高原山 釈迦ヶ岳 鶏頂山

0御岳山釈迦ヶ岳中岳_8506
Photo0 鶏頂山山頂からの御岳山 釈迦ヶ岳 中岳
記録
日程:2018,04,27

メンバー:安田
04/27天候 曇り :
コースタイム:大間々駐車場(5:55)→やしおコース分岐(5:57)→ミツモチ(6:47~6:55)→見晴コース登山口(7:30)→八海山神社(8:03~8:14)→矢板市最高点(8:21)→剣ヶ峰(8:33)→釈迦ヶ岳分岐(9:37)→釈迦ヶ岳山頂(9:42~9:57)→御岳山(10:29)→藤原コース分岐(10:35)→鶏頂山山頂(10:59~11:16)→釈迦ヶ岳分岐(12:12~12:19)→剣ヶ峰分岐(13:21)→八海山神社(13:41~13:48)→大間々駐車場(14:31)
行程18.7km 累積標高1438m     ルートマップは ここ です。

日留賀岳から眺めた雪を戴いた高原山の山容が印象的だったので登って見たいと思っているうちに雪が消えてしまった。しかしこれから花の季節を迎えるということなのでその前に様子見を兼ねて出かけた。
東北道の矢板西那須野の辺りから西のほうに見える高原山は鶏頂山・釈迦ヶ岳・中岳・西平岳などの山々の総称で今回は北東部の裾野の八方ヶ原からミツモチ・鶏頂山・釈迦ヶ岳を歩いた。

東北道矢板ICで降りてすぐに左折、県道30号矢板那須線を那須方面にしばらく進んで泉交差点で左折。県民の森、山の駅高原の看板に従って道なりに進み、山の駅高原の少し手前で左折して道なりに登って行き止まりが展望台やトイレもある大間々の駐車場。大間々の駐車場まで道は全て舗装路。
1大間々駐車場_8473
     Photo1 大間々駐車場 正面の道を”やしおコース“へ進みます

大間々駐車場から”やしおコース”へ進むとハイキンコースは降り始め、すぐに山襞をトラバースするようになった。まだ早朝で日差しも弱く道の両脇にはカタクリの花が閉じたままうなだれている。漸く緑の新芽が出だした斜面の横切る道を歩いていると前方にアカヤシオが咲いているのに気付いたがトラバース道はなかなか花のところまでたどり着かない。やがて斜面の傾斜が緩むと道はアカヤシオを左右に見ながら進むようになり大丸あたりからはアカヤシオの木が増してきた。
2アカヤシオ_8478
     Photo2 アカヤシオ 尾根に生えている西上州の潅木のような木に比べると大木

緩斜面を降ると展望台のあるミツモチに到着。
3ミツモチ展望台_8482
     Photo3 ミツモチの展望台

展望台に登ってみたが南に広がる山麓は靄が掛かってハッキリしない。
展望台から降りて少し降るとベンチやテーブルのある広場に出てUターン気味に折り返し、木の枝越しに時折見える釈迦ヶ岳を左に見て歩きやすい林道(青空コース)を戻った。
4西平岳中岳釈迦ヶ岳_8484
     Photo4 青空コース途中からの西平山 中岳 釈迦ヶ岳

大間々近くまで来ると八海山神社への登山道(見晴コース)入口があり、ここで左折して山道を八海山神社へと向かった。

見晴コースは始めは自然林の中を登って行くがやがて尾根道となり左側(西側)の展望が開けてくると八海山神社に到着。
5八海山神社_8487
     Photo5 八海山神社 大間々からの見晴コースと林間コースはここで合流

風が出てきたので祠横の石積みの陰で休憩後剣ヶ峰を目指して進み樹林の中の矢板市最高点(1590m)を通過すると程なく剣ヶ峰への分岐に差し掛かった。地図では剣ヶ峰を越えるものだと思っていたがここで右折。分岐から登るとすぐに剣ヶ峰山頂であった。
6剣ヶ峰山頂_8490
     Photo6 剣ヶ峰山頂

剣ヶ峰は名前から想像すると尖った岩峰かと思っていたが樹林に囲まれた展望が無い山で登山道の途中にある小ピークといった雰囲気の山頂がなだらかな山であった。
分岐まで戻り良く歩かれて踏跡が濃い道を進み、アップダウンを繰り返すうちに登り勾配が増してきてロープが登場、雨水で侵食された道を登ると釈迦ヶ岳山頂への分岐に出た。
分岐から釈迦ヶ岳山頂を目指すとすぐに登山道に残雪が現われたが踏跡を外さなければ踏み抜くことも無かった。
7鶏頂山残雪_8504
     Photo7 釈迦ヶ岳山頂直下の登山道残雪

釈迦ヶ岳の山頂広場からは靄で薄らと姿が解る日光の山々や麓の塩谷方面が見渡せたが北方の日留賀岳や大佐飛山・那須方面は木の枝越しにしか見ることが出来ない。
8釈迦ヶ岳山頂_8496
     Photo8 釈迦ヶ岳山頂 広場の一隅には釈迦如来の石像も(写真右隅)

広場の一隅に釈迦如来の石仏のある山頂から分岐まで戻り、左折して鶏頂山に向かって進むと分岐からすぐに雪解け水でグチャグチャの泥から岩が飛び出した侵食された急勾配の道となった。
木の根ロープ岩を掴んで降り勾配が緩むと再び道は歩きやすくなり、南側が釈迦ヶ岳火山郡のカルデラの言われる火口壁の上の尾根道を登り返して道標の無い塩原コース分岐を過ぎると石祠のある御岳山。
9御岳山石祠_8510
     Photo9 何処が山頂か解りにくいが・・・登山道横に石祠

御岳山から降ってゆくと日光藤原方面から鶏頂山への登山道(藤原コース)と合流、更にコルで近道とも合流。
10鶏頂山_8502
     Photo10 鶏頂山 尾根南側の崩落が痛々しい

この辺りからは南側が馬蹄形のカルデラの火口壁だったようであちこちに崩落が見られた。

高原山は矢板・塩谷・日光・塩原と四つの行政区に跨っていて、鶏頂山は山頂にある鶏頂山神社の大鳥居のある日光藤原から、釈迦ヶ岳は塩谷方面から西平山中岳を経て、八海山神社は矢板の八方ヶ原からというようにそれぞれ道があり
鶏頂山へは大鳥居のある日光市藤原方面からの登山が距離・時間ともに短いので一般的なようだ。

更に尾根を進むと急勾配となり雪が残る侵食された急登の道を進み勾配が緩むと鶏頂山神社の社殿のある山頂に出た。
11鶏頂山山頂_8509
     Photo11 鶏頂山神社のある鶏頂山山頂 社殿の向こう側が広場

ここも日光や塩原方面の展望が得られるが釈迦ヶ岳同様北方の展望は木の枝越し。

帰路は鶏頂山からか来た道を八海山神社まで戻り、今度は林間コースを降って大間々の駐車場へ戻った。大間々の駐車場が近づくと花びらを朝は閉じていた花びらを広げたカタクリが散見されるようになった。
12カタクリ_8512
     Photo12 早朝は閉じていた花びらが開いたカタクリ

大間々駐車場周辺は牧場跡で季節になるとレンゲツツジが咲き誇るらしいが今はまだ硬い小さな蕾だった。



テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

秩父から奥多摩へ 熊倉山 酉谷山

0酉谷山山頂_8453
     Photo0 酉谷山(天目山) 山頂
記録
日程:2018,04,19

メンバー:安田
04/19天候 晴れ :
コースタイム:城山コース登山口(6:35)→H1170(7:56~8:06)→熊倉山(8:36)→シラカケ岩(9:07~9:22)→檜岳(9:41)→東大演習林分岐(10:18)→小黒(10:47)→酉谷山(11:10~11:28)→小黒(11:49)→檜岳(12:47~12:57)→熊倉山(13:50~13:59)→日野コース分岐(14:03)→笹平(14:26)→官舎跡(15:00~15:08) →三ツ又(15:18)→日野コース登山口(15:36)→三ツ又林道分岐(15:51)→城山コース登山口駐車場(16:00)
行程16.6km 累積標高1986m     ルートマップは ここ です。

東京都と埼玉県の境界にある長沢背稜は南側は奥多摩、北側は秩父で越えるルートはいくつかある。
奥多摩側は日原までバスが入り込んでいるが秩父側は秩父鉄道のみでいささか不便なので、以前から長沢背稜越えをしてみたいと思っていたが、自宅から取り付きまでと下山後後に帰宅するのにかかる時間が長く、その上歩行距離も長いので今まで躊躇していた。長沢背稜にある避難小屋利用という方法もあるが・・・・・
縦走ではなく片側からのピストンを2回すれば縦走としてルートが繋がるのでそれも良いかもしれないと考え、青葉が繁ってしまうと見通しが利かないので登山適期は落葉した晩秋か青葉以前の季節なのでここで逃すと次のチャンスは年末になってしまうということで出かけることにした。

奥多摩側は以前良く歩いたことがあい酉多に山にも何度か登っているので今回は秩父側から思い、熊倉山から長沢背稜の酉谷山(天目山)を目指した。
こうすれば一応踏破したルートが奥多摩から秩父まで繋がる。

いつものようにR299で正丸峠を越えて秩父市内に入り、左折してR140を甲府方面に進んで秩父鉄道の武州日野駅手前の荒川中学校入口交差点で左折、しばらく走って熊倉山城山コース登山口の駐車場に車を停めた。

道路反対側にある登山口から入山すると
1城山コース登山口_8432
     Photo1 熊倉山城山コース登山口

すぐに植林の中の急斜面登りが始まり良く踏まれた九十九折れの登山道で高度を稼いだ。前日までの雨で濡れた泥道は良く滑り、下降には歩きたくないような登山道を進むとH1080を過ぎた辺りから岩場が出てきた。
道標No5で一休みした後はアカヤシオの花が目につくようになりやがて日野コースとの分岐を過ぎ急登を登ると熊倉山山頂に到着。
2熊倉山山頂_8438
     Photo2 熊倉山山頂

山頂を越えいろいろな注意書きの横から酉谷山への縦走尾根に突入。踏跡はしっかりしているが岩場に差し掛かると岩の割れ目には泥、コケ、落ち葉が詰まり何処を登るか戸惑う。昔は良く歩かれていたようだが今は人が少なく土の上の踏跡に対して岩場は歩かれた跡が殆ど無かった。
岩を巻くのか登るのか状況判断しながら進むと宗屋敷尾根への分岐がある頂笹山山頂に到着。更に尾根を直進し前方の木々の間から展望が広がりそうな岩尾根を進むとシラカケ岩の上に出た。
3長沢背稜方面_8446
     Photo3 シラカケ岩先端から見えるアカヤシオ越しの都県境の長沢背稜の山並み

アカヤシオの咲く露岩上で休憩を取ると両神山の右には再び雪化粧で白くなった浅間山が見えた。
4両神山と浅間山_8444
     Photo4 両神山と再度雪化粧した浅間山

シラカケ岩から少し戻り、左側に岩を巻き降る薄い踏跡を辿ってシラカケ岩の基部に降り立って再び縦走尾根を進むうちに次第に岩が少なくなった。

木々に囲まれた見通しの無い尾根を進むと道の両側にアセビが目立つようになり、登山道に伸びた枝を掻き分けて進むと檜岳山頂に到着。
5檜岳山頂_8460
     Photo5 三角点だけで展望が無い檜岳山頂

展望が無いのでそのまま通過し、帰路は嫌だなーと思いつつ東側植林帯、西側広葉雑木林の急斜面を降ってコルから登り返すと周囲の状況は一変し、なだらかな斜面の雑木林となってきた。
広くなった尾根では踏跡が薄くなって遂には解らなくなった。岐路では迷いそうだと思いつつ、とにかく標高が高いほうへと進むと東大演習林の看板が現われた。
6東大演習林分岐_8449
     Photo6 東大演習林分岐

ここで進路を左にとって進むうちに林相は針葉樹になってきて突然現われたロープに導かれるまま急登を登り詰めると鬱蒼とした小黒に到着。
7小黒_8451
     Photo7 小黒

小黒から降ると再び雑木林の尾根となり苔むした小岩や倒木を越えて登り詰めると酉谷山山頂に出た。
0酉谷山山頂_8453
     Photo8 酉谷山(天目山)山頂

奥多摩方面はまだ青葉が無く、陽光が降り注ぎ爽やかな微風も吹き気持ちよい。眼下に見える奥多摩の倉沢谷や日原方面を展望しながら休憩を取り復路を確認したが・・・・
酉谷山山名標柱横から入る熊倉山への道は長沢背稜縦走路に比べると非常に薄く、熊倉山方面への指導標も無いので非常に解りにくい。
歩く人も少なく都県境でもあるし・・・よほど注意して探さなければ奥多摩から秩父へ抜けるのは大変だ。

酉谷山からは往路をピストンで途中檜岳での休憩を挟んで熊倉山まで戻り、熊倉山から少し降った城山コースと日野コースの分岐から
8城山コース日野コース分岐_8462
     Photo8 日野コース城山コース分岐

今度は日野コースに入った。

分岐からしばらくは植林の中の九十九折れの道を降り、一旦勾配が緩むと笹平、すぐに水場への分岐を過ぎ延々と続く植林帯から沢沿いの道になると官舎跡に出た。
官舎跡で休憩後尾根末端を回りこんで隣の谷を降ると沢が合流する三ツ又に出た。
9三ツ又渡渉点_8467
     Phot10 三ツ又

木橋が朽ちて落ちてしまっているので石飛びで渡渉し右岸を降ると今度は道が左岸へ移るといった具合で何回か渡渉を繰り返すとやがて左岸の上方に三ツ又林道のガードレールが見えてきた。朽ち果ていつ落ちるとも解らない2箇所の木橋を慎重に渡って階段を登ると三ツ又林道終点(日野コース登山口)に出た。
10三ツ又林道終点_8469
     Photo11 三ツ又林道終点 日野コース登山口

ここから砂利道の三ツ又林道を歩き、三ツ又林道分岐から舗装された市道に出て城山コース登山口まで登り返して駐車場へと戻った。

周辺の山j丁度山桜があちこちで咲き乱れていたが写真に撮ると周囲の若葉に埋もれ判別しがたい。やはり山桜は実際に肉眼で見てみないとダメですね。



テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

西上州上野 諏訪山

0ミツバツツジ越しの諏訪山_8421
     Photo0 湯ノ沢の頭手前の尾根で漸く姿を現した三笠山と諏訪山 
記録
日程:2018,04,13

メンバー:安田
04/13 天候 晴 :
コースタイム:登山口駐車場(7:54)→堰堤(8:12)→湯ノ沢の頭(9:26)→避難小屋跡(10:05)→三笠山山頂(10:36~10:56)→諏訪山山頂(11:19~11:32)→三笠山山頂(11:54~12:03)→湯ノ沢の頭(13:08)→登山口駐車場(14:16)
行程11.6km 累積標高1405m     ルートマップは ここ です。

展望が無い樹林帯の長い山歩きしかもピストンとなる山にはなかなか出かけてみようという気持ちにならないが,葉が繁る前なら山腹に咲く花を追って歩けるのではないかと思い立ち諏訪山に出掛けた。目的地まで道は舗装、駐車場もしっかりあってわかりやすいというのも一因。

西上州には諏訪山が2座ありそれぞれを区別するため神流町の志賀坂峠近くの諏訪山は志賀坂諏訪山、上信国境に近い上野村にあるほうを上野諏訪山と区別している。今回出かけたのは後者の上野諏訪山。

おなじみのR299を佐久方面に走り、”川の駅上野(上野村ふれあい館)"を過ぎた分岐でR299と別れぶどう峠方面に進んだ。次に出てくる案内板に従って"上野ダム、御巣鷹の尾根方面へ左折しトンネルを2つ通過すると左側に諏訪山登山口の標識がある広い駐車場がありそこに車を停めた。
ただしこの駐車場、広いが道路とはガードレールで仕切られガードレールの隙間から入り込むようになっているので快適な道路をボヤッとして走っていると通り過ぎてしまう。

駐車場の隅から見える赤い鳥居を目指して下降、さらに下に見える橋を目指して踏跡を追い大神楽沢を渡ると諏訪山登山口の案内板が立っていた。
案内に従って大神楽沢と合流した神流川沿いに進み、隣の湯ノ沢に沿って黒い水道管が施設された高巻きの登山道を進むとやがて沢床に降りその先に堰堤が現われた。堰堤は初めて見る様式で鉄枠の中に石が詰め込まれたもので"鋼鉄枠石止”というらしい。
1鋼鉄枠石止_8427
     Photo1 湯ノ沢の鋼鉄枠石止(堰堤)

堰堤を越えると沢床歩きとなるが目印テープが在るものの岩ゴロゴロで歩きにくい。木橋を渡ったり渡渉を繰り返したり、右岸にある桟道を登ったりと沢を詰めると二俣に出た。
2桟道_8425
     Photo2 湯ノ沢左岸の桟道

水流がある左沢を飛び石で越えて右沢右岸を少し進むとやがて水は涸れ苔むした岩の沢地形となった。このあたりまでくると荒れていた登山道も漸く踏跡がしっかりした登山道になった。両側の斜面に咲くミツバツツジを見ながら進み湯ノ沢右岸の岩壁基部部を歩く頃には雑木林は眩しいほどの緑の若葉となってきた。
3若葉が目立ちだした_8422
     Photo3 西日を受ける右岸の岩壁付近には若葉の緑が目立ちだした

沢上部の急勾配につけられた九十九折れの登山道を登り詰め、漸く尾根に乗ると木々で展望は妨げられもののあちこちにミツバツツジが咲き乱れその後ろに諏訪山が姿を現した。

尾根に乗ったところで左折し少し登って湯ノ沢の頭に出ると楢原からの道と合流し、
4湯の沢ノ頭_8393
     Photo4 楢原からの道と合わさる湯ノ沢の頭

途中の小ピークのほとんど巻いて通過するアップダウンの少ない登山道を進むと屋根が敗れ崩れがかった避難小屋跡にでた。
5廃小屋_8396
     Photo5 避難小屋跡

標高が上がったこの辺りの雑木林の斜面にはまだ緑の若葉は見られず、色物といえば時折現れるミツバツツジの花のみ。

避難小屋跡を過ぎるとすぐに最初のロープが現われ次いでアルミ梯子を2箇所越えると
6最初のアルミ梯子_8399
Photo6 アルミ梯子

眼前に三笠山が姿を現した。
7三笠山_8400
     Photo7 モッコリした三笠山 ここから急登暖連続

鉄梯子を登り、木の根に掴まりながら急登を登り西側に巻き上がると明るい岩場基部に出た。ここを一気に登って露岩の上に社が建つ三笠山山頂に到着。
8三笠山山頂_8413
     Photo8 三笠山山頂

吹き抜ける風はまだ冷たいが陽光は燦燦、アカヤシオと上信国境に山々や西上州の山並みの展望を棚しみながら休憩し、
9三笠山山頂からの諏訪山_8405
     Photo9 諏訪山はもうすぐ

一旦岩場を降ってコルに降り立ち諏訪山を目指した。
10三笠山山頂直下のロープ場_8414
     Photo10 三笠山からの降りの岩場

ロープが設けられた岩のヤセ尾根を伝って登り返すと樹林に囲まれ周囲の展望が無い諏訪山山頂。
11諏訪山山頂_8415
     Photo11 樹林に囲まれ展望が無い諏訪山山頂

踏跡は薄いもののこの時間ならブドー沢ノ頭、滝谷山へと続く尾根に進んでみようかと一瞬思い浮かぶが・・・・・地形図を見ると滝谷山あたりに降れそうなところもありそうだが、駐車場へ戻るまでの道路歩きが長くその間には長いトンネルもあるので断念。

展望の無い諏訪山山頂から引き返し三笠山山頂で再び休憩。登ったことのある山でも見る方向が違えば姿が変わってしまい山座同定を試みるも???
三笠山山頂からは往路を駐車場に戻りピストン山行を終えた。




テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

西上州 夜叉の瓔珞 (やしゃのようらく)

0夜叉山アカヤシオ_8381
     Photo0 夜叉山の瓔珞(アカヤシオ) 
記録
日程:2018,04,09

メンバー:安田
04/09 天候 晴 :
コースタイム:瓔珞橋(8:44)→お天狗様(9:04)→第3展望台(9:21~9:33)→第5展望台(9:59)→持倉越(10:31)→境沢ノ頭(10:43~10:52)→南小太郎山(11:18)→白髪山(11:50~12:02)→杖植峠(12:27)→萱の平分岐(13:01)→H1140(13:26~13:34)→南小太郎山登山口萱の平口(13:40)→お天狗様(13:52)→夜叉山(14:00~14:17)→瓔珞橋(14:39)
行程13.1km 累積標高1277m     ルートマップは ここ です。

昨年の春 サス尾根 を歩いたとき、稜線上のみならず谷間の斜面にもアカヤシオが咲いていた。帰宅後調べてみると隣の尾根の夜叉尾根にも登山ルートがあることがわかり、アカヤシオが咲き乱れることを知ったので一年越しで訪れた。

夜叉の瓔珞の”夜叉”は南小太郎山の夜叉尾根あるいは尾根末端にある夜叉山のこと。一方アカヤシオのことを神流町では”瓔珞(ようらく)”、隣の南牧村では”ヒトツバナ”と呼ぶらしい。従って"夜叉の瓔珞"とは夜叉山あるいは尾根一帯に咲くアカヤシオのことを言います。

R299で秩父から志賀坂峠を越え神流川の古鉄橋を渡るとすぐにT字路でR462と合わさる。上野村方面に左折し中里合同庁舎前を通ってすぐの東福寺川を渡ったところで右折し七久保橋倉林道に入った。舗装された林道を道なりにしばらく進んで高度を上げ、尾根を回り込んで降りに差し掛かると境沢川の瓔珞橋に到着。橋の畔の小スペースに車を停めた。
1瓔珞橋_8320
     Photo1 七久保橋倉林道 瓔珞橋

瓔珞橋を渡り左側の荒れた林道に入り、枝打ちされた杉の枝や小岩の散乱する九十九折れの道を登って行くと”お天狗様"に到着。
2お天狗様_8322
     Photo2 お天狗様"の社 木製の天狗面がある

更に少し進むと左に南小太郎山・持倉越方面の道標にある分岐に出た。ここから山道に入るとすぐに南小太郎山と持倉越の分岐。
周回してここに戻る予定であるが先ずは直進して持倉越方面に進んだ。
薄暗い植林の斜面をトラバースする薄い踏跡を辿ると枝尾根先端の第3展望台に到着。芽吹き前の樹林の中にアカヤシオ(瓔珞)が咲いていたが目を見張るほどでもなかった。境沢川の谷の対岸の斜面にも咲いているのがわかるが小枝と伸び始まった冬芽の表皮の色が山全体を支配しその中に花の色が埋もれている。

休憩後枝尾根基部に戻り更に薄い踏跡を進むと第4展望台でここも第3展望台同様。先に進むうちに踏跡は更に薄くなり遂には消えてしまったが斜面をトラバースして進むと水流のある沢に出た。
3二俣_8331
     Photo3 二俣の沢

水量がないので沢の二俣の出合を渡渉すると行く手に岩と泥の急斜面の枝尾根が立ちはだかった。
トラバースが困難なので枝尾根行け根の斜面を登って枝尾根上に出ると第5展望台だった。踏跡が解らなかったので直登してしまったがかつてはもっと楽な登路があったのであろう。

第5展望台からすぐに幅の狭い崩落地が現われた。木に掴まって対岸に上がると薄い踏跡が出てきたので辿ると多数の凹地形出合に出た。枝尾根凹地ともにザレているので右に回りこんで上部に空が見える凹地を探して登りつめると持倉越に出た。
4持倉越_8338
     Photo4 持倉越

持倉越は栗原山と境沢ノ頭の稜線上のコルで、サス尾根を歩いたときの見覚えがあるがそのときに歩いた大栂尾根への巻道は昨年より更に解りづらくなっていた。

持倉越で左折し南小太郎山目指して尾根を進むとすぐに境沢ノ頭の岩場に出た。
5境沢ノ頭岩場_8339
     Photo5 境沢ノ頭への岩場 福数人ならロープがあったほうが良さそう

岩壁を登り境沢ノ頭に出ると潅木があるものの眼下の展望が開け、周辺はアカヤシオが5分咲き。風で花が揺れるので写真は難しいが陽射しポカポかで休憩には最適。岩場を通過しなければならないので訪れる人が少ないらしく足跡も見当たらなかった。
6境沢ノ頭山頂_8340
     Photo6 境沢ノ頭 周囲はアカヤシオ

境沢ノ頭から南小太郎山目指して膝丈のササの中を進むと耶ガレ勾配が増して急登となり、少し右に回り込んで登りきると大栂尾根に出た。
大栂尾根に乗って左折し、登り詰めると樹林で展望が無い南小太郎山山頂。
7南小太郎山山頂_8345
     Photo7 展望が無い南小太郎山山頂

白髪山目指して進むと南子太郎山から薄い踏跡が現われ、神流トレイルランのコースがある萱の平分岐以降は歩きやすい道となり、南小太郎山分岐、杖植峠(てたてとうげ)分岐を経て白髪山山頂に到着。
8白髪山山頂_8350
     Photo8 ここも展望が無い白髪山山頂

休憩後、予定には無かったが更に進んで御荷鉾スーパー林道を見てみようと思い立ち林道に出てみると路肩に残雪があった。林道は現在冬期通行止めで開通するのは4月20日らしい。
林道に飛び出した地点は藤岡市、杖植峠方面に進むとすぐに下仁田町、チョット歩くと神流町に入ったので、御荷鉾スパー林道が稜線を縫うように進んでいることが道路の境界標識から解った。途中下仁田の町が眼下に見えたにはビックリ。

白髪山の北を巻くように御荷鉾スーパー林道を進み、杖植峠(つえたてとうげ)手前の南側の擁壁が切れところで左折して林道支線に入るとすぐに行き止まり広場となった。
9杖植峠作業道分岐_8357
     Photo9 杖植峠 南側の擁壁画途切れたところから林道視線に入る

杖植峠分岐で杖植峠への道があったことを思い出し、広場奥から薄い踏跡に突入するとすぐに崩落地が現われたがその先にも踏跡があったので、崩落地をトラバースしてササの中を進むとすぐに踏跡は消えてしまった。先の進むと道跡が現われたり消えたりしたがこのまま進めば分岐に出ると思い小沢を横切り、白髪山の岩壁の基部を進むうちに前方に稜線のコルが見えてきた。
コル寸前で踏まれた跡は無いがハッキリした道跡に出たのでそのまま進むと往路で通過した杖植峠分岐に出た。

ここまでのルート上のトレイルランコース以外の重要ポイントでその地点を示す小さな看板が出てきたが、その間の道は土砂や植物で消えていたので殆ど歩かれていないようだ。しかし地図を頼りに歩けば崩落地を除いて危険なところは無い。

杖植峠分岐からトレイルランコースを辿り南小太郎山分岐で右折、落ち葉が敷き詰められたなだらかな斜面の中の道を
10トレイルランコース_8365
     Photo10夜叉尾根のトレイルランコース

途中で休憩を取って南小太郎山登山口萱の平口まで降った。
11南小太郎山登山口萱の平口_8368
     Photo11 南小太郎山登山口 萱の平口

トレイルランコースは林道を降って行くが登山口萱の平口から2.30m進んで再び山道に突入。今ではかなり荒れているが林道が出来るまでは登山道だったと思われる凹状の道を降ると、往路で通過した南小太郎山と持倉越の分岐に出て周回は終わった。

来た道を”お天狗様”まで戻り、今度はお天狗様の向かいにある大岩から夜叉山に向かって右折。
12夜叉山取り付き分岐_8372
     Photo12 お天狗様の向かいにある夜叉や目への取り付きの大岩

大岩を登って越えるのかどうか解らなかったので右側にあった夜叉山林道の看板にしたがって薄い踏跡を辿って岩の基部を進み尾根のコルに近づいたところで尾根上に上がり、さらに進んで再び現われた岩を松の根を使って越えると岩のヤセ尾根に出た。
ヤセ尾根の両側はピンクのアカヤシオ満開、素晴らしい!
13夜叉山アカヤシオ_8375
     Photo13 夜叉山の瓔珞(アカヤシオ)

アカヤシオの花を堪能しコルまで戻ると大岩を巻き降る踏跡を発見、辿ると”お天狗様”前に戻らず、瓔珞橋への下山路の途中に出たのでそのまま降り瓔珞橋へと戻った。




テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

物語山 周回

0物語山西峰_8309
     Photo0 物語山西峰山頂 アカヤシオ満開 
記録
日程:2018,04,04

メンバー:安田
04/04 天候 晴 :
コースタイム:サンスポーツランド駐車場(7:23)→小坂生活改善センター(7:36~7:41)→林道終点広場(8:57~9:06) →尾根下降点石標476(9:15)→P970 (9:57~10:03)→分岐ピーク(10:40~10:49)→崩落スラブ(11:18)→P980Ⅰ(11:45~11:53)→P960(11:53)→P980Ⅱ(12:30~12:34)→物語山東峰(113:17)→物語山西峰(13:32~13:52)→コル(13:55)→林道終点(14:47~14:22)→サンスポーツランド駐車場(14:59)
行程12.1km(自転車を除く歩行区間) 累積標高1323m     ルートマップは ここ です。

このところの高温で今年は桜の見ごろが早く、車で走っていてもそこかしこで目に入る。山の麓で桜が咲けば山はそろそろアカヤシオが咲きだす頃と思い偵察に出かけることにした。アカヤシオ目当てでは咲いていなかったときに残念なので、花がなくても山歩きが堪能できしかもある程度周囲の地形的が解っていて更に未踏なところという幾つかの条件を満たしているのが西上州物語山。
一般道のハイキングコースの往復ではなく、物語山を周回した。

上信越道の下仁田ICからR254を佐久方面に進み荒船湖入口で左折、橋を渡ってすぐ右側のサンスポーツランドに車を停めた。
1サンスポーツランド_8319
     Photo1 桜満開のサンスポーツランド駐車場

サンスポーツランド駐車場は物語山登山口が近いので利用者が多いらしいが桜満開にもかかわらず停まっている車が無かった。

サンスポーツランド駐車場から自転車で秋葉山登山口のある馬居沢集落を目指して移動。途中の小坂生活改善センターに自転車をデポして
2小坂生活改善センター_8274
     Photo2 小坂生活改善センター 前の駐車スペースがあり自転車回収に好都合

馬居沢に沿って林道(とはいっても集落を抜けるまで舗装道路)を進むと、集落中ほどから正面に見える秋葉山の山頂付近には遠目でもそれと解るアカヤシオのピンクの花が咲いていた。
3秋葉山_8275
     Photo3 写真では見にくいが山頂付近にアカヤシオ

秋葉山登山口の目印となる不動明王を過ぎ、荒れた林道を進むと終点の広場に到着。
4林道終点広場_8280
     Photo4 林道終点の広場 ズリズリの斜面を登る

広場で休憩を取り登り易そうな小尾根を選んで適当に登ると石標476のある縦走尾根(鹿岳から木々岩峠、ゴシュウ山を経てトヤ山、毛無岩に至る)のコルに出た。以前馬居沢集落から登り、木々岩峠から縦走路を歩いてコルから林道に降ったので今回は逆にたどってきた。馬居沢集落から縦走尾根に乗るルートとして最短であるがネット上で見かけないし、今回も足跡は無かった。

コルから歩きやすい縦走尾根を進み、どこが縦走路か解らないような急登を登りきると再び歩きやすい尾根道となった。尾根上は落ち葉もなく乾いた地面が露出しているが両側ともに木の枝で視界が遮られ周囲の山も見渡すことが出来ない。
図根点の石標を追って幾つか小ピークを越えるとやがて乾いた苔がのった岩のヤセ尾根となり注意深く登ると
5ヤセ尾根_8289
     Photo5 乾いた苔がのる岩のヤセ尾根

縦走路分岐(物語山への尾根の分岐)のピークに出た。
6縦走路分岐ピーク石標_8290
     Photo6 縦走路と物語山への尾根の分岐ピーク

分岐ピークへはどこが登山道だか解らないので登り詰めてしまい、木の枝越しに漸く周囲の地形から分岐ピークとわかったが、青葉が繁る季節では標識が無いのでかなり解りがたいと思う。
分岐ピークから薄い踏跡らしきものに従ってトヤ山方面に降ると目印のテープがあったので縦走路はピークを通らないようだ。
目印から薄い踏跡を辿って分岐ピーク西側を書くように進むとやがて荒船湖上流の沢に落ち込むような緩斜面となり、トラバースして尾根のコルを過ぎると前方に一本岩が現われた。
7一本岩_8294
     Photo7 一本岩 ルートの正誤を判断する良い目印になる

西側を巻き降ると今度は遥か下まで続くスラグの崩壊が出てきた。
8崩落スラブ_8297
     Photo8 遥か下まで続く崩落スラブ 遠くに見えるのは荒船湖です

スラブの狭いバンドを渡り樹林の中を降ると再び快適な尾根歩きとなった。
分岐ピーク手前のヤセ尾根、分岐点の発見、スラブトラバースが今回のルートの核心部だろう。

スラブのトラバース以降はアップダウンを繰り返すが、小ピークからは尾根が派生しており今度は進路の判断が難しくなった。
小ピークから荒船湖側への派生尾根は落ち葉の堆積もなく路面が出ていて一見歩きやすそうだが、進路のほうは落ち葉に覆われた急斜面くだりとなるところが多々あった。
9 P980Ⅰ_8299
     Photo9 P980Ⅰ歩きやすそうなので直進すると・・・物語山への尾根から外れます

小ピーク上ニ出るたびに休憩ついでに地図を確認しながら進むと、
10秋葉山_8303
     Photo10 尾根の視界が開けて右を見ると秋葉山 登山道途中の岩窟が見えます

やがて隠れていた物語山が見えてきた。
斜面を登り物語山東峰の道標の後ろから一般道に出て合流、すぐに東峰山頂に出たが雑木林の中で展望なし。
引き返して降ると東峰と西峰の分岐のコルに出た。すぐ目の前に見える西峰目指して直進すると北方の展望が開けた西峰山頂に到着。
11浅間隠山裏妙義方面_8311
     Photo11 浅間隠山から裏妙義方面の展望 白い残りものは無い

周囲は潅木帯でアカヤシオがほぼ満開。花を愛でながら休憩し、再び分岐のコルまで戻ってザレた九十九折れの一般道を下山。
メンベ岩取り付きを探しながら林道終点近くまで降ると話し声が聞こえてきて漸く本日始めての登山者に出会った。途中でメンベ岩を横から見て荒れた林道を降り、
12横から見上げたメンベ岩_8317
     Photo12 メンベ岩を横から見ると 板ではなくて一本岩のようだ

阿唱念の滝との分岐を過ぎると車を停めたサンスポーツランド駐車場出て周回を終えた。

縦走路分岐ピークから物語山までの尾根歩きはアップダウンの繰り返しで標高変化が少なく、葉が繁っていない今の季節でも木の枝で視界が遮られているので自分の位置確認が難しい。その上枝尾根も多いので進路確認は慎重に!

駐車場から車で自転車をデポした小坂生活改善ヘンター戻り、自転車を回収して帰途に着いた。

山を歩いているとこの季節としては薄着だったにもかかわらず暑かった。風が心地良いピークで幾たびか休憩を取ったが、帰宅後気温を確認したら麓の西野牧で28,7℃とのこと。まだ4月になったばかりですよ。夏なら涼しく感じる気温だが・・・・・まだ冬の体調なので暑い暑い。





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男鹿山塊 大佐飛山

0天空回廊_8257
     Photo0 大長山から見た大佐飛山 
記録
日程:2018,04,01

メンバー:安田
04/01 天候 晴 :
コースタイム:黒滝山新登山口登山口(5:15)→尾根分岐(5:37)→三石山(6:06) →サル山(6:46)→山藤山(7:28~7:42)→黒滝山(8:20~8:28)→西村山(8:48)→大長山(9:34~9:43)→大佐飛山(10:33~11:14)→H1800(11:43~11:49)→大長山(12:11)→西村山(12:48~13:02)→黒滝山(13:22)→山藤山(13:49)→H1470(14:01~14:12)→サル山(14:27)→三石山(14:46~14:52) →尾根分岐(15:17)→登山口(15:32)
行程18.8km 累積標高1963m     ルートマップは ここ です。

先日積雪のあるときにしか登れない男鹿山塊の大佐飛山を目指したが林道が積雪で通れず断念したが、彼岸が過ぎて雪が消えたとの情報で 大佐飛山にリベンジ した。

先日雪で車が進めなかった巻川林道から木の俣巻川林道に入り黒滝山新登山口近くの路肩に車を停めた。深夜に到着したが土曜日とあって既に数台の車があったが翌日には暗いうちから更に数台到着。登山中に知ったがすでに駐車していた車の人滝は山中テント泊だったようだ。

登山者が1名ヘッデンをつけて出かけて行ったが私は周囲が明るくなるのを見計らって出発。登山口のアルミ梯子を登り急登を一気に尾根の分岐まで登った。分岐で左折し三石山目指して尾根を進むと時折登山道に雪が出てきたが滑り止め無しで三石山山頂に到着。
ここからは雪庇の残骸が残っていて雪上のトレースを追うと突然ネマガリタケが現われ進路が阻まれたり、露出した夏道を進むと突然雪壁が現われたりととにかく歩きにくく、往路と復路でしばしば違う道となった。
1三石山からサル山への下降_8246
     Photo1 三石山を過ぎると雪庇の残骸が。基部を注意深く進む

やがてサル山に差し掛かる頃には雪が連続し始めたのでサル山から一旦降って登り返した山藤山山頂で休憩を取りながらアイゼン装着。山藤山から降って急登を登り返しダラダラ続く尾根を進むと黒滝山山頂に到着。
2黒滝山山頂_8250
     Photo2 黒滝山山頂 ここから樹林帯へ入る

黒滝山山頂は雪が消えていたが鴫内山から連なる尾根方面の雪庇上には濃いトレースがあった。先行者が確認したところ途中で消えていたらしく行って戻ってのコースミスの跡か。大佐飛山へのルートはここで北西に曲がるが暗い森林帯に入るので油断すると明るい雪庇上のトレースに引き込まれ間違いやすい。
大佐飛山から戻るとき確認したら黒滝山山頂を巻くように鴫内山方面に進むトレースがあったので、黒滝山新登山口や百村山方面からばかりでなく鴫内山から尾根伝いに来る登山者もかなりいるらしい。

黒滝山から降って登り返すと西村山に到着。この辺りから雪庇が現われだし、時折右手に見える那須の山々を見ながら緩やかなアップダウンを繰り返すと大長山山頂に到着。
3大長山山頂_8255
     Photo3 展望の無い大長山山頂

大長山山頂は樹林に覆われ展望が無いが少し先に進むと漸く雪の回廊(天空の回廊)が見え出すとともに大佐飛山が姿を現し、
4天空回廊_8256
     Photo4 雪の回廊(天空の回廊)

直射日光を受けて噴出す汗をぬぐいながら緩やかな斜面を降り登り返すと
5那須連峰_8259
     Photo5 右に那須の山々 朝日岳は褐色のガレ場が出ていた

大佐飛山山頂に出た。
大佐飛山頂もこれまで通過して来た山同様樹林で覆われ展望は無いが、
6大佐飛山山頂_8261
     Photo6 大佐飛山山頂 傍らにはテントが

積雪期にはテント適地になっていてテントが一張りあった。ここまでも緩やかな尾根途中にテント泊跡が散見されたので朝日に染まる雪の回廊を見るために泊まった人も多いいようだ。

山頂で休憩していると更に先へ進んで少し降ると展望箇所があるとのことだったので
7展望箇所_8264
     Photo7 大佐飛山山頂を越えたと南面が開けた展望箇所

移動するが見えるのは高原山方面のみ。
8高原山方面_8262
     Photo8 霞んでいる高原山
先日登った日留賀岳や男鹿山塊の盟主男鹿岳はやはり樹林に遮られて見ることが出来なかった。

大佐飛山からは往路を戻り、
9大長山への登り返し_8268
     Photo9 大長山への登り返し 雪の回廊が続く

黒滝山山頂手前で少し逸れて鴫内山方面に進んでみるがすぐに黒滝山山頂に戻った。往路では適度に締まっていた黒滝山から降るころには雪も緩みだし、
10黒滝山から登山口方面_8270
     Photo10 黒滝山から登山口への尾根を見下ろす

先行者の踏み抜き跡も見られるようになってきた。サル山への登り返し途中アイゼンをはずし、露出している夏道を拾いながら三石山を経て登山口へと戻った。

今日は日曜日だったので沢山の登山者に出会ったが女性は1名のみ。やはり長距離長時間の山行となるので女性は少ないのか。
今週末は天候に恵まれ夜半の満月に近い月齢13日の月明かりに照らされた雪の回廊は素晴らしかったとか。一度体験してみたいものである。




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