているのは左半分のみで右側は水流が勢い良く落ちている。
先行者が左側にトップロープを掛けて登っているのでそのうち空いたら登れば良いと考えて偵察を終え、一旦荷物のデポ地点まで戻ってから大滝の下に移動。
大滝について準備をしていると先行者は早々に引き上げるということなので氷の下部に移動し、いつもならビレーポイントとなるところは薄氷で踏み抜けばドボン状態なので左側の狭い氷結下部にセルフビレーポイントを設け、ロープの支点は立ち木にとった。
最下段の立ち木に支点を取ったが上部は氷が薄くクライミングには不適だった。

Photo1クライミング練習
先行者によると先週までは氷の状態も良く、沢を登りつめアイスハイキングを楽しんだそうだがそのとき踏み跡は無く、多分今年は上まで抜けたのは先行者のみだったようである。
今回出来れば我々も上まで登り詰めてみようと思っていたが、氷の状態見て断念。
先行者が立ち去って以降、後続者も現れなかったのでクライミング途中で氷瀑と水流の写真を撮ったり

Photo2水流近くを登りながら
クライムダウンの練習をしたりで

Photo3クライムダウンも
時を過ごし、お昼でクライミングを終えて車に戻った。今後多少の気温低下があったとしても登れるまでの氷の発達は無く、今シーズンの金ヶ窪沢でのアイスクライミングは最後となると思われる。
八ヶ岳 峰の松目沢

Photo0 峰の松目沢 F2
記録
日程:2016,01,04 Tさん、Sさん、安田
1/4 天候 快晴
コースタイム:美濃戸(5:53)→北沢堰堤(6:30~6:42)→峰の松目沢取り付きの橋(7:18)→荷物デポ (7:22~7:53)→F1(8:12~8:42)→F2(8:56~11:50)→F1(11:52~11:56)→デポ地点(12:08~12:27) →北沢堰堤(12:55~13:02) →美濃戸(13:40)
ルートマップは ここ です。
年が明けたというのにアイスクライミングの情報が殆どない。昨年末の錦滝偵察でも氷の出来ている様子は無かったし・・・。今年はやはり近場では無理かな?と思っていたところアイスクライミングのお誘いがあったので早々八ヶ岳の峰の松目沢に出掛けてみた。
今回は美濃戸口で仮眠室利用の前日移動ということで正月休み帰りの車で混雑する中央高速上り線を横目に諏訪南ICで降りて美濃戸口に到着してみれば普段ならこの季節駐車場は雪で覆われているのに今年は雪の気配すらない。

Photo1 全く雪が無い美濃戸口
宿の人の話によると美濃戸口周辺は氷が発達せずアイスクライミングは出来ないらしい。赤岳のバリエーションも雪が少なく岩が表面に出ているので昼間の太陽で岩が温められ周囲の氷が解けてスッポ抜けるので殆ど登られていないらしい。
翌朝再び車に乗り込んで、美濃戸まで移動するが林道に雪は無く夏道状態。美濃戸口で赤岳鉱泉ちょっと手前までは雪がないと言っていたがまさしくその通りであった。
美濃戸から歩き出すが時折路面が凍っている程度で夏道時間で林道終点に到着。
峰の松目沢取り付きの目印、3本目の橋の上で赤岳から横岳への稜線が見えたが白一色とはなっておらずやはり雪が少ないようだ。

Photo2 橋の上から稜線を望む
橋から北沢の右岸を少し降った右側のルンゼが今回の目的の峰の松目沢。チョロチョロと流れる水流が見えるが登ってゆくにつれゴーロからは氷のナメに変化し始めたところで荷物をデポし、

Photo3 峰の松目沢はゴーロ歩きでスタート
氷のナメを登り、

Photo4 次第に氷のナメになってきた
周囲の潅木の根元にも雪がところどころ着きだしてくると正面にF1が現れた。

Photo5 F1
ここでクライミング装備をつけ、落ち口の潅木に垂れ下がった残置を利用しロープで確保。今シーズン初めてのアックスの感触を楽しむ。
F1の上から氷のナメを少し登るとF2が現れたが例年に比べかなり貧弱とのことであるがトップロープでの練習は出来そう。F2は落ち口の岩に確保点があるが、更に奥の潅木に支点を作ってトップロープを張っていただきクライミングを行う。

Photo6 F2にロープを張る

Photo7 トップロープで練習
落ち口から更に上部を見ればいくつか小さな氷瀑が見えるが、上り詰めた先の峰の松目まで雪はなさそうであった。

Photo8 F2上部から峰の松目稜線へと続く氷瀑群
いつもならアイスクライミングのビレー時や休憩時間は寒さに震えるが、今日は気温も高く、背中に陽射しを受けてポカポカだ。
何回か登っているうちに水の飛沫が飛びはじめ、氷の表面も湿り気を感じるようになってきたところで体力回復、休憩がてらにアバラコフの練習に移る。
初めて、BDの”ファーストショット”を使ってみたが、やはり専用の器具とあってスクリューの位置角度が決まるのでなかなかの優れもの。一発で貫通穴を作ることが出来る。

Photo9 アバラコフ(V字スレッド)完成
昨シーズン、金ヶ窪沢でなかなか穴が貫通せず、氷に穴を開けまくったことを思い出した。
正午を過ぎて太陽も高くなり氷の状態が悪くなってきたところで本日の締めを1本ずつ登ってクライミングを終えた。

Photo10 正面に赤岳・中岳・阿弥陀岳 これから懸垂で降ります
いままで北沢の登山道を通るたびに峰の松目沢の取り付きはどこか?とキョロキョロしていたが今回チャンスに恵まれアイスクライミングをすることが出来た。その上、こんなに雪が少ない冬の八ヶ岳も経験できた。

Photo11 帰路 美濃戸の駐車場から見た阿弥陀岳
温暖化でこれが普通になってしまうのか?それとも今シーズンだけが異常なのか???
三ツ峠 金ヶ窪沢(150210)

Photo0 大滝上部からは彼方に甲斐駒ケ岳が見る
記録
日程:2015/02/10
メンバー: Nさん、Sさん、安田
2/10日 天候 晴れ
コースタイム:林道終点(8:40)→氷瀑(9:05~15:00)→林道終点 (15:15)
自宅で練った前回の課題対策の確認を行うために今シーズン3回目となる金ヶ窪沢に出かけた。結果から言えば・・・・満足とは言えずまだ検討余地があるもののどうにか対応できるレベルになっていたというところか。

Photo1課題対策を確認しながら登る
数日前の降雪のため、御坂トンネル入口手前を右折し天下茶屋に向う御坂みちの上部は雪上路面となっていたが土日での入山者が多かったためか轍がしっかりついていた。トイレ前の駐車場からの林道を進み入渓点からは濃い踏跡をたどって大滝に着いてみると一番乗り。装備を着けやがてトップロープを張るころには後続のパーティもやってきて幾つかある立ち木の終了点のそれぞれロープが懸かり、お互い干渉せずに登ることが出来るぐらいの賑わいとなった。

Photo2 後続パーティも準備中
先週はスクリューをねじ込むと水が噴出した大滝右側もしっかり結氷していたので今回はルートがより長く取れる上部の立ち木に終了点を構築。

Photo3 先週より発達した右側の氷壁
今まで大滝上部にまで行ったことがなかったが、今回初めて登ってみると遥か彼方に摩利支天と甲斐駒ケ岳の姿が見える。
今回は比較的長いルートとなったので後から登ってくるフォローの確保や、途中の確保点を使って2ピッチの懸垂下降等マルチの練習も行い今まで以上に中身の濃いものとなった。
今までの大滝は午後になっても氷が太陽の光を受けることがなかったが、今回は滝上部が光を受けて輝く様子が見られた。まだ2月、天気予報では今日が今年一番の冷え込みということで途中の道路で表示されていた気温は-7℃。

Photo4 陽射しで輝く大滝上部
しかし太陽高度は確実に増して一歩一歩春に近づいているのが感じられた。
三ツ峠 金ヶ窪沢(150202)

Photo0 林道の駐車場、一面の雪
記録
日程:2015/02/02
メンバー: Yさん、安田
2/02日 天候 晴れ
コースタイム:林道終点(9:20)→氷瀑(9:45~14:10)→林道終点 (14:40)
三ツ峠金ヶ窪沢のより新しい情報は ここ にあります
前回のアイスクライミングからおよそ3週間ぶりに金ヶ窪沢に出かけた。先日の降雪で滝が雪に覆われているとか休日にはかなりの人が登っていたとの情報があり、出かけてみると天下茶屋への御坂みちから林道に入ると前回はところどころで凍っていた程度だった道がすっかり雪に覆われていて休日の賑わいもさぞやと思わせるように轍はしっかり踏み固められていた。
トイレのある広場に駐車して装備を背負って林道を登り、滝に向っての下降地点から先もハイカーが間違えそうなくらいしっかりした踏跡が残っていた。

Photo1写真で見ると日陰になっている大滝は暗く見える
滝に到着してみると先行者はなく本日も貸切状態なので装備を整えリードの練習から始める。次いでトップロープ状態で何本か登り休憩。休憩ついでにV字スレッドの作り形を教えていただき早々にやってみるがなかなか難しい。今回は穴明けまでであるが次の機会にはスリング引き出し用フックを使ってアバラコフの練習をしなくては・・・課題です。
リードで登ると支点つくりがなかなか難しい。登り始める前にスクリュー、ヌンチャク等ギャラックにかける際に自分にあった良い整理の仕方を考えないと、いざアイススクリューをねじ込んでヌンチャクをかけるという一連の作業がスムースに行かない。・・・・これも課題
トップロープ時のクライミングでは気にならなかったリーシュ。リードでは支点を作るときにアックスから手を離すためハンドリーシュでは脱着がかなり面倒でこれも考えないと・・・・これも課題
とまあ、今回は課題ばかりが浮かび上がったアイスクライミングであった。
帰りに駐車場をまで戻る途中、大滝下の堰堤を見ると本日出会った唯一のクライマーが氷壁を昇っている真最中。
堰堤上からロープを垂らしての一人登り。

Photo2 堰堤の氷壁
先日と比べ氷が発達しており、氷壁も立っているためクライミング練習にはこちらも良さそう。
三ツ峠 金ヶ窪沢(150113)

Photo0 金ヶ窪沢の氷瀑
記録
日程:2015,01,13
メンバー: Nさん、安田
1/13日 天候 晴天
コースタイム:林道終点(8:00)→氷瀑(8:50~11:30)→堰堤(11:40~12:50)→林道終点 (13.10)
今までの寒さでしっかり結氷しているとの情報があり今日は少し冬型の天候が緩みそうだったのでこのチャンスを捉え、ついでに富士山見物を目論んで三つ峠の金ヶ窪沢の氷幕へ出かけた。
三つ峠の山小屋の情報では登山道の雪が踏み固められてすべり易いとのことだったが晴天続きで林道には雪がなく、トイレのある林道終点から上のほうではアイスバーンとなっていた。
三ツ峠山目指して登山道を登り正面に支沢の堰堤が見えてきところで左側のブッシュに降ると氷壁を持った堰堤が現れる。この堰堤を巻いて上にあがると目的の金ヶ窪沢の氷瀑。
昨日までの連休でかなり登られているようであるが、氷の状態は上々。リードでのぼりトップロープを張って

Photo1アイススクリューをねじ込んで支点つくり

Photo2 立ち木に確保支点を作って準備完了
思い思いにルートを選んで登るがさすがに2人だと休む暇もなく登るので数本ずつ登って休憩。
次いで下の堰堤に移り広い堰堤上から立ち木を支点にロープを垂らし、下に降り立ち思い思いに氷壁登る。
小さなツララが重なり合ったグズグズの氷壁、あるいは堰堤のコンクリートが透けて見える透明な硬い氷壁、堰堤の壁を伝わり降りる水流が透けて見える氷壁とさまざまな種類があり登ってみると皆違う。傾斜角度が同じでも氷の状態によってこれほど違うのかと実感。難易度もやはりかなり違う。
氷の状態に合わせたパイルの打ち込み方、アイゼンの蹴りこみ等々良い勉強になった。早く安定して打ち込みが出来るようになりたいと思うが・・・・・やはり場数を踏まねばダメか?
谷間に陽射しが差し込む時間になると急に気温が上昇、休憩間隔の間隔も伸びてきたのでそろそろ体力限界。
本日出会ったのは沢を遡行していったソロクライマーのみであった。
日向山 ガンガノ沢

Photo0 尾白川林道からの甲斐駒ケ岳
記録
日程:2015,01,05
メンバー: Yさん、安田
1/5日 天候 晴れ
コースタイム:尾白川林道冬季ゲート(9:55)→錦滝東屋(10:40~11:10)→F2(11:20~15:00)→錦滝東屋 (15:10)→ガンマルンゼ(15:20)→林道冬季ゲート(16:20)
例年と異なり八ヶ岳方面は結氷途中で雪が積もり、氷の状態が思わしくないとのことで今シーズン初めてのアイスクライミングは日向山ガンガノ沢に出かけた。日向山登山口の

Photo1 日向山登山口
ほんの少し前に設けられた冬季ゲートまで雪が多少あるものの林道を車で上がることができたが途中に頭大の落石が道路の真ん中に落ちており、路面の轍を見る限り最近通行した跡が多数あるので日常的に落石がありそうなので要注意。
ゲートを入り等高線に沿った落石、崩壊でズタズタの林道を4、50分進むと東屋が現れた。

Photo2 錦滝東屋
案内板を見るとここが目的の錦滝。東屋正面に見えるF1は結氷途中でまだツララが独立しておりアイスクライミングにはちょっと無理。(F2でのクライミング中に氷の崩落音が聞こえた)

Photo3 錦滝F1
東屋の横から日向山登山道を登り、F1の落ち口を目指してトラバースしF2に行ってみると氷は薄いもののどうにか登れそうとのことでトップロープを張って練習開始。

Photo4 錦滝F2
今シーズン初めてなので氷の感触、アイゼンの前爪の懸かり具合を確認しながら登ってみると氷の薄い部分では内部透けて、岩を伝って落ちる水が見える。さらに氷が厚そうなところでもアックスを打ち込むとまるで太鼓をたたいているようにボコボコ鳴り、内分が空洞になっているようだ。もう少し日数がたてば、やがて内部も凍りつき、最適な状態になると思われるが・・・・・まだ少し時期が早かったか?いろいろルートを違えて何本か登り終えたところでF2でのアイスクライミングを終え東屋に戻り、林道を先へ進んでベータルンゼとガンマルンゼの偵察に向う。ベータルンゼは水が涸れており、林道から見た限りでは上部に細い氷柱が見えるもののアイスクライミングには???

Photo5 ベータルンゼ
さらに林道を進んだガンマルンゼは結氷しているものの高さが低く、

Photo6 ガンマルンゼ
リード練習向き???という次第で錦滝F2のアイスクライミングとその周辺見学を終え、冬季ゲートのところに止めた車に戻るころには陽がかげり、夕闇が迫る時間となっていた。ガンガノ沢の錦滝F1、F2さらに上部にはシークレット滝というのがあり、完全に結氷すれば登れるようなので、チャンスがあれば良い時期に再チャレンジしたいものである。