大ナゲシ 赤岩尾根

Photo0 大ナゲシからの赤岩尾根
記録
日程:2016,03,29
メンバー: Nさん、安田
3/29日 天候 晴れ
コースタイム:赤岩橋登山口(8:15)→赤岩峠(9:14~9:19)→大ナゲシ(10:07~10:28)→赤岩峠(11:19)→赤岩岳(11:56~12:14)→P1583(13:24)→小キレット(14:06)→P4(14:10)→P3正?(14:13~14:25)→チムニー(14:49~15:19)→P3誤?(15:20)→P2(15:29)→P1巻き道分岐(15:50)→P1(15:57~16:05)→P1巻き道分岐(16:12) →コル(16:20)→山の神(16:25)→八丁峠(16:30)→上落合橋登山口(17:08)→赤岩橋登山口(17:50) 行程13.7km 累積標高1559m
ルートマップは ここ です。
西上州にも雪は殆ど残っていなかったので人の出入りが少ない秩父も大丈夫と思い道路交通規制情報を”秩父農林振興センター”で調べてみると金山志賀坂線の八丁トンネルは4月下旬まで交通止め。
しかし小鹿野からは駄目でも中津川方面から上落合橋までは通行できるので定石通り赤岩橋に車を停め、大ナゲシへピストンして赤岩尾根を縦走し上落合橋へ下山するルートを歩いてきた。
赤岩橋を渡って次のコーナー手前の広くなったところに駐車し目の前の廃校となった小倉沢小中学校の前を通って登山口に向う。

Photo1 小倉沢小中学校跡
登山口から鉄製の橋を渡って植林帯の中のツヅラ折れの登山道を登りやがて雑木林に入ると赤岩峠に着いた。

Photo2 赤岩峠
ここで左折し尾根を進みP1493で右折し下って行くと北面に残雪が現れた。残雪の下は堆積した落ち葉ですべり易いのでく注意深く進み小ピークを越えると大ナゲシの基部に到着。ここからは泥岩登りとなりやがてルートは2本に別れる。
左側の鎖を登りバンドを進んだ先からまた鎖が現れ、

Photo3 大ナゲシ山頂直下の岩場
ここを超えると岩稜歩きとなり山頂に到着。

Photo4 大ナゲシ山頂
山頂からは西上州の山々、小鹿野二子山、これから登る赤岩尾根が目前に見える。大ナゲシから再び赤岩峠に戻り尾根を直進すると程なく踏み跡は二手に分かれ尾根を降るように伸びている左の踏み跡を辿る。(直進は赤岩岳正面壁への道)

Photo5 赤岩岳正面壁
降って行くと踏み跡はやがてルンゼの中に入り残雪のルンゼ登りを終えると雪の無い岩稜に出て右折。やがて再び雪の斜面となり直登し登り詰めると赤岩岳山頂に出た。

Photo6 赤岩岳山頂 ケルンの向こうには大ナゲシ
ここで漸く両神山の稜線を見ることが出来、これから右手に見ながら西端の赤岩岳から東端の八丁まで続く赤岩尾根のアップダウンを進む。
赤岩岳から尾根を東へ進むとやがて踏み跡は北東へと進路を変える。2つ目の小ピークで右折すると正面に岩尾根が現れ左側に少し回りこむとルンゼの中に固定ロープが下がっているが手がかり足がかりが無く体をロープに預けた登りとなりそうなので正面の岩稜を直登し前衛峰のピークに立つ。
前衛峰を越え一旦降ると次の岩稜となり、右の斜面を固定ロープにしたがってトラバースしながら降り岩壁に取り付く。

Photo7 P1583への岩場
2段の固定ロープに従って登って行き右にトラバース気味の適当に登って行くと赤ペンキの標石が現れた。
上段のロープ支点には古いスリングが使われているが一見したところ切れたものを短縮して使っているようであった。赤岩尾根にある固定ロープは古くいつ切れてもおかしくない状態だったので私はロープを一切使わなかった。
北斜面で残雪に踏み跡があるところはルートが良くわかったが、雪の無い泥斜面では檜の落ち葉が堆積しルートを見つけ難く、更に困難なのが岩稜への取り付きであった。
ところどころテープが木に巻かれているものの、かなり古く色もまちまちでそれに従うとピークを通過せず巻き道を進んでしまう。
実際最後のP1では見事に巻き道に誘導されてしまい、反対側から登り返した。
P1583から降り最低鞍部を通過、左側に巻き上がってから下ったところで小キレットを飛び越し、登り詰めた小ピークを降って登り返すと展望の無いP4。木に巻かれた古いテープに漸く判読できる程度で”P4”と書かれていた。
ここから降って小岩峰を右に巻いて登り返すとP3、これも同様に書かれていた。更に進むとチムニーが現れ色を保っている状態のスリングがハーケンに掛かっていたのでここを登ったが、途中にはクロモリのハーケンも打たれていた。

Photo8 チムニー登り
チムニーを抜けると展望の良い岩稜に出たので大休止し岩稜を降って登り返すと今度は新しい板に赤い文字で”P3”と書かれた標識が下がっていた。

Photo9 P3の標識 正?誤?
さてどちらが正しいのかと思いつつ先へと進み登り詰めると山頂に古い板に漸く判読できる”P2"と書かれた標識を発見。

Photo10 P2のピーク
P2からは北面の雪斜面を下ってコルに出たが前方のP1への取り付きが解らずテープに従うと巻いてしまった。尾根に出たところで古い案内板に気づき、

Photo11 P1巻き道との合流点
稜線を戻るようにしてP1に取り付き登って行き朽ち果てた木製ハシゴの残骸を越えてゆくと岩稜に出てその先端がP1であった。

Photo12 P1のピーク
P1からの展望はすばらしく両神山の稜線全景を見渡すことが出来、

Photo13 両神山の稜線
歩いてきた赤岩尾根も見渡せたが赤岩岳は”P1583”に隠されて見えない。

Photo14 P1から振り返った赤岩尾根
最初の登った大ナゲシの姿は大分小さくなってしまった。
P1から巻き道との合流点へ戻り歩きやすい尾根を降って行き一旦コルに下りて登り返す。途中山の神の祠を

Photo15 山の神
左に見てピークの北斜面を通過し降って行くとこれまでの道程とは別世界のような八丁峠に着いた。ここからはツヅラ折れの登山道を上落合橋の登山口へ向った。登山道の最後で木製ハシゴを下って舗装された林道に降り立ち、

Photo16 上落合橋登山口
橋を渡って神流川沿いに林道を歩き出発点の赤岩橋駐車スペースへ戻った。