首切り地蔵 (開明地蔵大菩薩) 無残

0倒された地蔵
     Photo0 破壊された首切り地蔵 首はもげ、今年の正月の白いたすきも無残
記録
日程:2020,02,21
メンバー:安田
02/21 天候 晴れ:
例年になく早い春の訪れで庭の白梅も満開になりました。久しくブログを休んでいたのですが陽気につられて近所をうろついているととんでもない光景を目にしたので皆様にぜひ紹介したいと思います。
以前のブログ記事”川越街道 藤間あたり”で紹介した開明地蔵大菩薩(首切り地蔵)は数年前に覆堂が新しくされたのですが今週になって覆堂が壊され、昨日まで地蔵様は露天に晒されてしまいました。
1開明地蔵大菩薩_9315
     Photo1 分岐の中央に開明地蔵大菩薩の覆堂 壊される前

2覆堂が無くなっている
     Photo2 今朝の様子 覆堂は無くなっている

そして本日ついにお地蔵さまはその場で破壊されてしまいました。Topの写真。

3露天に晒された地蔵
     Photo3 今朝の首切り地蔵(開明地蔵大菩薩) 白い襷は今年の正月にかけられたもの

元々首切り地蔵は私有地にあったのですがその私有地の所有者が変わり現在は競売で某不動産会社の持ち物になっているそうです。従って法律的には部外者がお地蔵さまについてとやかく言うことはできないそうです。
しかし川越市で発刊された『川越の石仏』や埼玉県教育委員会の『歴史の道調査報告書第十二集 川越街道』にはその所在が記載されています。さらに川越博物館発行の『川越藩松平大和守家記録 三 』には明和9年(1772)10月に砂新田の御仕置場で無宿の平次が斬首され、首が晒されたことが記載されている。
このような江戸時代の川越藩の処刑場跡にあった地蔵は造立年代からみると処刑される様子を見ていたことになります。明治になって刑場が廃止されてからは川越街道を通行する人々を見守り、地元の人々は子供のころから接し、さらには今年の正月には近所の方の手での作られた新しい白いたすきがかけられていたのも関わらず、今は写真のような無残な姿なってしまいました。
首切り地蔵は川越藩松平家の記録にも登場し、川越街道を歩いた人のブログなどにも登場る文化遺産だったはずなのに私有地にあるということで川越市はどうなろうと全く無視している状態で地蔵は破壊されてしまいました。というか地元から市に連絡が届いて事情を確認して線香などを手向ける前に業者は素早く地蔵を破壊してしまいました。
4台座も壊して
     Photo4 破壊している作業者

5外国人作業者
     Photo5 地蔵の台座もハンマーで破壊中

川越市は観光客誘致に熱心で川越まつりはユネスコ無形文化遺産、国指定重要無形民俗文化財になっていますが目立たない歴史遺産は全く保護されていません。もう少し歴史遺産に光を当てたらどうかと思います。
今日破壊された首切り地蔵は江戸の小塚原刑場や鈴ヶ森刑場と言った処刑場と同じように川越街道横にあった川越藩の処刑場跡です。地蔵を破壊していた業者の車は山梨ナンバー、土地の所有者は隣の市の不動産業者だそうです。
首切り地蔵(開明地蔵大菩薩)は宝永6年(1709)3月の造立なので300年以上の歴史があります。ドリルとハンマーで破壊するのではなく、どこか他所に移転してほしかった。
地元の人々に相談に声をかけられることもなく、気が付いた時には無残な姿にされていました。
関連記事

テーマ : 散策・自然観察
ジャンル : 趣味・実用

                

トラックバック

     


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメントの投稿

Secret

No title

安田和弘様、初めまして。
いつも楽しく拝見させていただいています。

今回の記事には衝撃を受けました。
事情はどうあれ、長い間地元を見守ってきたお地蔵様が破壊される場面は心が痛みます。まさかその場でドリルで破壊するとは!
どうにか良い方法はなかったんでしょうか。。。

No title

久し振りの更新に、ホッとして読んだら
絶句でした。
コメントで、地元の方々がお線香を手向けての
事と知り、少し安堵しましたが・・
どなたかのコメのように、公園の片隅への
移転など出来てたら、手を合わせ続けられたろう、行き場の無かった お地蔵様が、お気の毒ですね・・
こうして記事にしてもらったおかげで、
道端の祠などに、もっと気持ちを向けるように
なりました^^

こんにちは

こちらでは、道路工事やニュータウンの工事で、
石仏など邪魔(そう、邪魔扱いです)になる場合は、
別の所に一括保存したりしています。
ある神社全体も移転されましたが、
結果的に元の場所はそのままの状態で、
仕方なく公園になっていても、
利用者は皆無のような荒れ方です。

まず今回の事件は、市の文化財に関する部署が、
歴史ある石仏のは保全・管理をしていないこと。
教育委員会など名前だけで何もしていない。

業者の言い分も、納得できないのですが。

この記事の永久保存をお願いしたい。

これから各地でこういう問題が出る可能性もあり、
行政や教育委員会などに、
注意を喚起されるでしょう。

それにしても、いくら魂を抜いてあっても、
お地蔵さまを破壊しては、
川越の歴史、いや日本の文化が疎んじられます。

No title

おはようございます。
このような形をとるんですねびっくりしました。
せめて場所を変えるとか配慮もあるといいなあと思いました。

No title

みなさんコメントありがとう。
関係者様にコメントを頂き、煩雑な手続きを経て確認されたうえで地蔵様の抜魂式を済ませていたことが解りました。ありがとうございます。ご指摘の件について説明させていただきますと、「アクションがとられる前」とは経緯を知らなかった人たちが線香を手向ける前という意味あいです。数年前に地蔵の覆堂が新しくなった時には近所の人たちが打ちそろって線香を手向けたようです。そのような経験があったので突然工事が始まったので工事を目撃した人々の間で何だどうしたとなってしまったようです。従って本記事ではアクションとは線香を手向けることですので解り易く以下のように訂正しました。
「アクションがとられる前」⇒
「事情を確認して線香などを手向ける前に」
突然の出来事だったので市に問い合わせたりして右往左往してしまったのが一因だと思います。さらに附け加えさせていただくと、これまた伝聞ですが昨日(22日)に近所の方たちが線香を手向けたそうです。お別れを済ましたのではないかと思います。

想像や空想で公開はいけません

お地蔵様に関し、競売物件ですので裁判所へ確認しましたが一切情報が無いとの事でした
近隣住民、東光寺等への聞き込み調査も当然していますが、改修工事をしてくれた前所有者である工務店の悪口や、人を罵る言葉ばかり不当に受けましたが引取りする方など一切いらっしゃいませんでした
学校の案内看板があり、小学校、中学校、及び市、教育委員会へも落札後、即連絡(1月以上前)していますが回答は「関係無い」との回答でした
文書で回答があり保管済み
「アクションが取られる前」等とは悪意ある作り話ですので訂正願います
壊す事へは当然抵抗があり、仏像等を取扱う業者へも多数依頼しましたが取扱い不可でやむを得ず住職へお願いし、魂抜きをしっかりやって頂きました
顧問弁護士へ法的な事を確認し対処しています
解体も多数業者へ依頼するも断られ、やっと引き受けて下さった業者が行っていますが、作業者が外国籍だからといって勝手に写真掲載をしないで下さい
時間と手間を掛け、他所への移転も当然検討し、努力した後の結果です
川越「市」もそうだったのではないでしょうか?
想像や空想の作り話では迷惑が掛かる関係者もあり得る為、この様な身勝手な記事掲載は控えた方が宜しいですよ?

せめてどこかの公園の片隅に

移すこともできないもんなんですかねぇ。ああ、こうして文化遺産は消えていくのでしょうか。

こんな事がまかり通る?

久しぶりにブログを拝見し、ご健在だったことにホッとしました。
…が、こんなことが起きる世になってしまったのですね。ご心中、
お察しいたします。

No title

哀しい出来事。
利益優先の社会もついにここまで来たか、
という感がします。地蔵様には罪がないのに。

No title

初めまして。
かなりショックな画像で、言葉が出て来ません。
作業された方々はどんなお気持ちだったのかしら・・・・・・・。

Re: No title

コメントありがとうございます。未だにこのような行為をする人がいるのです。聞いたところによると今朝ご近所の有志でお線香を手向けたそうです。

No title

信じられない光景です。
絶句!
カレンダー
07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
プロフィール

安田 和弘

Author:安田 和弘
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
検索フォーム
メールフォーム

お名前:
あなたのメールアドレス:
件名:
本文:

リンク
訪問者数(from20141110)
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる