久々の日和田の岩場

Photo0 日和田の岩場 男岩西面
記録
日程:2017,11,16
メンバー:Nさん、Sさん、安田
11/16日 天候 晴れ :
テレビの天気予報を見ていると予報士の話の中に”明日は今年一番の寒さ”という言葉が良く聞かれる。北から冷たい空気が流れ込んで冬に向かって”徐々に気温が下がるのは当たり前だ”と思っていたが良く考えればおかしい。違和感の原因を考えてみればまだ”今年一番”じゃなくて”今シーズン一番"だろう!
今日も”今年一番の寒さ”が予想された中、久々にクライミングに出かけた。ゲレンデに出向いたのは前回の阿寺の岩場以来8ヶ月ぶり。以前は良く出向いていた日和田の岩場はこの時期午前10時を過ぎると岩の上に陽射しを受け暖かくなり始めるのでその時間を狙って家を出た。
岩場についてみると人影無し。狭い岩場なので独占かと思いつつトップロープを張っているとだんだん人が増えてきて簾状態とは行かないものの岩場にはそこかしこにロープが張られた。

Photo1 各自思い思いにロープを垂らして練習中
やってきたのは旧知の人たち、それにガイドさん御一行など。それぞれロープを張って課題を済ませたかと思うと張り替えて次ルートに移動。
瞬く間にお昼時になって申し合わせたように昼食休憩。
再開すると各所で”体が重くなってきた”との声・・・午前中の疲れも有るかもしれないが、食後で血液が胃のほうに集中しているからそう感じるんですよ!いくら食事を摂ったといってもその重量増加が原因ではありません。大体食べたものの重さが気になるほど繊細な難しいルートじゃない。
そうこうしているうちに徐々に陽が傾き、上空には雲が出だして岩場の上も陽がかげってくると撤収するパーティも出始めた。我々も撤収に取り掛かり、ふと隣の岩場を見れば旧知のパーティが以前と同じようにハングした岩場に取り付いていた。
見学がてら挨拶に出向いてみると、我々の仲間の一人がそこでトライさせて頂くことになり、頑張って挑戦してみたもののあえなく撃退されて腕がパンプ。これにてクライミング練習を終えた。
久々のクライミングで最初はアプローチシューズで登ってみたが、小さなステップでは靴の爪先は掛かっていても靴の中で指が先が逃げてしまい、なかなか次の動作に移る踏ん切りがつかず厳しい。

Photo2 ホールドを確認しながら慎重に
足も大きく上がらずこれまた体が言うことを利かない。やはりブランクが長いとダメなことを再認識。
成果といえるほどのものではないが腕を伸ばして岩にぶら下がり普段使わない筋肉を刺激したので、今までの経験上”ぶら下がり健康法”と同じで肩こり解消にはもってこいであったことは確か。
妙義 金鶏山縦走2017 Ⅱ筆頭岩

Photo0 さくらの里からの筆頭岩
記録
日程:2017,04,13
メンバー:安田、Nさん、Sさん
4/13日 天候 晴れ
コースタイム:取り付き広場(12:05)→筆頭岩山頂(13:36~13:45) →下降着地点(14:22~14:32)→取り付き広場(14:41~15:01)→さくらの里前道路(15:10)→見晴し駐車場(15:50)
行程4.6Km 累積標高480m
金鶏山縦走後半は筆頭岩の登攀。筆頭岩の取り付きの広場で大休止して、これまでの歩きモードからクライミングモードに体調・気分を切り替えてクライミング装備をつけて筆頭岩に臨んだ。

Photo1 筆頭岩 クライミングルート ピーク(P1~P4)とピッチ
筆頭岩2回目の私は一番最後にということで、50mロープ1本で中間はチョン掛けでスタカットの要領で登攀開始。
取り付きからP4までは簡単なⅡ級程度の登り。リードの姿が見えなくなって動きが止まったので確保支点を構築している様子。ロープ間隔が20m程度なの調度良いタイミングだ。
P4からP3までの2ピッチも簡単な登りなので、リードの姿が視界から消えロープが引き上げられ確保体制が整ったのを見計らって登り出した。
情報を得ていてもやはり始めての場所ではそれなりの緊張感があるが2回目の私は最後尾。2ピッチ終了点のP2テラスまではボルトやハーケンなどの人工支点は無いので途中ランニングを取らずに登ってきてしまった。
我々は取り付きの広場からここまでクライミング装備をつけてきたが、P2への3ピッチ目は両側が切れ落ちた岩場となるのでパーティによってはP3テラスで装備をつけたりクライミングシューズに履き替えるようだ。
3ピッチ目のP2への登りは新しいハーケンが打たれていてリードはランニングを取りながら進んでいった。

Photo2 P2への登り(3ピッチ)
P2には前回同様残置ロープがあった。前回はリッジの左側に下がっていたが今回は右下のバンドに垂れ下がっており先端は綺麗に纏められていた。確か黄色と黒のトラロープであったが2年半も風雨にさらされるとこんなになってしまうのかと驚くほど退色し表面はザラザラに劣化していた。それにしても何のために残置去れているのか疑問。
4ピッチはP2からP1基部に向ってのリッジ通過。このリッジは両側が垂直に切れ落ちているので高度感たっぷり。短い距離であるがきっちりロープで確保して通過。

Photo3 リッジを渡ってP1基部で確保支点構築

Photo4 後続もリッジ通過

Photo5 通過してきた両側切れ落ちたリッジの下には“さくらの里”
リッジを渡った先のP1基部でピッチを切り次は立ち上がった岩壁の登りとなるが古いななり年代もののクサリが掛かっている。
かなりの高度感があるがホールド、ステップともにちゃんとありクサリまであるのでかなり心理的には楽。ランニングを取れるものは無いのでクサリにカラビナを掛けて確保しながら登った。
勾配が緩むと岩稜歩きとなりやがて潅木尾根を進むとケルンのある山頂に到着。展望休憩をして次の懸垂に備えた。

Photo6 山頂のケルン
ケルンのある尾根の先の立ち木の懸垂支点からは次の支点が見えないので懸垂体制になって次の支点を探しながら下降。およそ10mの下降で上のテラスに降り立った。
潅木の間を抜けるのと、降り立つテラスが上からは見えないのでロープの投げ下ろしは危険なためロープを抱いて懸垂した。上のテラスからも同様で見えるのは下のテラスだけ。展望休憩をして次の懸垂に備えた。
下のテラスの少し下には着地点からの成長して来た杉の木がもう少しで届きそうな高さにまで生長していた。この杉の木が曲者で、ロープの投げ下ろしでロープが絡まったりいろいろクライマーに厄介を掛けるらしい。
今回は杉の枝にロープが絡まり残置去れていた。
下のテラスからは着地点が見渡せるので注意深くロープを垂らして懸垂下降した。途中からは空中懸垂。

Photo7 この辺りから空中懸垂
懸垂途中で枝に絡んで残置去れていたロープを回収。
2本のロープが結ばれていたのでどうやら50mロープ2本で一気に下降しようとし投げたロープが引掛かったようだ。
連結されたロープの片側は磨耗で表皮がはがれていたので、多分ぶら下がったままもがいて岩にこすりつけたと考えられる。
又一方は刃物で切断されていたので良くはわからないものの懸垂下降中に事故があったのかも。
潅木が生えていたり泥に刺さったようになって岩が積み重なるなど障害物が多い妙義では懸垂下降前のロープ投げ下ろしはかなりのリスクがある。
又ロープを連結で使うと回収時に結び目が引っかかって回収不能となりやすい。従ってできればロープ1本で下降したい。
無事に筆頭岩の核心部(懸垂下降)を通過し、金鶏山縦走前半最後と同じように岩壁に沿って降り、取り付き広場に戻って登山靴に履き替え、登山道をさくらの里近くの降り道路に降り立ち見晴らしの駐車場へと戻った。
東吾野 阿寺の岩場

Photo0 阿寺の岩場 先ずはロープを張って
記録
日程:2017,03,11
メンバー:Yさん、Sさん、Nさん、安田
3/11日 天候 晴れ
コースタイム:駐車場(7:45)→岩場(7:50~14:00)→駐車場(14:05)
このところ岩場に出かけるチャンスが無かったが久しぶりに奥武蔵の阿寺の岩場に出かけた。岩に触れるのは稲子岳以来で凡そ半年ぶり、阿寺を訪れたのはもう2年以上前なのでどうなることかと思っていたが・・・・・
週末しかも晴天とあって岩場に到着してみると既に先着者がいた。
稲子岳以来で凡そ半年ぶり、阿寺を訪れたのはもう2年以上前なのでどうなることかと思っていたが・・・・・
岩場は谷間に南に面しているので冬でも北風が無く陽射しがあればポカポカ。しかし太陽が差し込む時間はお昼過ぎくらいまでなので一日中登れるほど技術と体力が無い私には太陽が尾根に隠れるまでの時間で充分である。
岩場の中央辺り、大野カンテと呼ばれる辺りにロープを張って易しいルートに取り付くとやはりブランクで岩場がいやに立っているようでちょっとめげてしまった。

Photo1 久々に岩に触れる
気を取り直して一歩、一手ずつ確かめながらどうにか終了点に到着。う~ん、これが今の自分の素の実力と納得。もともとたいしたところも登れなかったので・・・技量の劣化は少ない!
やがて続々とクライマーがやってきて岩場はロープの縄のれん状態になってきたので右側に移動し、

Photo2 ちょっと被った岩にも
いろいろ登ってみるが早々と背中の筋肉が発熱状態になりこれにて本日は満足満腹状態。後はビレー専門で陽射しが翳りだしたところでクライミング終了。

Photo3 引き上げる頃にはかなりの混みだしてきた
阿寺の岩場は以前とはかなり様変わりし、沢を越えて岩の基部に取り付いたが今では沢が埋められ。基部が広場になっていた。

Photo4 確か以前は無かった岩場案内
駐車場からの取り付きもかつては林道を少し登って急斜面を降って岩場に着いたが、今では駐車場から沢沿いに直接行けるようになった。
昼時に休憩しているとクライマイング場の所有者の大野さんが登場、暫し話し込むと駐車場近くにもう一つ岩場を開拓中とのことで帰路に寄ってみるとツルハシで泥を崩し岩を掘り起こしていた。
手伝いを要請されたが丁重に辞退し、東吾野の国道から林道への入口にあるお宅に立ち寄って岩場の使用料をポストに入れて岩場開拓に感謝。
稲子岳南壁 左カンテ (八ヶ岳)

Photo0 樹林越の稲子岳南壁 左カンテ
記録
日程:2016,10,13
メンバー: Nさん、Sさん、安田
10/13日 天候 曇り
コースタイム:みどり池入口(6:16)→しらびそ小屋(7:39~7:46)→南壁基部(8:57~9:15) →左カンテ基部(9:53)→登攀終了点(12:35)→稲子岳(12:51)→稜線登山道横(12:56~13:17) →一般道合流(13:42)→しらびそ小屋(14:29~14:51)→みどり池入口(15:54) 行程13.1km 累積標高11488m
ルートマップは ここ です。
漸く吹き始めた秋風日誘われて八ヶ岳のクライミングに出かけた。いままで何回か予定はしたもののその都度中止になっていたが今回漸く実現。
前夜八峰の湯で車中泊し漸く明るくなり始めた頃に中山峠への登山口のみどり池入口に到着。久々にクライミングの道具類の詰まったザックを背負い歩きだすがなかなか体があたたまらない。
しらびそ小屋で休憩し、出発した宿泊客の後ろ姿を追うように稲子岳南壁を目指して歩き出した。

Photo1 みどり池の向こうにこれから向う稲子岳南壁
南岩壁に向う一般登山道は無いのでどこで一般登山道と別れて南壁に向かう道を探しながらキョロキョロしつ進み、踏跡らしきものを発見したので一般道と別れ薄い踏跡に突入するも進むうちに???
白樺が落葉したとは言え、シラビソが茂りでなかなか位置確認できないうちに再度踏跡が濃い一般道へと飛び出してしまった。

Photo2 帰路に発見した南壁にいたる一般道からの進入ポイント
そこから引き返すと再び踏跡らしき見つかったので今度はそれにしたがって進むと雨で流された土砂の堆積した広場のようなところに出た。左隅から更に踏跡が延びているので進むとやがて目印もピンクテープも現れ始め、目的の左カンテ末端の尾根基部に到着ヤレヤレ。

Photo3 カンテ末端の岩
よく見ると完璧に取り次いでいるパーティが既に取り付いているではないか。
カンテ基部で登攀装備をつけて左カンテルート末端のテラスで先行パーティが出発するのを待ち、ルート末端位置まで移動する。あせることも無いので先行パーィの姿が見えなくなったところで漸くに取り付いた。
1Pを登り始めると先行パーティに追いついてしまい通常より下でピッチ切る。

Photo4 1Pを登る
ここから少し登った通常の1P終了点でピッチを切ったのでこれ以降ルート図より1ピッチほど多くなってしまった。ここまでカンテ~浅い凹角35mⅢ。

Photo5 2P浅い凹角登り
3P目は凹角30mⅢでここも難なく抜け、

Photo6 3Pの凹角

Photo7 3P終了点
次の4ピッチは少しグレードが上がって階段状チムニー35mⅢ+。チムニーの中をザックをズリズリしながら登り左に出てカンテを少し登ると4ピッチ終了。

Photo8 4Pチムニーの中を登る

Photo9 4P終了点
ここで次の5ピッチはどのルートを登るか検討しトップは右の階段状を上がりカンテに出てガレ場を過ぎ南壁左ルートの核心部ともいえるやや被った岩をクラックに沿って登る。

Photo10 5P最後のやや被った岩を登る
セカンド以降は左のガレを登りカンテに出てガレ場を通過、被った岩を登って岩上のテラスに出たところで5ピッチのガラ場~リッジの薄被り40mⅢ+を終了。

Photo11 5Pセカンドも続いて被った岩を登る

Photo12 漸く登り終えて東天狗を背景に
終了点のあるテラスの奥のリッジからクラックを持ったフェースが立ち上がっているが今回はパスし岩を巻いて稲子岳稜線状の登山道に出たところでクライミング終了。
稲子岳が始めての私は休憩中に足を伸ばして山頂まで往復。樹林に覆われた山頂は展望も無く、ニューへと続く登山道が山頂を掠めて通過しているのみであった。
休憩後下山に移り高度を落とすがやがて中山峠下のガレ場に差し掛かると踏跡も不鮮明になってきたがトラバースするとすぐに一般登山道に出た。登山道横にグリーンのロープが張られたところとか、道の脇に進入禁止を示す横木がおいてあるところとか南壁への進路を示すようなものが散見されたがいずれも南壁を目指しているかどうかは不明。やがて明らかに人工物と思われる枯れた木に枝をロープで結んで横に吊り下げた横に吊り下げたに張り出されたものを発見。Photo2.。
帰宅してGPSのログを見ると、往路で一度登山道に出てしまった地点のすぐそばであった。帰宅してGPSのログを見ると、往路で一度登山道に出てしまった地点のすぐそばであった。
帰路は足取りもはやく、すぐにしらびそ小屋に到着。

Photo13 美味しいコーヒーを戴いたしらびそ小屋
美味しいコーヒーを頂いて雑談が一区切りしたところでみどり池の入口を目指して歩き出し、駐車場に戻って稲子岳南壁のクライミングの山行を終えた。
三つ峠 中央カンテ

Photo0 3P終了点 後続を確保中
記録
日程:2016,05,23
メンバー: Nさん、Sさん、安田
5/23日 天候 晴れ
コースタイム:駐車場(6:30)→屏風岩中央フェース基部(8:00~8:30)→登攀開始(8:45)→4P終了点(10:21~11:15)→取り付き(11:45~12:20)→東面フエース(112:27~15:35)→駐車場(16:50)
南に面した岩では陽射しが強くなってくると夏は暑くてとても登れたものではない。今の時期、午前中でまだ直射日光を受けないうちなら富士山を見ながら快適に登れると思い、早起きしてほぼ1年ぶりに三つ峠の屏風岩に出掛けた。
いままで屏風岩には何回か来ているがマルチピッチは登ったことが無いので今回は4ピッチで登れる中央カンテに挑戦。

Photo1 下から見上げると城砦のような屏風岩中央フェース
クライミングの道具類を背負って三つ峠登山口から林道を歩きだし途中1回の休憩で四季楽園に到着するが、何回歩いても上りはきつい。四季楽園のところから登山道を降り屏風岩基部に到着。荷物を下ろして辺りの様子を伺うがいまのところ他のクライマーは見当たらない。
これならのんびりクライミングを楽しめそうと思いながらトポを参考に岩場のルートファインデングをするが・・・・。歴史ある岩場だけあってリングボルトにRCC 、ペツルさらにはハーケンが各所に打たれどこをどう登ればよいか検討がつかない。
1P 岩壁に観音様の石碑があるのでこの辺りと検討をつけ、中央カンテにリードが取り付く。
なんとなく支点を拾ってロープの動きが止まりビレー解除のコールで1ピッチを登ったことがわかった。セカンドで登りだすが、朝一番とあって体が重く動きが鈍い。どうにか1ピッチを登って後続を待ち、

Photo2 2ピッチを登る
2P 私がリードで支点を拾いながら登り出すが途中でかなり難しくなり退却。左に移ってランペを登れば何のことは無く、先ほど苦労したところの上部には支点が無いのでやはりルートミスだったようだ。
登ったところは簡単で支点が無く漸くピッチを切る辺りで登場。しかしこの辺りはアンカーが多く果たしてどこが登っているルートのアンカーか???まぁ今日は我々だけなので適当に使わせていただく。
3P セカンドとなり、リードをビレーしながら登って行く様子を見守るがやはりアンカーが多くどこでピッチを切ればよいか悩んでいる様子。やはり適当にピッチを切ったようでなんだか短いような?
4P 再び私がリードで登るが左のカンテに出て高度感たっぷりなところを登って行くようだ。
カンテに出るところには表面が磨かれて艶の出ているピナクルがあるので其処を目指して登って行くが手をかけてみればツルツルでホールドにするには今日は無理。
横の岩溝に思いっきり手を入れてみるとホールドがありこれを使って突破し、右上すれば4ピッチ終了点

Photo3 4P終了点から隣の右フェースを見る

Photo4 下を見ると岩の間に登山道(岩の基部)が見える
後続によるとテカテカ岩の手前からカンテに出れば楽勝だったらしいが・・・・それはロープがあるから言えること。ロープ引いて初めてのルートで高度感たっぷりなカンテには出られん!が本音。
終了点には下降用アンカーが2箇所あり、手前のアンカーを使って懸垂。
ロープ回収時途中でロープが岩溝に入り回収できなくなって登り返したというのをどこかで読んだのを思い出し、結び目の引っ掛かりを避けるため50mロープ一本で細かくピッチを切って懸垂。(先日も木戸壁で引っかかった。)
最後の懸垂で下を見ると観音様の看板が見えた。そういえば登山道(岩の基部)から見ると目線の下のほうに斜めに看板が設置されていたのは下降時に観音様の上に降りてこないようにと上からでも見えるように設置されていたのかと納得。
無造作に降りてくると丁度観音様の上を踏みつけるようになるので、左に大きく逸れて登山道(基部)に降り立った。

Photo5 登山道横の岩の基部にある観音様の石碑
しばらく休憩しているうちに紫外線たっぷりの陽射しが差し込んできたので岩の基部に沿った登山道を少し進み、東面フェースに移動。

Photo6 東面フェース
日陰になっているので時折吹き抜けるそよ風が気持ちよい。食後の満腹と早起き、それにそよ風で体はすっかり休眠モード。それでも何とかトップロープでクライミング。
時計の針が3時半になったところで終了し、道具の入ったザックを背負って四季楽園まで登り返し、長~く感じる林道を降って駐車場へと戻った。

Photo7 いつもと違って時折登山者が通るだけの登山道
裏妙義 木戸壁右カンテ

Photo0 岩に付いた緑を愛でながら後続者確保
記録
日程:2016,04,30メンバー:Nさん Sさん Sさん Yさん 安田
4/30日 天候 晴れ
コースタイム:国民宿舎(6:38)→木戸壁(7:13)→登攀開始(8:32) →登攀終了(11:07)→同ルート下降開始(12:01)→取り付き(12:49)→木戸壁(13:38)→国民宿舎(14:13) 行程 2.6km 累積標高 350m
ルートマップは ここ です。
連休前半の残雪の山は大荒れとの天気予報で予定を変更し予てより登って見たいと思っていた裏妙義の木戸壁に出掛けた。
休業してしまった国民宿舎裏妙義の駐車場に車を止め、丁須の頭へ登って行く登山道を登って行くと正面に行く手を阻むように岩壁が立ちはだかっている。岩璧基部には岩室があり木戸壁のクライミングルートへの良い目印。
岩壁で登山道は左折し最初の鎖場となるが、岩壁で右折し岩に沿って登って行くと直ぐに右カンテルートの取り付きのペツルの支点がキラリとひかっている。取り付きを確認後岩屋に戻りクライミング準備。
今日は5人パーティなので2+3人に分かれ登ることにする。最初のチームが取り付き、リードが登り始めると砂粒が降ってきたので、後続チームは岩屋付近で待機。

Photo1 先行チームが取り付く
1P (Ⅲ 15m)先行チームの姿が消えるのを待ち、垂直に近いフェースに取り付きテラスでピッチをきる。ここで追いつき暫し待機。やわらかい春の日差しとそよ風を存分に浴び、先行チームが立ち去ってから十分に間をあけて出発。
2P (Ⅳ 20m)右側の凹上からフェース登りリッペを越えて被りきみの岩を右から回り込む。出だしの凹に古い終了点と思われるリングボルトあり。

Photo2 気持ちよいスカイラインを進む
各ピッチともホールドが豊富なのであちこち手を伸ばしては上に乗っている砂を払ったり、安定しているかどうか確認しながら登って行く。岩を引けば抜けることも考えまるで人工ルートのように豊富にある支点全てヌンチャクを掛けて慎重に登る。
3P (Ⅲ 20mⅢ)3ピッチ終了点の松の木のあるテラス目指してフェースからリッジを登る。ここまでくると高度感も増し、表妙義の稜線が良く見える。
4P (Ⅳ 30m)右上するバンドからカンテを登り被った岩を避けて草付きのランペに出る。途中終了点と誤解しやすい支点があるがここは下降用の支点。これを過ぎて4~5m進むと正規の4P終了点が現れる。
5P (Ⅲ 15m)カンテを登り右のフェースを直上すると草付きテラス右端に出る。一列に並んで最後尾の到着を待ち給水一服休憩。

Photo3 緑に覆われた表妙義

Photo4 国民宿舎の屋根が写真真ん中に白い点に見える
下降
2本つなぎだとロープの結び目が引っかかりやすいとのことで各ピッチ50mロープ1本で下降開始。
2チームなので先行者が余ったロープを背負って下降しロープを次々に出しピッチ毎ごとのロープ回収掛け変え時間の短縮を図ったが・・・・・
下降3ピッチ目のロープを回収しているときにロープ末端が早く落ちてきてロープ途中が握り拳大のキノコ形状のピナクルを跨ぐ形になり回収不能になってしまった。
岩の表面はプツプツ気孔のある溶岩状でフリクションが大きく引いてのダメ。ゆすってもダメ。止む無く登り返してロープを外しクライムダウン。最後になって妙義の岩をじっくり味わってしまった。
情報では①懸垂時には結び目が引っかかりやすいのでロープは1本で降りたほうが良い。②そのために4Pの30mは途中でピッチが切れるように途中に下降用支点がある。とのことで我々も情報に従ったが・・・・・
1本ロープでもロープダウン中に引っかかることがあるので注意が必要。
取り付きまで戻り明日に備えて早々国民宿舎に引き上げ、昼寝後日が高いうちから宴会開始となった。
乾徳山 旗立岩中央岩稜 頂上岩壁第一岩稜

Photo0 旗立岩中央岩稜3Pを登る
記録
日程:2016,04,20メンバー:Nさん Yさん 安田
4/20日 天候 晴れ
コースタイム:大平牧場(7:21)→扇平(8:46~8:53)→旗立岩下降点(9:23~10:11)→旗立岩基部(10:57~11:50)→終了点(13:27)→登山道脇横樹林(13:36~13:53)→第一岩稜取り付きテラス(14:00~14:37)→終了点(14:51~)→乾徳山山頂(14:51~15:10)→扇平(15:49) →大平牧場(16:43) 行程 8.2km 累積標高 1102m
ルートマップは ここ です。
数年前、山歩きを始めたときに乾徳山から黒金山へ縦走したことがあるが、そのときの記憶では鎖場があり山頂は岩稜だったことぐらいしか覚えていない。
時間が経ち岩に親しむようになってから乾徳山にも岩場があることを知り今回チャンスが巡ってきたのでクライミングに出掛けた。
前回は徳和から登ったが今回は時間節約ということで大平牧場まで車で入り、其処から乾徳山を目指した。
牧場の中ほどにあった乾徳山への道標に従うと林道を横断したところで薄い踏み跡が四散。どの踏み跡を辿ればよいのか悩みつつ、稜線に上がれば登山道に出るので落ち葉の斜面を直登し登山道に出た。
登山道を進み傾斜が緩くなってくると枯れススキの扇平で一休み。

Photo1 扇平の手洗石
扇平を過ぎると再び勾配が増しやがて岩が現れ髭剃岩、カミナリ岩、雨乞岩、胎内と名板を確認しながら進み、岩場がとぎれると樹間の山道となりやがて左側が開けたところで目指す旗立岩中央稜(北方カンテ)の取り付きへの下降点の目印のケルンが現れた。

Photo2 中央岩稜取り付き点への下降目印のケルン
旗立岩中央岩稜(北方カンテ)

Photo3 頂上岩壁第一岩稜から見た旗岳岩中央岩稜
ケルンから右に進んで広場が谷間へ落ち込んでいるところを覗き込むと右奥に懸垂支点発見。ここで一休みし懸垂準備をし、狭いチムニーの中を25m下降。

Photo4 チムニー内を懸垂下降
やがてガレたルンゼに出ると再び懸垂支点がありここでピッチを切ってガレたルンゼを25m下降。さらに潅木に掴まりながら30m下降して左にトラバース。右上空に大小2つの岩峰が見える ルンゼを越えて、

Photo5 ルンゼから見上げた中央岩稜のピーク(左の小さい尖峰)
小さく見えた左の岩峰から延びている尾根の末端を回り込むと岩累々のガレたルンゼになった。

Photo6 ガレたルンゼの左側が中央岩稜のカンテ
潅木に葉が茂る季節はルートファインディングがかなり難しそう。見れば取り付きはいろいろあるようで古いハーケンが散見されたが、易しそうなところを選びルンゼを5mほど登り尾根の北面を取り付きとした。
1P (Ⅳ+ 45m)
尾根下部は幅広の逆層カンテとなっており、ガレた岩を踏み台に適当なところから取り付く。カンテを直上しハング下のかぶり気味のフェースのところで右へトラバース。
右側のスッパリ切れた岩壁のエッジを掴んでハングした岩の溝を登りハングの上に出た。

Photo7 ハングを越える
ここからはリッジを登り、切れ目のコルで1ピッチ終了。トポだとその先まで進むようだがここにリング付きのハーケンと残置スリングがあった (40m) .
リッジの右下のバンドにも1P終了点と思われるはハーケンの連打あり。
2P (Ⅲ 45m)
痩せたリッジを進むと尾根は広くなりフェース手前のコルでピッチを切る。(45m)

Photo8 2Pをリードで登る

Photo9 2Pを登る

Photo10 2P終了点から下を見る
3P (Ⅲ 30m)
下から見上げた尖塔が3P終了点。尖塔目指してリッジを登りきると平坦な岩稜となり更に進むと登山道に出た(30m)。

Photo11 3P途中
終了点が明確なのは3Pのみ。1、2Pは適当にプロテクションを取って自作。ハーケンは古いものが多く数も多いのでルートもいろいろあるみたいだ。したがってピン追っての登りは出来ないので”登れるところ””登り帯ところ”を登るということになるだろう。
登山道から樹林に入り暫しの休憩の後、山頂に向って進むと直ぐに鳳岩の鎖場と迂回路の分岐が現れた。

Photo12 頂上岩壁第一岩稜への取り付き点への下降目印 鳳岩
鳳岩手前の左についた踏み跡を辿って岩根に沿って潅木を頼りに泥ルンゼを降り第一岩稜基部のテラスに着いた。

Photo13 左下に見えるのが取り付きのテラス
頂上岩壁第一岩稜(Ⅲ~Ⅳ 25m)

Photo14 テラスカラ見上げた第一岩稜
通常1ピッチで登られているようであるが2ピッチに分けて登った。
1P
ここもまた打たれているハーケンを見るといろいろなルートが取れそうであるが、テラス正面の凹に取り付き途中から右上しリッジに乗ったところで左上。リッジが途切れたテラスでピッチを切る。

Photo15 第一岩稜を登る
テラス左は草付きのバンド。岩陰から体を出してみるとハイカーさんが手を振っていた。
2P
リッジに階段状に入った横クラックをハイステップで登り詰めると鳳岩の鎖の上端に出た。このルートは終了点が無いので鎖を登ってくる登山者がいなければ鎖の支柱を利用することも可能。
第一岩稜を登り終わって乾徳山山頂に移動。

Photo16 乾徳山山頂
装備を解き道具の整理を終えて下山。登らなかった(第一岩稜を登り迂回してしまった)ので鳳岩(杖棄岩)を鎖を使って降ったたが・・・・・
踏まれすぎて表面ツルツル岩、

Photo17 鳳岩の鎖場を降る
鎖が重いので体を岩面に直角に出来ないので怖~~~。まぁ、降りに使う人は少ないと思いますが。
二子山 中央稜(20160406)

Photo0 股峠のカタクリ
記録
日程:2016,04,06
メンバー: Nさん、安田
4/06日 天候 晴れ
コースタイム:駐車場(8:00)→中央稜基部(8:21~8:47)→3P大テラス(10:20~11:30)→西岳東峰山頂(12:28~3:02)→股峠(13:40)→東岳岩場(13:46~13:55)→駐車場(14:04)
関東地方は今週前半、後半ともに天候が思わしくない。真ん中の水曜日だけが晴天との予報で久々に小鹿野二子山中央稜にクライミングに出掛けた。(前回の様子はこちら)
股峠の駐車場に着くと既に2台の車が停まっており、アカヤシオの花の季節にはまだ少し早いのでクライミング目当ての人であろうと思いつつ中央稜基部に向った。
途中良く見ると木の芽が少し膨らみ始め、足元にはカタクリの花がそこかしこに咲き誇っている。
中央稜取り付きは植林に覆われ、更に岩陰となっているので陽射しが無くちょっと肌寒いが登ればやがて陽射しを受けるのでコンディションとしては良好。
先行1パーティが岩に取り付いているのを眺めながら登攀準備を整え、先行パーティが1Pを登り切ったので出発。

Photo1 まだ陽射しの無い1Pの岩場を登る
直ぐに追いついてしまい、先行パーティとは違うルートで登ろうかとも考えたが急ぐことも無いので先行パーティの登りを見ながら順番待ちしていると、やがて陽射しも届くようになってきて心地よい。
つるべで3Pを登りきると大テラスとなり、時折吹き抜けるそよ風陽射しを浴びながら大休止。

Photo2 3P核心部に差し掛かる

Photo3 3P核心部を越えて
4Pも先行パーティの後を登るが5Pで順番を譲られた後は順調に高度を稼ぎ、

Photo4 6Pを快調に登る
麓から届く昼のサイレンを聞くとまもなく終了点に達してクライミング終了。
西岳東峰山頂でのんびり時間を過ごしているとハイカーが登ってきたので談話。その後後続パーティも終了点に達したようなので下山し股峠へと戻った。

Photo5 稜線を辿り途中から股峠目指して降る
難ルートばかりでとても取り付くことが出来ない東岳の岩場を見学して駐車場へと戻った。
那須朝日岳 東南稜

Photo0 正面から見た朝日岳東南稜
記録
日程:2016,02,27
メンバー: Tさん、Sさん、安田
2/27日 天候 朝のうち曇りのち晴れ
コースタイム:大丸(7:00)→峠の茶屋(7:42~7:51)→東南稜取り付きへの下降点 (8:22~8:39)→ギャップ(9:14~9:51)→朝日岳山頂(10:57~11:12)→峰の茶屋(11:54)→峠の茶屋(12:28~12:33)→大丸(12:54) 行程8.8km 累積標高653m
ルートマップは ここ です。
ここしばらく岩を登っていないので天候の様子を見ながら那須朝日岳に出掛けた。
雪の無い那須高原を車で登って行くと殺生石を過ぎ大丸近くになって雪が現れ始めたが冬期終点のゲートまで路上に雪は無かった。
といっても駐車場に着くころには雪が舞はじめ、装備をどうするか迷ったが雪は朝のうちだけという天気予報を信じ軽装で歩き始める。登山道は良く踏まれて入るが薄い新雪の下はアイスバーンになっているのでちょっと気を抜くと滑る。
ロープウエー山麓駅、峠の茶屋を過ぎたところから積雪が増え始め

Photo1 峠の茶屋の登山口 帰りには狛犬の赤い帽子の上の雪も解けていた
鳥居をくぐるときザックを引っ掛けたのでこのぶんなら雪がたっぷりとはゆかないまでもそこそこにあるのではと期待したが森林限界を抜けたところからはアイスバーンが時折出現するものの夏道。
登山道に先に見える峰の茶屋の避難小屋を目指して進み、途中の朝日岳東南稜取り付きへの下降点となる目印の看板のところで

Photo2 下降点の目印
登攀装備をつけ谷を目指して下降。このころになると上空に掛かっていた雲も取れ、風もほとんど無く絶好の登攀日和。

Photo3 谷に降り取り付きへ
谷を渡った取り付きには雪があったものの少し登るとすっかり消え、アイゼンの前爪で容易に傷がつくようなやわらかい岩のガレ場登りとなった。

Photo4 ガレ場を登る
高度を上げてゆくと”門”と呼ばれている2本の小岩峰が現れ、

Photo5 “門”
その間を登り詰めて行くと今度はギャップが出現。ギャップの両側には支点が設けられているので一旦懸垂でギャプの底に降り、登り返して通過。

Photo6 ギャップを登り返す
ロープは30mで十分、登りではスリングで1箇所、カムで1箇所支点を取った。ギャップを通過したところで右側の岩陰に風を避け、暖かい陽射しを浴びながら一息入れる。小ピークを幾つか越えると漸く朝日岳の山頂が見え出した。

Photo7 東南稜上部のピーク群
ところどころに雪の間から這松が出た細いリッジを越えて山頂直下に来たところでもう一度ロープを出し、途中古いハーケンでランナーをとったがホールドは沢山あり勾配も緩いので困難はない。

Photo8 山頂へはもう少し
山頂に立ってみると、茶臼岳の登山道を人の姿が見え、更にはロープウエーが動いている様子も見えた。

Photo9 朝日岳山頂 岩の間に白く見えるのは茶臼岳山頂
まだ冬期休業中であるが天候がよいので試運転でもしているのであろうか?
大丸温泉から上の道路にも殆ど雪が無く峠の茶屋の駐車場はアスファルトが完全に出ていので、雪が少ない今年は例年より早く運行を開始するのか?(ブログを書きながら確認したら今年は1日早く3月19日から運行だそうです)
朝日岳山頂からは一般道を下り

Photo10 下山途中から見た東南稜

Photo11ギャップ(左側の切れ目)と“門“(右側の切れ目)
峰の茶屋跡避難小屋を過ぎたところでアイゼンを外し、気温が上がって雪が緩んだ道を大丸へと戻った。
小川山(20151023)

Photo0 廻り目平のキャンプ場
記録
日程:2015,10,23~25 Tさん、Aさん、Sさん、YOさん、YAさん、安田
10/23(金)~25(日)日 天候 快晴
今年は殆どクライミングをやらなかったのでそろそろ再開しておかないとこのまま終わってしまいそうという思いに取り付かれて久々に小川山のクライミングに出かけた。
ほぼ1年ぶりとなる廻り目平は既に白樺の紅葉は終わり唐松の紅葉が真っ盛り。途中の川上村の農園もわずかに白菜が散見されるまで季節は進んでいた。キャンプ場サイドの駐車場は金曜日にもかかわらずほぼ満車。漸く隙間を見つけて車を停め、既に仲間が張っているタープを発見。漸く合流することが出来た。
23日
一息入れ早々に2泊のねぐらとなるテントを張ってクライミングにエリアに向かって出発。今回はどうやらクラックを中心に登ろうということらしく、金峰山荘前を通ってとことどころショートカットしながらカモシカ登山道を進み、藐姑射岩(はこやいわ)の基部に到着。藐姑射岩下部の二筋のクラックが本日の課題となった。
メンバーが岩の上のテラスまで登りトップロープを張って

Photo1 ロープを張り終わってクライミング開始
各自登りだすが・・・・・クラック初めての私はどうしたらよいのか解らず無我夢中。とにかく登ってみれば久々のクライミングとあって筋肉がパンパン。

Photo2 カムの練習をするメンバーも
さらに隣の1グレード高いルートに取り付きカムを使って支点を取り登っているが・・・・これは見学。

Photo3 リードで登る
陽も西に傾き、岩の基部は日陰になって肌寒くなってきたあたりで本日のクライミングを終了し、キャンプ場に戻って夕食準備。腕自慢のメンバーのスペシャル料理が出来上がれば後は焚き火を囲んで歓談。
24日
目覚めるとやはり廻り目平は標高が高いので寒い。とは思えどもじっとしていては朝食にありつけないのでテントから抜け出して昨晩の熾きを掘り起こして火を焚き、暖をとりながら朝食準備。

Photo4 まだまだ陽がささないキャンプ場は寒い
金峰山へ向かう登山者を見送りながらゆったり朝食をとっていると漸く8時ころになって谷間に陽がさしてきた。まだ岩が冷たいということでコーヒータイムを過ごし、9時近くになって本日のクライミング課題のマラ岩目指して出発。
金峰山への林道を進み堰堤が見えたところで左折、沢を渡渉して急斜面を登りマラ岩の基部に近づくと既にクライミングを開始しているクライマーの声が聞こえ出した。隣の妹岩のクラックを登るメンバーとマラ岩西壁に取り付くメンバーに分かれクライミング開始。

Photo5 マラ岩西壁のスラブを登る
最初西壁のスラブに取り付いてみるが・・・・私のレベルでは核心部までたどり着くのが精一杯。そうこうするうちに場所を交代し今度は妹岩のクラック”龍の子太郎”に移るがメンバーは既に登ってしまっているので最後の私がロープ回収することになってしまった。クラック登りは昨日が始めて、更に”龍の子太郎”はトップロープとは言え、初めてなのでロープを回収するまで登れるかどうか?

Photo6 これからロープ回収
意を決して登りどうにか終了点までたどり着き、ロープ回収準備をして懸垂で降りてきてもうお腹一杯。
再び西壁に戻りメンバーのクライミングを見学して皆さんお腹一杯になったところでキャンプ場に戻った。
25日
昨日以上に今日の朝は冷え込むが日曜日とあってそこかしこで焚き火が燃え出し、早いグループは既に金峰山を目指して出発したようだ。昨日同様、岩場に陽がさして暖かくなるのを待ってクライミングに出発。
今日は岩が陽射しを受けるスラブ状岩壁を登ることに。ここは昨年良くお世話になったのでブランクの影響を見るには丁度良いと思っていたが岩場は既にロープが簾状態。どうにか隙を見つけてロープを張ってもらい岩に取り付いてみるとブランクの影響は殆ど無し。
とはいえリードで登る元気も無い。まぁ元の実力がたいしたことが無いのでブランクがあったところでそれほどレベルダウンすることは無いと思っていたが・・・・とにかくよかった。
そうこうして楽しんでいるうちに陽が傾き始めたのでクライミングを終了。キャンプ場へ戻ってコーヒーの香りを楽しみ、テントやタープを撤収し帰路についた。
三ツ峠の岩場

Photo0 三ツ峠の岩場
記録
日程:2015,07,11 Tさん、安田
7/11日 天候 曇り
コースタイム:岩場基部(10:55)→登攀開始(11:20)→1Pテラス(12:00~12:30)→2Pテラス(13:00~14:15)→岩場基部(14:20)
漸く現れた梅雨の間の晴れマーク。梅雨明けに計画している穂高屏風岩登攀のトレーニングで三ツ峠に出かけた。
三つ峠の岩場は何回目かであるが今まではフリー。今回はアブミ登攀のトレーニングということで登山靴、さらに背中に12.5kgの荷物を背負って登るのでやや緊張する。三つ峠の岩場基部に到着してみるとクライマーは少なく2.3パーティのみ。土曜日であるがこの季節、直射日光を受ける外岩に出かける人は少ないのかも。
ボルトラダーのある岩場の基部で装備を整えて登攀を開始するが、

Photo1 これから登る岩場
リードのTさん直ぐに見えなくなってしまいビレーしながらテクニックを勉強しようという甘い試みは早くも頓挫。続いて登りだすがやはり背中の荷物は重い。
去年瑞牆山の大スリ岩を登ったときはサブザックで軽い荷物しか持っていなかったので、ハングしているところ以外は岩に体を預ければ楽に立ちこんでアブミを掛けることが出来たが、今回は同じような姿勢をとっても背中の荷物で体が岩からはがされてしまい四苦八苦。
アブミに掛けた足を思いっきり外に出すことでどうにか対応したが最上段に立ち込むのはかなり難しい。それに体を上げるときにもやはり背中の荷物はそのまま足への負担になる。
1P目はなかなか体が動かずに腕力勝負でどうにかピッチ終了。

Photo2 富士山が見えてきた
2P目になると体が慣れてきたが今度はアブミ登攀ラインと確保支点がやや離れているのでヌンチャクを回収するのが難しい。
フリーで在れば簡単に手が届く距離であるが背中の荷物でバランスを取って体を振るのがなかなか難く、いろいろ試行錯誤の後どうにかバランス取りをマスターして回収し2P終了。

Photo3 登山道(岩場の基部)を上から見ると

Photo4 周囲を見る余裕も 岩場に咲くキジムシロ
3P目は途中からリングボルトが無くなり、登山靴でフリーのルートを登るのは難しいとのことで2P終了点のテラスから懸垂下降で基部に降り立ってトレーニングを終えた。

Photo5 懸垂で基部へ戻る
初めての荷物を背負ってのマルチ登攀でいろいろの課題が。
①高度計(腕時計)はアブミ掛けかえで邪魔になる。
②ビレー中の荷物。ビレー中はザックをおろして支点にスリングで結び、空身でビレー。
③ゴツゴツした岩場での膝対策。大ヤスリ岩のような滑らかな岩だと感じなかったが三ツ峠ではアブミに乗り込んで岩に膝を当てると痛い。
などなど課題が浮かび上がったが・・・・・・最大の課題は荷物の軽量化。といっても限界があるが・・・・
それに登攀スピード・・・・・練習するしかないか?
気温上昇とともにモチベーションもUP。
湯河原 幕岩(150204)

Photo0 梅まつりを控えた幕山 湯河原梅林(水仙は満開)
記録
日程:2015,02,04
メンバー:Tさん、Nさん、安田
2/04日 天候 晴れ
コースタイム:駐車場(9:00)→岩場(8:10~14:30)→駐車場(14:40)
梅開花の便りが届いたので、湯河原幕岩に出かけた。幕山駐車場には梅まつりの幟が立ち、前の広場ではまつりを控え既に仮説の屋台立ちが並んでいた。昨年末以来の幕岩であるが、今回は久々に桃源郷の岩場を目指して梅林の中を登ってゆくと早咲きの梅が何本か花をつけている。

Photo2 紅梅

Photo3 白梅
岩場は陽射しでポカポカ暖かく、既に登り始めているクライマーたちも防寒着をまとっている者は一人もいなかった。
先ずは”サンセット”でウオーミングアップ。次に”帰還兵”に移るが・・・初めて取りついては見たものの今の私の実力では如何ともしがたし。早めの昼食休憩後”アブラカタブラ”に場所を移しトップロープで登るが核心部でどうも足が怪しい。パワー系のルートと違ってスラブは力任せが通用しないので足の置き場を探りながら登る。

Photo4 ”アブラカダブラ“
このところクライミングの成果が思わしくないので寒さで体の動きが鈍くなっているのかと思っていたが、どうやらしばらく間を空けてしまったので原因で体が動きを忘れてしまったようだ。幸いにも私の場合低レベルの実力なので好不調の落差は小さい。少し真剣にやれば直ぐに取り戻せるのでは?との思いでクライミングを終えた。
カーネルロック

Photo0 カーネルロックの目印 “白い教会”
記録
日程:2015,01,20
メンバー:Yさん、安田
01/20日 天候 晴れ
コースタイム:駐車場(9:00)→岩場(9:05~15:10)→駐車場(15:15)
比較的近くで寒い季節でも外岩が登れればと思い奥多摩のカーネルロックへ出かけた。初めての岩場ということで調べてみると、どうやら登れそうなところは限られているが体験して見ることに。
岩場の目印は道路沿いの”白い教会”で直ぐにわかったが、今まで何度もここを通っているのにここに岩場があることを知らなかった。白い建物前の駐車場に車を止めて石段を降りさらにロープが張られた急坂を下ると石灰岩の岩場があり。すぐ下には多摩川の流れが見える。

Photo1 カーネルロックの岩場
まだ少々早かったのか岩場に陽がさしていなかったがはやる心でクライミング開始。簡単なところからのぼり始めたが初見とあってなかなか手ごわく、さらに寒さで指先が痛くなってきた。どうにか登って陽光が射して岩が温まるまで休憩し手いると、咲き補ふぉのクライミングで温まった体がすっかり冷え切ってしまったので再度登り温まったところで次のルートに挑戦。今度はグレードアップしたので前にも増して手ごわいがどうにか核心部手前までのぼり、薄被りの核心部越えの一手を探しているうちにパンプしてテンションをかけてしまう。どうにか無理やり核心部を突破したのはいいが終了点寸前で力尽きた。しばらく休憩して今度はトップロープで登るが膝を使って核心部を越えてしまう。どうやら膝を使わずに綺麗に登れるということで再度挑戦するが・・・・核心部でムーブを探しているうちに力尽きてしまった。
被りものは久々であったが筋力が落ちているのを実感。春先までには筋力をアップして簡単なハングを越えられるようにならねば。
幕岩正面壁(湯河原)

Photo0 正面壁を登るクライマー
記録
日程:2014,12,27
メンバー:Tさん、Kさん、Nさん、安田
12/27日 天候 晴れ
コースタイム:駐車場(8:30)→岩場(8:40~14:30)→駐車場(14:40)
この時期になるとどこも外岩は寒い。少しでも暖かいところで登りたいので前回に引き続き早起きして暖かい湯河原幕岩に行ってきた。土曜日しかも年末年始の休暇に突入したので混雑するかと思い早めに集合し正面壁を目指すが先客は1パーティのみ。基部に着くと早々に”ポニーテール”にロープを張って練習開始。

Photo1 “ポニーテール”
さすがに2回目とあって1回で核心部を越えたが、あとの人の登り方を見ているとらくらく登っているようで、ホールドを探しながら登っている私と違う登り方をしている。次回の参考にしなければ。
次いで隣の”アーガス・ヨマ”を全員登り終えたところでロープを回収し岩場を変える。

Photo2 下部がスラブの”アーガス・ヨマ”
今までと違って今度の岩場はまだ陽射しが届かず肌寒いが時間がたてば暖かくなるとのことで一安心。”カマクラ”のルートは

PhotO3 陽が射し始めた“カマクラ”
私にとって初めて、しかも聞けばグレードが高いということで隣の易しいルート”?”にロープを張っていただく。クラック沿いに登ってロープを張っていただくが、ピンを良く見れば直登が正規のような気がしたので自分が登るときには直登でトライ。しかし聞いていたグレードよりは難しく感じる。(帰宅後調べてみると、クラックに沿ったルートと直登ではやはりグレードが違っていた)
岩場に陽射しが届き始めるころのなるとやはり人出が増え正面壁の各ルートともクライマーが取付いている。難しいそうなルート登るクライマーの様子を見学しながら昼食休憩をとり再び岩場にもどって”カマクラ"にトライ。ルートは短いがやはりグレード通りで難しいが来年へつなげるためにどうにか終了点まで登る。

Photo5 どうにか終了点まで
ワンランク上の様子がうかがい知れ来年への意欲が湧き良いイメージを持ったまま年末過ごそうということでまだ陽が翳り始める前であったがクライミングを終えた
阿寺の岩場

Photo0 阿寺の岩場
記録
日程:2014,12,25
メンバー:Wさん、Sさん、Nさん、安田
12/25日 天候 晴れ
コースタイム:駐車場(8:25)→岩場(8:30~15:10)→駐車場(15:15)
クライミング仲間の話の中で知った最近出来たという阿寺の岩場に出かけた。
朝の最低気温はマイナスだが岩場は南に向き、正面の植栽が伐採された岩場は太陽が降り注ぎ暖かい。さらいは基部にはテーブルとベンチが数組設置され、岩場の基部を流れる沢の上流から水が引かれているのでこの季節非常に快適なクライミングゲレンデである。
駐車場から岩場の基部まで歩いて数分。到着するやいなやすぐに装備を着け岩場を一通り眺めてから易しそうなルートの終了点を目指し、岩場の横から上に回ってトップロープを張り準備完了。順番に登りだすがここは初めての岩場なので5.7~5.9台のグレードとはいえなかなか手ごわい。この季節登っていると指先が冷えて感覚がなくなってきたり、下で確保しているビレーヤーは寒さに震えるがここでは太陽のおかげでポカポカ。ダウンの上着を脱いでも温かい。

Photo1 陽射しでポカポカ快適クライミング
新しくきり開いた岩場なのでルートの途中に小さな石くずが落ちていたり落ち葉の吹き溜まりがあるがこれさえ注意して登れば快適そのもの。一巡したところでロープを架け替え、さらにもう一本張って思い思いに登るがやはり2人で1本のロープだと効率よく練習が進み

Photo2 久しぶりのクライミングを楽しみながら登る
まだ登り始めて2時間弱だというのにそろそろ疲労感を感じるようになってきた。次は指向を変え、クライミングシューズから登山靴に履き替えてアイゼントレ。
今シーズン初めてとあって注意深くフットホールドを拾いながら登るが終了点に達するころにはふくらはぎが悲鳴を上げ始める。
アイゼントレを一巡したところで岩の基部にあるテーブルを囲んでお湯を沸かしお汁粉タイム。ちょっと疲労した体にお汁粉の甘さがなんとも言えずおいしい。さらにメンバーの一人が持参した自家製漬物これがまたよくあう。岩談義、山談義に花を咲かせていると、次第に上空を雲が覆い始め陽射しが翳って体が冷えてきたところでクライミングを再開。
先ほどより多少立ったルートにロープを張り変えトライするがグレードは高くないものの逆層のルートにてこずり右へ逃げたり左へ寄ったりしながらもどうにかクリヤー。各自登り終わるころには尾根の向こうに太陽が隠れて空気もだいぶ冷えてきたところで練習を終えた。
阿寺の岩場の詳細情報は こちら をご覧ください。
二子山 中央稜(141209)

Photo0 二子山 西岳
記録
日程:2014,12,09
メンバー: Nさん、安田
12/09日 天候 晴れ
コースタイム:駐車場(8:30)→中央稜基部(8:45~9:15)→大テラス(11:00~11:45)→東峰山頂(13:10~13:40)→駐車場(14:10)
股峠駐車場から股峠までは数分の距離。足元には霜柱あるが落葉していて見通しが利き気持ちがよい。峠から坂本方面に少し下り、分岐をロウソク岩方面に進み祠エリアを少し過ぎ小尾根を回ったところで右側のピンクリボンを目印に一般道から離れ登り詰めると赤いドラム缶が目印の中央稜基部に着く。基部は植林で陽射しがさえぎられ寒いが、休憩を取り装備をつける。
1P 正面左側の凹状のところから取り付き。出だしはフットホールド乏しいが一気に上がりバンドを右上すると終了点があるがさらに進みフレークを直上しテラス(ピナクルテラス)でピッチを切る。

Photo1 1Pを登る
テラス上の岩終了点を構築するとロープの流れが悪くなるので、下が良く見える左の岩壁のボルトを終了点にする。

Photo2 1P終了点のあるピナクルテラス
2P 左側の高度感のあるスラブ状カンテを登りレッジに達したところから右へ移り

Photo3 2Pを登る
直上したレッジが2P終了点。ハンギングビレー。

Photo4 2P終了点

Photo5 2Pを登る
3P スラブ状のフェースを登り、小ハングを越えてからのクラックはフットジャムを交えながらレイバックで登る。

Photo6 3P下部
左からのクラックと合わさる逆Y字クラックからは右上へクラックを登って行くと

Photo7 3P上部
大テラスに着き立ち木で終了点を作る。

Photo8 3P立ち木のある大テラス
核心部の逆Y字クラックの奥のほうにはガバがありこれを見つければ容易に登れる。さらにこの辺りにはペツルが1mほどの間隔であるので”お助けヌンチャク”を使うことも可能。大テラスの片隅には陽があたり風も防げる岩影があるのでここで大休止。

Photo9 大テラスから足元に見えるローソク岩と西岳岩稜
4P 左上するバンドに上がり左端のクラックのある小ハングを越えてカンテを登り崖上を右上すると4P終了点。我々はシングルロープだったので流れを考えてバンド先端にあるペツルの支点で簡易的にピッチを切った。
5P 正面の岩壁を登りペツルで支点を取りさらに狭いバンドを左へ進むと同じ高さで支点があるのでそこに2ピン目を掛け、ロープの流れを考えて2ピン目を掛けた後1ピン目をはずす。足元は狭いバンドで切れ落ちたところもありペツル2箇所はトラバース用。バンド左端のハング部からは右側の凹角に沿って登れば5P終了点

Photo10 5P終了点から下を見ると

Photo11 5Pを登るフォロー
6P 一段上がって凹角を登るが途中に支点が無くかなり登ったところに古いハーケンがあるがすぐ右側に小ピナクルにスリングで支点を取る。あとはひたすら登り草つきに出ると終了点。

Photo12 6P終了点のテラス
7P 草つきの階段状岩場を登り詰めると東峰山頂の岩稜端に終了点がありここで中央稜は終わる。
岩稜上を進み上級ハイキングコースとの合流点が風が当たらず陽射しがよいのでここで装備を解き休憩。休憩後は西岳山頂方面に向かいハイキングコースとの合流点から北側斜面を下山した。帰りの車窓から眺めると楽しかった中央稜の登攀ルートが目に浮かんだ

Photo12 中央稜のルート
北川の岩場

Photo0 北川の岩場
記録
日程:2014,12,07
メンバー:Tさん、Nさん、安田
12/03日 天候 晴れ
コースタイム:駐車場(9:30)→岩場(9:40~14:20)→駐車場(14:30)
例年に無い寒波が押し寄せ各地から雪便りが届く中、北川の岩場へ出かけた。日曜日とあって他の岩場では人出が多いと思われるが、北川はこじんまりした岩場で難しいところが多く、その上北向きで陽が当たらないので他のクライマーは現れず貸しきり状態であった。午前中は易しそうなところから取り付きトップロープで登って体が温まってきたところでリードに挑戦。

Photo1 リードは楽しい

Photo2 リードで頑張る
各自思い思いに登っているとやがて岩の基部に植林の枝の間を通り抜けた光の帯が届くようになってきたので陽当たりを追いかけ岩談義をしながら昼食。食後は今まで離陸さえ出来なかったルート(”天の川”)に挑む。かなり前になるがいろいろやってもどうしても離陸できなくてトラウマになってしまいこの岩場へ足を向けなかったが今日は貸切状態ということもありリベンジ。(このルート。難しいところを登る人にとってはウォーミングアップルートなので他人の目が無いのはもっての幸い)
今回は記憶を消し去って取り付いてみると離陸に成功。離陸はしたもののその上は全くの未体験領域なので慎重にホールドを探しつつテラスに到達。テラスから上はさほどのことも無く終了点に達し、どうにかリベンジに成功。

Photo1 テラスに立つ
調子に乗ってさらに上のグレードのルートもと思ったがまたまたトラウマを作ってしまいそうなので成功体験の記憶を体にとどめておこうと思いオブザベーションのみとし、次回の課題とした。同行していただいた人が来年温かくなったら難ルートに挑戦するとのことだったのでその折はご一緒させていただくことになり、来年への夢を膨らませて岩場を後にした。
湯河原 幕岩(141203)

Photo0 幕岩正面壁
記録
日程:2014/12/03
メンバー:Nさん、安田
12/03日 天候 晴れ風強し
コースタイム:駐車場(9:00)→岩場(9:20~14:00)→駐車場(14:20)
このところ気温が下がってきてこれからはさらに一段と寒くなるとの天気予報。少しは暖かいであろう湯河原幕岩に出かけた。
ここはまだ晩秋の気配が漂っており幕山には紅葉も残っている。

Photo1 まだ紅葉が残る幕山
駐車場からハイキング道を登り途中からは雑草の中へと続いている踏み跡を登ってゆくと正面壁の右端基部に出る。ここから基部を左にトラバースして行くと次々に岩が現れる。見上げると岩棚の下に大きな蜂の巣がある。ここがブタさん岩。

Photo2 岩棚の下の蜂の巣
ここから左へおよそ70本のルートが開かれている。

Photo3 正面壁 “スパイダーマン“ のあたり
正面壁は初めてとあって登れそうなところを物色しつつポニーテールに到着。

Photo4 “ポニーテール“と”No.7ルート”
基部で装備をつけて登りだすがお初のルート、さらに朝一番で体が動かないとあってリードで登るが途中かで敗退。久々に指先の感覚がなくなったので交代し、トップロープで登る。次は隣のNo.7ルートにも登ってみる。

Photo5 “ポニーテール"のスラブ

Photo6 “ポニーテール“上部へ
12時を回ったが相変わらず西風が強い。風が無いであろう桃源郷エリアへ移動し昼食。桃源郷でもそれぞれの岩に1パーティずつ取り付いているので空いていた”フック船長”にロープを張り登る。体調のせいかシューズのせいか細かいスタンスを拾えない。漸く登っては見たがどうにも足が安定しないのでロアーダウン途中で止めてもらい検討してみたが・・・・
そうこうしているうちにいるうちに隣のグループが片付け始めたので見れば太陽は西に傾き小一時間で尾根の向こうに沈みそう。日がかげると一気に寒くなるのでその前に駐車場へということで本日のクライミング終了。駐車場で話し込んでいると次々にパーティも戻ってきた。
広沢寺弁天岩

Photo0 広沢寺の岩場
記録
日程:2014,11,28
メンバー:Nさん、Nさん、安田
11/28日 天候 曇りのち小雨
コースタイム:駐車場(9:00)→岩場(9:20~15:00)→駐車場(15:15)
前日天候がよかったので岩が乾いていると思い出かけたが途中から見た大山は山頂が雲に覆われていた。広沢寺駐車場に着くと地面が濡れているのでどうやらこの付近は未明に雨に見舞われたらしい。クライミングは?と思われたが紅葉が美しい

Photo1 山の紅葉真っ盛り
駐車場からは林道を歩き鹿柵のゲートを越え、左コーナーの右側にガードレールが現れたところより沢へ降り、丸木橋を渡って登り返すと弁天岩の基部広場に到着。

Photo2 弁天岩
岩に触れてみると登れるところもありそうなので、早々に準備に取り掛かる。広場の奥にも準備体操を始めているグループがいるのでどうやら彼らも登れると判断したようだ。
いつもながら朝一番は体の動きが鈍い。その上ホールドとスタンスには落ち葉が積もっているので

Photo3 紅葉した落ち葉がいっぱい
それを払い落としながら慎重に登ってトップロープを張る。
各自登って体が目覚めたところで隣にもう一本ロープを張り、途中に一箇所振れ止めのヌンチャクを掛け隣接したルートが登れるようにした。各自思い思いのルートを登るが、スラブでは足が滑りそうでなかなかスタンスが決まらない。

Photo4 スラブを登る

Photo5 クラックを登る
といってもかなり慎重に足を運んだのでほとんどすべりはしなかったのだが・・・・・。本チャン向けにはよい練習になった。
途中、昼食をはさみ同じルートを登るにもホールを変えたりスタンスを変えたりといろいろ登り形を変えてそろそろクライミングも腹八分目といったところで雨滴を感じるようになってきたので天候回復を待つまでも無くクライミングを終了。
表妙義 筆頭岩

Photo0 筆頭岩
記録
日程:2014,11,24
メンバー: Nさん、安田
11/24日 天候 曇のち晴れ
コースタイム:筆頭岩南稜取り付き(11:10)→P3テラス(11:15~11:45)→筆頭岩山頂(13:05~13:45)→筆頭岩基部(14:10~14:20)→筆頭岩登山口(14:35)→金鶏山登山口(15:05)
筆頭岩は”さくらの里”から見晴駐車場方面に少し進んだ道路左側の階段から入山し筆頭岩単独で登られている記録が多いが今回は金鶏山縦走のフィナーレを飾るイベントとして登った。金鶏山縦走についてはブログを参照。
金鶏山主稜縦走後筆頭岩直前の岩壁から下降しトラバースして筆頭岩南稜取り付きから山頂を目指した。

Photo1 取り付きからP4の岩場を見上げる
南稜取り付きから正面の岩場(P4)を登り大きなテラスに出たところ(P3テラス)で左側に回りこみ岩壁下の広場で昼食兼装備着装休憩を取り、クライミングシューズに履き替え、つるべで登攀開始(ここでは便宜的に登攀ルート上のピークを山頂から下に向ってP1、P2、P3、P4とする)
P3テラスから途中で立ち木に支点を取りP3を越えてP2テラスまでNさんリードで登り、

Photo2 P3目指して登る
ここからはリードを交代し両脇がスッパリ切れ落ちたP2のリッジを登る。

Photo3 P2を下から見ると
P2には真新しいハーケンが縦に連打たれており最近メンテナンスされたようだ。P2でピッチを切りフォローが先に進んでいったん降ってさらに幅の狭くなったナイフリッジを進みP1テラスでピッチを切る。

Photo4 ナイフリッジを渡って

Photo5 P2を振り返ると
P2からP1テラスまでの凹状のナイフリッジには残置ロープが張られておりクライミングには興ざめの感がある。
P1の登りは垂壁に近く(核心部)ホールドが多いが少し離れているのと岩角が丸く風化しているのでちょっと神経を使う(ネット情報によるとカム使用の例がある)。しかし上から古いクサリが下がっているのでこれを手がかりにしてもよい。今回はクサリにヌンチャクをかけて支点として利用。P1から山頂までは緩やかな岩尾根歩きとなるがここも一応ロープで確保した。

Photo6 もうすぐ山頂
山頂は細長く数名程度が休めるスペースがありケルンも積まれている。

Photo7 山頂のケルン
他の登山者も無く晴れて陽当たりポカポカ無風とあってゆったり休憩し景色を堪能。
下降点は山頂を反対側に進んだ先にあり立ち木に残置スリングとカラビナ、少し手前の岩には一箇所バックアップのペツルがあるのでこれらを使って懸垂するが降りる方向がわからないので、セルフビレーをとって懸垂方向を見極める。立ち木の支点の先にある枯れ木の切り株に古い残置がありとても使えそうに思えないが、立ち木からこの方向に下りればすぐ下にテラス(上のテラス)に10m弱の懸垂で降りられた。

Photo8 山頂の懸垂支点
上のテラスからも次の着地点が見えずどの方向に降りればよいか解らないので東側のテラス先端から懸垂し途中まで降りたところで着地するテラス(下のテラス)が確認できた。漸く足が岩に届く程度の懸垂20m弱で下のテラスに降りたった。上のテラスからの下のテラスへは長く伸びた上のテラスの先端方向に降りるが正解。

Photo9 上のテラスの懸垂支点
下のテラスは狭いが岩壁に支点が設けられているのでここからは直下に見える杉の木を目指して下降。途中空中懸垂となるが20mほどで岩の基部に着く。

Photo10 下のテラスの懸垂下降
山頂からは50mで一気に下降できそうであるが途中に枝や岩溝が多数あるのでピッチを切って降りたほうが無難にロープ回収が出来ると思われる。
降り立った基部から岩壁を見上げると錆びきったリングボルトが多数打たれておりかつてはアブミを使った人工登攀のゲレンデだった様子がうかがえる。

Photo11 基部から見上げると
岩の基部に沿って巻くように落ち葉の積もった斜面を下るとすぐに南稜取り付きに戻った。ここからさらに直下の道路への落石に注意を払いつつ降るとやがて尾根道となり左側に階段が現れるのでそこを降りて道路に出た(筆頭岩登山口)。ここからは車に注意を払いながら車道を進み金鶏山登山口へと戻った。
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