浦山川水系 冠岩沢 西尾根下降

Photo0 大滝の上から見た新緑の冠岩沢
記録
日程:2015,06,01 Nさん、安田
6/01日 天候 曇りのち晴れ
コースタイム:浦山大日堂駐車場(7:25)→冠岩集落跡(8:05)→入渓点(8:11~8:36)→25m大滝下(10:55)→縦走路(10:52)→大持山山頂(13:12)→下の送電鉄塔(15:27)→巡視路入口(16:00)→駐車場(16:04) 行程17.2km 累積標高1175m
今年は季節の進みが早いようで5月には30℃オーバーを記録。そこでどこか涼しいところは考えてみて思いついたのが 先日奥多摩から秩父へ抜けた 際にちょっと覗き込んだ冠岩沢。
秩父から浦山川沿いを遡り大日堂バス停横の駐車場に車を置き、名栗方面への道路を歩き途中分岐で左折し冠岩集落を目指す。いまや集落は無人の廃墟となり、林道終点の鉄橋のところでは倒壊家屋が道を塞いでいる。鉄橋を渡り登山道を進んで冠岩集落のあったところから斜面を下って冠岩沢の堰堤の河原に降り立ち沢装備をつける。

Photo1 植林で薄暗い入渓点
久しぶりというか、人生何回目かの沢なので初めのうちは水に入るのも躊躇しがちで逢ったが一度膝まで浸かってしまえば童心に返って浮き浮き。やがて最近樹皮をむかれ熊野爪あとの残った大きな杉の木が前方に出現。

Photo2 真新しい熊の爪跡
今日はいつもの山行と勝手が違って直ぐに腹が空くので熊も同じなんだと思いつつここで休憩を取り腹拵え。直ぐ前方にはかつての作業道の丸太橋と思われるものが現れるがいまや苔むしてとても渡って見ようなどと思われない代物が横たわっている。
やがて正面に大岩が現れこれから先が面白くなるらしい。幾つかの小滝を頭から水を被るまではゆかないが、胸から下を水に濡らしつつ水流の中を進むうちに最初に現れた大変そうな15m2段滝。ここは左のクラック沿いに登って後続を確保。

Photo3 2段15m滝
濡れた岩では手探りでスタンスを確認してから体を持ち上げたがここはドライなのでスイスイ。その上の2段滝はどうも滑りそうなので水流右から登った。
遡行図を参考にしても良くわからないのでとにかく登れそうなところは水を浴びつつ登る。水を浴びなければ沢散歩になっちゃう。今日は沢登りなのだ!
やがて正面には25m大滝が現れるが一休しながら眺めても私に登れるような代物では無いので右から巻くことにして泥斜面を登り始めたが緩んだ残雪の上を登っているようでズリズリ。

Photo4 25m大滝 下にはブナの巨木の残骸
少し登ってからは岩と木の根を手がかりにして落ち口の出た。滝下には大きな倒木が横たわっていたがどうやらこれがかつて滝上にあったブナの巨木の残骸らしい。
上空の新緑の木漏れ陽を見上げながら遡行するうちに今度は8m簾滝が現れた。

Photo5 8m簾滝
ここは登れそうな気がするが・・・・。今までのちょっとした滝では登っていると”ここは滑りそう”と思うところでは水流の中に下からは見えないハーケン・お助けがあったがここは落差もあるしどうかと思い探してみたが良くわからない。記録では在ったような?と思いつつも結局左に逃げて滝上に立つ。
この辺りから水量が減り始め、同時に倒木が増え始めたので潜ったり跨いだりしているといつの間には流れを感じなくなってきたので左岸を登り詰めると大持山とP1197の鞍部に出た。良く見ればケルンが詰まれておりどうやら抜け口も正解だったようである。

Photo6 ケルンのところで一般道に出た
一般道を大持山目指して進み、展望台で沢装備を解き腹を満たして大持山山頂に向かい、そこから西尾根を下って川俣集落に降り立った。ここから数分の車道歩きで駐車場へ戻った。

Photo7 西尾根の途中で正面に見える蕎麦粒山
以前縦走したときには気づかなかったが大持山山頂には西尾根へ入るピンクテープが下がっており迷うことなく西尾根に乗ることが出来る。また、西尾根を下る途中テープがいろいろ出てくるがこれらは殆ど林業関係の目印と思われるので地形を確認しつつ忠実に尾根を辿ればやがて送電鉄塔に至り、そこからは黄色い巡視路の標柱を辿った。