鏡台山 天狗山 大・小鐘ヶ原山

0掃部ヶ岳方面_6509
     Photo0 ガスが流れ一瞬見えた掃部ヶ岳方面
記録
日程:2017,09,27
メンバー:安田

9/27日 天候 曇り :
コースタイム:高崎市営駐車場(7:08)→榛名神社随身門前(7:15)→天狗山登山口(7:23)→鏡台山コル(7:42)→鏡台山南峰(8:00~8:15)→鐘ヶ原山分岐(8:44)→天狗山東峰(9:00~9:13)→鐘ヶ原山分岐(9:24)→大鐘ヶ原山(9:51~9:58)→展望ポイント(10:13~10:20)→地蔵峠(10:27)→林道分岐(10:50)→高崎市営駐車場(10:57)
行程8.1km 累積標高771m     ルートマップは ここ です。

榛名湖を取り巻く山々は遠くから見てもその山容から名前がわかるが榛名湖からちょっと離れた中腹の山は榛名山の大きな山容に埋もれてしまい姿さえ解らない。榛名山中腹の榛名神社近辺の”山と高原地図”に赤線ルートが記されている鏡台山や天狗山は遠くから目立つ山でもなく登山者も少ないようだ。今回は鏡台山、天狗山、大・小鐘ヶ原山というマイナーな山を巡ってみた。

榛名神社参拝者向けの高崎市営駐車場に車を止め、榛名神社の大鳥居をくぐって宿坊や土産物店が並ぶ参道を進むとやがて随身門が見えてくる。
1榛名神社随身門_6478
     Photo1 榛名神社随身門 赤い欄干の手前で右折

以前榛名神社に参拝したときには林道入口などは全く気に留めず全く記憶に無かったが、今回は登山目的なので林道入口を探しながら歩いてきた。歩いてみて初めて随身門手前に林道入口があることがわかった(地図通りといえばそれまでだが)。やはり目的意識がないと記憶に残らないものだ。

随身門前の赤い欄干の橋の手前で右折して林道を進み、林道分岐を過ぎるとやがて左側に赤い天狗山への登山口の鳥居が見えてきた。
2天狗山登山口_6480
     Photo2 天狗山登山口 一合目

登山口から登山道を進むと鏡台山コル。
3鏡台山コル_6481
     Photo3 鏡台山コル

ここで指導標に従って鏡台山を目指して右折するとすぐに尾根に出てまた右折すると樹林に覆われ展望が無い鏡台山北峰に到着。ピストンで戻って今度は南峰に向かった。南峯は低潅木に囲まれた大岩で、上に立ってみたが周囲はガスでホワイトアウト。
4鏡台山南峰大岩_6485
     Photo4 鏡台山南峰の大岩

駐車場からここまで時折青空が覗くこともあったが、湿度の高い空気が流れ込んでいるためガスが立ち込め微風でガスの流れがわかる程度。
天気予報ではこの時間晴れ予報だったので山にはガスがかかっていてもおそらく麓のほうは晴れあるいは曇りであろう。南峰の大岩の上で休憩後鏡台山コルまで引き返し次は天狗山を目指した、

山腹をトラバースする登山道を大・小鐘ヶ原山への分岐ポイントを探しつつ進むと漸く文字が書かれていることがわかる程度の朽ち果てた指導標の残骸?が木にくくりつけられていた。
5鐘ヶ原山への分岐_6487
     Photo5 大・小鐘ヶ原山への分岐

分岐する道の踏跡は薄いが位置的にもほぼ間違いは無いと確信し、天狗山に登ってから戻って大・小鐘ヶ原山へと向かうことにして登山道を直進、天狗山を目指した。
やがて天狗山西峰と東峰の尾根のコルに出たところで右折し天狗山西峰に着いた。途中古い鳥居があったものの山頂は樹林の中で展望は無い。一旦コルまで戻って今度は東峰を目指した。
コルから東峰に向かって赤い鳥居をくぐり、右手に小さな鳥居が立ち並ぶ登山道を登ると
6天狗山南峰への登り_6491
     Photo6 天狗山東峰への登路 小さな鳥居の列の横を登る

すぐに東峰に到着。石碑が立つ岩の列に沿って登山道を直進し少し降ると露岩に出た。
天候がよければ麓の箕郷や高崎さらには関東平野を一望と思われるが今日の天候では全くダメ。先端が裂けた岩を見ながら休憩し、
7天狗山尾根南端_6494
     Photo7 天狗山東峰尾根端の先端が裂けた岩

先ほど確認しておいた大・小鐘ヶ原山への分岐まで戻った。

大・小鐘ヶ原山への分岐から先は薄い踏跡が笹が茂った薄い雑木林の中へと伸びており少し進むと踏跡が消えてしまった。時折古いマーキングテープがあるものの生茂る笹の中に一部背丈の低いところを見出しながら進むと
8鐘ヶ原山への笹原_6499
     Photo8 生茂る笹を掻き分けて登る

やがて岩の上に立つ石碑群を発見。
9小鐘ヶ原山の石像群_6501
     Photo9 小鐘ヶ原山根の途中の石碑群

石碑群に沿って尾根に乗り先へと進むとやがて踏跡が現われてきた。踏跡が明瞭になると小鐘ヶ原山山頂。更に稜線を進むと大鐘ヶ原山山頂に出た。
大鐘ヶ原山山頂で休憩を取り更に稜線を進むとすぐに急勾配の降りととなり、周囲の木を手掛かりに下降。
途中展望のある露岩の上に出ると三ツ峰山が正面に見えたがあっという間にガスが流れて姿を消した。
10三ツ峰山_6504
     Photo10 瞬間ガスが途切れて三ツ峰山が見えた

更に降って低潅木の痩せ尾根端の展望ポイントに出ると隣の覗岩が見えたがすぐにガスの中に消えた。
尾根末端は切れ落ちており潅木に掴まっても下りられるそうであったが無理せず20mほど引き返して古いマーキングテープを見出して尾根から下降。
下降点から尾根末端までの踏跡が特に濃いのは下降点を見落として進んでしまい降れなくなって戻る人が多いからか?
下降した尾根側面には何箇所かかなり怪しい古いフィックスがあったが逸れに頼らず木に掴まって下降。先ほどの行き止まりになった尾根端を巻き降ると指導標とケルンのある荒れた林道跡に出た。
11地蔵峠_6512
     Photo11 地蔵峠

現在位置の書かれていなかったが位置的に地蔵峠と判断、指導標に従って榛名神社方面に降ると往路で分けた林道分岐に出た。林道分岐からは往路を駐車場へと戻った。

地図上で登山道が赤線になっているとはいえよく踏まれている登山道と比べれば今回歩いた道は破線レベル。山頂には指導標が立っていたが分岐では朽ちていたり無かったり。天狗山から小鐘ヶ原山間では不明瞭な踏跡を笹を掻き分けながら進んだ。先日歩いた 黒髪尾根・相馬山周回 時のスルス岩から林道までのバリルートの降りと同程度であった。





テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

女峰山 霧降高原から

0女峰山_6456
Photo0 P2209を過ぎた痩尾根から見た女峰山
記録
日程:2017,09,24
メンバー:安田

9/24日 天候 晴れ :
コースタイム:霧降高原レストハウス(7:00)→小丸山展望台(7:28)→赤薙山(8:30~8:42)→奥社跡(9:23)→一里ヶ曽根(10:08~10:21)→水場(10:29)→女峰山山頂(11:21~11:53)→水場(12:28)→一里ヶ曽根(12:48~13:00)→奥社跡(13:44)→赤薙山(14:24~14:30)→小丸展望台(15:14)→霧降高原レストハウス(15:40)
行程14.1km 累積標高1615m     ルートマップは ここ です。

先日登った 温泉ヶ岳と根名草山 からは太郎山に妨げられて女峰山を見ることが出来なかった。宇都宮から日光への途中で女峰山が良く見えるがやはり山の上から見てみたいと思い、どうせなら登ってみようと思い出かけた。
女峰山への登路は幾つかのルートがあるが一番距離が短かった志津乗越からのルートは林道が途中で封鎖され、志津乗越まで車で入ることが出来なくなってしまって今では女峰山へはバス便もあり交通至便な霧降高原からがメインルートになっているようだ。
今回は霧降高原レストハウスの大きな駐車場に車を停めて入山。
1霧降高原レストハウス_6448
     Photo1 霧降高原レストハウス 左横の階段から上り始める

駐車場すぐの霧降高原レストハウスの横にある階段が1445段あるという天空回廊を登って行くと、
2天空回廊_6451
     Photo2 天空回廊の階段 青空へとのびる

途中までは上部が見渡せないのでよかったが登るに従い直線状に伸びた階段が目に入り気力喪失。女峰山への試練と思いなおして上を目指した。登山中の階段登りが疲れることを知っていたのでゆっくり登って階段終点の小丸山展望台に到着。階段1445段で標高を230m稼いだ。
展望デッキの横を通り、鹿柵の回転ドアを過ぎるとすぐに小丸山山頂。
3小丸山山頂と赤薙山_6453
     Photo3 小丸山山頂 奥にはこれから登る赤薙山

正面には赤薙山が見えた。
赤薙山の途中までは背の低い笹の中を登るがいったいどれが登山道かわからないほど踏跡が錯綜し中には深く侵食された道もあって、どこを歩くか先を見ながら登りやすそうなところを選んで登った。
やがて笹原が途切れて樹林の中に入ると土が流され木の根がむき出しの踏跡があちこちに。迷うようなことは無いので山頂を目指してのここも歩きやすそうなところを登った。

鳥居と祠のある赤薙山山頂に着くと先行者休憩中。
4赤薙山_6474
     Photo4 赤薙山山頂

先行者が全て出発するまで休憩し後を追うように歩きだした。ここからは明瞭な一本の登山道になり樹林の尾根を進む。気持ちよい道をアップダウンを繰り返して進むと山頂が木立に囲まれた広場、雪が付いた季節には格好のテント場になりそうな奥社跡に出た。
5奥社跡_6455
     Photo5 平らな広場のある奥社跡

奥社跡で道は左に折れ、アップダウンを繰り返しながら尾根を進むと左眼下には川又湖、更に遠くには会津方面の山並みが見えたが・・・・どれがどの山か解らず知識不足。
道が珍しく岩稜に差し掛かったところでは左手に女峰山の姿が見え白い雲は上空に留まったまま。
6痩尾根_6457
     Photo6 稜線上の登山道 色付いた葉もチラホラ

爽やかな微風もあり気持ちよい。
やがて尾根道は岩がゴロゴロ積み重なった一里ヶ曽根(独標)でた。
7独標_6459
     Photo7 一里ケ曽根(独標) 目指す女峰山が一望できる

目指す女峰山は左から右に弧を描いた尾根の先にある。日光市街から直登する尾根もはっきり見渡せた。このあたりでは男体山は女峰山に隠れ見ることが出来ず。女峰山からの展望を楽しみに先を急いだ。
一里ヶ曽根(独票)を降りはガレて歩きにくく、その下の樹林帯へ入り込む登山道がよく解らない。ガレを降るとやがて侵食された岩ゴロゴロの登山道に自然に導かれ水溜りのあるコルまで降った。
8水場分岐_6461
     Photo8 水場分岐 水場は指導標からすぐ

コルからは歩きやすい道となりすぐに水場分岐の到着。分岐といっても水場までは20m足らずであった。
コルから登り返し、P1318で道が左へ曲がると周囲の木立も低くなり正面にP2463.7とその奥の女峰山山頂に人の姿が見え出した。
女峰山北斜面では葉が色付き始めていてあと1、2週で紅葉を迎えそう。
9女峰山北斜面の紅葉_6464
     Photo9 女峰山北斜面は色付き始め

気持ちよく稜線を歩きP2463.7へフィックスロープのある岩場を登れば頂稜歩きとなり、背の低い樹林の中を進むと山頂の祠前に出た。
10女峰山山頂の祠_6466
     Photo10 女峰山山頂の祠

更に少し進むと岩の積み重なった山頂。
11女峰山山頂_6469
     Photo11 女峰山山頂

数人の登山者が休んでいたがやがて日光方面からガスが湧きあがり写真を撮る間のなく大真名子小真名子は見えなくなってしまった。
昼食で時間を過ごすがやがてガスが隣の帝釈山とのコルを越えるようになってきた。
天気予報によれば”夕方は関東周辺の山ではところによって雨”を思い出し展望が得られるほどに回復は無理と判断し山頂を後にした。
下山途中一里ヶ曽根辺りからは周囲はガスに包まれ全く展望なし。
休憩途中山頂で知り合った水戸からの登山者に追いつかれ、以降は山談義をしながら下山。ガスでホワイトアウトしただただ踏跡を追っての下山。単独行にとっては景色が見られず黙々と歩く修行のような歩きから逃れることが出来た。感謝。
12_天空回廊6475
     Photo12 ガスに覆われた帰路の天空階層の階段 降る先は奈落?

登りのときの青い天に登って行くような階段、降りの時は白い底なしの世界へ降る階段。まさしく天空回廊であった。季節によってはキスゲ見物、時期によっては雲海を見ることが出来るらしいが、今回は幸運というべきか否か判断に迷うところ。





テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

貧乏神追放神社(招福神社)

14貧乏神追放神社_6447
     Photo0 貧乏神追放神社(招福神社)

群馬県みどり市から日光に向かう途中にある草木湖畔にある草木ドライブインに立ち寄った際ちょっと変わった神社を見つけた。
この道路は足尾の沢や山に出かけるときに通る道であるが草木湖はいつもスルーしていた。今回何気なく立ち寄ってみたところ駐車場の一隅に”貧乏神追放神社”の幟が立っていたので幟の文字につられて神社を訪れてみた。

幟は”貧乏神追放神社”であるが社の額は”招福神社”
社の中には中央に”ご神木”右側に打ち出の小槌を持った大黒様の石像。
奥にはいかにもといった感じの2体の木造があるがどちらが貧乏神でどちらが疫病神かわからない。
15貧乏神と疫病神
     Photo1 何れが貧乏神?疫病神?

案内板によれば
      大声で「貧乏神・疫病神出て行け」
      ”御神木を三回叩いて
      三回蹴飛ばすと”
      ”御神木を三回叩いて悲鳴を上げて退散!


16貧乏神追放神社_6447
     Photo2ボコボコに打たれた御神木

左手前に並んでいる竹の棒を握ってご神木を叩いて足でご神木を蹴ってきました。
貧乏神と疫病神の間の壁に窓があいていたのでそこから退散したでしょう。ご利益はいかに。
多くの人の願いを担って叩かれた御神木はボコボコ、かなり摩滅していました。

温泉ヶ岳(ゆせんがたけ) 根名草山

0温泉ヶ岳_6427
     Photo0 根名草山からの下山途中に漸く姿を現した温泉ヶ岳
記録
日程:2017,09,19
メンバー:安田

9/19日 天候 晴れ :
コースタイム:金精トンネル駐車場(7:42)→金精峠(8:08)→温泉ヶ岳分岐(8:47)→温泉平(8:57)→水場(9:20)→念仏平非難小屋(9:32)→根名草山(10:11~10:30)→念仏平非難小屋(11:09~11:18)→温泉平(11:49)→温泉ヶ岳分岐(12:04)→温泉ヶ岳(12:12~12:32)→温泉ヶ岳分岐(12:38)→金精峠(13:08)→金精トンネル駐車場(13:27)
行程10.7km 累積標高1053m     ルートマップは ここ です。

台風一過で天気が良さそうなので、連休も過ぎたことだし山行する人が少ないだろうと思い奥日光に出かけた。
自宅からだと奥日光は東北道経由、関越経由にしてもほぼ同距離なので関越経由として沼田ICで降り、沼田から金精峠までR120を走って金精トンネルを通過、群馬県から栃木県に入るとトンネル出入口にある金精峠駐車場に車を停めた。
駐車場には7時30分に到着したが20台は停められそうな駐車場は8割がた埋まっていた。紅葉シーズンには路上駐車もあるというほど混雑するようであるがまだシーズン前さらには連休明けとあって空いていると思ったのだが・・・・。

金精峠駐車場のすぐ横の登山口から金精峠を目指して登りだしたが急登で木段のステップも大きく、場所によっては道が侵食されていたりしてかなり大変。
崩壊地をトラバースして登り詰めると勾配が緩み、斜面をトラバースするようになるとやがて金精神社の祠が見え出して金精峠に到着。
1金精峠_6395
     Photo1 金精峠 温泉ヶ岳と金精山の鞍部

日光方面は展望が開けているが群馬県側はわずかに菅沼?のみの展望。(後で沼の形を検討したら大尻沼。手前の丸沼菅沼は足元の樹林に隠れていた。)
金精神社の背後には金精山が見えるがガスで覆われて山頂までは見えず。
ここまで30分弱の急登であったが一休みするには早すぎ、尾根を右折して温泉ヶ岳・根名草山へ向かっての尾根を歩き、途中何箇所か展望の開けるところがあったが登山道は殆ど樹林の中を進み温泉ヶ岳山頂への分岐に到着した。
2温泉ヶ岳分岐_6434
     Photo2 温泉ヶ岳分岐

ガスで山頂からの展望が期待できないので帰路に立ち寄ることにして先へ進んだ。
温泉ヶ岳山頂を巻くように笹の茂る登山道を進み温泉平と書かれた鞍部に出ると漸くガスが切れ始め右手に太郎山、大真名子、男体山が見え出し、切込湖の姿も確認できた。
ガスが無くなれば展望が得られるので岐路での回復を願って更に先へ進むと、やがてチョロチョロ流れる沢に出合い渡渉、すぐに旧念仏平避難小屋跡に到着。すぐに最終水場との看板があり念仏平避難小屋までは15分と書かれていた。
3水場_6411
     Photo3 水場 旧念仏平避難小屋跡

樹林の中を進んで念仏平避難小屋前を通過、シラビソの樹林の中をダラダラ登って降り登り返すと露岩のある細尾根に出た。ここからは群馬方面栃木方面と左右の展望が得られたが帰路に立ち寄ることにして先へ進むとすぐに根名草山山頂に到着。
4根名草山山頂_6415
     Photo4 根名草山山頂

山頂からは右に高薙山が見える程度で尾瀬方面は樹林に遮られて見えず。
5高薙山_6418
     Photo5 根名草山からの展望は高薙山くらい

日光沢へと降って行く道の単なる通過点といったところだが、ここから先へ進むと車まで戻るのが困難になるので山頂で休憩して引き返した。
細尾根の露岩の上に立って展望を楽しみ、念仏平避難小屋目指して下りながら途中樹林が切れた斜面で温泉ヶ岳のお椀を伏せたような姿を見出した。
6念仏避難小屋_6424
     Photo6 念仏平避難小屋

念仏平避難小屋の内部を覗いてみると整理整頓清掃が行き届き非常に綺麗でその上積雪期用の出入り口も用意されていてすばらしい。
7念仏避難小屋内部_6425
     Photo7 念仏平避難小屋内部

小屋から降って旧避難小屋跡を通り、温泉平まで来ると予想通りガスが消え上空の雲だけとなり日光の山々が先ほどよりくっきり見えていた。

いつもの事ながら山行中にもっと良い景色があるだろうと思いそのまま通過すると、天候が変わったり位置関係が変わったりして写真を撮るチャンスを逃してしまうことが間々あるのでここでパチリパチリ。
8正面太郎右が小真名子大真名子_6432
     Photo8 中央が太郎山 右が大真名子山 間に見えるのが小真名子山 切込湖 刈込湖

温泉ヶ岳の笹の巻き道は往路で通過したときよりも案外簡単に通過。やはり初体験のときは笹に覆われた踏跡を探してキョロキョロ、次のときは解っているので心の余裕が違うからであろう。

温泉ヶ岳の分岐で右折して樹林の中を登って行くとあっと井馬に山頂に出た。
9温泉ヶ岳山頂_6435
     Photo9 温泉ヶ岳山頂

ここは先へと伸びる登山道が無く行き止まり。三角点を中央にした広場で展望休憩。残念ながら日光白根山はガスの中だったが群馬方面の菅沼丸沼大尻沼その先には尾瀬への入り口片品村まで見えた。
尾瀬の燧ケ岳、先ほど登った根名草山は山頂も姿を現し、中腹の樹林の中には念仏平避難小屋の姿もあった。
10燧ケ岳根名草山の頭がチョッピリ_6437
     Photo10 シルエットが燧ケ岳 隣が根名草山のピーク

太郎山大真名子山は良く見えるが女峰山太郎山の後ろに隠れてわずかに山頂のみ見えた。見えるのは男どもと子供だけで・・・・女峰山は女性らしく慎み深くといったところか。
11男体山と戦場ヶ原_6442
     Photo11 手前から湯ノ湖 戦場ヶ原 中禅寺湖 左のシルエットが男体山

温泉ヶ岳山頂をあとに尾根道を金精峠まで戻り、金精山もついでにピストンで登ろうかと思案したが・・・・。
12金精神社と金精山_6397
     Photo12 金精峠 金精神社とその後ろに金精山

登山道は金精山を越えて白根山方面まで伸びているし周回も可能なので次の機会に登ることにし急登を降り駐車所へと戻った。
金精山と温泉ヶ岳は紅葉の時期に戦場ヶ原から見るのが良いようだ。






テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

白砂山・八間山周回

0白砂山_6374
     Photo0 白砂山 左の稜線は佐武流山へ 右の稜線は稲含山三国峠へ続く
記録
日程:2017,09,15
メンバー:Sさん、安田

9/15日 天候 曇りのち晴れ :
コースタイム:白砂山登山口(6:17)→ハンノキ沢(6:31)→地蔵峠(7:01~7:06)→地蔵山(7:26)→堂岩の泊地(8:17~8:28)→堂岩山(8:55)→堂岩山分岐(9:01)→猟師の頭(9:28)→白砂山(10:25~10:53)→猟師の頭(11:42~11:51)→堂岩山分岐(12:01)→中尾根の頭(12:29)→黒渋の頭(13:10~13:34)→八間山(14:07~14:37)→野反湖見晴(15:18)→八間山登山口(15:48)→池の峠(15:58~16:12)→白砂山登山口(16:30)
行程16.3km 累積標高1800m     ルートマップは ここ です。

思いもよらぬ台風18号の進路変更で予定していた山行は×。別案検討結果、台風とそれに伴う秋雨前線の影響がすくない群馬の白砂山に出かけてきた。
車のエアコンを働かせながら走っていて途中のコンビニに立ち寄って車から降りると・・・・・外のほうが涼しい。標高差による気温変化よりも一日の寒暖差が大きくなって秋の到来を体感した。

関越高速を渋川ICで降り、長野原経由で野反湖を目指し、以前 野反湖に来たとき に目をつけておいた野反湖展望台の駐車場に車を止め前泊。夜半に風が強くなってきたが想定内。
朝目覚めると周囲はガスで真っ白視界なし、肌に当たる霧雨を感じたがこの天気は9時頃までといった予報なのでゆっくり出発。
1白砂山登山口_6357
     Photo1 白砂山登山口

白砂山登山口から入山し、最初は細い登山道を登るがすぐに広く笹が刈られた道に出てダラダラと登りやがて下り始めるとハンノキ沢にでた。
2ハンノキ沢_6358
     Photo2 ハンノキ沢 木橋を渡って対岸へ

しっかり整備された木橋を対岸に渡り支沢に沿って登って行くとやがて登山道は沢を離れ一登りで地蔵峠に着いた。地蔵峠で休憩を取り歩き出すが依然周囲はガス。樹林帯を抜ける頃にはガスも晴れると思い先へ進む。尾根に乗るときにはても天候が回復してくるどころか雨粒を感じるようになってきた。
地蔵山を通過し堂岩の泊場へ登り返すところでは登山道が雨水で洗われ上から流されてきた石が堆積しザレ場となっていた。所々に苔むした石も見受けられるので、登山道が小岩でザレてしまってからはそう時間が経っていないようだ。
ザレ場が終わるとやがて勾配が緩み堂岩の泊場に到着。テントを設営できる平坦なスペースがあったが幕営するには駐車場から近く最近は使われていないのか?水場のへの案内板も下がっていた。

堂岩の泊場で休憩後尾根のアップダウンを繰り返すとやがて堂岩山山頂に到着。
3堂岩山_6360
     Photo3 堂岩山山頂 樹林の中で展望なし

展望が得られない山頂を通過して降るとすぐに八間山への登山道との分岐。
4堂岩山分岐_6361
     Photo4 白砂山と八間山への分岐 行きは直進白砂山へ 帰路は八間山方面へ

白砂山目指して直進するとやがてガスが消え始めこれから進む稜線が見え始めた。なだらかな稜線上を進み登り返すと猟師の頭に到着。振り返ると通過してきた堂岩山の姿が目に入った。
北斜面は既に色付き始め、日当たりの良い南斜面は一面の笹の緑、ところどころに立つ白樺の葉もまだ緑。稜線を境に季節が分かれていた。やがて北斜面から南斜面に彩が移るのもまもなくのことであろう。
5猟師ノ頭_6363
     Photo5 猟師の頭

猟師の頭から降り小さなアップダウンを繰り返すとやがて金沢レリーフといわれる本ルート唯一のちょっとした岩場が現われた。ここを過ぎると白砂山への最後の登りとなり登山道は尾根から南側の笹斜面へと移った。登り詰めた頂稜を更に進むと白砂山山頂。
6白砂山山頂_6368
     Photo6 白砂山山頂

天気予報どおり山頂では天候が回復し、赤城山・榛名山・浅間山と360°の展望が得られた。いつもの関東平野のほうから見える榛名山と違い逆に並んだ山々のシルエットが新鮮だった。
7榛名山_6376
     Photo7 榛名山のシルエット 左から水沢山・二ツ岳・相馬山・・・・・

休憩後来た道を堂岩山山頂手前の分岐まで戻り八間山へと伸びる尾根道に進路をとった。
8八間山への尾根_6379
     Photo8 八間山へ向かって快適な尾根道進む

分岐からは南斜面の笹の中に伸びた快適な登山道を左手に赤城山や榛名山を見ながら進み中尾根の頭に到着。
中尾根の頭から笹の中に伸びる快適な登山道を進み尾根の最低鞍部にまで下降。急登(ここまでがあまりにも緩やかだったので急登に感じた)を登り返すと黒渋の頭に到着。登山道を塞ぐように横たわった太い倒木に腰を下ろして休憩後、尾根上八間山へと伸びる登山道を進むと
9八間山への尾根_6381
     Photo9 黒渋の頭から八間山へと伸びる登山道

やがて八間山登山口からの道と合わさり、広場の片隅に崩れかかった雨量観測所が建つ八間山山頂に到着。
10八間山山頂_6384
     Photo10 広々とした八間山山頂 山名標柱の彼方には榛名山が

広々とした山頂からは浅間山や草津方面の展望も広がり榛名山や赤城山山麓まで見渡すことができるので昼間だけでなく夜景も楽しめる。
八間山から直進する登山道は富士見峠の登山口に降っているのでここで引き返し、もう一方の池の峠の八間山登山口を目指して降った。
先ほど通過した堂岩山からの尾根道との合流点を通過し、登山口へと降ってゆくと野反湖見晴と書かれた道標が立っていたが木が生長して展望なし。道標を立てたときには眼下に野反湖を見渡せたのであろう。
やがて登山道の勾配が緩み樹林の中を降って行くと登山口に到着。
11八間山登山口_6390
     Photo11 池の峠八間山登山口

登山口のある池の峠パーキングを横切って舗装道路に平行した登山道を進み池の峠への指導標を過ぎるとまもなく展望が開けた池の峠に到着。池の峠からは野反湖とそれを取り囲むエビ山を中心とした山々が見えた。富士見峠の向こうには浅間山篭ノ塔山の山塊がくっきり。
12野反湖と浅間山_6391
     Photo12 池の峠からの野反湖展望中央のシルエットは浅間山篭ノ塔山塊

普段見慣れている八ヶ岳方面からとは違って逆に並んでいる山々のシルエットも新鮮であった。

池の峠で一休みして木段の道を降りやがて笹が刈り払われた道となると朝通過した白砂山への登山道と合流し、まもなく白砂山登山口へ出て白砂山八間山の周回を終えた。

岐路で立ち寄った道の駅六合の応徳温泉くつろぎの湯は内湯のみであったが掛け流し。休憩できる大広間まであって400円。湯がすばらしかった。

テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

上州武尊山・剣ヶ峰山周回

0武尊山への稜線_6338
     Photo0 剣ケ峰山からの上州武尊山
記録
日程:2017,09,09
メンバー:安田

9/9日 天候 晴れ :
コースタイム:裏見の滝駐車場(7:24)→林道終点駐車場(7:54)→須原尾根分岐(8:04)→武尊神社下降点(8:54~9:00)→最初のクサリ場(9:46)→武尊山山頂(10:28~11:10)→剣ヶ峰山分岐(11:57)→剣ヶ峰山(12:05~12:24)→剣ヶ峰山分岐(12:32)→H1590(13:28~13:35)→武尊沢渡渉点(13:42~13:47)→須原尾根分岐(14:26)→林道終点駐車場(14:37)→裏見の滝駐車場(15:02)
行程13.5km 累積標高1360m     ルートマップは ここ です。

漸く雨があがって青空が出てきたので上州武尊山に出かけてきた。2,3日晴れるらしいが土曜日曜は高速割引があり日曜日は帰りのときに関越の渋滞にかかるのでそれを避けようと、登山道はまだ濡れて歩きにくいかもと思いつつ出発。
今まで武尊山には2度ほど登ったが今回は一般的な穂高神社から歩き始め、武尊山から剣ヶ峰山を周回するコース。
残雪期に川場スキー場から登ったとき にちょっと難儀した剣ヶ峰山からの下りが雪が無いときにはどうなっているかの確認の意味もある。

舗装路が終わる武尊神社裏見の滝駐車所から歩き出し林道を進むと林道終点の駐車場にも既に数台が駐車。ここまで車で入ればよかったと思ったが満車を懸念して手前で駐車した。
1裏見の滝駐車場_6289
     Photo1 武尊神社 裏見の滝駐車場から歩き出します

林道終点の駐車場から更に林道を進み、直進すると剣ヶ峰山へのルートを須原尾根分岐で左折して
2須原尾根分岐_6291
     Photo2 武尊山へのコースと剣ケ峰山へのコースの分岐点 須原尾根分岐

尾根斜面を登ると須原尾根稜線に出た。
樹林の中であるが漸く隣の尾根も樹林越に垣間見ることが出来るようになったところで休憩。休憩後武尊山に向かって尾根を進むとすぐに手小屋沢避難小屋への分岐、直下にはカマボコのような屋根が見えた。
ドロドロヌタヌタでしかもところどころに露出した木の根で歩きにくい登山道を進むと最初のクサリ場が登場。
3クサリ場Ⅰ_6296
     Photo3 濡れてスベスベ・ドロドロのクサリ場

岩も濡れて滑りやすくなっているのでクサリを使うとステップがどうも具合悪いのでクサリを使わずに自分に合ったステップとホールドを選んで登った。
次がロープの下がった岩場で先ほどのクサリ岩場同様ロープを使うと岩が濡れ先行者の靴の土も付いているのでここもロープを使わずに突破。
少し歩くとクサリ場が連続して現われ、これを越えると道の周りは疎林になってきた。
やがて樹林を抜け出すと正面には剣ヶ峰山や獅子ヶ鼻が見え出し、武尊山山頂まであと少し。しかし登山道は水で侵食されて抉られていて両側はハイマツで遮られ展墓が無い。
ハイマツの中を進み突然開けた山頂に飛び出すとさすがに土曜日何組何人かの登山者が休憩、景色堪能中。
4上州武尊山山頂_6306
     Photo4 上州武尊山山頂

谷川岳、巻機山、越後駒ケ岳、平ヶ岳、至仏山、燧ケ岳、会津駒ケ岳、男体山、日光白根山、皇海山、赤城山・・・・・・。数多くの百名山が見えるが富士山は見えず。
5至仏山と燧ケ岳_6311
     Photo5 左:至仏山 右:燧ケ岳 奥に見えるのが会津駒ケ岳

八ヶ岳はそれらしき姿はあるものの・・・・・。もう少し気温が下がり空気が澄んでくるとさらにすばらしい展望になる。
6家ノ串と前武尊山_6315
     Photo6 中ノ岳 家ノ串 前武尊へと続く稜線

武尊山山頂で大休止の後、中ノ岳方面に進み右折。剣ヶ峰山を目指して平らなスレート破片が積み重なった歩きにくい急斜面を降った。
7剣ヶ峰山_6318
     Photo7 剣ケ峰山への稜線 尖っているのが剣ケ峰山

分岐左側にはロープが張られ整備中と書かれた笹を刈り取った道が下に伸びていた。登ってきたときに手小屋沢避難小屋を過ぎたところにも同じようなところがあったのでおそらく今までのルートとは違った登山道が切り開かれているのかも?
トレールランの大会があるようなのでそのときに使われる道かも?両方の入口から道が切り開かれていれば、クサリ場を通過せずに武尊山へ登ることが出来そうある。

急斜面を降り終えると尾根筋に出てここからは両側に展望が広がるスカイラインとなった。残雪期に来たときは笹は雪の下になり、所々に生えている松は樹氷になっていた。雪の無いときに歩いてみるとやはり残雪期のほうが歩きやすい。

やがて道は剣ヶ峰山尾根からはずれ下りだすと剣ヶ峰山から武尊神社へのコースの分岐に出た。分岐からは濡れて滑る岩がゴロゴロの急斜面を登りだし、岩場を登ると剣ヶ峰山山頂。
8剣ヶ峰山山頂_6335
     Photo8 剣ケ峰山山頂 川場スキー場から武尊山への登山道の一部

道標に山名と標子を書いた板がさがっているが、登山道の通過点といった感じ。登ってきた山頂直前の岩場が残雪期に難儀したところ。雪が付くと降るときにはちょっと嫌らしい。

剣ヶ峰山山頂から分岐まで戻り、武尊神社へのルートに入った。水に洗われて露出し、濡れて滑りやすくなった機の根、表面に苔が生えていかにも滑るといった岩、ドロドロヌルヌルの泥と格闘しながら降るがかなり手ごわい。
9獅子ヶ鼻_6345
     Photo9 降る途中から見た獅子ヶ鼻(積雪期のみ登れる)と左に玉原湖

勾配が緩んで木の根を掴んでの下降もそろそろ終わるかと思われたH1590mあたりで休憩して更に降ると武尊沢渡渉点に到着。
10武尊沢_6348
     Photo10 武尊沢渡渉点

武尊沢渡渉点からは尾根の襞を巻くようにトラバース気味に降り、途中何箇所かの小沢を横切るとやがて丸太が数本丸木橋のように折り重なった沢に出た。対岸からは道幅が広がり砂利道となったのでこの沢が林道終点と思われる。
林道を進むとすぐに今朝右折した須原尾根分岐。ここからが林道をダラダラと降り、駐車場を横目に見て林道歩きに飽き飽きすると武尊神社が見え出した。武尊神社を過ぎるとすぐに裏見の滝駐車場、武尊山周回山行を終えた。







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ジャンル : 趣味・実用

黒髪尾根周回あれこれ

榛名 黒髪尾根・相馬山周回    Appendix
   
洗い越し
3洗い越しⅠ渡渉_6198
     Photo1 洗い流し構造

登山に出かけ林道を歩いていると時たま道路を横切るように沢が流れるようになっている場所がある。普通は沢や川には橋を架けて道路が横切るものだと思い込んでいたので道の上を水が流れるのは工事の手抜きや氾濫による災害跡と思っていた。今回2箇所も道路上を横切る沢を渡渉したので調べてみると道路上を水流が横切る構造を”洗い流し”と呼ぶことが判った。
”洗い流し”とは?
          川に橋を架けずに道路と川が平面交差している構造

最初から意図された立派な構造だったんだ。疑問を持って調べるといろいろ勉強になる。山行でちょっとお利口になった。

大正13年の旱魃
19大正旱魃碑_6205
     Photo2 大正12年旱魃の石碑

林道脇にあった大岩の上に立つ”大正13年の旱魃”碑から気になって調べてみると大正13年には西日本、中部日本を中心に全国的に大旱魃に襲われた事が分かった。
この旱魃災害が契機となり各地に用水が整備され、四国を中心とする瀬戸内海沿岸では田野々池(豊稔池)などの近代式ため池の築造がはじまった。碑が残されているということは榛名山麓でも旱魃災害が大きかったのであろう。
まだ90年そこそこの時間しか経っていないので災害の記憶は忘れ去られ大旱魃の碑は訪れる人も殆どいない。
いまや廃道になってしまった黒髪山登山道の脇に建っている碑だが建てられた頃には多くの登山者、参詣人が碑の前を行き交ったのであろう。

黒髪山登山道
20石碑列_6208
     Photo3 黒上山登山道 両側には石碑が並んでいます。

今回歩いた登山道は既に廃道になって久しいようだが、明治時代の鎖がかかっていたように昔から厳しい山道だったようである。
私が確認できた鎖は明治15年のもの、情報によると明治43年のものもあるらしい。
登山道の始点となる棒東村の黒髪山神社は相馬山(黒髪山)への登拝が困難な老人や婦女子のために明治20年に建てられた里宮で境内には”相馬山登山道"と刻まれた石碑も残るとか。
麓の榛東村の黒髪山神社(里宮)から山頂の黒髪山神社(奥宮)までの 古の登山道 を予想して地図に書き入れてみました。今では陸上自衛隊の演習場の中を通っていたようです。

右京の泣き堀
14右京の泣き堀_6254
      Photo4 右京の泣き堀

高崎城主松平右京太夫輝貞は榛名南麓の新田開発をするためスルス岩の下をくり貫いて榛名湖から水を引き白川へ流そうと考えたが工事に失敗中止となった。その用水トンネル跡が"右京の泣き堀”、”むだ堀”、”馬鹿堀”などと呼ばれる。榛名山麓は火山灰地なので旱魃のときだけでなく常日頃から水不足だったようだ。

デ・レーケ巨石堰堤
21巨石堰堤Ⅰ_6264
     Photo5 デ・レーケの巨石堰堤

明治政府に雇われたオランダの土木技師ヨハンス・デ・レーケの指導を受けた技術者によって作られた砂防堰堤、大きな自然石を積み上げたアーチ形状。
今ではかなり埋まってしまったと思うが現在のコンクリート堰堤と違い自然石を積上げているので周辺の景色に溶け込み違和感が無い。榛名山山麓のデ・レーケ砂防堰堤は土木遺産になっている。

とまぁ、今回の山行で見かけた石碑や山岳信仰の跡・珍しい砂防堰堤など歴史的なもの、今まで疑問に思っていた道路構造など技術的なものを帰宅後に調べてみるとなかなか面白い。パソコンでいろいろ情報を漁っていると次から次へと拡大し・・・・・なんだか知恵熱が出そうです。


        記事本文 榛名 黒髪尾根・相馬山周回




テーマ : 山登り
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榛名 黒髪尾根・相馬山周回

0相馬山_6253
     Photo0スルス岩山頂からの相馬山(黒髪山)
記録
日程:2017,09,03
メンバー:安田

9/3日 天候 晴れ :
コースタイム:県道駐車スペース(7:28)→林道ゲート(7:33)→ゲート開林道分岐(7:40)→洗い越しⅠ(7:44)→林道分岐(8:14~8:19)→黒髪山表口(8:27)→堰堤下(8:37)→七合目(9:18~9:26)→相馬山山頂(10:09~10:43)→スルス岩(11:17~11:26)→スルス峠(11:42)→右京の泣き堀(11:48~11:56)→涸れ沢(12:03)→丸木橋(12:15)→工事用道路(12:29)→ゲート開林道分岐(12:46)→林道ゲート(12:52)→県道駐車スペース(12:57)
行程9.9km 累積標高860m     ルートマップは ここ です。

先日登った 榛名の相馬山(黒髪山) 、山頂の鳥居の下には”立入りおよび下山を禁止"との看板がたっていたが鳥居が立派であることからどうも気になった。
いろいろ調べてみるとかつて麓の棒東村の黒髪山神社からの登山道があり、相馬山山頂は奥宮だった事が判り、今は自衛隊の演習地があり麓からの道は失われてしまっているが途中の林道からは古の道があるようなので登ってみた。山頂からは下山禁止となっているが、林道からは何も記されていなかったが道標の類も一切無かった。

箕郷(みさと)から榛名湖に通じる県道28号を登り、クライミングゲレンデがある黒岩直近の駐車スペースに車を停め、少し降ったところにある林道ゲートから林道に入った。
1林道ゲート_6196
     Photo1 ゲートが閉まった林道入口

トラバースするように林道を進むと緩やかに下り始め、左にゲートが開いた林道を分けて直進。
2林道分岐_6197
     Photo2 ゲートが開いた林道分岐

やがて舗装道路の上を水が流れる”洗い越し"で沢を横切りやがて緩やかな登りとなってくると再び林道は"洗い越し"で榛名白川の支沢を横断。
3洗い越しⅠ渡渉_6198
     Photo3 舗装道の上を流れる“洗い越し”

目の前に現われる白い”大正13年の旱魃の碑”の看板を通り越すと林道合流点に出た。
4林道分岐_6201
     Photo4 黒髪山表口への林道分岐

林道を左折し榛名白川に沿って登って行くと左舌に降る草に覆われた道跡があった。白くペイントされた枝が目印と思い、道跡を進むとやがて頭上には注連縄の残骸が現われ。”大正13年の旱魃碑”や石碑群も現われ、道跡左横には”黒髪山表口”の石碑も建っていた。
5黒髪山表口_6207
     Photo5 かつての賑わいを思わせる“黒髪山表口"の石碑

道跡を進むと両側には○○童子といった眷属の石碑の列が続きかつての登山道の賑わいがうかがえる。
やがて道跡は薄くなり右上の林道に合流。しばらく進むとコンクリート堰堤下で行き詰まった。
堰堤下にたっている石碑の文字を読みながら進む方向を検討。
6石碑_6210
     Photo6 石碑の正面を横切るように進み渡渉して尾根へ

堰堤を越えるのは石碑の裏側に進むので×。石碑の正面を通りこのあたりで沢を渡り尾根に取り付くのが自然と考え、渡渉して対岸の尾根に取り付き草を掻き分けて少し登ると漸く踏跡が現われ一安心。
消えたり現われたりする踏跡を追いながら尾根の稜線を登ると徐々に勾配が増し、雨で流されて堆積した落葉で道は解りやすいものの滑って歩きにくくなってきた。一方、落ち葉が洗われてしまったところでは泥で滑るし道は全く不明。
時折目印の赤テープが表れるが地面に落ちているものもかなりあった。テープに頼らず、”山カン”で高度を上げて小平地に出ると”七合目”の石標がありここで休憩。
7七合目_6212
     Photo7 七合目

七合目からすぐに時代を感じさせる大きな輪を繋いだ鎖の鎖場が連続して現われた。
鎖の末端に下がった銘板は腐食して殆ど文字の判読が不能であったが、いちいちチェックしながら登ると”明治十五年”と刻んであった。
8鎖Ⅱ名板_6217
     Photo8 鎖にさげられた銘板 “明治十五年“

既に100年以上経過。アンカーの杭と鎖の一部は木の根に飲み込まれ、いまや鎖を支えているのは殆ど木の根であった。
9鎖Ⅰアンカー_6214
     Photo9 木の根に飲み込まれた鎖とアンカー

鎖場を過ぎ急な泥斜面を登りきると南尾根からの踏跡に合流。ここには沢山の目印テープがあった。
10南尾根合流_6221
     Photo10 南尾根の踏跡と合流

合流後も更に鎖場は続き、何本の鎖があったのかも記憶が怪しくなって数えるのをやめてしまうとやがて目の前にまたもや石碑群が現われた。やがて山頂の人声も聞こえだし、眼前に現われた鳥居をくぐると山頂に到着。
11山頂黒髪神社_6232
     Photo11 赤い鳥居をくぐれば相馬山(黒髪山)山頂

相馬山山頂での大休止の後一般登山道を下山、スルス峠を経てスルス岩山頂を目指した。
スルス岩山頂からは榛名湖、榛名富士、反対側に目をやれば下山して来たばかりの相馬山が良く見えた。
12スルス岩頂上_6247
     Photo12 カラス天狗の石像が建つスルス岩の頂

スルス岩からスルス峠に戻り、
13スルス峠_6243
     Photo13 スルス峠 ここからピンクテープを追って

ピンクリボンの目印を追って、笹で殆ど隠された薄い踏跡を辿って降ると”右京の泣き堀”跡に出た。
14右京の泣き堀_6254
     Photo14 “右近の泣き堀”

榛名湖の水を麓の高崎方面へ流そうとして岩を掘るのを試みたが失敗した穴跡で細い水流が出ていた。”右京の泣き堀”から少し引き返し今度は笹の背丈が低くなって凹状になった目印もない道無き道を進んだ。
わずかに踏跡らしきところもあったがトラバース気味に進むとやがて涸れ沢が出てきた。
15涸れ沢_6258
     Photo15 涸れ沢 左上には植林境界の看板

少し左上には菱形の植林境界の古い看板が立っていたが薄い踏跡は沢を横断しているようなので後を追うとやがて小尾根を巻き再び涸れた沢形が現われた。
涸れ沢を下ると地形図上に示された堰堤”デ・レーキの巨石堰堤”があらわれた。
16巨石堰堤Ⅰ_6260
     Photo16 デ・レーキの巨石堰堤

明治10年代に造られたもので、堰堤から生えた木の幹の太さからも古さがわかる。
沢を下るうちに3箇所巨石堰堤を通過したが、沢は涸れており堰堤横から堰堤下に来る事が可能であった。
やがて沢を渡る丸木橋が現れ右側に目印の水色テープが下がった濃い踏跡が伸びていたので少し進んでみたが小尾根を巻くように伸びその先は???
17丸木橋_6265
     Photo17 沢にかかる丸木橋

引き返して左に進むとやがて間伐してからかなり時間を経た植林の中に入り踏跡は消えてしまった。
引き返すのも躊躇されたので斜面を下りながら再び沢に降り立ち対岸に登り返したところで思案。
登り返した尾根をトラバースして越えると”右京の泣き堀”の下流となる榛名白川の沢に出る。さらに榛名白川の対岸には林道が延びてきているので、これを使えばたやすく下山できると考え榛名白川に降って行くとコンクリート堰堤のすぐ下に出た。堰堤横を登り返して堰堤を渡り、泥斜面を登るとすぐに林道に出た。
18工事道路跡_6273
     Photo18 堰堤工事に使われた道路

この道は林道ではなく堰堤工事用道路だったようで水で抉られた路面には石がゴロゴロ。非常に歩きにくかった。
工事用道路の途中には先ほど丸木橋のところで見かけたのと同じ水色テープが下がっていた。
地形図を見ると工事道路は越えて来た堰堤より少し先まで伸びており近くに堰堤もある。丸木橋の濃い踏跡と水色テープ、その先が間伐植林帯消えてしまったのを考え合わせると工事用道路から更に踏跡は伸び、丸木橋を渡って植林帯へ行く作業道の目印だったのでは?
工事道路を降ると左側に幾つか堰堤が見受けられたがやがて榛名白川から離れると、突然道が大沢川の支沢で寸断されていた。(地形図でも寸断されている)
支沢に降って登り返すと再び工事道路が現われ、すぐにコンクリート舗装された道(地形図に無し)と合流。すぐにコンクリート舗装は消えうせ、砂利道を降ると往路で見たゲートの開いた林道合流点に出た。往路を戻り、林道ゲートから県道28号に出て駐車スペースに戻り地図上には破線も無いバリエーションの周回を終えた。


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