男鹿山塊 大佐飛山

Photo0 大長山から見た大佐飛山
記録
日程:2018,04,01
メンバー:安田
04/01 天候 晴 :
コースタイム:黒滝山新登山口登山口(5:15)→尾根分岐(5:37)→三石山(6:06) →サル山(6:46)→山藤山(7:28~7:42)→黒滝山(8:20~8:28)→西村山(8:48)→大長山(9:34~9:43)→大佐飛山(10:33~11:14)→H1800(11:43~11:49)→大長山(12:11)→西村山(12:48~13:02)→黒滝山(13:22)→山藤山(13:49)→H1470(14:01~14:12)→サル山(14:27)→三石山(14:46~14:52) →尾根分岐(15:17)→登山口(15:32)
行程18.8km 累積標高1963m ルートマップは ここ です。
先日積雪のあるときにしか登れない男鹿山塊の大佐飛山を目指したが林道が積雪で通れず断念したが、彼岸が過ぎて雪が消えたとの情報で 大佐飛山にリベンジ した。
先日雪で車が進めなかった巻川林道から木の俣巻川林道に入り黒滝山新登山口近くの路肩に車を停めた。深夜に到着したが土曜日とあって既に数台の車があったが翌日には暗いうちから更に数台到着。登山中に知ったがすでに駐車していた車の人滝は山中テント泊だったようだ。
登山者が1名ヘッデンをつけて出かけて行ったが私は周囲が明るくなるのを見計らって出発。登山口のアルミ梯子を登り急登を一気に尾根の分岐まで登った。分岐で左折し三石山目指して尾根を進むと時折登山道に雪が出てきたが滑り止め無しで三石山山頂に到着。
ここからは雪庇の残骸が残っていて雪上のトレースを追うと突然ネマガリタケが現われ進路が阻まれたり、露出した夏道を進むと突然雪壁が現われたりととにかく歩きにくく、往路と復路でしばしば違う道となった。

Photo1 三石山を過ぎると雪庇の残骸が。基部を注意深く進む
やがてサル山に差し掛かる頃には雪が連続し始めたのでサル山から一旦降って登り返した山藤山山頂で休憩を取りながらアイゼン装着。山藤山から降って急登を登り返しダラダラ続く尾根を進むと黒滝山山頂に到着。

Photo2 黒滝山山頂 ここから樹林帯へ入る
黒滝山山頂は雪が消えていたが鴫内山から連なる尾根方面の雪庇上には濃いトレースがあった。先行者が確認したところ途中で消えていたらしく行って戻ってのコースミスの跡か。大佐飛山へのルートはここで北西に曲がるが暗い森林帯に入るので油断すると明るい雪庇上のトレースに引き込まれ間違いやすい。
大佐飛山から戻るとき確認したら黒滝山山頂を巻くように鴫内山方面に進むトレースがあったので、黒滝山新登山口や百村山方面からばかりでなく鴫内山から尾根伝いに来る登山者もかなりいるらしい。
黒滝山から降って登り返すと西村山に到着。この辺りから雪庇が現われだし、時折右手に見える那須の山々を見ながら緩やかなアップダウンを繰り返すと大長山山頂に到着。

Photo3 展望の無い大長山山頂
大長山山頂は樹林に覆われ展望が無いが少し先に進むと漸く雪の回廊(天空の回廊)が見え出すとともに大佐飛山が姿を現し、

Photo4 雪の回廊(天空の回廊)
直射日光を受けて噴出す汗をぬぐいながら緩やかな斜面を降り登り返すと

Photo5 右に那須の山々 朝日岳は褐色のガレ場が出ていた
大佐飛山山頂に出た。
大佐飛山頂もこれまで通過して来た山同様樹林で覆われ展望は無いが、

Photo6 大佐飛山山頂 傍らにはテントが
積雪期にはテント適地になっていてテントが一張りあった。ここまでも緩やかな尾根途中にテント泊跡が散見されたので朝日に染まる雪の回廊を見るために泊まった人も多いいようだ。
山頂で休憩していると更に先へ進んで少し降ると展望箇所があるとのことだったので

Photo7 大佐飛山山頂を越えたと南面が開けた展望箇所
移動するが見えるのは高原山方面のみ。

Photo8 霞んでいる高原山
先日登った日留賀岳や男鹿山塊の盟主男鹿岳はやはり樹林に遮られて見ることが出来なかった。
大佐飛山からは往路を戻り、

Photo9 大長山への登り返し 雪の回廊が続く
黒滝山山頂手前で少し逸れて鴫内山方面に進んでみるがすぐに黒滝山山頂に戻った。往路では適度に締まっていた黒滝山から降るころには雪も緩みだし、

Photo10 黒滝山から登山口への尾根を見下ろす
先行者の踏み抜き跡も見られるようになってきた。サル山への登り返し途中アイゼンをはずし、露出している夏道を拾いながら三石山を経て登山口へと戻った。
今日は日曜日だったので沢山の登山者に出会ったが女性は1名のみ。やはり長距離長時間の山行となるので女性は少ないのか。
今週末は天候に恵まれ夜半の満月に近い月齢13日の月明かりに照らされた雪の回廊は素晴らしかったとか。一度体験してみたいものである。
男鹿山塊 日留賀岳

Photo0 男鹿山塊 日留賀岳
記録
日程:2018,03,26
メンバー:安田
03/26 天候 快晴 :
コースタイム:小山さん宅登山口(6:17)→林道出合(6:43)→林道終点(7:12)→コル(7:30)→登山道屈曲点(8:05~8:20)→P1514(9:18)→H1500(9:49~9:59)→頂稜南端(11:01)→日留賀岳山頂(11:08~11:37)→H1800(11:43~11:54)→H1510(12:46) →登山道屈曲点(13:10~13:24)→林道終点(13:59)→林道出合(14:21)→登山口(14:43)
行程15.6km 累積標高1589m ルートマップは ここ です。
雪山に登ろうと思うと最初の難関が登山口までたどり着けるかどうか。スキー場や駐車場が除雪されていれば良いが林道に登山口があると車がそこまで入れるかどうかで可否が決まってしまう。
大概の林道には日陰に遅くまで雪が残るしどこか確実に登山口までたどり着けるところを探した結果、日留賀岳登山口が人家横なのでこれなら確実に雪が無いと思い出かけた。
東北自動車道西那須野塩原ICで降りて会津方面に進み塩原温泉郷に入り、伊藤園ホテル前を過ぎたら"木の葉化石園”の看板に従って右折し橋を渡ると左側に日留賀岳の案内板が出てきたら左折、そのまま道なりに進めば日留賀岳登山口のある小山さん宅に突き当たった。小山さん宅の庭を横切り一番奥の駐車スペースに車を停めさせていただいた。

Photo1 日留賀岳登山口の小山さん宅
早朝にも関わらず小山さんは野良仕事中だったので挨拶をして山情報を伺い、自宅前の登山者名簿に記入して建物左側から登山開始。
家の裏手にある鳥居を潜って登山道を登って行くとやがて作業道に出た。左折し更に進み送電鉄塔下を過ぎるとすぐに林道に出た。あちこちに落石がある林道を比津羅山を巻くようにしばらく進み林道終点に到着。

Photo2 林道終点 左奥から登山道を進む
終点広場左隅の錆びた看板に従って登山道に入ると雪が出てきた。ここまで雪は無かったが比津羅山の北面を巻き始めると残雪で登山道がわかり難い。幸いにも古いトレースがあったのでそれに従うが残っていたり消えたりで、地形図を見ながら歩き易そうなところを進むとやがて木にペイントマーカーが多数つけられたコルに出た。

Photo3 ペイントマークーがあるコル
ここからは尾根に乗るまで唐松林の中を登るが枯れて落ちた小枝と時折現われる融けかかった残雪で歩きにくい。やがて登山道屈曲点で尾根に乗ったところで休憩。尾根上には今までに増して登山道上に残雪があるのでそのたびに雪を避けつつ急登を登ると高度1300m を過ぎる辺りから完全な雪道となった。P1510、

Photo4 P1510
P1514を過ぎると雪庇帯が出てきた。

Photo5 大きな雪庇が続く雪庇帯
雪庇の付け根を慎重に通過しコルに降ると漸く日留賀岳頂稜南端まで続く雪廊下が見えてきた。
途中勾配が緩むところもあるがコルから頂稜南端までおよそ350mの登り。途中特に急勾配のところは夏には木の根の道となり”胸突き八丁”と呼ばれるらしいが今の季節は残雪で歩きやすいもののやはり"胸突き八丁”。
太陽はだいぶ高くまで昇ってきたがまだ雪は閉まっているのでアイゼンは着けずキックステップで喘ぎながら登った。
頂稜南端まで来ると南に聳える高原山の展望が素晴らしいが麓の塩原温泉郷は山影で見えず。

Photo6 高原山
両側急斜面の頂稜を木に掴まりながら進むと日留賀岳山頂に到着、

Photo7 日留賀岳山頂
日光の山々から尾瀬周辺、

Photo8 日光方面の山々 チョコッと見える白い山は日光白根山
南会津、会越国境、飯豊、磐梯山と南西から北へ大展望が広がった。

Photo9 尾瀬周辺の山々と会津駒ケ岳
風も殆ど無く想定時間内で登ったので明るいうちに下山できると考え山頂でのんびり休憩。これからは降りになるのでアイゼンを着け降り始めると、

Photo10 日留賀岳頂稜を振り返る
頂稜南端で登ってくる登山者を発見。すれ違い時に歓談、素晴らしいスピードで登ってきたようだ。
コルを経て林道を歩いている途中で先ほど擦れ違った登山者に追いつかれてしまった。まぁ20歳以上年齢差があるようなので・・・対抗せずに年齢相応に行きましょう。
一日中天候が良く気温も上がったので途中で脱皮を繰り返し、下山時には上半身下着になっていても暑いくらいだった。
朝は小山さんの畑に霜が降りていたのに・・・・これからの季節気温変化が大きいので衣類の選択は難しい。
男鹿山塊 百村山(ももむらやま)

Photo0 高林から見た男鹿山塊鴫内山(しぎうちやま) 黒滝山
記録
日程:2018,03,07
メンバー:安田
03/07 天候 快晴 :
コースタイム:巻川林道駐車スペース(6:54)→木の俣巻川林道分岐(7:15)→鴫内山登山口(7:31)→林道終点(7:40)→大巻川橋(8:09)→黒滝山登山口(8:45)→百村山(9:22~9:39)→黒滝山登山口(10:00)→木の俣巻川林道分岐(10:43)→巻川林道駐車スペース(11:00)
行程10.4km 累積標高709m ルートマップは ここ です。
先日登った三本槍岳から見た男鹿山塊の山々は未だ足を踏み入れたことが無く、今週後半天候が崩れるとの予報なのでその前にと思い様子見に出かけた。
男鹿山塊の山には鹿又山、日留賀山、大佐飛山、黒滝山などがあるが積雪のあるときにしか登ることが出来ない(登山道が無い)は特に興味を惹かれる。
今回はネット情報を参考にあわよくば大佐飛山、難しければせめて取り付きだけでもと思ったのだが・・・・
大佐飛山へは黒滝山を経由するので黒滝山登山口を目指し東北道黒磯板室ICで降りナビに従って巻川林道に入るが光徳寺からの入口がわかり難く時間も早いので付近で道を聞くことも出来ず右往左往。漸く林道に入り植林の中の薄暗い道を進んだが道路には杉の小枝が散乱、圧雪された路面で車の尻を振りながら進み大巻川を渡ったところに駐車できそうな広場を見つけ、車を停めてその先の道路状況を確認。

Photo1 巻川林道駐車スペース先 ここから轍無し
広場の先には轍が無く切り替えして戻った跡があったのでこれ以上は無理と判断し、広場の一部の雪が解けて地面があらわれているところに駐車した。
黒滝山登山口まではまだかなりの距離があり、巻川林道と木の俣巻川林道分岐までも達していない場所だった。
林道の雪路面を歩き出ししばらく進むとところどころにアスファルトが露出していたが、道路脇の側溝は雪に隠れており無理して車を走らせると車輪を落として脱出できそうに無い。やがて巻川林道と木の俣巻川林道の分岐に出たが、木の俣巻川林道は冬期通行止め。
上ってきた巻川林道は通行止めになっていなかった(雪で登れなかったが)が、巻川林道が通行可能になっても木の俣巻川林道は雪が消えるまでしばらく通行止めらしい。
木の俣巻川林道の中ほどにある黒滝山登山口から黒滝山を経て大佐飛山までは往復10時間ほどの行程となるので車を停めた広場からだと登山口までの往復の林道歩きを含めると12時間強の行程となり明るいうちの下山は無理。
ザックにいつもヘッデン、ツエルト、ストーブ類は入っているので緊急時の対応は可能だが登山開始以前から暗闇下山を予定に入れるのは無謀なので大佐飛山、黒滝山は断念。登山口確認と周辺の状況確認に留めることにした。
林道分岐に鴫内山登山口の案内板があったので巻川林道を直進。

Photo2 巻川林道と木の俣巻川林道分岐
往復がピストンとなる鴫内山への登山口を過ぎると林道は行き止まりになった。

Photo3 鴫内山登山口
分岐まで戻って木の俣巻川林道に入り黒滝山登山口を探すか、戻らずに斜面を降って木の俣巻川林道に降り立つか悩んだが黒滝山を断念して時間の余裕があったので斜面のバリルートに突入。
小尾根を降るうちに林道の擁壁上に出てしまう可能性もあると思い、凹地と尾根の中間の急斜面木に掴まりながら降ると予想通り林道の擁壁上に出てしまった。擁壁最上部ではなく道路からの高さ5m程度だったので潅木に掴まりながら路面に降り立つことが出来た。

Photo4 木の俣巻川林道の大巻川橋のところの擁壁 途中から橋の畔に降りてきました
大巻川橋を渡り山襞を縫うように徐々に高度を上げてゆく木の俣巻川林道を進むと全く踏跡は無かった。時々現われるアスファルト路面にはところどころ人頭ほどの落石や堆積があったので最初に来るまで入る人は難儀しそう。
幾つかの尾根端を回りこむと漸くアルミ梯子の掛かった黒滝山登山口に到着。

Photo5 黒滝山登山口
南面の尾根なので雪は消えているが落ち葉でわかりにくい登山道を登って行くと雪が出てきて登山道は不明になった。

Photo6 植林の急登を登る
高みを目指して直登すると黒滝山へ繋がる稜線に出た。黒滝山、大佐飛山方面へは左折であるが百村山目指して右折。稜線上は雑木林であるが雪は締まっていて歩き易い。木の幹周りの雪解けを見ると積雪50cmぐらいか?
すぐ百村山山頂に出たが雑木林で周囲の山々の展望は無いが南東方面に一部木が伐採され展望が得られたのでここで休憩。

Photo7 百村山山頂
今は春霞が掛かって麓の展望は今ひとつだが空気が澄む秋には良い場所だと思われる。
良く観ると山頂周囲に張られたロープが露出、スノーシュー、ワカン、足跡もあったのでその先を探すと尾根を降っていので"山と高原地図”に記載がある麓の光徳寺からのルートで尾根を登ってきたと思われる。

Photo8 山頂から光徳寺の百村山登山口への尾根
積雪期に林道が通行止め(ゲートは無かったが)ならば長距離の林道を歩くより麓の光徳寺から尾根を登ったほうが良いかも。ネット情報で大佐飛山へは林道を車で上がり黒滝山登山口からというのが殆どだが、林道を車で上ることが出来る時期になると稜線上の残雪も少なくなり踏み抜きが発生して歩きにくくなりその適期も短い。稜線の長い行程を歩くには残雪が多く、締って快適に歩ける時期に林道を使わず麓から尾根を登るのが適期も長く正解。
帰路は黒滝山登山口まで戻り、長い林道歩きで車まで戻った。
下山時に道路歩きが長いといつもウンザリするが今日も同様。未知の山域しかもマイナーなルートに足を踏み入れるときはネット情報も大切だがやはり偵察が大切だと再認識した。
那須 三本槍岳

Photo0 三本槍岳
記録
日程:2018,03,04
メンバー:安田
03/04 天候 快晴 :
コースタイム:ゴンドラ終点(8:48)→展望台(8:59~9:02)→北温泉分岐(9:04)→H1598(9:36~9:45)→H1845(10:32~10:44)→三本槍岳山頂(11:19~12:01)→P1880(12:24)→P1475(13:22~13:35)→ゴンドラ終点(13:53)
行程8.7km 累積標高649m ルートマップは ここ です。
3月になり厳冬期も終わって春山になってしまったが相変わらず上空は前線の行列が並んでいる。前線が通り過ぎるわずかの間、高気圧が覆ったので天気良しということで那須の三本槍岳に出掛けた。中の大倉尾根から三本槍岳を目指すとマウントジーンズスキー場のゴンドラで尾根に上がることが出来、後はトレース盗みの楽チン雪山狙い。
東北道を走りマウントジーンズスキー場の駐車場に到着してみると車載の温度計は5℃、車を降りると確かに暖かくチョットと戸惑いを感じた。

Photo1 マウントジーンズスキー場の駐車場
普段の山行だと早出早着ガ基本なので登山口に到着するとすぐに歩き出すが、ゴンドラ始発が8:30なので車の中で時間を過ごしゴンドラ乗り場に向かい、専用の登山届けに記入して往復1410円の乗車券を購入。ゴンドラ乗車中に下を見たら雪面をチョロチョロ動き回るリスを発見。ワッセワッセの雪山登りと違ってのどかな雰囲気に満ちていた。
折角持参したアイゼン、ワカンを着けるか着けないか悩んだ末、ゴンドラ山頂駅でアイゼンを着けて歩き出した。

Photo2 展望台まで圧雪された道を歩きます
圧雪された道を進むと使われていないリフトの終点が現われすぐに展望台に到着。ここからトレースを追おうとしたが昨日は天気が良かったに見かかわらず登山者が少なかったようで踏跡が解らず右往左往。
尾根上を進めばやがて踏跡ガ現われると思い樹林に突入すると程なく北温泉への分岐道標が出てきた。北温泉からのトレースは無かったが三本槍方面への薄いトレースが現われ、その後はトレースを追った。
トレースから外れても雪は脛丈、傾斜も緩いのでアイゼンは必要なかったが外すのも面倒なのでそのまま歩いてゆくとやがて樹林の間からかつて登った 朝日岳・茶臼岳 が見えてきた。。

Photo3 茶臼岳(右)と朝日岳(左)
やがて樹林を抜けスダレ山への雪原斜面の途中で休憩。更に登ってシダレ山道標の直前の雪が消えている風陰で小岩に腰掛けて休憩。
気温が高く雪が緩んでいるので水分を気にせずに腰を下ろせるのはありがたい。
スダレ山の道標が出ていたものの山らしい盛り上がりが無いのでスダレ山とはどの山を指すのか不明。少し登ったP1880がスダレ山か?

Photo4 スダレ山
P1880を巻くように伸びているトラースを追うと朝日岳やP1900清水平が見渡せるようになりやがてレースが降り始めると三本槍岳が姿を現した。

Photo5 三本槍岳へ次々と登山者が登って行く
山名に槍と名が付くと尖った山容を想像するが山頂はなだらかで三本槍岳とは会津藩・白川藩・黒羽藩の国境で領地確認のためそれぞれの藩の槍が立てられたことに由来するとか。なるほどでしかも那須岳主峰の茶臼岳より標高が高い。
休憩中に追い越された登山者が次々に登ってゆく様子を見ながらコルに降り登り返すと山頂に到着。

Photo6 三本槍岳山頂
流石山・大倉山へと西に伸びる尾根、

Photo7 大峠から流石山・大倉山方面へ続く山々
須立山・旭岳へと北に延びる尾根を

Photo8 須立山・旭岳と続く甲子方面の山
展望しながら山座同定。

Photo9 大佐飛山を最高峰とする男鹿山塊 遠くには日光の山も
何れも雪が少なく潅木が目につくが旭岳だけは真っ白。
何処へも三本槍岳から先に伸びているトレースは無かった。
山頂から少し降ったコルは休憩している登山者がそこかしこ。中には大きく踏み抜いてその中に入り、周囲の雪を椅子代わりにして食事する姿も。
折角持参したワカンをそのまま荷物で持ち帰るのは惜しいと思い休憩中にアイゼンに代えワカンを装着。コルまで降ったところでトレースを外れP1880を目指した。所々にハイマツや石楠花、潅木が出ていて踏み抜きを繰り返しながらP1880に立ったが何も標識は無かったので夏はヤブで登る人もいないと思われる。

Photo10 背景はP1880 夏はハイマツ 積雪時だけ歩けます
再びトレースに合流し、勾配が緩んだH1720付近でワカンを外して往路を戻った。登るときは南からの微風があったが下山時には無風となり正面に見えた茨城の八溝山方面は春霞で姿を消していた。
帰路は日曜日にも関わらず時間が早かったので東北道の渋滞に遭うことなく帰宅。東北道方面の山は久々であった往復に意外に時間が掛からず楽しめることを再認識した。
四阿山 (積雪期)

Photo0 四阿山
記録
日程:2018,02,23
メンバー:Nさん、安田
02/23 天候 晴れ :
コースタイム:あずまや高原ホテル駐車場(8:21)→登山口(8:25)→牧場入口(8:49)→H1655(9:09~9:21)→牧場終点(9:42)→中四阿分岐(9:59)→八合目(10:40)→H2150(10:50~11:03)→石祠(11:08)→根子岳分岐(11:27)→四阿山山頂(11:50~12:00)→H2275(12:13~12:26)→バリルート突入(12:34)→トレース合流(13:16)→牧場終点(13:41)→H1630(13:58~14:07)→牧場入口(14:14)←登山口(14:36)→駐車場(14:38)
行程11.4km 累積標高1130m ルートマップは ここ です。
天気図を見ていると高気圧、低気圧、前線と次から次へと現われ、高気圧がやってきそうだと思っていると2つに分かれたりとどうもこのところの天気は先が読めない。プロの予報士も大変なようで明後日の天気が明日になると変わる。素人の私が先を読めなくても当然か!
今週末は天気が荒れそうな雰囲気であるがその前に1日だけ山登りが可能そうな風速の日があったので四阿山に出掛けた。天気予報は晴れ、しかし山頂付近は10m前後の風予想なので風が強ければ途中撤退は折込済み。
上信越道から見た浅間山は数日前より更に雪が減り、黒い山肌に白い筋が見え(白い山肌に黒い筋ではない)、いつもの2月の真っ白な山容とは大違い。東部湯の丸ICで降りて菅平方面に向かい、菅平口から長野街道に入って”あづまや高原ホテル”の無料駐車場に車を停めたが途中の道には雪が無く、駐車場手前の一部にのみ圧雪があった。道路周辺の山肌、道路横にも雪なし。例年なら少なくとも除雪された雪が道路横に積まれているのに今年は影さえない。
駐車場から来た道路を直進するとすぐに登山口あり良く踏まれた雪道になった。雪が深くなればスノーシューの出番と思い片手に下げていたが”どうもこの先出番は無さそう”と思ったが車に引き返すのは時間の無駄。ゲートまで来たところでトレース盗みでは無くスノーシューハイキングを楽しもうと思い(手が疲れた?)スノーシューを装着。
以後下山するまでスノーシューで歩き回ったが、一応四阿山山頂までは周囲の状況がわからないのでレースを大きく外れることなく未踏の雪の上を歩いた。
やがて樹林を抜けると菅平牧場の雪原が広がり

Photo1 菅平牧場の雪原 振り返ると篭ノ塔、湯の丸山が見える
トレースは夏道を無視して牧場を斜めに横切り上部の牧場境界を目指して伸びていた。目標を定め雪原を一直線に進んだつもりであるが、上から見るとやはりクネクネ。
陽光と心地よい微風を受けながら休憩し、

Photo2 浅間連峰 左端に噴煙を上げる浅間山が見える
牧場を抜けて白樺岳樺の林に突入したが勾配も緩く新雪の中を進んでも足首程度なので心地よく足が出る。
中四阿への分岐道標があったがトレースは無く登山者は”あづまや高原ホテル”からのピストンだけらしい。八合目の岩が現われる頃には植生がシラビソに変わり更に進むと雪原の中に黒々した石祠が現れた。

Photo3 シラビソの中を進む
笹も見えたのでこのあたりの積雪は50cm強といったところか。
根子岳への分岐道標を過ぎシラビソの樹林の中を登って行くと漸く尾根の先に四阿山が見え出した。

Photo4 根子岳への分岐
2300m辺りから勾配が増したがスノーシューで十分対抗可能。雪庇のない細尾根を登りきると山頂に到着。

Photo5 祠のある四阿山山頂
吹きさらしの頂稜端まで行ってすぐに引き返し祠の側面で一休み。
登山中に徐々に上空を流れる雲が増してきて雲の陰に入ると寒いが雲が立ち去るとポカポカ気持ちよい。休憩しているうちに風が出てきたので下山に移ったが、ほんの数分で尾根の雪が風に飛ばされ舞い始めた。

Photo6 休憩している間に天候一変 天気予報どおり山頂は10m前後の風
急いで降り2300m辺りまで来ると風が和らいできたが相変わらず山頂付近は雪煙が舞っていた。

Photo7 尾根途中から見た根子岳(右奥)
シラビソの根元で風を避けながら休憩し、トレースに沿って降り始めたが勾配が緩いので新雪の斜面でも滑り降ることが出来ない。
四阿山は何処を降っても山麓の牧場に出れば駐車場へと戻ることが出来るので、思い切ってトレースを外れシラビソ林に突入。さすがに誰も足を踏み入れないのでスノーシューでも膝丈もぐるようになった。
降りなのでズンズン進むと腰までズッポリ。もがいて抜け出してみると積雪が少なく私の体重を支えきらなかったようで雪の下の笹薮に嵌ってしまった。

Photo8 シラビロ帯を抜け白樺林へ まっさらの雪面が広がる
中四阿への夏道があるはずだが積雪期は入る人がいないらしくトレースが出てこないのでラッセルしながら再び登山時のトレースに戻った。
トレースを追った登りの時には動物の足跡を見かけなかったが未踏の森林帯はウサギが縦横無尽に走り回ったらしく足跡だらけだった。
戻りながら斜面を降っても下には牧場が見え、行き止まりになるような岩場も無く、登山道より勾配があるのでラッセル降りで一歩一歩が大きく進み雪遊びには最適かも知れない。

Photo9 牧場 上から見ると登山道横の帯状の雑木林が下山の目印になる
もっとも、後からトレースを追う人にとってはラッセルが続くので迷惑かも知れないが。
やがて樹林を抜け出すと目の前に牧場が広がった。境界の有刺鉄線が顔を出していたので雪に埋もれた夏道を降ったが途中で飽きてきたので黒い露岩を見つけて休憩。
雪のある登山口までスノーシューのまま来た道を戻り、そこからはスノーシュー抱えて雪解けの道路を駐車場へと戻った。
今後の積雪でどう状況が変わるか解らないが踏まれたトレースを外さないように歩けば滑り止め(アイゼン、スノーシュー、ワカン等)が無くても四阿山登山は可能と思われるが雪遊びは・・・・?
鹿俣山 獅子ヶ鼻山

Photo0 鹿俣山から獅子ヶ鼻山への稜線 武尊山(左奥)剣ヶ峰山(右奥)
記録
日程:2018,02,14
メンバー:安田
02/14 天候 快晴 :
コースタイム:第1駐車場(7:48)→キャンプ場分岐(7:56~8:00)→第3リフト終点付近(8:43)→鹿俣山(9:55~10:04)→P1710(10:38)→獅子ヶ鼻山(11:45~12:09)→P1710(12:56)→鹿俣山(13:23~13:32)→H1410(14:16~14:21)→レストハウス付近(14:46)→第1駐車場(15:07)
行程11.3km 累積標高10172m ルートマップは ここ です。
我が家の福寿草も黄色い花びらが見え出し、日本海側大雪のニュースも一段落したところで天気図を見ながら高気圧がやってくるのを狙って鹿俣山と獅子ヶ鼻山に出掛けた。
トレースがあるであろう第2駐車場近くの夏道ハイキングコースから登り始める予定であったが、第1駐車場から登山口まで戻ると遠回りになるので森林キャンプ場を通り抜けて夏道に合流するルートを進んだ。ペンションビレッジまでは除雪去れていたがキャンプ場への分岐から先は雪原が広がっていたのでスノーシューを着けてブナ林に突入。

Photo1 トレースが全く無いブナ林に突入
全くトレースが無く、20cm程度沈みながらやがてトレースがあるであろう夏道に合流することを期待して進むが第3リフトの終点が見える地点まで登っても全くトレース無し。しゃくなげの標識が立つ小ピークから急斜面を降ると次第に斜度が増し、新雪と相まってスノーシューでも滑り3歩進んで2歩後退。
第2リフト終点から鹿俣山への尾根稜線に出るところに雪庇があり、弱点を崩して突破しトレースに合流した。トレースを辿るとすぐに鹿俣山山頂に到着。

Photo2 鹿俣山山頂
南に広がる赤城山とそのなだらかな山麓を展望しながら休憩。
スキー場のリフト稼動が8時30分なので先行者はそれで登ってきたとしたらおよそ1時間弱前に通過か?と思いつつ歩き出すと獅子ヶ岳山への稜線の南側に発達した雪庇の付け根に延々とトレースが続いていたが姿は見えなかった。

Photo3 P1710の雪庇
時折雪庇を避けてブッシュの中に入り込むトレースを追い、P1710を超えると先行者2名の姿を発見。

Photo4 獅子ヶ鼻山 良く見ると2名の先行者が
あとは降って登り返せば獅子ヶ鼻山山頂と思い雪庇付け根を進むと1760m付近で雪庇の落ちた岩峰が現われた。

Photo5 岩峰を北から巻く すごい藪で踏み抜き多発、七転八倒
上部には針葉樹があり突破可能かと思われたがトレースに従って北側を巻くとヤブに突入。踏み抜きが酷く枝の間にスノーシューごとズッポリ嵌り抜け出すのに七転八倒。
どうにか稜線に復帰してみるとすぐ前方に先行者3名発見。どうやら1名は下山者らしく途中ですれ違った。獅子ヶ鼻山山頂直前の急斜面で2名の先行者に道を譲られ山頂に到着。

Photo6 獅子ヶ鼻山山頂 南側に雪庇が発達
稜線の左右それに先端も50m以上切れ落ち、剣ヶ峰山とは指呼の間なのに冬山完全装備でないと通過できそうに無い。知り合いで玉原スキー場から獅子ヶ鼻山、剣ヶ峰山経由で川場スキー場まで縦走した者がいるが・・・・
獅子ヶ鼻山山頂からは谷川岳を始めとする上越国境の山々、

Photo7 鹿俣山の先には武尊山が
尾瀬の笠ヶ岳、武尊山と剣ヶ峰山、

Photo8 上越国境の山 谷川岳(左)から白毛門(右隅)方面
西峰と高テ山の鞍部には赤城山の展望が素晴らしい。上空には雲一つ無く快晴の青空が広がる好展望を堪能しながら山頂で休憩後、今度は安全そうな雪庇をショートカットして鹿俣山まで戻った。

Photo9 獅子ヶ岳山から鹿俣山への稜線 その先には玉原湖遠く浅間山も
鹿俣山からはトレースを追って第2リフト終点付近まで降ったがここからトレースは1名分のもののみとなった。おそらく獅子ヶ鼻山ですれ違った先行者のものであろうがやがてトレースは1410辺りで夏道を辿っていると思われたのでスキー場沿いに降ることにしてノントレースのブナ林を降った。
ところどころ地図上に現われない急斜面ではスノーシューの先端を上げて座り込みシリセードもどきに滑り降りてホカホカ雪を堪能。
漸くスキー場の中間部にあるレストハウス付近まで来るとスキー跡やスノーシュー跡が現われだしたが縦横無尽につい付いているのでそれを無視して雪原を降り駐車場へと戻った。

Photo10 漸く駐車場があるリゾートセンターに戻ってきました
新しいトレースは第2リフト終点から獅子ヶ鼻山間のみでホカは殆どノートレース、時々古いトレースらしきものがあったが新雪で隠されていた。
目印テープも古いものが数箇所だったのでスノーシューツアーが歩き回るまでは降りで多少右往左往するかも知れない。今日登った登山者は私を除いてリフト利用で下から歩いたのは私だけだった。
日光 外山沢の氷瀑と庵滝

Photo0 庵滝全景
記録
日程:2018,02,09
メンバー:安田
02/09 天候 晴れ :
コースタイム:赤沼茶屋(8:02)→戦場ヶ原展望台(8:29)→小田代原展望台への分岐(9:18~9:30)→小田代原展望台(9:44)→庵滝入口(9:57)→外山沢ノ滝分岐(10:38)→外山沢ノ滝(11:02~11:20)→庵滝(11:36~11:54)→小田代原展望台(12:42)→赤沼茶屋(13:26)
行程15.3km 累積標高722m ルートマップは ここ です。
日光は雲竜渓谷を初めとして氷瀑の宝庫らしいが、遠い記憶を辿ってみても氷瀑はおろか国道沿いに湯滝・龍頭の滝・華厳の滝と有名どころがあるにもかかわらず夏の滝さえ見たことが無い。いつかは見たいと思っていた小田代原の奥にある庵滝の氷瀑が例年ならバレンタインデーの頃までが見ごろという情報を得たので出かけてきた。
中禅寺湖を通過し龍頭の滝上を過ぎて赤沼茶屋に着いてみると、冬期で赤沼茶屋は閉まっているが国道沿いのスペースは除雪されていて到着したときには既に数台が停まっていた。
アイゼンそれともスノーシューにするか駐車場向かいの遊歩道入口まで行ってトレースを避けて踏み入ってみたが新雪は無く雪が締まっていてせいぜい脛丈までしか潜らない。しかも良く踏まれたトレースは夏道より遥かに歩きやすい。
高低差も無いのでツボ足でダメなら引き返すのみと軽量化を優先し両方とも持たずに歩き出した。
赤沼茶屋から良く踏まれたトレースを進み、しゃくなげ橋への分岐を過ぎて戦場ヶ原展望台に立ち寄り

Photo1 戦場ヶ原から見た三岳
鹿柵のゲートを通過してすぐに湯滝方面に右折した。
右手は唐松の樹林、左は小田代原らしいが潅木や木立で見晴らしは良くない。
遊歩道からの立入りを規制するロープ沿いに進み漸く左側の視界が開けてくると分岐に到着。

Photo2 視界が開けると正面に湖上山奥に外山が見えてきた
ここで左折して西ノ湖方面に向かうと雪原の向こうに高山が姿を現した。

Photo3 後ろには高薙山三岳産能烏帽子太郎山が雪原の彼方に
唐松の樹林と雪原の境にある遊歩道の柵に沿って進むと小田代原展望台への分岐に出た所で休憩を取った。雪原の見晴らしが良く、遊歩道の柵柱の上に乗った雪は簡単に払うことが出来たので尻に冷たさを感じることなく腰掛けることが出来た。
更に小田代原展望台目指して進むと途中で雪原の彼方に漸く白樺の"貴婦人”を発見。

Photo4 雪原の向こうには"貴婦人“白樺の木が
名前を聞き写真も見たことがあったが小田代原の何処にあるのか解らなかった今までキョロキョロしながら歩いてきたが漸く見つけた”貴婦人”は夏になると低公害バスで楽に来ることが出来る小田代原展望台から容易に見ることが出来る位置にあった。
さすがに有名人とあってこの日も数人のカメラマンが望遠レンズを向けていたが、霧がかかったり降雪や地吹雪に妨げられて今日ほど良く見えるのはなかなか無いとのことであった。
小田代原展望台から一般車は通行禁止となっている除雪された舗装道路歩き弓張峠を越えたアピンカーブのところでトレースを見つけ右折。夏は林道が途中まであるらしいが今は雪が積もったそれらしき道形へ除雪された道路から雪の土手を越えて進入し、外山沢川沿いに伸びるトレースを進んだが傾斜は緩くなかなか滝がありそうな地形にならない。
漸く山襞の中に入り込んできたかと思うとトレースがT字になって分かれた。地形図を確認すると庵滝は直進のはず。右折すると緑沢方面だが緑滝周辺は冬期は雪崩の巣になるということだったので近寄らないのが賢明と思い計画していなかったが新しいトレースがあったのでそちらに向かった。
途中まで進むと次第に急斜面になり、ピッケルアイゼンの若者2人が降ってきたので様子を聞いてみると上部に氷瀑があるとのこと。かなり登りが厳しいと言っていたが、私はツボ足ピッケル無しなので行けるところまでと先へ進んだ。トレースは谷間を直進し、どうやら緑沢ではないが氷瀑があるというので登り詰めると見事な氷瀑が現われた。

Photo5 外山沢の氷瀑 全景 手前の白樺が素晴らしい
帰宅して調べてみると緑滝ではなく外山沢の大滝下部だったようである。沢登の対象にもなっていないようで滝の名前の付いていない。(仮称外山大滝と命名している記事もあったが・・・・・)
上空が開け陽射しもあるので滝を見ながら休憩し、

Photo6 外山沢の滝
再び分岐まで戻って右折するとすぐに庵滝が現れた。地図では更に上流に記されているがレースがあったのはここまで。地図に記されているところにある滝は外山滝と呼ぶようだ。
近づいてみると氷柱下部に亀裂が入ったものや既に上下に分かれたものもあり、いつ上から氷柱が落ちてこないとも限らない。

Photo7 庵滝
2列の氷瀑の間から裏側に回ってみようと試みたがここには溜まった水が凍りついてりツルツルなのでアイゼン無しでは危険。滝の直下から戻り、眼前に滝を見ながら休憩したがここは陽射しが無いので寒い。体が冷えてきたところで庵滝から撤退し小田代原展望台まで戻って

Photo8 小田代原のトイレ(左)と休憩所(右)
更に車道を少し歩いて左折し

Photo9 除雪された道路 奥には男体山が見える
小田代原周回路を反時計回りに進んで赤沼茶屋へと戻った。
全行程雪は締まっており何も持ってこなくて正解。気温が低く雪が解けて再結氷した形跡も無く滑ることは無かった。行程に対し正味歩行時間は4時間半強。累積標高を考えると街歩きと変わらない。
小田代原、小田代ヶ原と案内板や地図。パンフレットによってもまちまち。いったいどちらが正しいやら?使い分けがあるのかしら?表記だけでなく読み方は?オダシロハラ?オダシロガハラ?
赤城山 鍬柄山鈴ヶ岳周回

Photo0 駐車場から見たウバコ山・鋤柄山 鈴ヶ岳はさらに奥
記録
日程:2018,02,05
メンバー:安田
02/05 天候 晴れ :
コースタイム:新坂平駐車場(7:52)→鈴ヶ岳登山口(7:56)→鋤柄山(8:45)→大ダワ(9:14)→鈴ヶ岳(9:48~10:22)→大ダワ(10:39)→ふれあいの道分岐(11:21)→沼尾川の橋(11:34~11:43)→出張峠(13:01~13:11)→青木旅館横(13:41)→見晴山(14:48~14:57)→見晴山登山口(15:08)→新坂平駐車場(15:20)
行程9.7km 累積標高908m ルートマップは ここ です。
毎日テレビでは日本海側の大雪ニュースを流しているので雪山に出掛けるのを躊躇っていたがアメダスで調べてみると新潟方面の雪は平年並み。
以前越後湯沢に出かけたときに積雪が多く除雪した雪が堆くてコンビニの入口も解らず。登ろうとした山の取り付きは雪壁で取り付けず夜発、翌朝帰りの山行をしたことがあった。これがトラウマになっていてなかなか国境のトンネルの向こうまでは行く気になれない。
テレビからの情報の先入観とトラウマから開放されようと思いこのところの積雪量がどうなっているか小手調べに赤城山に出掛けた。
高速を走っていると何時もならこの季節土樽から先がチェーン規制、雪雲が頑張って上越国境を越えてもせいぜい下牧Pから先なのにどうしたわけかずっと手前の赤城山麓の赤城高原SAから規制になっていた。ということは赤城山も大雪?久々山行モードで早起きして出掛け、乗ってしまった高速なのでとりあえず行けるところまでと思い赤城山を目指した。
前橋から上毛パノラマ街道を登って行くと路面に雪が現われたのが荒山高原登山口のある姫百合駐車場の少し手前。ここから圧雪された道を登って行くが周囲の景色、積雪量ともに平年並みで鈴ヶ岳登山口に近い新坂平駐車場にあっさり着いてしまった。
駐車場奥には地蔵岳への登山口もあるが月曜日とあって車の轍は無かった。(帰りには私を含めて2台分の轍だけだった)
雪山装備で鈴ヶ岳登山口に向かうとガードレールに積まれた雪を乗り越えた足跡はかなり古く、ここ2、3日は登山者がいないようだった。
白樺牧場の有刺鉄線の柵に沿って登り尾根に出ると何人かのスノーシューと足跡があったのでトレースを追い、樹林が途切れた展望箇所に寄り道して更に尾根上を進みウバコ山を目指した。
標識が雪に埋もれているのかそれとも無いのかウバコ山が確認できないまま通過し鍬柄峠に降ってしまった。鍬柄峠から登って降り更に登り返すと鍬柄山山頂に出たが

Photo1 鋤柄山山頂
周囲を展望しただけで通過。

Photo2 黒檜山(左)駒ケ岳(右)と大沼

Photo3 荒山(左)と鍋割山(右)
次第にトレースも無くなり、膝丈の雪を踏みながら下降し大ダワに到着。キャンプ場への指導標が立っているが鈴ヶ岳方面以外には分岐している踏跡は無かった。

Photo4 大ダワ 分岐するトレースは無かった
大ダワから鈴ヶ岳を目指して進むと

Photo5 緩勾配の尾根を登って
やがて勾配が増しロープの架かった岩場が出てきた。
かろうじて出ているロープを横目に岩を登りきると岩陰に足跡が残っていたがこのあたりになると雪でトレース消されルートが分からなくなったので登りやすそうなところを適当に登った。
やがて勾配が緩むと潅木に囲まれた山頂に出たが潅木の更に外周には木立が立ち塞がって殆ど展望は無い。上空には青空が広がり陽光が降り注いで気持ち良い。おそらく気温は-10度以下が寒さも感じない。

Photo6 鈴ヶ岳山頂 真っ青な空が広がっていた 踏跡は私のものだけ
踏跡の無い山頂で休憩を取りアイゼンを着けて大ダオまで降って今度は目印のピンクテープを頼りにふれあいの道分岐までラッセル下降。
時たま雪で隠された足跡と思われる窪みが現われるが・・・・人間のものか獣のものか?北斜面とあって積雪が膝丈から股下程度あったがふれあいの道に出れば良く踏まれたトレースで楽チンできると思いラッセルしたが分岐の指導標に出てもトレースは無かった。

Photo7 ふれあいの道分岐 ここもトレース無し
気を取り直してふれあいの道を大沼目指して登り返したが脛丈ところによっては膝上の一人ラッセルは厳しかった。
途中出てくるのは獣の足跡のみ、新しいものは爪跡が残っているので解りやすいが古いものは上に雪が乗って人の踏跡と区別がつかない。ましてや集団で移動した跡はあたかも人が歩いたように溝状になる。そのうえに雪が積もっているので人のトレースと間違いやすい。

Photo8 登山道には動物の足跡だけ
足跡の伸びている方向で人間のものか動物のものか判断しながら、その上雪で隠された木段にてこずりつつの一人ラッセルで漸く出張峠に到着。

Photo9 出張峠 漸く長い登りのラッセルから開放された
出張峠から結氷した白い大沼が見えるかと思っていたが間の尾根と樹林に遮られて全く見えなかった。出張峠から出張山へは古いトレースがあったが大沼方面からのトレースは雪に消されていた。出張峠からはほぼ水平の道になりラッセルがだいぶ楽になった。とはいってもまだ膝丈ではあったが。
やがて建物が見えてくると遊歩道の終わりを告げるふれあいの道地図が出てきた。雪に隠されたガードレール越えて除雪された道に出るとやがて大沼の湖岸に出た。
赤城最高峰の黒檜山と駒ケ岳を左に見て湖岸道路を反時計回りに進み青木旅館のところで右折。見晴山を目指して小さなスキー場跡らしき雪原を登って行くと上からスノボの軌跡が数本出てきた途端に踏抜いて腰まで雪に潜ってしまい、ここから足元を固めながらの本格的ラッセルの重労働が始まった。
前に倒れるように膝で雪を固め更に足で雪を集めて固めて漸く一歩前進を繰り返してどうにか尾根に乗るとクマザサの葉も現われはじめ雪は次第に浅くなり膝丈になってきた。

Photo10 ラッセル地獄から漸く抜け出せた尾根 トレース無し 膝丈ラッセル
やがて白樺牧場の木の柵が現われると見晴山山頂に出た。潅木に囲まれてはいるが黒檜山・地蔵岳や大沼北西の山々も見えて見晴山の名前に偽り無し。

Photo11 正面はアンテナ群のある地蔵岳 ここから新しいトレースがついていた
山頂から木柵沿いに降るとすぐに東屋?展望台?が現われ白樺牧場や車を停めた新坂平方面の景色が広がった。東屋横の”上毛カルタ”説明板によると荒山と今朝登った鈴ヶ岳への尾根の間に富士山が見えるようだ。東屋から降るとすぐに上毛パノラマ街道に飛び出した。
道路反対側には地蔵岳への登山口があるが思わぬラッセル三昧で疲労感大。素直に道路を歩いて駐車場へと戻った。
日光 半月山 中禅寺山

Photo0 半月山を越えた展望台から見た中禅寺湖と男体山
記録
日程:2018,01,21
メンバー:安田
01/21 天候 晴れ :
コースタイム:歌ヶ浜駐車場(8:12)→茶ノ木平登山口(8:29)→茶ノ木平ベンチ(9:40~9:49)→展望台(10:15~10:18)→茶ノ木平遊歩道入口(10:20~10:24)→狸山(10:50)→中禅寺湖展望台(11:03~11:16)→半月山(12:06)→大岩(12:10~12:18)→展望台(12:23~12:29)→半月峠(12:52)→中禅寺山(13:04)→阿世潟峠(13:33~13:41)→阿世潟(13:53)→狸窪(14:16)→大使館別荘公園入口(14:40)→歌ヶ浜駐車場(14:52)
行程14.1km 累積標高1010m ルートマップは ここ です。
自宅周辺から例年なら真っ白に見える日光の山々も今年は雪が少なく白い輪郭もハッキリせずボンヤリと見えるだけ。
月から火曜日は春近しの知らせの南岸低気圧通過で関東地方大雪予想が出ているので、大雪になれば雪国とは違い除雪もなかなか進まず交通も困難になるとその前に思い現地確認しようと日光に出かけた。
東北道を宇都宮ICで降り日光宇都宮道路を経て中禅寺湖畔の歌ヶ浜駐車場に着いてみればやはり日曜日数グループの登山者が準備中。いろは坂途中で路側に少し雪があったものの道路は乾燥しており、歌ヶ浜の駐車場も周辺に除雪された雪が多少あるだけだった。
駐車場から中宮祠方面に車道を戻り途中で案内板に従って右折、坂を登って行くと茶ノ木平方面への登山口があった。

Photo1 茶ノ木平への登山口
登山口で右折して雑木林の中の道を登って行くと次第に雪が現われ始め尾根に乗ると登山道は雪道となった。
ここを歩く人が少ないのか数人のトレースがあったが、クラスとした雪よりも解けて再氷結した氷で登りにくい。登りなのでアイゼンを着けずに登って行くと左側にかつてあった茶ノ木平ロープウエーの駅跡の平坦広場が広がっていた。

Photo2 茶ノ木平 遊歩道案内板と指導標
一人のトレースしかない雪原に入ってみると正面に殆ど地肌のままの男体山が見え今では展望ポイントになっているらしいが他方向は雑木林に囲まれ展望が無い。茶ノ木平駅跡からさらにトレースを追うと雪原の中にベンチが現われたので陽射しを浴びながら休憩。
休憩後、先に進むと明智平・細尾峠への分岐に出た。明智平・細尾峠方面にはおそらく単独登山者のも思われる古いトレースが残っているだけだった。
半月山目指して落葉後の明るい雑木林の中のトレースを追ったが以前足尾の手焼沢を遡行し手長沢を降ったときに歩いた遊歩道部分は周囲の景色が違っていてどこだか解らなかった。
下生えの笹原の上に雪が現われたり消えたりしたと変化する道を進むと木製櫓の展望台に出た。

Photo3 展望台 中禅寺湖方面が良く見える
展望台からは眼下に広がる中禅寺湖と男体山あるいは方向を変えると日光白根方面の山々が見渡せた。中禅寺湖畔からは前白根山と白根隠山の稜線で遮られてテ見えなかった日光白根山も標高が上がったのでその姿を現した。

Photo4 中央の一番高いのが日光白根山 中央右は前白根山
展望台から降るとすぐに中禅寺湖スカイラインに出て横断し

Photo5 中禅寺湖スカイライン横断点 茶ノ木遊歩道入口BSあり
向かいの斜面にある登山口から狸(むじな)山山頂を目指した。中禅寺湖スカイラインは中禅寺湖畔から半月山直下の駐車場までの県道で今は冬期閉鎖中。路面の一部は雪が消えていたが残った雪面の上には古いトレースが残っていた。
狸(むじな)山へ道は雪解けの水が凍った透明な氷が各所に出てくる急登を登り、やがて緩勾配の快適な雪上歩きとなった。

Photo6 狸(むじな)山への登山道
テレビ電波の送信アンテナが見えてくるとまもなく狸山山頂に到着したが展望は無かった。

Photo7 狸(むじな)山山頂
アンテナの建物横を降るとすぐに中禅寺湖展望台の大きな駐車場に出た。陽射しを背中に受けながら駐車場の片隅の中禅寺湖を眺めるベンチで休憩し、駐車場の片隅の登山道からダラダラと長い登山道を登って行くと小1時間で樹林に覆われ展望が無い半月山山頂に出た。

Photo8 半月山山頂
山頂を通過し降ってゆくと足尾方面の展望が良い大岩に出た。ここが展望台と思いここでも休憩し更に少し降って中禅寺湖スカイライン終点の駐車場へ降りる分岐を直進すると今度は本物の木製櫓の展望台が現われた。登ってみると袈裟丸山から庚申山鋸山皇海山錫ヶ岳白根隠山へと続く山並みが見渡せた。

Photo9 足尾山塊の山並 中央が盟主の皇海山
中禅寺湖の八丁出島と男体山の景色も素晴らしかった。

Photo10 中禅寺湖と男体山 湖に突き出ているのは八丁出島
展望台から戻り明るい笹原の中を半月峠へと降ったが、半月山西面の登山道は雪とそれが解けて凍った氷でスリッピー。掴むものは立ち木が無く足首丈の笹しかないのでここでチェーンアイゼンを着けた。チェーンアイゼンのおかげで今までとは違って足の置き場を探す苦労から開放されたのであっという間に半月峠に降り立った。
半月峠から直進し再び中禅寺山に登り返して山頂を過ぎ、

Photo11 中禅寺山山頂
明るい雑木林の中を降って途中南面の崩壊地の上を通過し小ピークを越えると阿世潟峠に出た。

Photo12 正面に社山を見ながら阿世潟峠に降る
阿世潟峠からの湖畔の阿世潟まで道は上部200mくらいの木段部分は北面で雪が残っており登山者が多いのと相まって雪が踏み固められツルツルになっていてアイゼン無しに降るのは難しい。
それを過ぎて勾配が緩むと良く踏まれた歩きやすい雪道となり、阿世潟で遊歩道に出ると後は多少のアップダウンがあるものの平坦路になった。(阿世潟から駐車場までは昨年の 社山 をご覧ください)
八丁出島の付け根を過ぎ半月峠への分岐のある狸窪を過ぎると除雪路となったのでチェーンアイゼンを外した。北風で岸に打付ける波音を聞きながらイタリアやイギリスの大使館別荘記念公園前を通過し中禅寺湖スカイラインに出るとすぐに歌ヶ浜駐車場に戻った。

Photo13 駐車場近くの"しぶき氷“ 水しぶきが飛ばされ岩や流木に付着して氷化したもの
湯ノ丸山・烏帽子岳

Photo0 稜線上の左が小烏帽子岳、右が烏帽子岳
記録
日程:2017,03,05
メンバー:安田
3/05日 天候 快晴
コースタイム:地蔵峠駐車場(8:57)→キャンプ場(9:10)→尾根道合流(9:26)→鐘分岐(9:35)→湯ノ丸山(10:09~10:36)→鞍部・小梨平(10:53)→稜線分岐(11:19)→小烏帽子岳(11:21~11:28)→烏帽子岳(11:38~11:57)→鞍部・小梨平(12:17)→中分岐(12:42)→キャンプ場(1253)→地蔵峠駐車場(13:05)
行程8.6km 累積標高806m ルートマップは ここ です。
年初に烏帽子岳を計画したがそのときは天候が思わしくなくそのままになっていた。そろそろ雪も締まって登りやすくなり、天候も良さそうだったので出かけてみると天候は快晴微風で絶好のコンデション。もしやと思い車にスノーシューを積んでいたが持ち出すことは無かった。
上信越道で群馬長野県境のトンネルを抜けるとそれまでの天候と違って周囲はガス。天気予報は晴れ予報だったので一瞬はずれかと思ったが降ってゆくとやがてガスは切れ。小諸ICを降りる頃には晴れて陽射しが出てきた。
地蔵峠を目指して乾いた道路を登って行くとやがて両脇に除雪で積みあがった雪の壁がガードレール程度の高さになっていた。地蔵峠に着いてみるとスキーのイベントがあるらしく駐車場はほぼ満車状態。どうにか片隅にスペースを見つけて駐車。
身なりを整えて登山口に向うがスノーシューを持ってゆくかどうか一瞬迷うが・・・今日はアイゼンで勝負と判断。
スキー客で賑わうゲレンデ横を避けて、

Photo1 キャンプ場への道、登山口
キャンプ場へ進み、そこからスキー場から登ってくる道に出ることにした。

Photo2 キャンプ場の分岐、右へ登って尾根へ
途中までかなり前のスノボのトレースを追い、その後はトレースから外れて尾根を目指すが、ツボ足でも膝下くらいの積雪だった。

Photo3 トレースから外れて尾根を目指す
尾根に出るとゲレンデトップからのしっかりしたトレースがあり、そのトレースを追ってゆくと直ぐに鐘分岐に到着。

Photo4 鐘分岐 正面は湯ノ丸山
合流したトレースを見ると大半の登山者がキャンプ場を通り越して中分岐から夏道どおりに登ってきているようだった。
ここから勾配が少し増すが、前方に見える湯ノ丸山山頂を目指して登って行くと、20人ほどのパーティが一列で歩いていた。
一気に抜き去って、山頂に立つとすばらしい展望が広がっていたが雪が風で飛ばされ岩がそこかしこに出ていた。

Photo5 湯ノ丸山山頂 後ろは烏帽子岳
休憩しながら先行の登山者と話をすると、早朝は雲海が出来ており妙高から後立山・北アルプス、

Photo6 北アルプス 後立山方面
中央アルプス、八ヶ岳、奥秩父まですばらしい景色が広がっていたらしい。太陽の上昇とともに雲海が消え去り今は下界が靄で霞んでいるとのことであった。
丁度県境のトンネルを抜けたところでガスっていたのがその雲海だったようだ。
浅間方面を見るといつもと違ってかなり噴煙が大きくなっていてはっきりそれとわかる。

Photo7 浅間山の噴煙 手前左は西篭ノ登山、右は東篭ノ登山
最近増えているようなので何事も無ければよいが。
湯ノ丸山山頂を後にして烏帽子岳との鞍部(小梨平)目指して降るが以前歩いたときの夏道と違って雪道は歩きやすく、あっという間に鞍部に到着。

Photo8 湯ノ丸山と烏帽子岳の鞍部、小梨平
ここから少し尾根を歩いて烏帽子岳の稜線に登り返した。
小烏帽子岳と烏帽子岳を結ぶ稜線に出たところで左折、直ぐに小烏帽子岳山頂に達して麓の小諸や上田の街並みを見ながら休憩。

Photo9 小烏帽子岳山頂
烏帽子岳山頂から登山者が降ってくるのを確認して誰もいなくなったところを見計らって烏帽子岳に向った。
烏帽子岳山頂に着いてみると岩陰に人がいたが、バーナーで食事の準備中。山頂で火を使えるくらい風が無かった。

Photo10 烏帽子岳山頂 後ろは根子岳と四阿山
烏帽子岳山頂からは靄の中に八ヶ岳や美ヶ原が見えたが雪がついて白く見えるのは蓼科山のモッコリした山頂だけ。ここでも話し込み、地元の登山者に聞くと今年は浅間山は雪が少なく、湯ノ丸・烏帽子は平年並み、四阿山・根子岳は雪が多かったらしい。然程離れていないにもかかわらずこんなに雪の量が違うのは珍しいとのことであった。
烏帽子岳を後に再び鞍部(小梨平)まで戻り右折してトラバース道を中分岐まで進むとここからは一段とトレースが濃くなった。

Photo11 中分岐 白樺林の奥に湯ノ丸山
スノーシューで登山口→中分岐→鐘分岐→湯ノ丸山、ピストンというのが一般的らしい。
中分岐から大きく開けた臼窪湿原を横切ってキャンプ場に到着。

Photo12 臼窪湿原 正面に見えるのは西篭ノ登山
ここから往路を戻って行き山歩きを終えた。登山口の駐車所へ戻ってみるとスキーイベントの表彰式をやっているらしく、登り始めるときに多くのスキーヤーがいたゲレンデは閑散としていた。
帰宅後テレビのュースでビックリ。鉢伏山で防災へりの墜落事故があったらしい。風も無かったしいったいなぜ?
御岳山が噴火したときには霞沢岳に登っていて下山後に立ち寄った温泉のテレビで知った。笹子トンネルの事故の時には赤岳に登っていて下山して美濃戸口の駐車場で料金を払うときに知って、帰りをどうするかかなり悩んだ。
どうも山に出かけているときに大きな事故が起こっている。山の思い出が事故の思い出と一緒になって複雑な気分。
櫛形山

Photo0 甲府盆地から和櫛の背のように見える櫛形山
記録
日程:2017,02,28
メンバー:安田
2/28日 天候 曇り 山頂付近はガス
コースタイム:県民の森駐車場(8:14)→林道横断(9:26)→ほこら小屋(10:23~10:41)→アヤメ平への分岐(11:09)→櫛形山最高点(11:23)→櫛形山:奥仙重(11:40)→折返し点(11:45~11:49)→櫛形山:奥仙重(11:55)→櫛形山最高点(12:12)→アヤメ平への分岐(12:22)→登山道合流(12:32)→ 裸山分岐(12:49)→裸山(12:54)→裸山分岐(13:00)→アヤメ平(13:24~13:36)→もみじ平への分岐(13:54) →見晴し台(14:27~14:29)→林道降立ち(15:00)→北尾根登山口(5:05)→県民の森駐車場(15:24)
行程17.2km 累積標高1559m ルートマップは ここ です。
南アルプスの雪山を見ようとこれまで登ったことがなかった櫛形山に出掛けた。
南アルプスの3000m級の山には雪、それを見ようと思った櫛形山は下のほうでは雪無し山頂辺りには雪上歩きを楽しめると思い、天気予報を信じて出かけたが見事に天気予報ははずれ、高度を上げるに従い周囲はガスに覆われて残念ながら南アルプス展望は×登山であった。
南アルプス市の伊奈ヶ湖の県民の森駐車場に車を止め、道路挟んで向かい側のウッドビレッジ伊奈ヶ湖の右横にある櫛形山中尾根登山口から櫛形山を目指した。

Photo1 ウッドビレッジ伊奈ヶ湖 右隅に登山口
貸しコテージ群の中を抜け歩きやすい登山道を登って行くとH1200m辺りから路面か凍結して滑りやすくなってきた。
次第に残雪も現れはじめ櫛形山林道を横断し

Photo2 林道横断
少し登:って行くと雪上路となりH1800mより上では歩きやすい雪道となった。

Photo3登山道は全面雪に覆われ歩きやすくなった
登り勾配が緩み今度は降って行くと”ほこら小屋”が現れた。

Photo4 ほこら小屋
小屋の中は綺麗で、外にはトイレもあった。ここで休憩し、雪道をダラダラと登って行くとアヤメ平への分岐、そのまま直進して櫛形山を目指すと再びアヤメ平への分岐が現れた。
ここも直進して登って行くと登りと巻き道にトレースが分かれていたので、櫛形山最高点を逃してはと思い登りのトレースを進むがちょっとしたピークを越えると巻き道と合流してしまった。
さらにトレースを追うと櫛形山最高点に到着。

Photo5 櫛形山最高点 山梨百名山の山名標もあり
さらに先には地図に櫛形山と示された奥仙重をあるのでそれを目指してダラダラ下降してゆくとやがてトレースが消えてしまった。かなり前のトレースと思われるが引き返したようだ。
まだ時間も早いので表面がクラストしたモナカ雪を踏み抜きながら進んで登り返すと少し開けたところに三角点の石が現れたが周囲は樹林で展望は無く、山名標も無かった。

Photo6 地図上の櫛形山(奥仙重)山頂
さらに少し進んで尾根が下降してゆくのを確認して引き返し、地図上の櫛形山(奥仙重)それに最高点を通過してアヤメ平への分岐まで戻り左折して裸山方面に進んだ。
この辺りは樹林帯でしかもアップダウンが少なく見通しが利かない。しかも少しガスが出始めたのでトレースを追って進むがいろいろな方向に進んでおり???
方向を見定めてそれらしきトレースを追ううちに登山道と思われる濃いトレースに出た。西側斜面で日当たりが良いのか地面が出ているところ、かろうじて雪の上に登山道との境界のロープの柱が出ているところもあり、いろいろ変化する登山道を進むと裸山の分岐点に出た。
ここから反時計回りに裸山に登って再び分岐に戻ったが裸山の山頂からもガスで展望なし。

Photo7 裸山山頂
裸山分岐からアヤメ平を目指し時折踏み抜きながらトレースを追いダラダラ降るとアヤメの植生保護柵が現れた。

Photo8 植生保護柵のゲートを除雪して通過
ゲート横のスコップを使って雪を取り除き扉を開けて通過すると直ぐにアヤメ平に到着。分岐からすぐのところにある”アヤメ平避難小屋”も”ほこら小屋”同様管理が行き届いていて綺麗だった。

Photo9アヤメ平避難小屋
避難小屋の入口横のベンチで休憩し、ここからの降りは凍結が予想されるのでチェーンアイゼンをつけて出発。

Photo10 植生保護のロープの張られた歩道を伝ってアヤメ自生地を横切る
少し降ると落ち葉も現れ始めその下は氷で良く滑りそうであったがH1650mを過ぎた辺りからは凍結も無くなり、アイゼンを外して落ち葉の堆積を蹴散らしながら高度をさげた。
やがて落葉した樹林越しに右手に林道が見え出すがなかなか林道と一緒にならない。尾根から斜面を降ってゆく道もあったが稜線を進んで降ってゆくと視界が開けた”見晴し台”に到着。
写真を使った説明板によると甲府盆地が一望できそうであるが・・・・・街はわかるもののガスっていていま一の展望であった。階段を降って林道の駐車場に下りるとモニュメントの横に雲の上にから天辺だけ出した富士山。

Photo11 見晴し台のモニュメント 右に富士山が薄っすらと
本日唯一の展望であった。
”見晴し台”から林道を少し歩き指導表に従って北尾根登山道を降ったが途中からは堆積した落ち葉を牙で引っ掻き回し餌を漁ったイノシシ天国。谷形にえぐられた登山道を避けて横を歩いたらそのうち登山道を外してしまった。地形図を見るとどこを降っても駐車場へと戻る林道に出られるので歩きやすいところを選んで下降。やがて林道のミラーが見え出したので林道に降り立ち駐車場へと戻った。

Photo12 林道到着点
林道に降り立ったカーブミラーのところにピンクテープが下がっていたので別の北尾根登山口かとも思ったが林業用ですかね。駐車場への途中北尾根登山口があったが、木段には枯葉が堆積し、よく歩かれていそうな中尾根登山口に比べるとこの季節入山者は少ないようだ。
アヤメ平へ登山口と思うが季節にはわざわざ下から歩かず途中の”見晴し台”まで車で行ってしまうのか?
日光 社山

Photo0 中禅寺越の社山(雲の下の三角形の山)
記録
日程:2017,02,25
メンバー:安田
2/25日 天候 晴れ
コースタイム:歌ヶ浜駐車場(7:52)→イタリア大使館別荘跡(8:08)→狸窪分岐(8:29)→阿世潟分岐(8:55)→阿世潟峠(9:15~9:30)→P1550(9:52)→社山山頂(10:39~10:54)→コル(11:07)→右折ポイント(11:16)→H1710(11:27~11:38)→P1554(12:09)→H1444(12:24~12:33)→木橋(12:48)→阿世潟分岐(12:59~13:04)→狸久保分岐(13:26)→歌ヶ浜駐車場(14:00)
行程14.1km 累積標高983m ルートマップは ここ です。
週末久々の登山日和となりそうなのでよく良く登られていてしかもバリエーションルートを追加すれば周回も出来る雪山ということで日光の社山に出かけてきた。
中禅寺湖畔の歌ヶ浜駐車場に車を停めて半月山への道路を歩くと直ぐに中禅寺湖遊歩道のゲートのある入口があり右に進んで遊歩道に入った。
遊歩道は除雪されておりところどころ凍っているものの歩き易く、イギリス大使館別荘跡、イタリア大使館別荘跡記念公園の横を通過。
遊歩道が中禅寺湖に近づいたところで遊歩道からそれて水辺を歩き、

Photo1 八丁出島目指して水辺歩き
やがて遊歩道が上り坂になって離れてゆきそうなので遊歩道に復帰して進むと、

Photo2 水辺からは男体山が良く見える
除雪終了点となりまもなく狸窪の半月峠への分岐が現れた。

Photo3 半月峠への狸窪分岐
道は少し登りになって八丁出島、小寺ヶ崎の付け根を越えると大きな木の樹林の中に阿世潟の分岐。

Photo4 阿世潟分岐
ここで左折し良く踏まれたトレースを辿って登って行くと阿世潟峠に出た。

Photo5 阿世潟峠
峠は雪が消え朝の太陽が燦燦としているなかで休憩。これから登る社山への尾根も殆ど雪が消えていたが反対側の半月峠方面への尾根には踏跡の無い雪が残っていた。
雪解けの氷と水分たっぷりの土で歩きにくい尾根を登ってアンテナのある1550mのピークに出ると中禅寺湖や男体山方面の視界が開けた。
さらに前方に続く尾根を登って行くと残雪たっぷりの斜面や逆に泥岩斜面が次々に現れるが

Photo6 社山への尾根道
左右に展望が開け気持ちよい尾根登りとなった。社山山頂間近で針葉樹林が始まり中禅寺湖方面の展望は遮られたが左手の足尾方面は小雪庇も残り展望が開けていた。
社山山頂は残雪に覆われていたが山名標は出ており、雪の中に点在する露岩に腰掛けて休憩。

Photo7 社山山頂 後ろは男体山

Photo8 社山山頂から眼下に足尾と備前楯山

Photo9 半月山 南斜面には大きな駐車場が見える
山頂からの先の尾根のほうから声が聞こえたので向ってみると山頂より展望が良かった。
山頂からは下りになるのでチェーンアイゼンを付け、開けた尾根から右折して薄暗い樹林帯の中に黒檜山方面へのコルに下りる道を探したか、

Photo10 黒檜山方面目指して樹林の急斜面を降る
雪の上にトレースはなく目星をつけて急斜面を降ると幹に巻かれた目印テープを発見。
尾根のコルに降り立てばよいので一気に下降。やがて樹林が切れると雪が消えたザレたコルに降り立った。

Photo11 コルから振り返った社山
ここでアイゼンを外し尾根を進んで黒檜山方面に進み正面のピークに登り返したところに道標が立っていたが、これから進もうとする尾根方面には指示なし。
道標の所で右折し正面に見える男体山を目指して広々とした気持の良い尾根を進み

Photo12 白樺の茂る広々した尾根
下りにかかると表面がクラストした残雪が現れ踏み抜くと太腿辺りまで雪にもぐった。人の歩いた跡は無く、時々現れるのは鹿の足跡のみ。雪面上に飛び出している岩を見つけてアイゼンを着け歩き出したが、勾配が緩むと雪が浅くなりやがて雪が消え、再び急斜面になると太腿ラッセル。
動物の踏跡が突然消えたので不思議に思いあちこち見回すと、頭上の木の枝にサルがいたりといろいろ楽しみながら尾根を進んでやがて左手に小ピークが見える1557mのピーク。
ピークの先にもなだらかに尾根が続いているので直進しそうになるが阿世潟へ降りるのでここで右折し八丁出島を正面に見ながら右手の小ピークを目指して尾根を降った。
小ピークでさらに進路を右にとり、今度は眼下に見える阿世潟を目指して降り樹林越に湖面が見え出したのでここでアイゼンを外して休憩。
ところどころ雪が残る斜面を一気に降ると再び一面残雪となり勾配がなくなり阿世潟沢に掛かる木橋に出た。

Photo12 中禅寺湖遊歩道の阿世潟沢の木橋
ここからは平坦な雪道歩きとなり、途中遊歩道交通止めのゲートがあったが全く踏跡なし。4月26日までは遊歩道歩きが出来ないようだ。
左に中禅寺湖を見ながら湖畔沿いに進むとやがて阿世潟の分岐のある広場に出てここで再び休憩。阿世潟の分岐からは往路を戻り歌ヶ浜の駐車場へと戻った。
行きには気がつかなかったが、冬期交通止めとなっている半月山への道路のゲート手前の駐車場が遊歩道の直ぐ上にあり車が停まっていた。
ここに車を停めれば3、500mは短縮できたかも知れない。
茂来山

Photo0 森の巨人たち100選の“コブ太郎”
記録
日程:2017,02,21
メンバー:Sさん、安田
2/21日 天候 晴れ 朝のうち小雪
コースタイム:駐車スペース(9:09)→駐車場(9:18)→霧久保沢コース登山口(9:33)→”コブ太郎“ (10:18~10:28)→水源(10:38)→大王トチノキ(10:48)→霧久保沢コース分岐(12:09)→茂来山山頂(12:28~13:00)→霧久保沢コース分岐(13:08)→大王トチノキ(13:30)→水源(13:33)→”コブ太郎“(13:39)→霧久保沢コース登山口(14)00)→駐車場(14:16)→駐車スペース(14:25)
行程8.1km 累積標高7845m ルートマップは ここ です。
冬と春が土俵際でせめぎ合いの日が続きどうやら21日は攻守入れ替えで戦いも休みになりそうなのでここはチャンスとばかりに佐久の茂来山に出かけてきた。
昨晩のにわか雨で道路が濡れているかと思っていたが乾いていたので高速代節約で下仁田からR254で内山峠を越え、佐久に入ったところで千曲川に沿って走り今度はR299を秩父方面に戻り茂来山への標識に従って右折。林道に入った途端に雪道となった。
内山峠のトンネル少し手前から小雪が舞い始めていたが天気予報では佐久地方は日中晴れ予報なので、新雪で隠された轍らしき跡をたどって山道を進むと目的地の茂来山霧久保コース登山口手前の駐車場より少し手前であったが駐車スペースがあったので車を停めた。
準備を整え歩きだすがクラストした林道の上に4、5cm積もった雪でよく滑る。やがてコース案内や登山届けの提出ポストのある広場に出た。

Photo1 茂来山霧久保沢コース駐車場
ここが本来の駐車場であるが古い轍でデコボコ、車の底を擦りそうな高さに氷化した雪が積みあがりその上に新雪がのっているので手前のスペースに停めたのは正解であった。
林道のゲート横をすり抜けて林道を進み右コーナーの所で霧久保橋を渡って坂道を上ってゆくと樹林帯を通して眼下に駐車場が見えた。
更に進むと林道が分岐する広場に出てここから霧久保沢コースの登山道となった。

Photo2 霧久保沢コース登山口
緩傾斜を霧久保沢に沿って周囲一面雪に覆われた登山道らしきところを進む途中板橋があったり渡渉もあった。

Photo3 渡渉
やがて右前方に”コブ太郎”の巨木、根元には雪に覆われたテラスが現れた。

Photo4 ”コブ太郎“
ここで休憩しているうちに青空が見え始めた。
”コブ太郎”から斜面をトラバースするように進み今度は沢が近づいてくると水源の標識がさがっていた。

Photo5 水源
ここから沢筋をはなれルンゼを登って行くと今度は”大王トチノキ”。こちらのほうが”コブ太郎より幹周りが大きいがなぜか案内板は無かった。

Photo6 大王トチノキ (根元に立つ人と比べてくださいな)
途中上部が枯れて新しい木が育ちつつあるトチノキ古木が何本かあったがいずれも幹周りはコブ太郎より大きい。
やがて傾斜が増し、雪も膝辺りの深さになってきた。登山道を示すテープが要所に下がっていてそれに従えばつづら折れに登って行くようであるが登山道らしきものは雪で隠され見当たらず。
最初テープを追って登っていたが横に逸れても雪の深さが変わらなかったのでのぼり易そうなルートを適当に登った。
傾斜が増してくるとラッセルもだんだんきつくなりついにはストックを2本合わせて両手で持ち、前に倒れこみながら体を確保してラッセル。
途中、氷化した雪庇が崩落したのであろうか氷のデブリを越えて高度を稼ぐと漸く尾根が見えてきて指導標識が認識できた。

Photo7 尾根の分岐
尾根に上がって左折し樹林の尾根を進むが雪はクラストし新雪は風に飛ばされ殆ど無かった。
やがて前方が開け一段登ると360°の大展望が広がる茂来山山頂に出た。

Photo8 茂来山山頂
この頃になると上空は快晴、八ヶ岳との間には雲が浮かんでいたが、

Photo9 八ヶ岳
野辺山の今は雪に覆われた野菜畑や金峰山・瑞牆山、

Photo10 金峰山・瑞牆山・小川山
浅間山の噴煙や眼下に広がる佐久平、西上州のほうに目を移すと荒船山や特徴的な鹿岳、立岩、その先には高崎の市街も見えた。

Photo11 西上州の山々
霧氷が着いた木の間からは両神山も見えた。
茂来山山頂からは赤城山麓、千曲川に沿った街々、野辺山の高原から小海線沿いまで見えるので夜景はさぞやすばらしいと思われる。
山頂では微風、陽光燦燦で大休止し、来た道を戻ったが往路では大王トチノキから山頂まで所要時間1:40に対し0:30で降ることができた。

Photo12 登りのときの激闘の跡をスイスイと降る
雪が無い季節であれば程よいハイキングコースであろうが積雪があるとかなり手ごわいコースに変身していた。
山頂からの展望はすばらしく、昨夜来の雪と風で付いたのであろうか霧氷もすばらしいものであった。
北八ヶ岳 白駒池・高見石

Photo0 高見石から見下ろした白駒池
記録
日程:2017,02,15~16
メンバー:Nさん、Sさん、安田
1/15日 天候 晴れ
コースタイム:メルヘン街道冬期ゲート(10:07)→日向木場(11:09~11:24)→麦草ヒュッテ前(12:52~13:01)→白駒池駐車場(13:23)
1/16日 天候 晴れ
コースタイム:白駒池駐車場(7:23)→青苔荘(7:40)→白駒荘(8:00)→高見石(8:30~8:54)→中山展望台(10:00~10:18)→高見石小屋(10:55~11:00)→白駒池駐車場(11:36~11:59)→麦草ヒュッテ前(12:24)→日向木場(13:37~13:56)→メルヘン街道冬期ゲート(14:30)
行程23.1km 累積標高1189m ルートマップは ここ です。
しばらく動かなかった大陸の高気圧が東に移動してくるとの予報を信じて今シーズン初めて北八ヶ岳に出かけた。
北八ヶ岳はなだらかな山々でスノーシューで歩き回るには最適。 シーズン初のスノーシュートレーニングのつもりであまり人が入っていないメルヘン街道(R299)茅野側の冬期ゲートに車を停め白駒池とその周辺を目指した。
15日
冬期ゲートまでは除雪されているもののそれ以降は山小屋のスノーモービルの走った跡のみで両側は7、80cmの積雪。
草麦峠までの登りは車道で勾配が緩いとはいえ距離は6km強あるので少しでも楽をしようとスノーモービルの轍を進んだ。
気温は-5℃ぐらいと思われるが太陽を背中に受け直ぐに汗が噴出し上着を脱いだ。1時間ほどの歩きで日向木場の展望台に到着。

Photo1 日向木場 左上に展望東屋があります
南アルプスの山々や中央アルプスを見ながら休憩を取り、五辻への分岐で漸くピラタスの丘方面からのスノーシューのトレースが現れた。
コケモモの庭への分岐を過ぎ漸く麦草峠に到着。

Photo2 麦草峠
麦草ヒュッテへの分岐で一休みし、平坦な道を進むと麦草峠最高点2217mに到達。
ここから少し降ると道の両側が大きく開けた白駒池駐車場へたどり着いた。

Photo3 駐車場横の白駒池入口
スノーモービルの轍意外何も無い雪面を踏み固めテントを設営して本日の行動終了。
16日
早寝でたっぷり睡眠をとりテントを撤収して荷物をデポして白駒池入口より青苔荘を目指して歩き出した。
青苔荘は準備中との看板が下がっており宿泊客はいないようだ。

Photo4 青苔荘
青苔荘前から白駒池に降り立ち結氷し雪の積もった湖面を歩いて白駒荘に向かい、

Photo5 白駒池の向こうに白駒荘が見える
白駒荘前で上陸し高見石を目指して登るがトレースがあり歩きやすい。
もうそろそろ高見石小屋と思い歩いていると突然右手の樹林の中に露岩が見え出し、程なく高見石小屋に到着。
小屋前でスノーシューを外し、高見石のピークに登って展望休憩。

Photo6 高見石小屋
浅間山の上部露岩帯が黒く見えているのでやはり雪は少なそうだった。

Photo7 浅間山
眼下に見える白駒池には我々のトレースがくっきり。
こんなにはっきり見えるのであれば湖面を歩き回って模様をつけてくるのも一興と思ったが残念!
高見石小屋前まで戻り再びスノーシューをつけて樹林の中のなだらかな坂を登ると

Photo8 雪の着いた樹林の中を進むと
展望が開けた中山展望台に到着。

Photo9 中山展望台からの東天狗と西天狗
然程風が強くないので岩陰に腰を下ろして南・中央アルプスの展望を楽しみ、来た道を引き返して

Photo10 中山展望台を後に
高見石小屋経由で白駒池駐車場へと戻った。
駐車場でデポしてあった荷物を回収後メルヘン街道を麦草峠まで登り、

Photo11 麦草峠R299標高最高点(2127m)
途中2回の休憩で冬季ゲートまで戻った。

Photo11 R29からチラリと見える麦草ヒュッテ
ラッセルは無かったがスノーシューで2日間23kmほどの雪上歩きは良いトレーニングになった。
もっとも歩き回ったところはかなり踏まれていたのでアイゼンならかなり楽だったであろうが・・・・・トレーニングにはならないよね。
赤城 荒山・鍋割山

Photo0 雪庇で出来たイルカ 誰かが目を入れたみたいですね
記録
日程:2017,02,14
メンバー:Sさん、安田
2/14日 天候 晴れ
コースタイム:姫百合駐車場(8:24)→ふれあいの十字路分岐(8:43)→荒山への稜線(9:36~9:48)→荒山 (10:17)→荒山山頂直下(10:20~10:27)→ひさし岩(10:41)→棚上十字路(11:26)→荒山高原(11:41~11:54)→竈(かまど)山(12:22)→鍋割山(12:41~13:09)→荒山高原(13:49)→ふれあいの十字路分岐(14:06)→姫百合駐車場(14:19)
行程9.7km 累積標高1255m ルートマップは ここ です。
12日の日曜日は赤城山の天候が大荒れで道路にもかなりの積雪があったとの情報でそれならば荒山と鍋割山にも雪が着いていると思い天候がよくなったので出かけた。
荒山と鍋割山は眼下に前橋の市街と関東平野を一望でき、初夏にはツツジの名所のハイキングコースであるが登ってビックリ!尾根に雪庇が出来ており雪山を堪能できた。
前橋から赤城山山頂の大沼を目指して上毛三山パノラマ街道を登って行くと勾配が増して道路がクネクネし始めると直ぐに右側に姫百合駐車場が現れた。
除雪された駐車場の隅に車を停め、直ぐ横の林道は雪で覆われているので駐車場からアイゼンを着けて歩き出した。直ぐに登山口が現れ

Photo1 荒山高原への登山口
しっかり踏み固められた歩きやすいトレースを登って行くと展望広場への分岐、ふれあいの十字路の分岐が現れた。

Photo2 ふれあいの十字路分岐
ふれあいの十字路分岐のところから指道標には無い荒山への稜線の途中に出る破線ルートを登り始めたが先行者の踏跡は多分昨日のものでところどころ消えていた。
登るに従い強風で雪が飛ばされ所々落ち葉に覆われたザレた岩の斜面を登って行くと、後続者が登ってきてあっけなく抜き去られた。
しかし跡を追いかけても踏跡が残っていないので尾根の稜線を目指して登って行くと徐々に雪が深くなり、稜線に出たが地図上には稜線に登山道があるはずだが踏跡は無い。追い抜いていった登山者の姿も見えず。
稜線上なので迷うことも無いので風を避けて休憩を取り、ラッセルしながら登って行くとやがて雪庇が現れ、ルートを思案しながら登って行くといつの間にか先行者のトレースが現れた
。

Photo3 踏跡の無い雪庇を慎重に越えて 奥に見えるのが目指す荒山
荒山山頂直下でロープが出ていたが、雪のおかげで頼ることも無く登れた。
荒山山頂は樹林の中に広場で石の祠があったが、冷たい風があったので山頂から少し降って休憩。

Photo4 荒山山頂
どうやら先行者はワカンをつけて降って行った様だが我々はアイゼンのみ。ワカンの跡を追ってラッセルしながら降って”ひさし岩”で立ち止まり展望。

Photo5 雪から現れたた露岩”ひさし岩”
更に降ってゆくと正面に荒山南避難小屋が樹林の中に見え出し、登山道が右に屈曲。
緩やかになった登山道を降ってゆくとやがて棚上十字路の分岐に出た。

Photo6 棚上十字路分岐
ここでさらに右折してほぼ水平にトラバースしながら進むと荒山高原に到着。

Photo7 荒山高原
登山口からは直接登ってくる人が多いらしく、荒山高原から鍋割山方面へはしっかりしたトレースが伸びているのでこれを辿って登って行くと除雪された現れた道横のベンチでは何人も休憩中。
しかし上を見上げれば雪庇・・・・。まぁ落ちてきたところで途中に潅木があるので雪を被るくらいか?
大きく崩れた雪庇の残骸を乗り越えて

Photo8 崩落した雪庇の残骸を越えて稜線へ
鍋割山への稜線に出ると、

Photo9 快適な尾根歩き
様々な形に発達した雪庇が続々と現れ、

Photo10 クジラの雪庇が出迎
それを越えてゆくとやがて大きく展望が開けた鍋割山山頂に出た。
多くの登山者が休憩中で、話を聞けば12日の雪でめったに出来ることが無い雪庇が出来たとのこと。

Photo11 鍋割山山頂
荒山・鍋割山は赤城山の南面なので通常は春先の南岸低気圧で雪が降るが今年は珍しく谷川方面からの季節風で雪が積もったらしい。
わざわざ上越国境まで出かけなくても街から近いところで雪山が楽しむことが出来、展望もよく、天気も良いので皆さん登ってきたとか。
鍋割山山頂でポカポカ陽光を浴びて荒山高原まで戻り、

Photo12 先ほど登った荒山を正面に見ながら荒山高原へと降る
左折して歩きやすい雪道を降ってふれあいの十字路を経て駐車場へと戻った。
上越の豪雪の山で見られる大きな雪庇と違いいろいろな形に発達した小さな雪庇を眺めながらの山行。ラッセルもありなかなか楽しい雪山ハイクであった。
赤城 黒檜山

Photo0 結氷した大沼と赤城神社の橋 後ろに黒檜山
記録
日程:2017,02,05
メンバー:Sさん、安田
2/05日 天候 曇り 正午ごろ小雪
コースタイム:おのこ駐車場(8:32)→赤木神社(8:45)→黒檜山登山口(8:56~9:03)→猫岩(9:24)→稜線分岐(10:27)→黒檜山登山口(10:30)→尾根北端絶景ポイント(10:34~10:50)→黒檜大神(110:57)→駒ケ岳(11:38~11:42)→下降点分岐(11:52)→駒ケ岳登山口(12:17)→おのこ駐車場(2:22)
行程5.9km 累積標高6504m ルートマップは ここ です。
このところ雨不足で空気はカラカラ。南岸を低気圧が通過し待望の雨が降りそうなので出かけるのを控えていたがどうやらたいした降雨にもならないようなのでもし降られたとしても然程影響を受けないであろう赤城山へ出かけた。
赤城山へ登る途中の大鳥居、さらに上がっても雪が無く漸く道がくねくね曲がる山襞の中に入ったあたりから道路脇に除雪して積みあがった雪が現れだした。
赤城神社手前の”おのこ駐車場”へ車を停め登山準備をして直ぐ前の湖畔に降り、この季節しか出来ない氷上を歩きで赤城神社目指し、赤城神社に上陸して神社横手から黒檜山登山口目指して除雪された道路を進んだ。
黒檜山登山口の先で除雪区間は終わり、直ぐ手前には車が数台停まり登山準備している人も見受けられた。

Photo1 黒檜山登山口
登山口から直ぐに雪斜面の登りとなるがかなり多くの登山者に歩かれているようで踏跡はしっかり雪が締まっていて先行者は皆アイゼンを着けて登って行ったようだ。
トレースに従って登って行くと直ぐ右側が切れ落ちた尾根に出てここから先は山頂稜線の直ぐ下まで尾根に沿って登った。
途中右側の展望が開けた岩場に出てみると正面にアンテナ群のある地蔵岳、

Photo2 大沼の向こうには地蔵岳
眼下にはワカサギ釣りのテント群が出来ている大沼が見渡せた。

Photo3 大沼湖面を良く見るとワカサギ釣りのテント群
猫岩を過ぎ樹林の中を登ってゆくがアイゼンをつけずに登ってきたので少し気を抜いて無造作に足を置くとたちまち滑る。
踏跡は締まっていてキックステップもほんの爪先しか入らないので踏跡からはずれてみるとたちまちひざ下までの踏抜き。
踏抜くよりは踏跡を慎重に登ったほうが楽と丁寧に足を置いて登ってゆくと山頂稜線に出た。

Photo4 黒檜山山頂稜線に出た
左折して少し進むと黒檜山山頂、

Photo5 黒檜山山頂
さらに進んで絶景ポイントと標識のある尾根北端の開けたところで休憩。しかし上空は一面の雲で覆われ沼田方面や麓しか見渡すことが出来なかった。
ここからはさしたるのぼりも無いのでアイゼンをつけて絶景ポイントから引き返し、尾根を直進して黒檜大神の祠と鳥居の前を通って下ってゆくと尾根の登山道左側には小雪庇が出来ていた。

Photo6 黒檜大神の祠と鳥居
さらに下ってコルから正面に見える駒ケ岳目指して登り返し山頂横で休憩。

Photo7 駒ケ岳山頂
この頃になると小雪が舞いだしてきたが山頂から降って覚満淵方面への分岐で右折、尾根の斜面を降って駒ケ岳登山口へと下山した。

Photo8 駒ケ岳登山口
途中にある鉄階段では中途半端に雪が積もっているところがありアイゼンの歯が踏み板の鉄板に達して滑りやすく、降り出した雪が水滴となって着いているので手摺を掴むのも躊躇しがち。
駒ケ岳登山口からは薄っすら白くなった舗装路を避け、雪が積まれた側道を伝わって駐車場に戻りアイゼンをはずした。
帰路では山から降るにつれ雪が雨に変わり、この分なら自宅付近にも待望の雨がと思うも直ぐにフロントガラスに水滴がつかなくなったしまった。
帰宅してみればパラパラは降ったそうだが・・・・・またしてもお湿りはお預け。
菰釣山(こもつるしやま)

Photo0 菰釣山からの富士山
記録
日程:2017,01,28
メンバー:安田
1/28日 天候 晴れ
コースタイム:道の駅どうし(7:43)→落合橋(8:05)→林道ゲート(8:40)→菰釣山登山口(8:49)→ブナ沢乗越(9:24)→菰釣山(9:54~10:07)→三角点(10:13)→ブナ沢乗越(10:42)→中ノ丸(11:18~11:27)→城ヶ尾山(11:58)→城ヶ尾峠(12:05~12:11)→大界木山(12:38~12:50) →バリエーション分岐(13:00)→浦安峠(13:21) →平指山(13:51) →雑木ノ頭(14:04~14:14)→鳥ノ胸山(14:41~14:56) →林道出(15:27)→道の駅どうし(15:56)
行程17.2km 累積標高1025m ルートマップは ここ です。
先日中央高速から眺めたときに山が白くなっていたので丹沢山塊の北斜面には雪が残っていると思い、このところ続いた寒気が緩み暖かくなるとの予報なので西丹沢(道志の山)に出かけた。
菰釣山の登山ベースとなる”道の駅どうし”をナビに入れ走り出すと中央高速の相模湖ICで降りろとの指示。勝瀬橋で相模湖を渡って細い道に入り山を越えてどうし道の青根に出た。道沿いにバス停があったのでバスが走る道ということは解ったが・・・・クネクネ山道で山に登る前にかなり疲れてしまった。青根からどうし道を山中湖目指して進み、”道の駅どうし”に車を停めた。
道の駅から歩き出して直ぐに道志川を渡り舗装路を歩いてゆくと

Photo1 道志川の貸しの上から見た鳥ノ胸山
徐々に周囲に残雪が現れ、キャンプ場の手前辺りから路面が凍結。

Photo2 凍結した林道
除雪されてはいるものの表面が凍ってつるつる。途中何台かの車に追い抜かれるものの戻ってきた車もあり林道終点に停まっていたのは一台。林道ゲートを越えて進むと漸く菰釣山登山口に到着。

Photo3 菰釣山登山口
新しい踏跡から推定するに先行者は1名らしい。
雪に覆われた登山道を登り出すが古い踏跡や動物の足跡が渾然とし少し固まったところになると新しい踏跡が残っていないのでルートがわかり辛い。
沢沿いに登りやがて離れて斜面を登り詰めるとブナ沢乗越で漸く稜線の縦走路に出た。
右折し菰釣山を目指すが登山道はトレースがはっきりしているが残雪であり歩きにくい。

Photo4 菰釣山への登山道
避難小屋を通過しステップを切りながら登って行くと菰釣山山頂に到着。正面に富士山を見ながら最初の休憩を取った。

Photo5 菰釣山山頂
休憩後山頂とは別のところにある三角点を探してみるがここも動物の足跡が縦横についており人の踏跡は解らなかった。
三角点は雪に覆われていて発見できず、一応目星をつけたところまで行って引き返し菰釣るし山まで登り返しブナ沢乗越まで戻って尾根を直進して縦走路を進んだ。
ところどころ雪が消えている箇所があるものの大部分は雪上路であった。南斜面は雪が消えているが山梨県側の北斜面は一面の雪。
吹き溜まりらしきところは2~30cmあったがブナ沢ノ頭を越え中ノ丸まではトレースが濃かったが

Photo6 中ノ丸
中ノ丸を過ぎると先行者の足跡のみとなってしまった。雪が深かったので皆ここで引き返し先週は誰も通らなかったのであろうか。

Photo7 中ノ丸からの尾根登山道
城ヶ尾山への登りに差し掛かったところで降ってくる登山者に遭遇したが、今日すれ違ったのは私を含めて2名とのこと。城ヶ尾山山頂に着くと菰釣山とは異なりところどころ地面が出ているものの大部分は雪に覆われていた。
城ヶ尾峠まで下りテーブルに腰を下ろして一休みしながら沢コースのトレースを探すとここもやはり今日登ってきたのは1名のみ。
城ヶ尾峠で休憩後更に稜線を進み大界木山山頂で一息入れて下山路を思案。

Photo8 大界木山山頂
予定通り少し戻って浦安峠へ破線を降ることにするが、分岐の標識が無くわかり辛い上に目標の山が見えているのに狭い範囲に尾根が何本かありどれが通じているのか梢に遮られてなかなか判別でない。尾根の派生する標高も高度計の誤差範囲であてにはならず。
雪が着いているので踏跡も無く、間違ったときの上り返しも大変と思いつつ動物の足跡がついている尾根を選んで降った。
細尾根を降ると雪の上についた古い人と動物の踏跡が二手に分かれたのでここでも一服しながら思案。尾根から降っている右手の踏跡を降って行くとツヅラ折れになったので人間の踏跡と確信してさらに降り浦安峠の切通しに出た。

Photo9 浦安峠
浦安峠には膝深さの残雪があり、平指山方面にはトレースが無かったが少し登って日当たりのあるところに出れば雪が少なくなると思い登山道と思しきところを登って尾根に出た。雪の上に古い踏跡を見つけそれを辿って高度を上げてゆくとやがて平指山山頂に出た。
ここで漸く前方に鳥ノ胸山の2つのピークを確認し途中の雑木ノ頭で休憩を取り、急坂を一気に登って鳥ノ胸山山頂に着いた。

Photo10鳥ノ胸山山頂
樹林の中の登山道を進んだので菰釣山以来の富士山を正面に見ながら休憩を取るが、朝はすっきり見渡せた富士山も夕方近くになるとシルエットになってしまい一日の時間経経過を実感する一瞬であった。

Photo11鳥ノ胸山山頂からの富士山
鳥ノ胸山からはグリーンセンターを目指して進み植林帯の中に伸びる雪と凍った泥の道を降りやがて舗装路に出てグリーンセンターを過ぎる頃には高潔が消え、眼下に道志川と道の駅を見下ろしながら降って出発点へと戻った。
思った以上に残雪が多く、無雪期とは一味違った丹沢を楽しむことが出来た。稜線ではポカポカ陽気、雪の吹き溜まり通過では膝までスッポリはまり、北斜面ではステップキックと一足早い春山でした。
数年前は大室山でスノーシュー登山を楽しんだことも、あの時も雪が多かった。
御坂黒岳で真冬の花火見物

Photo0 河口湖大橋からの御坂黒岳
記録
日程:2017,01,14~15
メンバー:Nさん、Sさん、Tさん、安田
1/14日 天候 晴れ
コースタイム:御坂峠入口駐車場(12:15)→H1167(12:50~12:57)→登り口(13:20)→H1400(13:50~13:59)→広瀬への分岐(14:16)→H1674(15:13~15:18)→展望台(15:46)→黒岳山頂(15:51→展望台(15:56)
1/15日 天候 晴れ
コースタイム:展望台(6:57)→黒岳山頂(7:01)→旧御坂峠(8:02)→御坂峠入口駐車場(8:58)
行程5:19km 累積標高973m ルートマップは ここ です。
14日
富士五湖の1つ河口湖で真冬の花火大会があるという情報で、では山の上から見てみようと思い立ち山頂でのテント泊花火見物山行を計画した。
天気予報では14、15日は今シーズン一番の寒波襲来、気温がかなり下がるものの天候は大丈夫そうということで決行。
駐車場が確保できる御坂トンネル入口横の御坂峠入口駐車場に集合。先日の積雪で幕営地の雪を溶かして水の確保は出来ると思われたが、目指す御坂黒岳までの距離は短いのでテント泊道具一式と所要量の水をザックに詰め込んで出発。
駐車場から天下茶屋に至る旧道を横切って登山道に入ると直ぐに雪が現れた。週末の午後ということもあり先行者のトレースがあったのでそれを追い板取沢に沿って登ったが、道が沢から離れると頃になると急に勾配を増し、増えた積雪も相まって歩行ペースがなかなか上がらない。

Photo1 積雪3、40cmの登山道を登る
漸く尾根に出ると広瀬からの道と合わさり尾根道となるが今度は行く手に岩やロープが設けられた急坂が現れ始めた。

Photo2 雪が飛ばされた露岩を越えて
木を手がかりに登り詰めると展望が良い露岩の上に出たが直ぐにまた樹林の中に入り、

Photo3 漸く眼下に河口湖と街並みが見えた
黙々と高度を稼ぐと漸く勾配が緩み幕営予定の展望地へ出た。

Photo4 幕営予定の展望台
多少勾配があったのでさらに進み山頂にでると平坦で幕営には適地であったが周囲が樹林で展望なし。

Photo5 御坂黒岳山頂
目的の花火見物には不適ということで再度展望台へ戻りテント設営。

Photo6 展望台からの富士山 河口湖畔の街並み
ゆっくりマッタリ過ごして夕食を済ませても花火開始時間までにはまだ時間がありバーナーで暖をとりながら時を過ごすうちにウツラウツラ。

Photo7 夜の帳が下りた河口湖畔、富士宮方面には残照に輝く雲
花火開始予定の8時寸前にテントを飛び出し、河口湖を見下ろしていると漸く真冬の花火大会が始まった。

Photo8 河口湖畔の打上げ花火
防寒対策はしたつもりであるが標高が高く時折風も吹き抜けるのでやはり寒い。おそらく-10度をかなり下回っているのではないだろうか。写真撮影のコンデジを構えていたのだが・・・・・撮れた写真を見るとどれもこれも手振ればかりであった。

Photo9 手振れ花火
富士河口湖町と富士吉田の夜景を背景に眼下にはすばらしい花火風景が広がっていたが・・・・とにかく寒かった。
花火打上げ時間の8時30分まで花火を堪能。終了後即座にテントに引き返してシュラフに潜り込んだ。
15日
朝4時半に起床し食事を済ませてテントを撤収するうちに空が明るくなってきたが、正面に見える富士山は雲に覆われて姿無し。
漸く日の出時刻にいなって樹林を通して東の空の雲と地上との間に光が差し込み、少しの間雲がオレンジ色に輝いたが直ぐに太陽高度が増し雲に隠れてしまったのでもはやこれまでと幕営地を後にした。
旧御坂峠目指して尾根を降って行くとやがて樹林の間から朝の光が差し込んできた。

Photo10 樹間から差し込む朝日を受けながら下山
旧御坂峠で右折し尾根から外れ、

Photo11 旧御坂峠
御坂道を降って御坂トンネル横の駐車場へと戻った。
三方分山 パノラマ台

Photo0 精進湖畔からの富士山
記録
日程:2017,01,12
メンバー:Mさん、Sさん、安田
1/12日 天候 晴れ
コースタイム:精進湖駐車場(8:32)→精進BS(8:41)→阿難坂(9:53~10:04)→三方分山(11:13~11:48)→精進山(12:00)→精進峠(12:30)→H1235(12:42~12:55)→H1290(13:41~13:51)→根子峠(14:01)→パノラマ台(14:17~14:26) →根子峠(14:36)→パノラマ大入口(15:12) →精進湖駐車場(15:17)
行程10.4km 累積標高1096m ルートマップは ここ です。
富士周辺にも雪が降り3、49cmの積雪があったとのことで道路が除雪されるのを待って再び白い富士山を見に出かけた。
今回は夏なら富士を見ながらのハイキングコースである精進湖を見下ろす三方分山からパノラマ台を巡る周回ルート。
河口湖ICに向って走っていると正面に先日よりは白い裳裾を延ばした大きな富士山が目に飛び込んできた。精進湖の県営駐車場に着くと数台車が停まっていたが、登山準備をしながら様子を伺っているとどうやら写真撮影狙いの様子で雪山歩きではなさそう。
駐車場から時計回りにすっかり乾いた道路を精進BSまで戻り左折、かつて甲府まで延びていた中道往還に入って坂道を登って行くと集落を出た所で舗装が途切れ、雪に覆われた旧道、今では登山道になった。
雪の中につけられたトレースから降雪後数人が入ったようであるがどうやら今日は我々が一番乗り。やがて正面に堰堤が立ちふさがるとトレースは左岸へ登り堰堤を越えて徐々に勾配を増した。周囲一面雪に覆われ今朝の気温も-7℃(道路に表示されていた気温)とかなりの冷え込みだが水流があり、水際の岩にも氷は殆ど無い。年中不凍なのであろうか?
登って行くといつしか水流も消えやがて谷間に陽光が差し込むようになると見上げた前方に青空が見え出し、御坂山塊の王岳方面から三方分山、パノラマ台に至る稜線ルートと中道往還の交点である阿難坂(女坂峠)に着いた。

Photo1 阿難坂(女坂峠)
左折して陽だまりで休憩を取り、左側に富士山、精進湖と右側に甲府市街を展望しながらの稜線を積雪30cmの中につけられたトレースを追って進んだ。徐々に勾配を増してきた稜線を登りきると山頂が平坦な三方分山山頂に出た。

Photo2 三方分山山頂
山頂は樹林に取り囲まれ展望が無いが精進湖富士山方面は一部切り開かれており、正面に富士山を望む好適地で大休止。

Photo3 三方分山からの富士山
しばらくすると登山者が1名現れ歓談情報収集。
富士周辺は”強い北風が吹いた翌日が高展望になる” 、”冬型の天候が比較的安定する2月が良い”とのことであった。
三方分山を後にして一旦降って登り返すと精進山、ここはいまの季節なら木の枝越しに富士山が見えるが葉が生茂ると全く展望が無さそう。精進山から大きく降ると精進峠に出たが精進湖側、三ツ沢峠側ともにトレースは無かった。

Photo4 精進峠
ここから幾つかピークを越えると精進湖から登ってくるルートと合わさる根子峠。

Photo5 根子峠
三方分山からここまでは我々と逆に歩いた多分2人と思われるトレースのみであったが、精進湖から登ってこの先のパノラマ台へのトレースはまるで雪の中につけられた滑り台のようで踏まれて凸凹が無かった。
好展望のパノラマ台へは我々のように周回して尾根を歩くのではなく精進湖畔から着雪登るお手軽ルートが歩かれるようである。
根子峠からトラバース気味に緩斜面を登りやがて下りに差し掛かると左眼下に本栖湖が見え隠れし、一気に視界が開けるとパノラマ台に到着。

Photo6 パノラマ台
正面に青木ヶ原樹海。大室山・富士山、

Photo7 パノラマ台からの青木ヶ原樹海・大室山・富士山
左に富士五湖のうち四湖を見渡せ、それを取り囲むように御坂山塊、

Photo8 御坂山塊
四湖の扇の要のように足和田山。

Photo9 精進湖・西湖・河口湖と足和田山、青木ヶ原樹海
左には本栖湖と竜ヶ岳雨ヶ岳その先に尖がった毛無山が見えた。

Photo10 本栖湖と竜ヶ岳・雨ヶ岳・毛無山
山頂の方位盤には南アルプスの山々の山名もあったが雲に覆われ見えなかった。かろうじて見えたのが笊ヶ岳のみ。
山頂で展望休憩をして来た道を根子峠まで戻り、歩きやすい雪道を精進湖畔のオノラマ台入口まで降って舗装路を歩いて駐車場へと戻った。

Photo11 精進湖畔パノラマ台入口
谷川岳 2016冬

Photo0 帰路の水上諏訪峡大橋からの俎嵓・オジカ沢ノ頭・谷川岳
記録
日程:2016,12,18~19
メンバー:Sさん、安田
12/18日 天候 晴れ
コースタイム:天神平駅(12:06)→熊穴沢避難小屋(13:05~13:15)→天狗の溜まり場(14:00~14:09)→天狗のザンゲ岩(14:40~14:48) →肩ノ小屋(15:03~115:11)→トマノ耳(15:20)→肩ノ小屋(15:29)
12/19日 天候 晴れ 山頂はガス視界不良
コースタイム:肩ノ小屋(8:01)→天狗のザンゲ岩(8:26~8:28)→天狗の溜まり場(8:45~8:52)→熊穴沢避難小屋(9:17~9:30)→巻き道分岐(10:00)→天神平小ピーク(10:10~10:15)→天神平駅(10:37)
行程7.4km 累積標高1280m
ルートマップは ここ です。
今回は短時間で登ることが出来あわよくば日の入りと日の出を楽しもうと思い冬期開放されている谷川岳肩ノ小屋泊を計画し、上空に大きな高気圧がやってくるので寒さはともかく天候が安定するのを狙って今シーズン2回目の雪山へ出かけた。
18日
高速を水上ICで下りて土合を目指すが周囲の山には雪が少なくまるで残雪期のように木立の根元は雪が解けていて、水上の町を過ぎても景色は変わらず。駐車場のある谷川岳ベースプラザも既に天神平のスキー場はオープンしているが休日にしては車も疎らであった。
雪山装備に着替えて土合口駅からロープウエーで天神平駅まで一気に上がり、駅前でアイゼンを着けて歩きだした。

Photo1 天神平から見た谷川岳
シーズン初めの雪山訓練のメッカとあってスキー場横の斜面はかなりのパーティが訓練中・・・・未だ雪が締まっていないので滑落停止練習をしようにも滑る前に停まってしまい練習には不向きと思うのだが?
前日あるいは今日の午前中に谷川岳を目指す人たちが歩いて踏み固められた巻き道コースを進み、尾根コースとの合流点付近までやってくると、雪上訓練をしている人たちのテントが数張り。

Photo2 雪上訓練の人たちのテント場
既に正午を過ぎているので中には撤収しているパーティもいた。
快適な雪道を進んで熊穴沢避難小屋まで来ると、かなりの人数が休憩中。
これから向う谷川岳への天神尾根の稜線には登山者が続々と降ってくるのが遠望できた。
いつまで待っても下山者の列が途切れそうに無いので出発するが、狭いトレースですれ違うたびに横に逸れると雪の中にスッポリ、やがて慣れてくると先行者がつけた踏固められたすれ違い場所を目指して一気に登ってすれ違いに備えた。
熊穴沢避難小屋からはいままでの道と違い、勾配が増すが尾根の稜線を登るのですばらしい景色が広がる。

Photo3 俎嵓(マナイタグラ)山稜と中ゴウ尾根
雪稜の中に黒々とした”天狗の溜まり場”、”天狗ザンゲ岩”で休憩を取り一登りすると肩ノ小屋や特徴ある指導標が見え出した。
この頃になるとガスが湧き始めてきたので肩ノ小屋にザックをおろし空身でトマノ耳を目指すが数分の間にガスが濃くなり、

Photo4 トマノ耳山頂
トマノ耳のピークに立ったときには既にオキノ耳は見えなくなってしまった。

Photo5 オキノ耳
肩ノ小屋へ引き返すと既に先行者が2名、都合4人で肩ノ小屋での山談義で一夜を過ごした。

Photo6 ガスの中に肩ノ小屋がかろうじて見える
19日
同宿者の音で目覚めて外を見るが強風とガスで視界は限りなくゼロ。外に出ても風を避ければ寒さは殆ど感じないので気温はおそらく-10℃まではさがっていない。しかし風速15~20mくらいの風で体感は寒かった。
今日は下山だけなのでロープウエーが動き出す時間までに降ればよいと思っていたが朝食を摂りノンビリしていても視界は改善されず。

Photo7 肩ノ小屋出入り口と小屋前の鐘
装備をつけて何度か小屋の外に出てみるが風も依然として強く前日のトレースは全く消されてしまっていた。
小屋の外にテント泊をしていたパーティが出発したのでそれを追って8時に小屋を出たが先行パーティのトレースも風で直ぐに消されてしまい、GPS頼りで下山開始。
ガスでホワイトアウトし方向感覚が無い山頂直下の開けた緩斜面で西黒尾根へ乗り間違わないように注意深く方向を定め天神尾根方向へ進み、左側の西黒谷へ落ち込む断崖を避けるように右寄りに下降すると一瞬ガスが動き”天狗のザンゲ岩”「の黒い影が見え出し一安心。

Photo8 ホワイトアウトの中で“天狗のザンゲ岩”が見えてきた
天狗のザンゲ岩を右から巻いて尾根を外さないように降るとだんだんガスが薄くなり”天狗の溜まり場”の岩影が現れどうにか難所を通過。

Photo9 尾根の下のほうに“天狗の溜まり場”の黒い岩影が見えてきた
天狗の溜まり場まで来るとさらにガスは薄れ風も弱まったので一休みしていると次第に天神尾根の全容が見下ろせるようになってきた。
ここからか左に西黒尾根、右にオジカ沢の頭へと登る谷川主稜線の展望を楽しみながら熊穴沢避難小屋まで下って一休み。
昨晩同宿したベテランの山写真家さんの話によると
谷川岳がいくら深い雪に覆われても”天狗のザンゲ岩”と”天狗の溜り場”の岩は雪の上に黒い姿を現しているとのこと。
ホワイトアウトしたときには動かず、一瞬のガスの切れ間を待って岩を見つければ無事下山できる。
天狗の溜まり場まで降りれば尾根を外すことは無い。まさしくその通りであった。
ホワイトアウトでの西黒尾根への乗り間違い、左寄りでの斜面下降による西黒谷への転滑落事故がかなりあるらしい。
熊穴沢避難小屋から降ってくると始めて登ってくる登山者と遭遇。降るにつれすれ違う人が多くなってきたがやはり月曜日で昨日の比べかなり少ない。
中にはザックに旗竿を装備したパーティもいて山頂の様子を聞かれ、振り返って見上げる山頂は未だ雲の中にあった。
途中分岐から巻き道を避け尾根の稜線を登り返しスキー場の上にピークで小休止し
、

Photo10 天神尾根の小ピークから天神平を見下ろす
スキー場の境界ロープに沿って降り天神平駅へと戻った。
天神平駅から見上げても小屋を出た頃に比べれば薄くなったとは言え依然山頂には雲が懸かりさらに谷川岳の向こう側では雲が猛スピードで流れていた。
快適な雪山歩きと日の入り日の出の景色を期待していたが残念。
天候に恵まれれば1日で十分絶景を楽しめる谷川岳であるがわざわざ重いザックを担いでの山頂泊のおかげで天候が急変しやすい”魔の山”谷川岳の片鱗を体験することが出来た。貴重な山体験が出来有意義な山行であった。
出かける前の天気予報では当日翌日は高気圧が上空をスッポリ覆って好天となるはずであったが下山してみれば高気圧が2つに分かれて天候が悪化したことがわかった。出発前にひょっとしたらとは思っていたが・・・・
目玉低気圧による天候悪化は多くの山岳事故の原因になっているので有名であるが、高気圧の分裂による天候悪化も然り。実体験を通してよい勉強をした。