稲含山・白髪岩(原三角測点を探して)

Photo0 白髪岩の原三角測点
記録
日程:2017,03,07
メンバー:安田
3/07日 天候 曇り時々晴れ
コースタイム:茂垣峠駐車場(8:20)→登山口(9:26)→稲含神社(9:03)→稲含山山頂(9:06~9:19)→尾根道復帰(10:05)→羽毛山(10:32~10:41)→物見山(10:55)→白髪岩(11:16)→尾根西端(11:20~11:33)→最低鞍部(12:29~12:35)→小岩峰(12:57~13:06)→稲含山山頂(13:20)→稲含神社(13:24~13:27)→秋畑稲含神社(13:43)→一の鳥居(14:02~14:07)→登山口(14:12)→茂垣峠駐車場(14:17)
行程9.1km 累積標高1156m ルートマップは ここ です。
ぼんやり地図を見ていたら"原三角測点"と書かれているのを見つけた。ネットで検索してみると三角点のご先祖様のようで現在確認されているのは3箇所だけらしい。そのうち一ヶ所が西上州の白髪岩にあるということで出かけてきた。
白髪岩に到達するには御荷鉾スーパー林道で赤久縄山の近くの杖突峠からと稲含山からの道があるらしいがどちらも途中からバリエーションルートなので登ったことの無い稲含山からの尾根歩きルートを歩いた。
甘楽町の小幡から舗装の一本道を進み、秋畑で右折し林道に入ると道が細くなるが稲含山登山口となる茂垣峠のほんの少し手前まで舗装が続く。
茂垣峠の駐車場に車を止め指導標に従って砂利道を登って行くと稲含山登山口が現れた。

Photo1稲含山登山口奥には赤鳥居が見えます
少し奥を見上げると赤い鳥居があり、それを目指して登って行くとやがて道はアイスバーンとなり稲含神社に到着。

Photo2 稲含神社
ここから折り返すように尾根を登って行くと展望が開けた稲含山山頂。360°の展望を楽しむがやはり靄が掛かって八ヶ岳や浅間山、榛名・赤城方面もスッキリしない。

Photo3 荒船山も靄で霞んでいる
山頂からこれから向う白髪岩への山並みを見定めて

Photo4 羽毛山・物見山・白髪岩へと連なる山並み
どこからバリエーションルートに入り込むかしばらく考えるが

Photo5 稲含山山頂 目印は???
ロープで塞がれた踏跡、その右にはピンクテープが下がった濃い踏跡があったので、ピンクテープに従うがやがてテープがなくなり今度は樹の幹に赤いペイントが表れた。
どうも方向的に少しずれているようであるがそのまま降ってゆくとやがてペイントもなくなりルートが怪しくなってきた。登り返すのも面倒なので丁度白髪岩に至る尾根ルートの途中の最低鞍部くらいの標高まで降りてしまったので左にトラバースすると両岸が岩落ち込んでいる沢地形に出てしまった。
地図によるともう少し降れば勾配が緩むので容易に沢地形を越えられると思い、少し降ってトラバースし尾根に上り返した。
尾根に出ると目印の布切れが下がっていたので無事に予定ルートに復帰。

Photo6 尾根道のルートに復帰
ここからはいろいろな目印が出てきたが往路は目印に従わず、尾根筋を歩き途中のピークを越えて行くことにした。
尾根進行方向正面を登って行くと羽毛山(1377m)のピークに出て、

Photo7 羽毛山山頂
そこから尾根を降って登り返すと今度は物見山(1461m)。

Photo8 物見山山頂
物見山からも忠実に尾根を辿り時折現れる残雪を登って行くと陽射しはあるものの樹林に覆われた白髪岩の尾根に出た。

Photo9 白髪岩の尾根 奥に“原三角測点”が見える
尾根の右手に目的の"原三角測点”は簡単に見つかった。
展望が無いのでさらに先へ進み、尾根西端に出ると潅木越しに御荷鉾山、正面には林道が白く直線状にトラバースしている赤久縄山。その向こうには赤岩尾根と両神山の姿も見えた。

Photo10 赤岩尾根と両神山
一休みして、帰路に着くが、今度は白髪岩から目印に従って稲含山に戻ることにした。
往路で登った物語山と羽毛山は西側を巻き、凍結した地面のスリップに気をつけながら歩いたら短い時間で最低鞍部に到着。

Photo11 最低鞍部付近から稲含山(左側)を見上げる
ここからは往路では歩かなかった道なので稲含山のバリエーション取り付きを確認すべく目印に従って尾根の急登を登り、岩を2つ越えると勾配が緩み岩尾根歩きとなった。途中小岩峰で休憩しさらに登って行くと、稲含山山頂の踏跡を塞ぐようにかけられたロープのところに出た。
やはり正解はロープだった。ピンクテープの濃い踏跡のほうは進入禁止の意味で張られたテープが劣化して切れ切れになっていたようである。
稲含山山頂から稲含神社まで戻り、アイスバーンに備えてチェーンアイゼンを着け、今度は秋畑稲含神社経由で下山。
ここも北斜面でしかもツヅラ折れの道、ところによってはロープを頼りに降り神社・ニの鳥居・神の水を経て一の鳥居でアイゼンを外し

Photo12 一の鳥居
左折して送電鉄塔の下を通って赤鳥居方面を目指し登山口へと戻った。登山口からはアイスバーンの中に現れた砂利路面を拾い歩きしながら駐車場へと戻った。
1時間ほど前に小岩峰で休憩していたときは陽射しで温かく麓の甘楽の市街まで見渡せたが、駐車場に戻ったときには風が吹き出し陽射しも陰ってチラホラ雪が舞っていた。
参考までに
原三角点で現在確認されているのは3ヶ所
雲取山 何回も訪れているが注目していなかった次回はきっちり確認
白髪岩
米山
今回訪れた白髪岩の原三角測點は
北東面 原三角測點
南東面 明治十五年十月
北西面 内務省地理局
南西面 刻み無し
角錐柱標石で上面には×印が東西南北方向の対角線